徒然なるままに…建築家のボヤキ。。。

I・N設計スタジオ ブログ

水平にのびるイエ現場日記 130829

2013-08-30 08:59:04 | 今日の現場
 この日、上棟式を迎えた水平にのびるイエ。上棟式の前に、軸組みの金物、筋交いのチェックを行うため、1時間前に現場に到着。金物、筋交いは2点ほど指摘をし、是正の指示を出す。すると、クライアントも現場に現れた。

   

 上棟式の飾り付けを大工さんが屋根の上で始める。屋根の上から正面に鳥海山が綺麗に見えた。吹流しのちょうど向こう側に。クライアントからは、2階のフリースペースから鳥海山を眺めたいという要望もあり、その場所から鳥海山が見えることもチェック済だった。がしかし屋根の上だと尚更綺麗に見える。

 屋根の上に、クライアントの親戚の方々が参集しいよいよ上棟式は始まった。路上には近所の人たちが集まり、餅まきを今かと待っている。一通り式が終わると、餅まき。クライアントが屋根の上から餅をまく。それに群がる近所の人々…。

 屋根勾配が緩く、敷地のレベル差を利用した重心の低い創りの水平にのびるイエ。南側には立派な庭が広がる。工事はひと山越えて、ひと段落という訳にもいかない。これから、各工種が入って来て現場が慌ただしくなる。

 
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らせんに広がるイエ現場日記 130827

2013-08-28 08:48:05 | 今日の現場
 1ヶ月前に地鎮祭を行った「らせんに広がるイエ」。この日、本格的な工事が始まり、まずは杭工事から。

 場所は酒田市内の閑静な住宅街の一角。酒田市内は地盤の良い場所は限られていて、この地も多聞にもれず軟弱地盤。総数60本の杭を2人で1日かけセットする。

 さて、3次元の形が現れるのは10月上旬頃だろうか。それまでの1ヶ月は土工事、基礎工事となる訳だが、今から形が現れるのが楽しみである。クライアントと同じ気持ちでその時を待っている。

 完成は年が変わる来年初めの予定。これから6ヶ月の新しい旅立ちである。
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少年よ、大志を抱け。

2013-08-27 09:10:02 | 建築つれづれ…
 先週の日曜日、新潟大学建築学コースの2年生が当事務所を訪れてくれた。主目的は「門構えのあるイエ」の見学。夏休みの課題に、OBである私の手がけた門構えのあるイエの模型を製作するのだ。

 当日は9時に事務所に集合。担当のI先生も同行。事務所で各々の自己紹介と、私の体験談を話したり、学生の質問に答えて行った。30分ぐらいの予定だったが、現地に向かうときには小1時間ぐらい経っていた。

 現地に到着するとクライアントが快く迎えてくれた。興味深く、現実の住宅を隈なく見て回る学生達。模型を製作する為ではあるが、将来の自分像を照らし合わせて見ている学生もいただろう。自分が学生の頃は、残念ながらこのような機会がなかった。というのも、私が6期生であるからOBがほとんどいなかったので、こんな企画はあり得なかった。

 見学は1時間に及んだ。現実のものを見たことによって、製作中の模型をこんな風に変えてみた方がいいとか、こう作り込めばと意見が出ていた。図面をあらかじめ見て来ているので、空間構成が一瞬でクリアになったようだ。

   

 時間があったので「水平にのびるイエ」の現場にも案内する。骨組みが出来上がった状態の、工事現場を見るのは初めての彼ら。完成形より、こちらの方が実務レベルの勉強になる。興味津々にカメラを向け、私の話に耳を傾ける。熱心な若者の姿に、自分の学生の頃の姿とダブらせる。

 偉大な建築家の講演も勉強になるのだが、彼らにとってみればOBの言葉は違う意味で刺激になったのと思う。その証拠に、大学に帰った彼らが、すぐに製図室に向かったと聞いた。遠い存在だった目標が、身近に感じられた一日。私も再度、建築を目指したあの日に帰れた気がする。
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熱闘に水が差された。。。

2013-08-23 08:57:03 | 愛しき野球おバカ達
 今年の高校野球は、前橋育英の初出場初優勝で幕を閉じた。我が地元の日大山形のベスト4進出を始め、花巻東のベスト4や東北勢の躍進が目立った今大会であった。

 その裏で、花巻東の千葉君の打法が注意を受けたことが話題になってる。身長156cmの小兵の彼が、レギュラーを取る為、ライバルに勝つために地道に練習したカット打法。彼にしてみれば大きな武器。その武器が、3バント同等になる可能性があると審判から準決勝の前日に注意を受けた。

 私は準決勝の彼の姿をTV等で見ていない。試合終了後にその話を聞いた。それまでの3試合、千葉君は相手ピッチャーに34、21、41球と投げさせていたのが、準決勝では10球。明らかにカット打法が制限され、自分の思うようなプレーができなかったことはこの数字が物語っている。

 理屈をこねれば、確かにカット打法はいささかこざかしいと思われる作戦かもしれない。ただ、彼は今までこの打法で甲子園の準々決勝までひたむきにプレーして来た。彼は自分のプレースタイルを貫けなかったことが、無念で仕方なかったことと思う。

 またか…、私はそんな心境だった。純粋な高校三年生のひた向きさを、嫌味な、悪知恵のついた大人が踏みにじったと。作為的に操作しようとする、変な大人たちの余計な言葉…。残念に思えた。何故盛り上がっているこのタイミングで、という感情も湧き上がった。

 注意を受けるなら、準決勝前日ではなく、甲子園大会の1回戦であるべきだろう。いや、地方大会の1回戦からかもしれない。当然18歳の彼には、今までやって来たのだからという気持ちが当然のようにある。やりきれなかったろう。

 彼のプレーを見てる高校野球ファンが、彼のプレーに拍手を送っていたことが全ての事実である。誰もがカット打法に対してクレームなど付けていない。逆に人一倍小柄な彼のプレースタイルに賞賛してたファンが多かったはずだ。

 雨が一滴も降らなかった熱闘甲子園に、水が差された気がした…。
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水平にのびるイエ現場日記 130820

2013-08-21 08:39:03 | 今日の現場
 今月の上旬から土台据え付けが始まっていた水平にのびるイエ。お盆休みを挟んだ為、本格的な建て方工事がお盆明けから始まった。

 木だけの建て方なら、2日もあればほとんどの骨組が組み上がるのだが、今回は一部鉄骨の柱と梁を入れてるため、そうそう簡単には行かない。大工さんだけでなく、鉄骨屋さんも現場に登場し作業を進めている。この日、現場に足を運ぶとちょうど鉄骨部分の架構をしている最中だった。

  

 屋根の上では、大工さんが垂木を設置している。昔ながらに、金づちと釘を使って垂木を固定。この後に金物でも固定するのだが、大工さんが金づちを使っている風景は久しぶりに見た。

 梅雨が明けて、2週間ほどしか経っていないが、このところ夏の日差しが厳しい。たまたまこの日は梅雨に逆戻りしたかのような雨模様だったが、暑さに負けず作業する職人さんたちには頭が下がる。

 先日は再利用する井戸水が出ることも再確認した。近々上棟を迎える水平にのびるイエ。間もなく、近辺の風景が変わる…。
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