亘 セン・カン・コウ・わたる 二部
解字 甲骨文及び金文は、回りこむ形を表している。篆文で上下に囲みをあらわす二線が加えられ、隷書で回り込む形が日に変化した亘になった。回りこむ形から「めぐる」、篆文から囲みを表す二線が加えられ「めぐらす」意となるほか、同音である亙コウ(わたる)に通じ、わたる意も表わす。
意味 (1)めぐる。めぐらす。 (2)わたる(亘)。人名に用いる。
イメージ
「めぐる・めぐらす」(亘・桓・垣)
「形声字」(恒)
「その他」(亙)
音の変化 セン・カン・コウ:亘 エン:垣 カン:桓 コウ:恒・亙
めぐる・めぐらす
桓 カン 木部
解字 「木(き)+亘(めぐる)」の会意形声。旅人がめぐるときに目印となるように立てた木。要所や宿場に立てられた木。
意味 (1)漢代に宿場のしるしとして立てた木。しるしとして立てた木。「桓表カンピョウ」(要所や宿場の入口に立てた表木) (2)めぐる。「盤桓バンカン」(①あちこち歩き回る。②ぐずぐずして立ち去りにくい) (3)人名。「桓公カンコウ」(春秋時代の斉国の君主)
垣 エン・かき 土部
解字 「土(つち)+亘(めぐらす)」の会意形声。周囲にめぐらした土塀。日本では土塀だけでなく、かきねの意に用いる。
意味 かき(垣)。かきね。かこい。「垣根かきね」「柴垣しばがき」「垣内かいと」(垣根の中。小集落)「垣外かいと」(垣根の外)「垣籬エンリ」(竹や柴などで作った垣)
形声字
恒[恆] コウ・つね 忄部
解字 「忄(心)+亘(コウ)」の形声。コウは亙コウ(わたる・かわらない)に通じる。亙コウは、甲骨文・金文で、月が東から西へわたる形で、わたる意があるが、月の動きはいつも変わらないので、かわらない意も持つ。そこに心のついた恒は、変わらない心の意。恆は異体字。戦前までは恆が正字で、恒が俗字であったが、逆転した。
意味 つね(恒)。つねに。いつも。「恒久コウキュウ」「恒温コウオン」「恒産コウサン」(一定の財産)「恒心コウシン」(変わらない心)
<参考>
亙 コウ・わたる 二部
解字 甲骨文・金文は、「二(二つの線)+月(つき)」の会意。月が東から西へとわたるさまを表す。篆文は、二(両岸)と舟を描いて、舟でわたる意。現代字は舟が変化した亙になった。
意味 わたる(亙る)。一方の端から他方の端までとどく。つらなる。
<紫色は常用漢字>
バックナンバーの検索方法
※一般の検索サイト(グーグル・ヤフーなど)で、「漢字の音符」と入れてから、調べたい漢字1字を入力して検索すると、その漢字の音符ページが上位で表示されます。
解字 甲骨文及び金文は、回りこむ形を表している。篆文で上下に囲みをあらわす二線が加えられ、隷書で回り込む形が日に変化した亘になった。回りこむ形から「めぐる」、篆文から囲みを表す二線が加えられ「めぐらす」意となるほか、同音である亙コウ(わたる)に通じ、わたる意も表わす。
意味 (1)めぐる。めぐらす。 (2)わたる(亘)。人名に用いる。
イメージ
「めぐる・めぐらす」(亘・桓・垣)
「形声字」(恒)
「その他」(亙)
音の変化 セン・カン・コウ:亘 エン:垣 カン:桓 コウ:恒・亙
めぐる・めぐらす
桓 カン 木部
解字 「木(き)+亘(めぐる)」の会意形声。旅人がめぐるときに目印となるように立てた木。要所や宿場に立てられた木。
意味 (1)漢代に宿場のしるしとして立てた木。しるしとして立てた木。「桓表カンピョウ」(要所や宿場の入口に立てた表木) (2)めぐる。「盤桓バンカン」(①あちこち歩き回る。②ぐずぐずして立ち去りにくい) (3)人名。「桓公カンコウ」(春秋時代の斉国の君主)
垣 エン・かき 土部
解字 「土(つち)+亘(めぐらす)」の会意形声。周囲にめぐらした土塀。日本では土塀だけでなく、かきねの意に用いる。
意味 かき(垣)。かきね。かこい。「垣根かきね」「柴垣しばがき」「垣内かいと」(垣根の中。小集落)「垣外かいと」(垣根の外)「垣籬エンリ」(竹や柴などで作った垣)
形声字
恒[恆] コウ・つね 忄部
解字 「忄(心)+亘(コウ)」の形声。コウは亙コウ(わたる・かわらない)に通じる。亙コウは、甲骨文・金文で、月が東から西へわたる形で、わたる意があるが、月の動きはいつも変わらないので、かわらない意も持つ。そこに心のついた恒は、変わらない心の意。恆は異体字。戦前までは恆が正字で、恒が俗字であったが、逆転した。
意味 つね(恒)。つねに。いつも。「恒久コウキュウ」「恒温コウオン」「恒産コウサン」(一定の財産)「恒心コウシン」(変わらない心)
<参考>
亙 コウ・わたる 二部
解字 甲骨文・金文は、「二(二つの線)+月(つき)」の会意。月が東から西へとわたるさまを表す。篆文は、二(両岸)と舟を描いて、舟でわたる意。現代字は舟が変化した亙になった。
意味 わたる(亙る)。一方の端から他方の端までとどく。つらなる。
<紫色は常用漢字>
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