徒然なるままに…建築家のボヤキ。。。

I・N設計スタジオ ブログ

オチノメのイエ 現場日記 130126

2013-01-30 08:32:03 | 今日の現場
 この日は土曜日。クライアントの休みに合わせ、現場での打合せとなった。この日の打合せの目的は2つ。クライアントに工事の進行状況を見て頂くためと、コンセント・スイッチ類の位置確認をして頂くため。朝から地吹雪の荒れた天気。防寒対策をして現場に向かった。

 クライアントより一足先に到着した私は、工事内容をチェック。今回採用している、床下蓄熱暖房の蓄熱体が床下に設置してある。蓄熱体といってもコンクリートの塊ですけど…。深夜電力で蓄熱された熱は昼間にこの蓄熱体から放熱される。1階の床にスリットを取っておけば、そのスリットから暖気が上がってきて室内を暖めるという仕組みだ。

 2階はというと…、ダクトを設置し1階床下の暖気を2階床下までファンで引っ張る。2階の床にも1階と同じようにスリットを設ければ、1階と同じ仕組みということになる。床下に断熱材が入っていなかった今までの母屋と比べたら、天と地の差であろう。

   

 クライアントが到着した後は、予定通りコンセント・スイッチの位置が、打合せ通りに設置されているか一緒に確認する。今回の断熱材はセルローズファイバー。外壁の内壁にネットを張って、その中に吹きこんで行く断熱材。吹き込む前に、壁の中に仕込まれるコンセント・スイッチはあらかじめ設置しておかなければならないのだ。

 ひと通り設置位置を確認し、その他の打合せを終えるとお昼を過ぎていた。地吹雪は相変わらずだったが、午後の打合せに備えて事務所に戻った。
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やっと見れた勇姿

2013-01-28 08:29:03 | 今日のひとり言・雑談
 やっと見れました、娘Hの泳ぎ。前回の水泳大会はタイミングが合わず見れなかった勇姿である。今回も仕事の合間に、市内の温水プールに駆け込みました。今回、エントリーしているのは、100mフリー、200mフリー、400mフリーの3種目。時間的に見れるのはお昼すぎの1種目目200mフリー。

 プールの駐車場に到着した時は、娘の競技予定時間ピッタリ。いけない、間に合うか?。駐車場から施設内までは、ぬかるむ足元もものともせず走った。会場内には大勢の観客。その中に妻を発見。娘の競技はもう2つ後とのこと。間に合った…と胸をなでおろす親父。

 娘の順番がきた。久しぶりに見る泳ぎ。前半は抑え気味に入り、後半から延びて来た。後半、一つ順位を上げフィニッシュ。後で聞いた話だが、この日のタイムは自己ベストだったようだ。順位は下から数えた方が早い位置だが、自己ベストが出せたことで自身も親父も満足である。

 夕食も娘と泳ぎの話で盛り上がった。ようやく、先日の尻拭いができた親父である。先日の大会と合わせて、プラスマイナス0と言ったところか…。夕食時に娘が一言。最近、チームスポーツに憧れるんだよ…と。高校になったら方向転換しそうな、そんな週末だった。


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門構えのあるイエ 現場日記 130124

2013-01-25 08:31:05 | 今日の現場
 もう一つの工事が始まった。昨年末に設計完了した「門構えのあるイエ」。今まで住んでた家は、クライアントのお父さんが40年近く前に建てた家。数年前から、家づくりの相談を受けていた。

 まずは、既存住宅の解体工事。家族は年末年始の休暇を利用して、近所のアパートへと引越済。解体業者が廃棄物を分別しながら、内部造作物から解体していく。

    

 この日、クライアントと電話で連絡を取った。仕事の合間に近所を通った時に解体作業を見たそうだ。一抹の寂しさを感じた…と。いくら新しい家を建てるからと言っても、この家に住んで数10年寂しさを感じるのも無理はない。自分が育った家だもの…。

 しかし、これからはワクワクする工事が待っている。家づくりは楽しくなくてはいけない。これからの半年間、クライアントと私はそのワクワク感を共有していくこととなる訳だ…。
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オチノメのイエ 現場日記 130122

2013-01-23 08:43:03 | 今日の現場
 この日の作業は、外壁の撤去と屋根瓦の一部撤去。この撤去作業が終われば、いよいよ新設工事に入って行くことになる。1階の外壁は既に全部撤去され、防水シートが張られている。職人さんたちは、2階の外壁の撤去とバルコニーを設ける部分の屋根瓦の撤去作業中であった。

 施工業者には、雨漏りしていた箇所の原因追求とその対処方法という宿題を出していた。この日、瓦屋さんが原因を調べていた。漏水箇所は私の睨んだ通りの部分。のし瓦の積み方不良とその部分の屋根防水に穴が開いていた。同じような箇所全てをチェックしてもらい、2階の4ヶ所は全てOKで、1階屋根は4ヶ所とも補修することにした。

    

 内部に目を向けると、設置予定のサッシが搬入済。外壁の撤去を待って、サッシの取り付け、外壁の新設となる。今回はクライアントの希望で、断熱性能の高い樹脂サッシにLow-Eペアガラス(低放射複層ガラス)を採用。既存母屋のアルミサッシ+単板ガラス、という組み合わせから考えると天と地の差だ。
 
 内部構造体には筋交材も徐々に入り始め、着実に工事は進んでいる。この冬は昨年、一昨年のような雪の量はなく、時々一日中日差しが差す天気も何日かある。工事側にとっては、天気に恵まれている冬と言えよう。さあ、工事もいよいよこれから佳境に入ってくる…。

 

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確信をもった訪問

2013-01-21 08:41:03 | 建築つれづれ…
 先週とある設計事務所を訪問した。私が他の設計事務所を訪問することなど滅多にないのだが、今回は別。ハッキリとした目的があった。

 現在進行中のある住宅。クライアントからの要望に応える解答が、私自身の中に浮かんでいた。それはアイディアというものと違い、一つの約束事と言うべきか、決まりごと、法則、技術と言うべきだろうか。とにかく、その道に詳しい人、そんなことをいつもやってる人に意見・アドバイスを聞いた方が早い。他の事務所を訪問したのはそんな裏事情があった。

 以前から、その事務所の方には今度教えて下さい、とそれとなく話はしていた。訪問して目的は10分少々で完了した。私の考えていた内容で間違いはなかった。お墨付きをもらったら、後の30分ぐらいは雑談。

 自分の考えやアイディアに自信があっても確信が持てないときが出てくる。他の人だったら、あの人だったらどうするのかと、客観的にもう一度案件を見つめ直してみる。一人でやってると、こんな場面に直面することもしばしば。

 それとなく分かっていても、そのモヤモヤを晴らさなければ前に進むことに躊躇する。今回は、近くにその道に長けている人がいたので意見を貰った。快く、アドバイスしてくれたその事務所の所長に感謝である。自分の中の漠然とした自信が確信に変わった瞬間だった…。

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