鶴・いしい&あき

野鳥観察してます

ケアシノスリ 気になる個体

2011-02-03 20:07:00 | 鳥撮る
   
1月9日フィールドで空高く凧が浮いていた。
双眼鏡で捉えると即ケアシノスリと判断。三日ぐらい前から見られるようになった、幼鳥だ、複数いる、と地元バーダー達の噂。

私の見たのは一個体のみ、虹彩が黒く尾羽の先端部分は太い暗褐色の横帯で雌成鳥と思ったが、ベテラン野鳥プロカメラマンが私の証拠写真を見、尾羽に二本目の細い横帯があり二年目の雄と思われると連絡があった。雄成鳥を何個体も撮らえているとは聞かなかったが、20年前雌成鳥は北海道で遠いのを一枚切ったきり、雌成鳥はなかなか出会えない、珍しいと電話の向こうの声。

プロのおっしゃる二年目雄は正解なのであろうが、私の知識の中では疑問符である。
阿知須(幼鳥)笠岡(幼鳥、雄成鳥)平田(幼鳥、雌成鳥)と中国地方だけの出会いであるが、特に2008年十数個体の出会いがあった。そして尾羽に注目し個体識別を心がけた。

この経験でこの度の気になる個体は雌と判断。根拠は尾羽先端部分の太い横帯の中に下から見ると細く薄い横帯があるが上からだと太い一本に見える。
体の正面から見ると胸、腹部は雌の特徴あり。2001年雌成鳥、2007年雄成鳥を比較しながら特に胸を確認した。
二年目以降の雄なら二本目の横帯の間に白い横帯が入り、上からでも下からでも二本ある事が分かり、胸にも雄羽が現われてもおかしくないと思う。虹彩の黄色の個体でも、はっきり雄尾羽パターンになっていた。個体差によって違いがあるのかなぁー。

9日10日は短い時間の出会いであったが、近距離で真後ろ姿も収集出来ればと16日23日30日とチャンスをうかがったが、もう抜けてしまったのか目の前には現われなかった。
気になるタカで終わってしまったかぁー。



上からだと太い一本の横帯に見えるが、下からだと細い薄い二本目の横帯が覗く、
気になる個体の尾羽。





プロが個体を確認したいと連絡があり、この三点の画像を送った。



2008年出会った虹彩が黄色い個体の尾羽。



2007年に出会った雄個体、尾羽だけではなく胸にも特徴がある。