徒然なるままに…建築家のボヤキ。。。

I・N設計スタジオ ブログ

カツオ

2014-04-30 08:38:03 | 今日のひとり言・雑談
 4月から5月にかけては初カツオの季節だ。初ガツオは赤身が鮮やかでたたきが旨い。本場高知では、わらを燃やしてさっと焼き、冷水に入れ厚めに切る。薬味には、ネギ、大葉、ミョウガ、ショウガ、ニンニクを散らしポン酢しょうゆで食べる。わらで焼かれた香ばしさが口の中に広がる。

 

 鮮度の良いカツオはずんぐり丸く太っていて、背中の青い模様がくっきりしているものだそうだ。

 カツオは9月から11月にかけても旬がある。戻りカツオだ。太平洋の熱帯で産まれたカツオが、餌を求めて日本の太平洋を北上する。三陸沖でたくさんの餌を食べ南下する戻りカツオ。脂がのっておりこちらを好む人も多い。

 3年前の9月、友人の結婚式で高知を訪れた。カツオの本場で戻りカツオを何度と無く食した。友人がこの食べ方が旨いと教えてくれたのが、塩たたきというもの。たたきにスライスしたニンニクを散らし粗塩をふって食す。これがポン酢しょうゆとは違う風味で、私はこちらの食べ方のほうが素材の味が出てて気に入った逸品であった。もちろん、高知空港では空輸便でこの塩たたきなるものをお土産に購入した。

 

 カツオは沿岸から遠い海面近くを回遊する。三陸沖から南下する戻りカツオも、原発事故による安全性を懸念する声があるが、前述のような理由から心配はいらないそうだ。放射能物質はゼロ、若しくはあっても規制値をはるかに下回っているという。何事にも心配なくカツオを食べられるようになって欲しいと願う。
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距離をつなぐイエ現場日記 140426

2014-04-28 08:26:21 | 今日の現場
 4月26日(土)晴天。初夏とも思える日差しが眩しいこの日、「距離をつなぐイエ」の地鎮祭が滞りなく行われた。クライアントとの出会いは約1年前。参加したイベントで奥様に始めて会った。

 

 イベント会場ではトントン拍子で話が進んだ。今現在遠く離れて暮らしている若夫婦も、旦那さんの生まれ育った地域に戻ってきて、旦那さんの両親と一緒に暮らすという。地方を離れていた人が、生まれ故郷に帰ってくる。喜ばしいことである。

 親世帯と子世帯間のつかず離れずの心地いい距離感を意識した二世帯住宅。内部と外部の距離、内部と内部の距離、視線間の距離、音の距離等々、親世帯と子世帯のいろんな意味での距離。心地のいい距離間を感じてもらえることがこの住宅のすべてである。

 提案~設計は約1年かかったが、打合せ毎に若夫婦が遠いところ実家まで赴いてくれた。頭が下がる思いだ。打合せ自体もメールでの事前のやり取りで若夫婦との物理的な距離は感じなかった。順調に進んだ設計作業、そしてこの日の地鎮祭。
 

 「郷里に錦を飾る」と言うが、飾るだけではなく、きちんと郷里に根ざして「郷里で錦を織る」ことを願いたい。その為の生活の拠点となる住宅を設計させてもらえることは、Uターンを経験した私自身も非常にありがたいことである。4月26日(土)大安吉日、距離をつなぐイエ着工する…。
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広がるカクサ

2014-04-23 08:31:10 | 今日のひとり言・雑談
 この4月に消費税が5%から8%に引き上げられた。17年ぶりの本格的な増税。一見好調のように見える景気は、本当に好調なのか。金融緩和から始まった「アベノミクス」も1年が経過したがその効果は如何に。気掛かりなのは、強者には厚く、弱者には薄くしか効果が得られてないと感じられることだ。

 

 物価の上昇は国民の消費意欲に引っ張られて上がるものと学校で習った。がしかし、今回のアベノミクスはそうではない。国が発行し、金融機関が購入した国債を日銀が買う。その影響で円安となり物価が上がる。

 消費税の駆け込み需要で国民の消費意欲は掻き立てられたものの、これは一時的なもので4月以降に消費意欲が落ち込むのは目に見えている。

 春闘で大手企業が軒並みベースアップに応じているが、一地方都市では春闘なんてない。そもそも組合がある企業なんて地方にはほぼ皆無に等しい。賃上げの波が中小企業まで及んでいるかというと???だ。大手企業と中小企業の格差、正規雇用と非正規雇用の格差は拡大していると言っていい。

 

 公共事業も急激な市場拡大で現場が追いつかない。消化不良に陥っている。建設労働者はより賃金の良い都市部に集中し、全国的にも人手不足は顕著になっている。

 煽りを食って地方の公共事業は入札不調が続き、再入札で予定価格を上げざるを得ず、それだけで地方財政を圧迫している。大震災からの復興も例外ではないのだ。復興事業が最優先課題と言っていた政府方針は、絵に描いた餅に成り下がってしまったのか。

 6年後にオリンピックを控えたTOKYOでの活況は目を見張る。アベノミクスの視界には大都市圏はクリアに映っても、地方都市や山間部地域はまったくもって霧がかかっている状況だ。

 国土交通省の予測では、2050年には全国の6割以上の地域で人口が半分になり、2割の地域では人口がゼロになるという。目の前の景気に一喜一憂している間に、あらゆるところでカクサが拡大している。
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月と暮らす庵現場日記 140417

2014-04-21 08:50:02 | 今日の現場
 このところ酒田地方は快晴が続いて、この日は桜も8分咲となった。月と暮らす庵ではそんな桜にも目を奪われずに作業が進行している。

 

 この日から外壁の左官工事が予定されていたが、左官屋さんのスケジュールがどうにも調整がつかず週明けからの外壁作業となりそうだ。内部では床のフローリング張が進んでいる。

 チョイスしたのは、1階がチーク、2階がパイン節有り。設計段階から、何回も各メーカーのサンプルを取り寄せてはクライアントと吟味した素材。

 
 

 チラシに載っていたものや、テレビ番組で放映されたフローリングの樹種を調べては取り寄せたサンプルの中から、最終的に選ばれたのは一番最初に提示したメーカーのもの。第一印象通りとなった。

 

 この日の前日には、夕方東の方向に満月が出ていた。この月の眺めがあっての計画。設計意図通りに月を望めることを確認した。実際にこの月を眺める日まで作業は続く。
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何回が正しいのか?

2014-04-18 08:27:17 | 今日のひとり言・雑談
 ここ半年で通夜・葬式に参列すること4回。しかも、身内や恩師といった切っても切れない間柄の葬儀。何回参列してもよくわからないのが葬儀時のマナー。葬儀場で司会の方が、お焼香は1回とします、というところも最近では増えた気がします。ハテ?焼香って何回が正解なのか…。

 

 焼香はお仏前を荘厳にすることによって、敬虔(けいけん)な心をささげるという意味があるんだそうです。香は「心身を清める」「心を落ち着ける」「仏様のお食事」等をあらわします。もちろん消臭の意味も。

 焼香の作法は、各宗派によって焼香の回数が違っていたり作法が違うようです。(下記参照)

 天台宗  1回または3回(特にこだわらない)
 真言宗  3回
 臨済宗  1回
 曹洞宗  2回(1回目は額におしいただき、2回目はいただかずに焼香する)
 浄土宗  特にこだわらない
 浄土真宗 本願寺派 1回(額におしいただかずに)
 浄土真宗 大谷派  2回(額におしいただかずに)
 日蓮宗  1回または3回
 日蓮正宗 3回


 香を「いただく」というのは、顔の前に香を持ち上げる仕草のことを指します。浄土真宗で香をいただかないのは、念を込めなくても阿弥陀様を頼れば救われるという「絶対他力」の考えに基づいているからだそうです。

 先に書いたように会葬者が多い場合は、焼香は1回だけ行うことが宗派問わず慣例化しているようです。次回からは宗派に合わせて焼香してみようかと…。でも願わくば、葬式は出席しない方が喜ばしいですね。これも無理な話かもしれませんが…。
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