徒然なるままに…建築家のボヤキ。。。

I・N設計スタジオ ブログ

丸子の平屋、工事契約決まる。

2016-04-28 09:01:31 | 建築家と酒田・鶴岡・庄内地方に家を建てる
 先日着工した神明の二世帯住宅に続き、同時期に設計を進めていた丸子の平屋も工事契約が決まった。

 丸子の平屋は神明の二世帯住宅とうって変わり、広い敷地内に計画された。一歩国道に出れば、鳥海山が綺麗に見える遊佐町内の敷地。敷地内には既存母屋と倉が2棟。

 

 クライアントは既存倉と敷地内に設けるプレハブに仮住まいをし、新居建設の一挙手一投足を見守り続ける。

 今回はクライアントの家族構成と年齢も考慮し、平屋ありきで計画を進めて行った。ただの平屋ではないが…。その点は今後紹介していくこととする。

 厳しい冬(今年はそんなに厳しくはなかったが)を終え、春を告げる鳥海山の種まき爺さんが現れた。鳥海山の伏流水もそろそろ麓に恩恵を与えるこの季節、丸子の平屋が近隣の田植えと共に着工する。
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景色を取り込んだこだわりの浴室-3

2016-04-26 08:43:16 | こだわりの趣味の部屋を作る
 ~月を眺めながら風呂に入りたい~という要望から、2階の東側に配置を決めた浴室。

 次に考えたのは一般的な住宅の風呂とは違った物にしたいということ。そうなるとユニットバスという選択肢は自ずとなくなった。

 非日常を日常にすることに発想を切り替えることにした。非日常の風呂といえば温泉宿の風呂だろうと。温泉宿の風呂といえば…檜風呂、そして露天だよなと想いをはせる。

 浴室の壁・天井はヒノキ。そしてもちろん浴槽もヒノキである。写真は実際に納入したヒノキの浴槽。

 

 さらに高級感を表現する為に、腰壁には御影石に似た黒っぽいタイルを採用することにした。

 あとは露天をどうやって具現化するかだ…。その答えは意外にもすんなり決着が付いた。


 ~つづく~

 
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神明の二世帯住宅、今着工す。

2016-04-21 08:06:30 | 建築家と酒田・鶴岡・庄内地方に家を建てる
 先日、昨秋から計画していた「神明の二世帯住宅」の工事請負契約が決まった。契約自体は来週の予定。

 

 鶴岡市神明町というと、繁華街から近く昔ながらの街並み。近所には大きなお寺や神社が建ち並んでいる。

 そのお寺や神社の脇道を抜けたところに計画地はあるのだが、道を進めば進むほど道幅は狭くなり路地裏のような空間に導かれる。

 私には鶴岡市街地の土地勘は無いが、鶴岡の人に言わせれば、鶴岡の人間でも迷子になるという。

 確かに道幅2mもない道路に袋小路の道が混在している神明町。工事側には少し厄介な周辺環境ではあるが、そこにこじんまりとした二世帯住宅が、家族の夢を乗せて旅立つ。

 今後このブログでも随時紹介していきますのでご期待下さい。
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景色を取り込んだこだわりの浴室-2

2016-04-19 08:30:53 | こだわりの趣味の部屋を作る
 周辺の景色を取り込み、月を見ながら風呂に入りたい。

 

 自ずと東側に広がる景観に向けて開かれた平面が頭に浮かぶ。LDK、和室は東側に面し、住宅と周辺景観を結ぶ位置には庭を設ける。

 周辺景観や庭を愉しみ玄関へとアプローチ。玄関からは竹を植えた坪庭が目に飛び込みホッとさせてくれる。

 そして月を眺める為に浴室は2階東側に。自ずとそんなゾーニングが頭の中に浮かび、それを具現化するためにペンを走らせた。

 月の角度・方向、月の上がる時間等々を調べ高さの設定の検討。浴室の素材、クライアントからの要望以外の工夫はないものかとイメージを膨らませる。

 骨太のコンセプトがあれば、設計作業も自然と楽しくなる。ペンを走らせる手が休むことを忘れているかのようだった。

 
 ~つづく~

 

 

 
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景色を取り込んだこだわりの浴室-1

2016-04-14 08:52:09 | こだわりの趣味の部屋を作る
 今回からはこだわりの浴室を紹介します。

 クライアントとのヒアリングで最初に言われたのは、「月を眺めながら風呂に入りたい」という一言。

 敷地は住宅街の外れにあり、東側には開放的な景色が広がる。そして遠くには山形県を二分する月山の姿も垣間見れる。その開放的な風景の中、夜にはきれいな月が上がる。

 

 クライアントが仕事から帰り、家での至福のひと時が入浴タイム。その入浴タイムを充実したものにしたい、その気持ちが前述のクライアントの言葉に表現されたのだ。

 「景色を、月を取り込む浴室」。住宅設計のコンセプトは暮らし方に対するものがいい。しかも明確で確固たる骨太のものがいい。まさにこのコンセプトはそれだった。私の頭の中には具体的なイメージが直ぐに沸いてきた。

 

 こういう間取りにしたい、と簡単な間取りを書いてくるクライアントはよくいるが、こんなこだわりの暮らし方を要望するクライアントは中々いない。

 このコンセプトを携えながら、設計作業は進んでいった。


 ~つづく~

 
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