とだ*やすこの「いまここ@島本」

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大阪府島本町議会議員
とだ*やすこの活動報告

平成28年度がはじまりました

2016年04月05日 | とだ*やすこの町政報告
新年度、平成28年度がはじまりました。人事異動の時期でもあり、島本町議会事務局は局長が変わりました。事務局長は総務部次長となり、かつて議会事務局で課長を務めていた女性管理職が局長に就任、議長、副議長、議会事務局長が女性になりました。

3月25日に終わった2月定例会において、とだ*やすこは、平成28年度島本町一般会計予算に賛成しました。賛成多数で可決され、これにより4月から新年度の事業がはじまりました。

以下、戸田の平成28年度島本町一般会計予算賛成討論を記します(未校正原稿によるもの)

国の税制改正により法人町民税の税率が引き下げられ、納税者1人当たりの所得も減少、国民の生活が明らかに厳しくなる中、町税収入がほぼ前年並みに止まった要因としては、大型集合住宅・戸建て新築住宅に対する軽減措置が終了したことによる固定資産税増収が見込まれているからです。

また、小規模住宅開発による都市計画税の増加も見込まれています。しかしながら、インフラ整備の維持管理範囲が広がり、保育所の待機児童対策、小学校の教室整備、学童保育室の拡充など、教育施設の充実が喫緊の課題となっているのも、また現実です。5億600万円もの基金を取り崩しての財源確保となりました。

さて、平成28年度予算に賛成の評価をする理由を申し上げます。

まず、中学校給食が始まります。島本町史に残る施策です。求めていた米飯中心の献立を実現する給食の調理委託、あらゆるところに配慮が行き届いたフルドライシステムの給食調理棟は、専門性が活かされた、素晴らしい仕事であり、心から敬意を表します。教職員の体調管理にも大きく寄与するものと考えています。

子ども・子育て支援を教育こども部に一本化して、3年目を迎える年となります。児童生徒への家庭児童相談の横断的な取り組みに期待します。教職員のストレスチェックなど、教職員の労働安全衛生の取り組みを評価します。

女性職員への乳がん検診の追加については、非正規雇用職員にも行っている乳がん検診が、なぜ教職員には行われていないのか、これは不適切であって是正されるべきと求めていたものです。迅速に対応していただきました。

ただし、乳がん検診の必要性については、各自が慎重に検討する必要があります。乳腺の状況や年齢、腫瘍の場所によって一方向のマンモグラフィーでは発見しにくいものもあり、また被ばく量との関係により、特に自覚症状がない場合は2年に1回が適切であるという説も主流です。個人的には、必ずしも推奨できない部分はありますが、早期発見で助かっておられる例をたくさん存じております。個々に、適切な判断をして受診していただきたいと思います。

学校施設整備の老朽化対策、学童保育室の拡充並びに待機児童対策、相談室の設置など、教育施設の整備は積年の課題であり、必要と認めるものです。

府営島本江川住宅を活用し、民間による小規模保育所の設置促進について、大きく評価します。事業の安定性、保育士の確保、給食の安全性や質、3歳児保育への連携が課題になると思いますが、島本町の保育の質を下げることがないよう、公平で透明性のある事業者選定をお願いします。

地域密着型特別養護老人ホームは、高齢化・核家族化する社会に必要不可欠の社会資源であり、立地を歓迎するものです。しかし、選定の過程の透明性・公平性を担保する公募のあり方、情報の公開のあり方には、大きな問題が残りました。

事業が始まった後に、民間事業者の施設運営方針を変えていただくことは容易ではありません。およそ1億4千万円もの多額の国庫補助金が支給される事業者の選定は、本来、もっと透明性があってしかるべきです。改善を強く求めておきます。まず何より、応募者の利益よりも利用者の利益を最優先に考えていただきたい。今後、建設にあたっては、都市創造部のきめ細かく適切な指導を求めておきます。

障害者喀痰吸引研修補助、軽度難聴児補聴器交付金、ひとり親家庭高校卒業程度の認定試験の支援など、きめ細やかな福祉施策を評価いたします。求めていた乳幼児健診利用者への福祉ふれあいバスの利用拡充、ひとり親家庭の見なし寡婦控除など、迅速な対応をしていただきました。

ふれあいセンターの外壁工事、施設の維持補修管理、計画的な予防保全による長寿命化は不可欠なものとして、これを認めます。福祉避難所の指定、民間事業者や他市町村との災害応援協定の締結、救命救急士の養成並びに再教育など、住民の命と暮らしを守る事業に感謝します。

概ね、平成28年度当初予算については妥当と判断するものですが、幾つかの問題点もございます。まず、低所得者の高齢者への臨時福祉給付金――国の施策ですが、これには全く評価することができません。基礎自治体に多大な事務的負担を強いるものであり、本来、行うべき住民への住民サービス事業に支障を来しかねないもので、国政選挙のたびに繰り返される施し型の給付金と言わざるを得ません。

世間では「バラマキ」と呼ばれています。6,900万円の貴重な財源の使い道として、もっとほかに望ましい使い方があるはずです。基礎自治体の現状を理解しない国の政策は、極めて問題です。

3点、施策の問題点を指摘します。
高度成長期、人口増加と都市圏への人口集中時代と同じ価値観で推進する時代ではなくなっています。JR島本駅西側のまちづくりについては、地権者の資産運用に関する意見調査ばかりではなく、島本駅周辺のあり方、農地・農空間のあり方など、町の将来像について、このまま次世代を担う若者や、新規転入者の声が活かされないまま事業を進めることがないよう、強く求めておきます。

保育士配置基準についてです。保育士確保や、開発による待機児童増の課題を、配置基準の引き下げに転嫁することがないよう、保育の質と労働環境を下げることがないよう、強く求めておきます。高浜学園については、多額の補助金を得られて事業を始められたばかりです。島本町の配置基準を遵守するよう、島本町が責任を持って求め続けてください。

ふれあいセンターのギャラリー展示について、規則やガイドラインを定めて、住民の表現の自由、思想信条の自由を、自治体がこれを制限することは断じて許されません。委員会でも、多くの質疑か行われました。一人ひとりのためにある公であること、これを忘れることなく、平成28年度基礎自治体職員であることに誇りを持って、憲法を遵守して、業務に臨んでください。

以上をもって、私の一般会計予算への賛成の討論といたします。



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サントリー山崎蒸溜所のウイスキー資料館にて
過日、お客さまといっしょに久しぶりに訪ねました

ウイスキーのテイスティング体験(有料)など
施設の素晴らしさ、楽しさを改めて実感しました
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