漢字の音符

漢字の字形には発音を表す部分が含まれています。それが漢字音符です。漢字音符および漢字に関する本を取り上げます。

音符 「要ヨウ」 <女の腰> と 「腰ヨウ」

2014年07月24日 | 漢字の音符
 ヨウ・かなめ・いる  覀部

解字 金文の上半部は、腰盤に両手を当てている形の象形。下半部に女を加え女性の腰を示す。篆文は腰の形が糸の上部、下部が二本脚で立つ形に変化している。現代字は、腰の部分が覀に、下部が女にもどり「要」となった。女性の腰の意。腰は人体のかなめであることから、かなめ・かかせない意となった。
意味 (1)かなめ(要)。大切なところ。「要点ヨウテン」「重要ジュウヨウ」 (2)いる(要る)。入り用である。「必要ヒツヨウ」「要求ヨウキュウ」 (3)まとめる。あらまし。「要旨ヨウシ」「概要ガイヨウ

イメージ 
 「こし」
(要・腰)
音の変化  ヨウ:要・腰
こし
 ヨウ・こし  月部にく
解字 「月(からだ)+要(こし)」の会意形声。要は本来「こし」の意味だが、「かなめ」「いる」の意味になったので、月(からだ)をつけて「こし」の意味を表した。
意味 (1)こし(腰)。「腰痛ヨウツウ」「中腰チュウごし」「丸腰まるごし」 (2)身構え。「弱腰よわごし」「物腰ものごし
<紫色は常用漢字>

コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする