徒然なるままに…建築家のボヤキ。。。

I・N設計スタジオ ブログ

ボルダリングのあるイエ物語-2

2024-02-22 08:17:14 | 建築家との家づくりの流れ
 資金計画の目途が立った若夫婦は安どの表情を浮かべ、再度家づくりの相談を進めていった。
 
 先ずは土地の購入。子育て世代の若夫婦が希望している場所、土地購入の予算等をヒアリング。

 

 不動産屋さんに当たることはもとより、不動産情報誌や金融機関からの情報入手についてもアドバイス。

 今気になってる土地の件も相談に乗る。

 一通りの相談に回答しその日は事務所を後にした若夫婦。

 それから連絡があったのは、3~4か月たった日だった。土地を決めたので設計に入りたいと。

 購入した土地は、以前会ったときに気になると言っていた土地だった。

 最初に会ったときにヒアリングした内容のおさらいと再ヒアリングが始まった。

 どんな家にしたいか、新しい家でどんな暮らし方をしたいか。

 色んな会話の中からキーワードを見つける作業。

 雑談の中から見つけることが多いキーワードだが、今回も雑談の中からだった。

 若夫婦が出会ったきっかけはスポーツだった。

 二人は体を動かすことが好きで、学生時代も運動部に所属し切磋琢磨していた。

 そんな若夫婦から「気軽に運動できて遊べる家がいいな」と言葉をもらった。

 気軽に遊べる…運動…そんな中からご主人が「ブランコがあったり、よじ登れる壁があるとか…」

 ポツリと呟いたご主人の一言。

 「ボルダリングウォール作りましょうか!」

 私が咄嗟に発した言葉がこれ。

 若夫婦も同調し、でこの家のコンセプトがが決まった。

 ボルダリングのあるイエがここから産声を上げたのであった。

 ~つづく~

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