神様がくれた休日 (ホッとしたい時間)


神様がくれた素晴らしい人生(yottin blog)

「甲越軍記」を現代仕様で書いてみた 武田家 47

2024年03月20日 20時41分21秒 | 甲越軍記
 武田大膳大夫兼信濃守晴信、未だ若きと言えども先に韮崎において、小笠原、諏訪の大軍と戦い、これを粉々に粉砕した。
その後、天文八年閏六月に両家は再び、甲州に押し寄せたが、撚場、野辺山、蔦木の合戦でまたも敗れて、それ以後は信濃に籠ったまま静かになった。

是より、武田の武威は日々高まり、天文八年には晴信十九歳となった。
若気の至りと言うか、自分の才気に自信を得て、信州の者どもなど恐れるに足らずと言って、次第に奢りの心が現れて来た。

近頃では華美、風流に心を奪われ、甲州の地は住人田舎臭くて卑しいと言い
特に女性の姿かたち、物言いが鼻につく
都人は婦人の風情が端正で美しく、且つ情深いと聞くと、都の婦人の何もかもが美しく思えて「都より容儀正しい者を呼び寄せて、甲府の婦人の卑しいしぐさを改めさせるように」と命じた。

都から朧(おぼろ)と言う芸妓を呼び寄せ、その他にも都の美女三十名ほど招き、これを晴信の傍に留めた。
諺に「紫蘭の室に入る時は、染めざるに衣自ら香し」と言う
いつしか都の美女、技芸の虜となり心を奪われ、後には朧を側女として愛するようになった。
そのほかにも追々、都より芸妓、遊女を十四人呼びよせ、これをも侍らせて、全て寵遇したので、今度は晴信の寵愛を巡って女同士が妬み相争い「今夜の館はいずこの室に」などと様々な恨み言が城中に聞こえるようになった。

昔、晋の武帝は司馬炎と言い、三国時代には魏に仕えた司馬仲達の孫である
呉、魏、蜀を滅ぼしたのち河南洛陽に都を定め、奢りは日々増していき、金殿玉楼を建てて後宮の美女三千人侍らせ、日々酒食、色に溺れて、その寵愛を受けた絶世の美女は八百人、後には女たちの嫉妬に手を焼き、帝は今夜の情婦を選ぶこともままならず、それぞれの部屋の前に生け花を置かせて、蝶を放ち、その蝶が留まった生け花の主を今宵の褥とすることにした。
すると、知恵の巡る者は生け花の中に蝶が集まる、甘い蜜をたらし込むなどの策を練る者さえ現れた。
晴信もこれに倣い、愛妾を庭に集めて、それぞれに六尺(1.8m)の竿を預けて、その先に桃、梅、芙蓉、桜などの花を挿して相争わせ、勝った者を今宵の寝所に招き、これを花軍(はないくさ)と名付けて悦に入っていた。

またその頃、世に詩人と称される禅僧を日々招いて風雅の類にのめり込み、花言葉に酔い、すでに兵法、武を講ずることが無くなってしまった。
家臣たちは口々に「御屋形には天魔が取りついたのではないか」と危ぶむ
甘利備前守はとうとう耐え切れず、三十七か条の諫書を晴信にさし出したが、まったく取り上げる様子はなく、もはや誰も諫言する者がいなくなった。


「さよならマエストロ」終わる

2024年03月20日 08時57分58秒 | 映画/ドラマ/アニメ
 最近は記事ネタが多くて、日が過ぎてからの掲載が増えて来た
今でも1日に2記事書いているので、これ以上掲載しても分母が増えるだけで分子は変わらないので、無駄ってことになるから・・・

「さよならマエストロ」は日曜日に終わって、掲載が今日になってしまった
でも、なかなか良いドラマだった、普通オーケストラが題材のドラマは私にとっては退屈なんですが、このドラマも毎回、録画再生ボタンを押すまではなんか「見なくてもいいわ」と思ってしまうんだけど、見始めると1分で入り込んでしまう。

以前も、オーケストラが偉い人の陰謀で解散させられそうになるのがあったけど、あのドラマの何倍も、こちらの方がストーリーも、視点の広さも、キャストも全てにおいて素晴らしい。
なにか淡々と進行して行って、一人一人の悩みや苦しみが、感情の一つが完全に欠如しているマエストロのおかげで解決していく爽快感
俗物の塊である私などが、とても行きつくことができない人間性、あんな人が現実にいるのだろうか? と思うが、育ちの良い人の中にはいるらしい。

まあ、ちょっと現実的でないことを言えば、坊主頭の甲子園のエースの高校生が、突然指揮者に憧れて、親に勘当されてまで変わってしまうという設定
なんか強豪相撲部の生徒がバレーダンサーに転身みたいで笑えた。

それと私の憧れの富士山が、いつも背景にあるというのが気分良くしてくれた
キャストもフルート美人やティンパニーのお姉さん、指揮者を目指す市長の娘
まだタレント名知らないけど、毎週会うのが楽しみだった。

それと助演で良かったのは、西田敏行。 いろんなドラマで見たけど「ハマちゃん」以外の役は、「女太閤記」の秀吉役とかどれも鼻について嫌だったが、このドラマの音楽喫茶のマスター役はぴったりどん!だった。ハマちゃんだけにハマり役だった。
1年半いろんなドラマを見たけど、これは5本の指に入る名作だったと思う
感動のドラマだった
もう一度人生があれば、こんな人生も悪くないかな。




大相撲は11日目、予想通り大の里、尊富士に大関をぶつけて来た
優勝ライン13勝とすれば、大の里と琴ノ若は5連勝、尊富士は3勝2敗で良い
12勝なら豊昇龍、貴景勝、豪ノ山、高安、御嶽海、湘南の海が5連勝
大の里、琴ノ若4勝1敗、尊富士2勝3敗
数字では俄然、尊富士が有利、三大関は霧島が休場しなければ13日目から潰し合いが始まる。
今日の琴ノ若、尊富士戦 大の里、貴景勝戦でほぼ優勝の行方が決まりそうだ
予想では琴ノ若が尊富士に勝つ気がする、昨日は大の里はまさかの投げで自滅したが、それだけ尊富士の圧力があったということだ
だが琴ノ若は尊富士のダッシュを受け止めそうな気がする、そのあと落ち着いて寄れば琴ノ若が勝ちそうだ。
大の里、貴景勝は五分だと思う、押し合いなら貴景勝有利、先手一気の寄りなら大の里がはたき込みで勝ちそうだ。
尊富士が負ければ、来場所横綱獲りがかかる琴ノ若が俄然有利になるだろう。
明日も尊富士は大関戦になるはずだ、相手は豊昇龍ではないだろうか。