癸 キ・みずのと 癶部
解字 甲骨文字・金文は、十字形に木を組み先端に止め具をつけた台座の象形[字統を参考にした]。しかし、原義にかかわりなく十干(甲コウ・乙オツ・丙ヘイ・丁テイ・戊ボ・己キ・庚コウ・辛シン・壬ジン・癸キ)の第10番目の「みずのと」に仮借カシャ(当て字)された。篆文の一字に「癶(出発する)+矢(や)」の形が出現し、現代字は「癶+天(矢の省形)」の形。同音の規キ(コンパス、円をえがく)に通じ「まるい」、コンパスで「はかる」イメージがある。
意味 (1)みずのと(癸)。十干の第10番目。方角は北。五行は水。 (2)はかる。
十干の読み方(オンライン無料塾「ターンナップ」より)
※「みずのと」は、水の弟の意、壬ジンと癸キは五行(木・火・土・金・水)の配列で五番目である水に属する字で、壬ジンが「水の兄」(みずのえ)とされ9番目、癸キは、それに次ぐ「水の弟」(みずのと)とされ10番目となる。
覚え方 ハッテン(癶天)は、癸キなり。(発展は奇なり)
イメージ
「仮借カシャ」(癸)
コンパス(規キ)で「はかる」(揆)
コンパス(規キ)でえがく円が「まるい」(葵)
音の変化 キ:癸・揆・葵
はかる
揆 キ・はかる 扌部
解字 「扌(手)+癸(はかる)」の会意形声。手で長さをはかること。また、推し量る意ともなる。
意味 (1)はかる(揆る)。はかりしる。「揆度キタク」(はかる。はかりかんがえる) (2)はかりごと(揆)。やりかた。「一揆イッキ」(はかりごとをして一つにまとまる。また、百姓一揆の略)「百姓一揆ヒャクショウイッキ」(農民の武装蜂起)
まるい
葵 キ・あおい 艸部
フタバアオイ 冬葵の葉と花実
解字 「艸(草)+癸(まるい)」の会意形声。葉のまるい植物。また、花がまるく大きい植物。中国でまるい葉で野菜や薬草になる冬葵をいう。のち、まるく大きな葉をつける蒲葵ビロウや、大きなまるい花をつけるヒマワリ(向日葵)の意となった。日本では葵祭に飾られるフタバアオイ(葉がまるい)が知られる。
意味 (1)あおい(葵)。アオイ科の総称。トロロアオイ、タチアオイなど。家紋に使われるアオイは、フタバアオイの葉をデザインしたもの。「三つ葉葵」(徳川家の家紋)「葵祭あおいまつり」(京都の下鴨神社と上賀茂神社で5月15日に行なわれる例祭。牛車、勅使、供奉者の衣冠などを葵の葉で飾ることからこの名がある) (2)大きな花が咲く草本植物。「向日葵ひまわり」 (3)蒲葵ビロウとは、ヤシ科の高木。まるい葉でうちわを作る。「葵扇キセン」(ビロウの葉のうちわ) (4)「山葵わさび」とは、渓流のほとりに自生するアブラナ科の多年草。地下茎は辛味があり香辛料とする。葉がハート形で葵に似ている。「山葵漬わさびづけ」(山葵の葉・根・茎を細かく刻んで酒粕に漬けた食品)
バックナンバーの検索方法
※一般の検索サイト(グーグル・ヤフーなど)で、「漢字の音符」と入れてから、調べたい漢字1字を入力して検索すると、その漢字の音符ページが上位で表示されます。
解字 甲骨文字・金文は、十字形に木を組み先端に止め具をつけた台座の象形[字統を参考にした]。しかし、原義にかかわりなく十干(甲コウ・乙オツ・丙ヘイ・丁テイ・戊ボ・己キ・庚コウ・辛シン・壬ジン・癸キ)の第10番目の「みずのと」に仮借カシャ(当て字)された。篆文の一字に「癶(出発する)+矢(や)」の形が出現し、現代字は「癶+天(矢の省形)」の形。同音の規キ(コンパス、円をえがく)に通じ「まるい」、コンパスで「はかる」イメージがある。
意味 (1)みずのと(癸)。十干の第10番目。方角は北。五行は水。 (2)はかる。
十干の読み方(オンライン無料塾「ターンナップ」より)
※「みずのと」は、水の弟の意、壬ジンと癸キは五行(木・火・土・金・水)の配列で五番目である水に属する字で、壬ジンが「水の兄」(みずのえ)とされ9番目、癸キは、それに次ぐ「水の弟」(みずのと)とされ10番目となる。
覚え方 ハッテン(癶天)は、癸キなり。(発展は奇なり)
イメージ
「仮借カシャ」(癸)
コンパス(規キ)で「はかる」(揆)
コンパス(規キ)でえがく円が「まるい」(葵)
音の変化 キ:癸・揆・葵
はかる
揆 キ・はかる 扌部
解字 「扌(手)+癸(はかる)」の会意形声。手で長さをはかること。また、推し量る意ともなる。
意味 (1)はかる(揆る)。はかりしる。「揆度キタク」(はかる。はかりかんがえる) (2)はかりごと(揆)。やりかた。「一揆イッキ」(はかりごとをして一つにまとまる。また、百姓一揆の略)「百姓一揆ヒャクショウイッキ」(農民の武装蜂起)
まるい
葵 キ・あおい 艸部
フタバアオイ 冬葵の葉と花実
解字 「艸(草)+癸(まるい)」の会意形声。葉のまるい植物。また、花がまるく大きい植物。中国でまるい葉で野菜や薬草になる冬葵をいう。のち、まるく大きな葉をつける蒲葵ビロウや、大きなまるい花をつけるヒマワリ(向日葵)の意となった。日本では葵祭に飾られるフタバアオイ(葉がまるい)が知られる。
意味 (1)あおい(葵)。アオイ科の総称。トロロアオイ、タチアオイなど。家紋に使われるアオイは、フタバアオイの葉をデザインしたもの。「三つ葉葵」(徳川家の家紋)「葵祭あおいまつり」(京都の下鴨神社と上賀茂神社で5月15日に行なわれる例祭。牛車、勅使、供奉者の衣冠などを葵の葉で飾ることからこの名がある) (2)大きな花が咲く草本植物。「向日葵ひまわり」 (3)蒲葵ビロウとは、ヤシ科の高木。まるい葉でうちわを作る。「葵扇キセン」(ビロウの葉のうちわ) (4)「山葵わさび」とは、渓流のほとりに自生するアブラナ科の多年草。地下茎は辛味があり香辛料とする。葉がハート形で葵に似ている。「山葵漬わさびづけ」(山葵の葉・根・茎を細かく刻んで酒粕に漬けた食品)
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※一般の検索サイト(グーグル・ヤフーなど)で、「漢字の音符」と入れてから、調べたい漢字1字を入力して検索すると、その漢字の音符ページが上位で表示されます。