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水辺にすちゃっとそよぎたる植物のアシは、ヨシとも呼びまするが、
正式にゃアシなんだろう。だがしかしヨシと呼ぶのがのどになじんでる。

そんなこの頃、近所のあるお店のスタッフが葭葉(よしば)さんという。
ヨシの市民権がうれしく、加えてその方は美人でもあり。



4年ほど庭でヨシをそだてている。
1度植えかえたが、すでに樽いっぱいなので、もっと広くしたい。
または小分けに。

ヨシは、江戸趣味な水辺のおもむきを奏でてくれるし、
茎はストローやよしずになる。
大きめのミシン糸をセットするとき、柱に茎をさして伸ばしさえしている。
よいものは生きてるうちも、召されてからも、多目的に息つづく。

ヨシの世話は、水だけ切らさなければ、地下茎から毎年でてくるので
難しくありません。米のとぎ汁(どろどろと沈殿していないところ)やお風呂ののこり湯(入浴剤不使用)を注いでも
よく育つでしょう。

そこそこの水深をもたせれば、メダカも共生できて
ボウフラ対応に。とんぼが産卵すれば、アカムシを餌にヤゴも育ち、
初夏のころほどよく伸びたヨシが、羽化の足場にふさわしい。

庭や玄関さきで、鉢うえの感覚でヨシを世話するのも風流と思う。

かつて日本の平野部は広く湿地帯で、ヨシやまこも、蒲、イ草等に覆われていた。
いわばヨシは畏き先住民であったわけだから、
原初の土地をうやまい、こころを向ける寄りしろともなる。

各家庭のヨシ池は、とんぼの道となり風をよび、雲から海までめぐる
水のみちの駅、ほっとするスポットとなるでしょう。

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