3月早々、再び雪国に逆戻り
年金だけになった収入では確定申告の必要はないのだけれど、スマホに国税庁からの催促が届くから、パソコンを開いて「国税庁」のページをから確定申告を始めた。
所得税もないのに所得税のページから入る滑稽さ、やって見ればいつもと同じで最後は「所得税は0円です」「確定申告の必要はありません」と去年と同じ。
三年前までは10年間ほど、今の要領で自分で確定申告をやって、税務署のポストに投函していたが、あの頃はやるたびに年末調整での戻り分の倍くらい追加徴収されていた
今はほんとに何もないから、僅か10分で終わってしまう、控除分にはまだ医療費控除も利用できるが、それなど入れなくてもゼロになるので、無駄な労力は使わない。
確定申告の必要はありませんと国税庁では言うが、「但し、住民税の必要がある場合があるので市役所で聞いてください」との但し書き
ポケットをひっくり返しても所得税どころかホコリも出ないので、役所に行くのも無駄かと思ったが、すっきりしたいから昼前に市役所へいってみた
当然ながら、確定申告コーナーが特設で設けられて受付をしていたが、そっちにはいかないで市民課の市税窓口へ行って、問いかけてみた
ここで話が終われば、確定コーナーで時間待ちをすることもない
若い職員が私が作った申告書(の一歩手前)を見て、「ご案内します」と申告会場に案内してくれた、すぐに奥から担当の女性が(これがなんと片足ぴょんぴょんで飛び跳ねて)やって来た
これは絵になる、いや映画になる、またそのキャラクターも映画にはばっちりの中年女性職員(片足ぴょんぴょんで近づいてくる市の職員を連想してみてください、映画でしょ)思わず「どうしたんですか?」と聞いてしまった
そしたら「私が悪いんです、不注意でケガしてしまって」とマスク越しに言ったから(これはますます映画になる)と思った。
「で! あなたが担当ですか?」と聞いたら「はい、そうです、こちらの席に」と言って、ぴょんぴょんと片足ゲンパで先導、思いがけず、待ち時間なしでやってもらうことに
改めて「確定申告の必要はないと国税でいいますが、ここの但し書きには市役所に問い合わせくださいと書いてあるので来たんです」と言ったら
「そのとおりですね、税務署は所得税の申告で、市は住民税の申告になりますから、所得税が無くても住民税の申告はした方が得になる場合があります
収入は年金だけなんですよね」と言って、(それなら、お得になるかも)みたいな顔
なんか住民税でも均等割りと、複数の収入があった場合の所得割みたいなのがあって、現役の時は所得税とWパンチで追加払いにな泣かされたものだった
それが清貧の暮らしになったとたん「均等割りだけですね」と言われて、嬉しいような、情けないような・・・まあ「人生はプラスマイナスゼロ」がモットーの私にとって「ケセラセラ」のうち、予定通りの人生。
「来年もまた必要ですか?」と聞いたら、「ええ、御主人生命保険に加入されていますから、また来年もおいでください」とのこと
生命保険が納税のキーワードなのか、また謎が一つ増えた、来年来たら聞いて見よう
などと思いつつ、全て忘れて、また来年も市の窓口で「申告の必要あるんですかね?」とやっちゃうんだろうな。