徒然なるままに…建築家のボヤキ。。。

I・N設計スタジオ ブログ

23年ぶり?の景色-3

2014-11-28 08:40:55 | 建築つれづれ…
 昼食をとって研究室に戻るとN先生は未だに不在。今日は私が来ること知ってるはずなのに…。I先生に案内されて、昨年完成した図書館を見学に。

 

 様変わりした図書館は往年の香りもしないものとなっていた。著名建築家の設計。

 学生時分、うちの大学は誰が設計したのだろうと考えることがあった。何も変哲もなくつまらない校舎。建築を教えてる大学がこれでは…と思ったことも今では懐かしい。それが図書館ではあるが、我々が見てみたいと思わせる施設が存在することに、いかばかりか感慨にふける自分がいる。

 

 以前の図書館と違い明るい雰囲気。前の暗くて入りづらい図書館とは180度違う。だから随所に勉強している学生がいる。ゼミや講義のワークショップなどに常々使用されているようで微笑ましい。やはり人の動きがあるということは活気に溢れている。これでなきゃ…。

 図書館を見学していると、ある学生が私に駆け寄ってきた。野球の教え子だった。こんなところで会えるとは、嬉しい限りだ。図書館は新しく綺麗なのでいつもここで勉強しているという。今は卒論の中間発表の最盛期。彼も4年生、卒論の制作に余念がない様子。

 

 彼と一緒に写真を撮り、再度研究室に戻るため工学部を目指した…。
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23年ぶり?の景色-2

2014-11-26 08:40:36 | 建築つれづれ…
 エレベータで3階に上がる。3階には慣れ親しんだ研究室がある。研究室の前の廊下には模型が飾られてあった。その中に…何と私が4年生のときに、研究室でコンペに参加したときの提案模型を発見。

 

 もう壊れかけの模型だが技師の方(研究室の主)に聞くと、N先生はどうしてもこの模型を捨てられないようだと。研究室でコンペに参加するようになったのは、このときが始めて。だから思い入れがあるのだろう。

 N先生は会議があって不在。変わりにI先生に研究室や学部内を案内してもらう。

 研究室のレイアウトや家具什器は変わっていたが、研究室の臭いは25年前と一切変わりなかった。学部のエントランス付近は以前より大分洗練された設えに様変わりしているが、研究室同様根本的なところは変わってはいない。

 


 N先生設計の同窓会館も見たが、学生が居てナンボの大学、もっと学生たちに開放してもいいのではと思った。公共建築の悪いところで、偉い大人たちは自分の領域を守りたいようで、自分のフィールドを外部者(学生、来学者、OB等)に犯されたくないようだ。とても残念。

 

 研究室に戻ると2年生が待っていた。今年の夏休みに私の設計した住宅の模型を作成してくれた面々だ。模型を眺めながら二言三言後輩たちにコメントをし、記念撮影をパチリ。将来、この中から大志を抱いて建築家になるものが出て来てくれると嬉しい。

 

 そしてお昼時、I先生とT技師と共にランチを食べに行くのであった。
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23年ぶり?の景色-1

2014-11-25 08:36:32 | 建築つれづれ…
 大学を卒業して25年。先週の金曜日に23年ぶり?に母校の研究室にお邪魔した。3年前に研究室のOBが開催されるまでは、残念ながら大学に足が向かなかった…。と言うのも、後ろめたさみたいなものがあったからである。

 私はいい学生ではなかったと思っている。授業はサボるし、建築の勉強はしないし、先生には反抗するし、同じ研究室の同期とどうやったら女の子にもてるかばかり考えていた。研究室のN先生にしてみれば、手を焼いた学生の一人であったに違いない…。

 そんな思いがあったため、確か社会人2年目の時に求人で大学に訪れたのを境に、一切学内には足を踏み入れてなかった。

 しかし、N先生には感謝している。東京での就職も先生の紹介。東京時代は同期や回りの先輩方にに追いつかなきゃと必死だった。4年生の時、先生に事務所を紹介してもらっていなかったら今の自分は無い…そう思っている。

 

 工学部のエントランス付近にはN先生が設計した同窓会館があり、エントランスも先生の設計で様変わりしていた。景色が変わったな…、これが23年ぶり?の印象。

 

 しかしエントランスから建築棟に歩を進めると、25年前と何も変わらない薄暗くて天井の低い廊下。そしてその廊下にへばりついたような講義室。この風景はその時とまったく変わっていなかった。

 

 

 そして、25年前と同じエレベータで3階の研究室へ向かった…。
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遠いエボラ川

2014-11-19 08:43:31 | 今日のひとり言・雑談
 今世界を震撼させているエボラ出血熱。この「エボラ」は中部アフリカを流れる川の名前だということをつい先日、新聞紙面で知った。

 

 最初の流行は1976年、当時ザイールといわれたコンゴ北部のヤンブクで多くの患者が出たそうである。欧米の研究者が多く現地に派遣され、ウィルスによる感染症だと突き止めた。

 ウィルスの命名段階になり「ヤンブク・ウィルス」に決まりかけていたが、差別になりかねないと却下。見つけたウィルスは川の名前を付けるというアメリカの学者が研究者の中にいたそうだ。ヤンブクに近いのはコンゴ川。しかし既に「クリミア・コンゴ出血熱」というウィルスによる感染症とかぶる。

 そこで小さな地図を見入ると、エボラ川があり命名に至ったのが所以。しかしそのエボラ川、発症したヤンブクからはずいぶんと離れているらしい。ウィルス命名は苦肉の策だったか…。

 地域限定の感染症だったため、薬やワクチンの開発が遅れて今に至った。薬の開発も命名同様に、今の現状から遠く離れたところにある。
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鳥海山を納めるイエ現場日記 141116

2014-11-17 08:24:34 | 今日の現場
 11月16日日曜日。この日無事に引渡しと相成った。予定通りの工期で施工会社、職人さん達にはただただ感謝である。

 

 

 無理難題を提起する私にいやな顔せずに付いてきてくれた。しかしこれもクライアントに変わっての苦言、提言である。いいものを創るためのもの。こなすだけの仕事ではいいものは出来上がらない。よりクライアントのために、クライアントはどう思うのかを常に考えればこその行動・提言である。

 

 引渡しは滞りなく終了。その間に完成写真も撮らせてもらった。最初にクライアントと会ったのが2年前の秋。懐かしいお母さんの顔は、幼少の記憶と変わってなかった。あれから足かけ2年の集大成。

 そして来週には予定通り法事が行われる。同級生のHも駆けつけるはずだ。Hは生まれ変わった実家の姿を見てどんなリアクションをするのか今から楽しみだ。法事のあとに懐かしい話と新居の話で盛り上がりたいものだ。

 
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