「拾う」と「捨てる」は似ている。違いは扌(てへん)を除いた「合ゴウ」と「舎シャ」だ。この違いが分かれば、「拾う」と「捨てる」は簡単に区別できる。
合 ゴウ <ふたと器の口があう>
合 ゴウ・ガツ・カツ・あう・あわす・あわせる 口部
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/24/bf/27803e88b8a6fc63878db9a1f509be8a.jpg)
解字 甲骨・金文は、「A(ふたの象形)+口(器のくち)」の会意。うつわの口にフタをかぶせ、ぴたりと合わせる形。あう。あわせる意を表わす。篆文以降、Aは𠆢 と一に分かれ、「合」になった。
意味 (1)あう(合う)。あわす(合す)。あわせる(合わせる)。ぴったりあう。「投合トウゴウ」(二つのものがぴったりと合うこと)「合作ガッサク」 (2)あてはまる。「合致ガッチ」「適合テキゴウ」 (3)あつまる。あつめる。「集合シュウゴウ」
イメージ 「あわせる」 (合・給・拾)
ふたと器の口が「あう・一致する」 (答)
音の変化 ゴウ:合 キュウ:給 シュウ:拾 トウ:答
あわせる
拾 シュウ・ジュウ・ひろう 扌部
解字 「扌(手)+合(あわせる)」 の会意形声。落ちているものを手とあわせること。ひろう・ひろいあつめる意となる。また、発音が同じ十ジュウの大字(代りの字)となる。
意味 (1)ひろう(拾う)。あつめる。「拾得シュウトク」(拾って自分のものにする) 「拾遺シュウイ」(もれ落ちたものを拾う) (2)数字の十のこと。「拾円ジュウエン」
給 キュウ・たまう・たまわる 糸部
解字 「糸(いと)+合(あわせる)」の会意形声。機織りに使う織り糸の残りが少なくなると、新しい糸をあわせる(追加する)こと。足りないところをたす意になる。
意味 (1)たす。足りないものをたす。「給油キュウユ」「補給ホキュウ」 (2)たまう(給う)。たまわる(給わる)。「支給シキュウ」「給付キュウフ」「給食キュウショク」 (3)あてがい。てあて。「給料キュウリョウ」「俸給ホウキュウ」
あう・一致する
答 トウ・こたえる・こたえ 竹部
解字 「竹(たけ)+合(一致する)」 の会意。合は一致する意があり、相手から質問されたとき「トウ」(合っている)と返事したことから、答える意味があった。それに竹や艸(くさ)をつけた答・荅も「こたえる」意味をもつが、答が主に使われる。
意味 こたえる(答える)。こたえ(答)。応ずる。報いる。「回答カイトウ」「答弁トウベン」
舎 シャ <簡易な宿舎>
舎[舍] シャ・やど・やどる 人部
解字 金文は、「口(かこい)+余の古い形(簡易な宿舎)」 の会意。余は一本柱の上に屋根をもち、斜めの梁で支えた簡易な小屋で宿泊や休憩に使う。音符「余ヨ」 を参照。これに場所を表す口(かこい)がついた舎は、簡易な宿舎、やどの意、転じて、すまい・たてものの意となった。また、軍隊が一夜の宿とした軍の宿舎の意にも使われた。軍隊が一夜で宿をすてる(出発する・はなれる)ことから、すてる(はなれる)意がある。新字体は、舍⇒舎に変化 した。
意味 (1)やどる(舎る)。身をよせる。やど。「宿舎シュクシャ」 (2)すまい。いえ。たてもの。「校舎コウシャ」「田舎いなか」(田園の家が原義。郷里) (3)身内の者の謙称。「舎弟シャテイ」(自分の弟をいう語。他人の弟にもいう)「舎兄シャケイ」(実の兄) (4)軍隊の一夜の宿営所。軍隊の一日の行程。「舎次シャジ」(軍隊が宿る)「三舎サンシャ」(軍隊の三日の行程) (5)梵語の音訳。「舎利シャリ」(釈迦の遺骨) (5)おく(舎く)。すえおく。 (7)宿をすてる。すてる。はなれる。(=捨)
イメージ 「簡易な宿舎」 (舎・捨)
音の変化 シャ:舎・捨
簡易な宿舎
捨 シャ・すてる 扌部
解字 「扌(て)+舍(簡易な宿舎)」 の会意形声。舎は簡易な宿舎で、軍隊が一夜の宿をおいてのち、その宿をすてる(はなれる)意にも使われ、その意味を強調するため、扌(手)をつけた捨ができた。
意味 (1)すてる(捨てる)。手ばなす。「捨石すていし」「取捨選択シュシャセンタク」 (2)[仏]金品を寺や僧に寄付する。ほどこす。「喜捨キシャ」(進んで寺社などに寄付すること)
<紫色は常用漢字>
参考
音符「合ゴウ」 へ
音符「舎シャ」 へ
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合 ゴウ <ふたと器の口があう>
合 ゴウ・ガツ・カツ・あう・あわす・あわせる 口部
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解字 甲骨・金文は、「A(ふたの象形)+口(器のくち)」の会意。うつわの口にフタをかぶせ、ぴたりと合わせる形。あう。あわせる意を表わす。篆文以降、Aは𠆢 と一に分かれ、「合」になった。
意味 (1)あう(合う)。あわす(合す)。あわせる(合わせる)。ぴったりあう。「投合トウゴウ」(二つのものがぴったりと合うこと)「合作ガッサク」 (2)あてはまる。「合致ガッチ」「適合テキゴウ」 (3)あつまる。あつめる。「集合シュウゴウ」
イメージ 「あわせる」 (合・給・拾)
ふたと器の口が「あう・一致する」 (答)
音の変化 ゴウ:合 キュウ:給 シュウ:拾 トウ:答
あわせる
拾 シュウ・ジュウ・ひろう 扌部
解字 「扌(手)+合(あわせる)」 の会意形声。落ちているものを手とあわせること。ひろう・ひろいあつめる意となる。また、発音が同じ十ジュウの大字(代りの字)となる。
意味 (1)ひろう(拾う)。あつめる。「拾得シュウトク」(拾って自分のものにする) 「拾遺シュウイ」(もれ落ちたものを拾う) (2)数字の十のこと。「拾円ジュウエン」
給 キュウ・たまう・たまわる 糸部
解字 「糸(いと)+合(あわせる)」の会意形声。機織りに使う織り糸の残りが少なくなると、新しい糸をあわせる(追加する)こと。足りないところをたす意になる。
意味 (1)たす。足りないものをたす。「給油キュウユ」「補給ホキュウ」 (2)たまう(給う)。たまわる(給わる)。「支給シキュウ」「給付キュウフ」「給食キュウショク」 (3)あてがい。てあて。「給料キュウリョウ」「俸給ホウキュウ」
あう・一致する
答 トウ・こたえる・こたえ 竹部
解字 「竹(たけ)+合(一致する)」 の会意。合は一致する意があり、相手から質問されたとき「トウ」(合っている)と返事したことから、答える意味があった。それに竹や艸(くさ)をつけた答・荅も「こたえる」意味をもつが、答が主に使われる。
意味 こたえる(答える)。こたえ(答)。応ずる。報いる。「回答カイトウ」「答弁トウベン」
舎 シャ <簡易な宿舎>
舎[舍] シャ・やど・やどる 人部
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/6d/17/7737e434a10efe6a0eb89a4afa4fe665.jpg)
解字 金文は、「口(かこい)+余の古い形(簡易な宿舎)」 の会意。余は一本柱の上に屋根をもち、斜めの梁で支えた簡易な小屋で宿泊や休憩に使う。音符「余ヨ」 を参照。これに場所を表す口(かこい)がついた舎は、簡易な宿舎、やどの意、転じて、すまい・たてものの意となった。また、軍隊が一夜の宿とした軍の宿舎の意にも使われた。軍隊が一夜で宿をすてる(出発する・はなれる)ことから、すてる(はなれる)意がある。新字体は、舍⇒舎に変化 した。
意味 (1)やどる(舎る)。身をよせる。やど。「宿舎シュクシャ」 (2)すまい。いえ。たてもの。「校舎コウシャ」「田舎いなか」(田園の家が原義。郷里) (3)身内の者の謙称。「舎弟シャテイ」(自分の弟をいう語。他人の弟にもいう)「舎兄シャケイ」(実の兄) (4)軍隊の一夜の宿営所。軍隊の一日の行程。「舎次シャジ」(軍隊が宿る)「三舎サンシャ」(軍隊の三日の行程) (5)梵語の音訳。「舎利シャリ」(釈迦の遺骨) (5)おく(舎く)。すえおく。 (7)宿をすてる。すてる。はなれる。(=捨)
イメージ 「簡易な宿舎」 (舎・捨)
音の変化 シャ:舎・捨
簡易な宿舎
捨 シャ・すてる 扌部
解字 「扌(て)+舍(簡易な宿舎)」 の会意形声。舎は簡易な宿舎で、軍隊が一夜の宿をおいてのち、その宿をすてる(はなれる)意にも使われ、その意味を強調するため、扌(手)をつけた捨ができた。
意味 (1)すてる(捨てる)。手ばなす。「捨石すていし」「取捨選択シュシャセンタク」 (2)[仏]金品を寺や僧に寄付する。ほどこす。「喜捨キシャ」(進んで寺社などに寄付すること)
<紫色は常用漢字>
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