神様がくれた休日 (ホッとしたい時間)


神様がくれた素晴らしい人生(yottin blog)

「甲越軍記」を現代仕様で書いてみた 武田家 31

2024年03月04日 20時30分27秒 | 甲越軍記
 小山田備中は晴信を諌めて言うには「御孝心は道理に叶うことと言えども、今信虎公を廃し、速やかに当家を治めないと申すなら忠臣は去り、百姓は恨みを抱いて他国の侵入に手を貸すでしょう、そうなれば代々続く武田家が滅ぶのは必定であります、その時に至れば御屋形はご先祖に対して不孝を働いたことになります。
それゆえにこれま忠臣が諌めましたが皆お手討ちになり、あるいは家を失うこととなりました
今や誰も御屋形に諫言する者はいなくなり、みな一様に口をつぐんでいます
某らも命を惜しんでいるわけではありませんが、諫言しても効果なく犬死するのも惜しく、国の荒廃を天命に任せてただ見過ごしていることもまた忠臣の行いとしては言えません。
某の家系は累代の御屋形様に仕え過分なる禄を賜って来た者で、いわゆる「世臣」という者であります
世臣は一代の主が無道の者であれば、その主の為とは言え、命を投げ出すことは致しません
晏子が申すところの『君社稷の為に死する時は、臣これに従う(君主が国家の存亡の為に立ち上がる時は、臣もこれに従う)』と申す是なり
無道の君の為に命を捨て、国が倒れるのを待つのは、臣らの職分にあらず
数代の家系の断絶無きよう国を守る、これが職分であります
今日、館の廃去の計略を巡らすのは恐れ多いことではありますが、国家が退廃するのは忍び難く、やむをえず致すことであります
ただいま君の申される通り孝道を守り、子の道を尽くそうとも今後他国により御父君が滅ぼされたなら御先祖代々の墳墓は荒らされ、新羅殿から続く家系は断絶し、信虎暴虐の為に国を滅ぼした、その子の晴信は才智勇気を持ちながら
ただ孝心に縛られて国を亡ぼすとは何ぞや!と後ろ指を指されるでありましょう
また我ら臣下も国家の滅ぶを雁首並べてただ見過ごすとは、武田家に忠良の臣多いと聞いたが計議も行わず、ただ滅ぶに任せたのそしりを受けるでありましょう
君、よく道理を察したまえ」と言えば、晴信は一言も発することなく不機嫌になって立ち上がると障子を荒々しく締めて去っていった。
五人の老臣は互いに顔を見合わせて、この日は仕方なく家路についた。 

その後も、五人は時々会っては話しを交わし「今一度、晴信君にお会いして奮起をうながすつもりであるが、この期に及んでも甲斐ない時は我らは職を投げうって他国に参ろうではないか」と決して目通りできる時を待つことにした。







東京マラソン パリ五輪男子マラソン代表3人決定

2024年03月04日 11時55分19秒 | マラソン/駅伝
パリ五輪の男子マラソン第三代表はMGCで三位だった大迫傑に決定した。
昨日行われた「東京マラソン」でも2.05.50を破った選手がいなかったため、MGCで三位に入った大迫に決まった。
大迫傑はマラソンでは日本第二位の2.05.29の記録を持っている
既にMGCでパリ代表が決まっていたのは小山直城、赤崎暁
小山は大阪マラソンで2.06.33の自己新で 3位に入った
一方 赤崎は 2時間9分台 少し 戦うには 心配な 数字である 日本記録保持者2.04.56の鈴木健吾も出場したがパリは遠かった、因みに奥さんの一山真緒選手は既にパリ五輪出場を決めている、女子の第三代表は10日の名古屋ウィメンズで決定する。 MGC三位だった細田あい選手はケガで名古屋の出場が取りやめになった、残念。

東京マラソンは男子はケニアのキプルトが世界歴代5位の2.02.16で優勝
上位6位までケニアとエチオピア選手で独占した、3位まで全員ケニア
世界2位の記録を持ち、今回は人類初の2時間切の世界記録を期待されたケニアのキプチョゲは20km手前で失速して10位に終わった
日本人のトップは西山雄介で2.06.31 全体の9位だった

女子はエチオピアのケべデが2.15.55で優勝、日本人の一位は新谷仁美で2.21.50、全体の6位と健闘したが自己新記録は出せなかった。




韓国映画

2024年03月04日 08時31分33秒 | 映画/ドラマ/アニメ
昨日、衛星放送録画しておいた韓国映画を見た
「高速道路家族」
「半地下・・・」「一日(ハル)」なんかもそうだが、ごく普通の人間模様で一本の優れた映画を作る技術が韓国にはあるようだ。
高速と半地下は、並の暮らしよりかなり苦しい生活者が主人公だが、そのような社会から取り残された家族が強く生きていく、そしてそれが壊れた時の脆さ
日本でも現実に貧富の差が広がり、都会と地方の収入格差や、いつ解雇になるかわからない低収入の派遣労働者、アミューズメント格差、人口問題、高齢化、医療格差も広がりつつある
いずれこのままだと、韓国映画のような題材が地方でいっぱい拾えるようになりそうだ。

投資話に騙されて借金を背負い逃げ回る家族、夫は高速道のSAで寸借詐欺を繰り返して、何とか家族を養っている・・が逮捕され
残された身重の妻と二人の子供は、訳ありの女性の家につれていかれて・・・

日本の少子化が問題視されているが、韓国はさらに上を行く少子化で50年後とかには2000万人台になると言う、北朝鮮がその頃どうなっているかはわからないが、半島もこの50年で様々な問題が出てくるだろう。

韓国ドラマは最近ほとんど見ていない、貧しい家の娘と、金持ちの息子の恋愛にイリイリさせられるワンパターンには飽きた
だが映画は秀作が多い、社会問題に向き合うドラマが面白い
何でもない日常の中のちょっとした問題が映画になる、それを面白くみられる感覚は、薄味のお吸い物を頂くような感覚である
後味がいつまも脳裏に焼き付いている。