♪気持ちのいい、大人のコンサート
こういう大人が集まるコンサートは
会場にも余裕と穏やかさがあっていい感じだ。
もちろんシラケている訳じゃない。
これから始まるショーへの期待と興奮は十分体内に漲らせてはいる。
それをストレートに発散させるほど、アオくはないんだな。
でもビリーがステージに登場し「Angry young man」を鍵盤連打で弾き始めたら
会場は一気に盛り上がり、ひとつになった。
その後は、もうヒット曲のオンパレード!
「Honesty」「New York State Of Mind」「She's Always a Woman」「Stranger」・・・。
体型と顔つきこそ別人の如く変わってしまったが、歌声は昔のままだ。
却って、太ってパワフルになったような気がする。(生は初めてだけど)
そしてオチャメでウイットに富んでいて、とても楽しいステージだった。
後半はピアノから離れ、ギターをかき鳴らし、マイクスタンドを振り回し・・・で
ノリノリのロックを聴かせてくれた。
とても57歳のオヤジとは思えないこのパワフルさ!尊敬するなぁ。
さすがにただのデブではないね。「太ってもBilly!」だな。
アンコールの最後はやっぱりあの曲だ!だってまだ演っていないじゃないか!!
会場は拍手が鳴り止まない。
ビリーは帰る素振りを見せたり、腕時計を見て「時間なんだよなぁ~」と焦らす。
でも最後はニヤリと笑って、ハモニカホルダーを高々と掲げたぁぁ~!
そうだよ!「Pian Man」だよぉ~!!この曲、大好きなんだぁ!!!
会場は割れんばかりの拍手と歓声に包まれた。
東京ドーム全体でPiano Manを大合唱して、コンサートが終了した。
とても心が温まり豊かになるコンサートだった。
そして、とても満足!まさに満ち足りた気持ちでドームを後にした。