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もともと大地には、石ころなり砂利もまじりあっている

それを通常、農業ではきっちりと採りのぞき、土のみにする。
さらに、草を抜くのも当たりまえだ。

石があればクワや農機具が傷ついたり、大根がまっすぐのびないかもしれない。
草は野菜とまざって収穫のじゃまとなり、また肥料を横どったり
おひさまをさえぎるおそれがある。

だけど、家庭菜園の蔬菜畑であるなら、石や草の長所を生かすこともできる。

・適度な砂利は水はけをよくする

・石という鉱物が土中にあることで、起電流により土の酸化(腐敗)が抑えられる。

・草と枯れ草の層をのこして、湿度もあれば豊富な微生物が
土を団粒化するから、耕さなくても土はほっこらしている。
そうなれば、ことごとく石を除かなくてもよくなる。

・草や枯れ草の層と、そこにくらすダンゴ虫、砂利等は
酸性雨を中和し根まわりの微生物をまもる。

・石と草の織りなす畑は微生物のおうちとなり、ミネラル酵母は
残留農薬さえも分解するポテンシャルがある。

・草は土の表面の乾燥や雨風で流れでるのをふせぐ。

・草が湿度をたもてば、土壌微生物がよくはたらき、
まいた肥料(高分子)を低分子に分解するから、
かえって肥料がきく可能性さえある。

・太陽をさえぎらないよう、抜かずに作物より低く刈ればよい。
(ただし根が占領する多年草は抜く)

・まわりの草は過剰な肥料を吸収したり、天敵のすみかとなって
窒素過多による虫食い、の抑制も期待できる。

・そこに自然と生える草は、現場に足りないミネラルを
生みだすともいわれる。

・マメ科は根にすむ菌が窒素固定して土をこやすから、
花がさいてから刈って置いておくとよい。
(種のマメに窒素分が送られるから、その前に刈る)


地熱や地下水のない鉢うえやプランタ栽培では、若干くふうが要ります。
草も水をすい上げて蒸散するから、朝晩たっぷり水やりしよう。
朝の水は日中の体温調節や光合成に、夜の水は生育につかわれる。

底に皿をおいて水をはっておけば過度の乾燥をふせぐ。
(ボウフラ対策に、うえき屋ではよくそこにメダカを泳がせている)

素焼きの鉢はなかが蒸れにくい。
(一方、土は乾きやすいのでやはり水やり大切)
可能なら、塩素を抜いた日なた水が微生物にやさしい。

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