徒然なるままに…建築家のボヤキ。。。

I・N設計スタジオ ブログ

いろは蔵パーク建設工事日記~2024.12~

2024-12-19 08:19:53 | 今日の現場
 今年も残り数日となりました。

 いろは蔵パークの工事も、年明けから本格的なテナント工事が始まります。

 12月初旬に、テナント工事業者を集めた工事説明会を開催しました。

 

 事業主、本体工事業者、テナント工事業者、そして我々本体工事設計監理者が出席。

 テナント工事はテナントが工事費を支払い、施工業者を決めて内装工事を進めます。

 ですので、必ずしも本体工事業者がテナント工事を行うとは限りません。

 多店舗展開する中央ブランドのテナントは、いつもお抱えの工事業者がいます。

 今回も、中央ブランドのテナント工事はお抱えの工事業者です。

 工事説明会は、テナント工事のスケジュール、仕事の進め方、業務体制、工事におけるルール、諸官庁への届出等々の共有が目的です。

 机上での説明会の後、出席者で現場確認。

 

 現場を確認すると、各テナント工事業者は自分たちの持ち場に行き本体工事状況を確認。

 現地を見てテナント工事との取り合い等について質問が飛び交います。

 それに受け答えする本体設計監理者である私。宿題も数点貰った次第です…。

 年末にかけてテナント工事を受け入れる為、現場はバタバタしています。

 それも年明け後に行われるテナント工事がスムーズに行くための処置。

 オープンまで予断を許さない状況で工事は進んでいきます。
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いろは蔵パーク建設工事日記~2024.11~

2024-12-06 08:33:39 | 今日の現場
 11月にA棟の外部足場が解体され、A棟の全体像が現れたいろは蔵パーク。

 

 工期が厳しい中、順調に工事は進んでいます。

 A棟は間仕切工事もほぼ終了し、内装仕上工事や各種設備機器の設置に移行していきます。

 B棟は只今内部の間仕切工事の真っ最中で、現場内は雑然と職人さんたちと高所作業車が行き来してます。

 現場内で工事の立会確認が終わり、A棟の北西の端にあるセルフサービスのレストランが入居予定の場所に足を運びました。

 そのレストランからは正面に山居倉庫の佇まいがきれいに見れます。

 

 そしてその逆方向を眺めると、母なる山鳥海山が我々を迎えてくれます。

 写真は雲がかかっていて鳥海山は見えませんが…。

 

 酒田で一番の眺望を独り占めできるレストラン。なんと贅沢な…。

 天気のいい日は雄大な鳥海山が眺望でき、夜には山居倉庫のライトアップを眺めながら食事を楽しむ。

 そんな光景が来春から見れることでしょう。

 楽しみになってきました。
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いろは蔵パーク~名付け親

2024-11-29 08:27:11 | 建築つれづれ…
 来年春オープン予定の「いろは蔵パーク」。

 工事も佳境に入っており、現場内は工事施工者、職人さんでごった返ししています。

 

 さて、この「いろは蔵パーク」という施設名称、名付け親は…実はこの私なのです。

 3年前、酒田市から募集されたこの事業プロポーザルに、複数の会社とグループを構成し参加。

 提案を練り始めた頃、グループ内でこの施設がどんな施設であればいいか、地元に愛される施設になるのか…それに相応しい名前を付けようなった訳です。

 江戸時代後期から明治初期まで、この地に建っていた米蔵「新井田蔵」。

 48棟あったので通称「いろは蔵」と呼ばれていました。

 山居倉庫が対岸に完成した翌年に、いろは蔵は不幸にも酒田大地震によって消滅しました。

 まだ、酒田商業高等学校の「さ」の字もない頃の話です…。

 

 この土地の歴史背景から、施設名に「いろは蔵」という言葉を入れるのは既定路線。

 そこに親しみを込めて「パーク」という文言を付加しました。

 「いろは」には様々な年代、老若男女、観光客、インバウンドと多種多様な人々を受け入れるという意味を込めました。

 「蔵」には山居倉庫のエッセンスを継承し、酒田の歴史と風土が詰まった蔵の意味合いを。

 「パーク」には中庭のシンボルツリーのケヤキを活かした、自然と人が集まり合う公園のような施設の意味を込めています。

 グループ内協議で「いろは蔵パーク」は出席者全員に賛同を得て決まった訳です。

 さて、来年春にはお目見えする「いろは蔵パーク」。

 様々な人々が集う施設、酒田の新しい歴史・風景となるには、我々だけではなく、酒田市民の協力・努力が必要なのです。 
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続・これみち講演会2024

2024-11-22 08:16:50 | 建築つれづれ…
 11月中旬に講師役として参加した母校での「これみち講演会」。

 2クール講義をして受けた生徒は延べ30人程で、午後の座談会も15人程と会話をしました。

 そして先日、私の講義を受けた生徒から感想文が届きました。

 

 建築を目指しているので大変ためになった、建築に進もうと思っているが仕事内容など知らないことばかりだった等々。

 高校生独特の癖のある文字やきれいな文字、いろんな個性豊かな文字でそれらは書かれていました。

 一生懸命書いたんだろうな…消しゴムで何度も消した跡があるものも。

 何だか、若いっていいなあ…としみじみ思ったおじさんでした。笑

 私の高校時代は、このようなキャリア研修といった講義やイベントは皆無。

 国語、数学、英語、理科、社会+αの科目の座学のみで、唯一、ストレス発散になったのが体育の授業でした。

 今の高校生は恵まれているなと感じた次第です。

 世の中の情報がすぐに無料で取得できる今の令和時代。

 ネット情報もいいけど、今回のような先輩の生の声の情報を大切だと思ってくれたんだなと感激です…。

 育ててくれた母校への恩返しと思い参加してから5年。

 恩返しは来年も続くと思います。
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これみち講演会2024

2024-11-14 08:45:21 | 建築つれづれ…
 これが私の生きる道。略して「これみち」。

 先日母校である酒田東高等学校1年生に対して、これみち講演会に講師役で登壇してきました。

 

 私の高校時代は時に嫌いな先生の授業をサボり(先生、すいません)、部室でトランプをしてたあまり褒められた生徒ではなかった気がします。

 そんな私が後輩の前で、今自分のしている建築設計の仕事について語ります。

 高校時代に建築を目指したきっかけ、社会人になり上京した時の経験、酒田にUターンした時のこと、独立の経緯。

 そしてこれからの目標。そんなことを話してきました。

 

 ある生徒がこんな質問をしました。

 「建築家になるためには、創造力が大事とおっしゃいましたが、今高校時代から創造力を養うためには何をしたらいいですか。」

 来た~、この手の質問。

 実はこれ、私が10年ほど前にとある巨匠建築家に質問したのと同じ内容。

 その巨匠を思い浮かべながら、私はこう答えたのです。

 「感性を磨いてほしい。いい建築を見ることは勿論、映画を見て感動すること、知らない地を旅行すること。景色を見てきれいだなと思うこと。
 
 本を読んでなるほどなと感じること。そういうことが感性を磨き創造力を高めることにつながると思うよ。」

 この回答に質問した高校生は納得してました。

 実はこの回答、私が質問した時の巨匠の回答の受け売りなんです…。苦笑

 

 今年のこれみち講演会は、午後に第二部として生徒と座談会風に仕事とは関係ないことも含め話す企画もありました。

 肩肘張らずに、仕事の裏話や若い頃の苦労話、高校時代にどんな生活を送ってたか等々…。

 そんな話をざっくばらんに話してきました。

 私としては午後の部の方が面白いんですけど、生徒たちはどう受け止めたのか。非常に興味深いところです。

 高校生に刺激をもらい、若い頃を思い起こす機会となる「これみち講演会」。

 母校への恩返しは、来年以降も続けたいと思ってます。
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