司 シ・つかさ 口部

解字 甲骨文は、「人の変形+口(神への言葉をいれる器)」の会意。神への祈りの言葉をいれた器を前に、手を出して祈る人の形で、祭りをつかさどる人の意。金文も同じ形。篆文から、祈る人は、人と手がはなれた刁になり、口を加えて司になった。
意味 (1)つかさどる(司る)。責任者として行なう。「司会シカイ」「司書シショ」「司法シホウ」 (2)つかさ(司)。役人。つとめ。「祭司サイシ」「国司コクシ」 (3)うかがう。
イメージ
祭りを「つかさどる」(司・祠・嗣・飼・笥)
祈りの言葉を「神へつげる」(詞)
神へ祈りの言葉をつげて「神の意志をうかがう」(伺・嗣・覗)
音の変化 シ:司・祠・嗣・飼・笥・伺・嗣・覗
つかさどる
祠 シ・ほこら 示部
解字 「示(祭壇)+司(祭りをつかさどる)」の会意形声。祭りをつかさどる人が祭壇に向かい祈ること。神をまつる意。また、祭っているほこらの意となる。
意味 (1)まつる(祀る)。神をまつるたてもの。おたまや。先祖の霊をまつる所。「祠堂シドウ」(①先祖の霊をまつる所。②中国で一族(同姓)の先祖をまつる建物)「合祠ゴウシ」(合わせまつる) (2)ほこら(祠)。神仏をまつる小さい建物。
嗣 シ・つぐ 口部

解字 金文は、「口(くち)+子(こども)+冊(短冊・ふだ)+司(祭りをつかさどる人)」の会意形声。祭りをつかさどる人が冊(ふだ)に書かれた内容を口で読みあげて子(後継者)を指名すること。あとつぎ・あとをつぐ意となる。篆文から、子が省略された。
意味 (1)つぐ(嗣ぐ)。あとをつぐ。「継嗣ケイシ」(継も嗣も、つぐ意。あとつぎ) (2)あとつぎ。よつぎ。「嗣子シシ」「嗣君シクン」(あとつぎの君。嗣子の敬称)
飼 シ・かう 食部
解字 「食(たべる)+司(つかさどる)」の会意形声。動物の食べ物を司る(責任をもつ)こと、即ち、動物を飼うこと。
意味 かう(飼う)。やしなう。動物を養い育てる。「飼育シイク」「飼料シリョウ」
笥 シ・ス・け・はこ 竹部
解字 「竹(たけ)+司(つかさどる)」の会意形声。衣類など特定のものを、司る(管理する)竹で編んだはこをいう。
意味 け(笥)。はこ(笥)。食物を盛るうつわ。また、衣などを入れるはこ。「笥子けこ」(食物を盛る容器)「衣笥イシ」(着物を入れるはこ)「箪笥タンス」(衣類などを整理・収納する引出しのある家具)
神へつげる
詞 シ・ことば 言部
解字 「言(ことば)+司(神へつげる)」の会意形声。神へ告げる言葉が原義。いう・つげる意のほか、単語や文章の意で使われる。
意味 (1)いう。告げる。説く。「台詞せりふ」(いう言葉) (2)ことば(詞)。単語。語句。「品詞ヒンシ」「詞韻シイン」(ことばのひびき) (3)文章。詩歌。韻文の一体。「歌詞カシ」「祝詞のりと・シュクシ」
神の意志をうかがう
伺 シ・うかがう 人部
解字 「人(ひと)+司(神の意志をうかがう)」の会意形声。神の意志をうかがう人。また、うかがうこと。うかがう為にそばで、はべる意ともなる。
意味 (1)うかがう(伺う)。さぐる。おしはかる。「伺察シサツ」(うかがい察する。さぐる) (2)はべる。人に仕える。「伺候シコウ」(おそばで奉仕する) (3)[国]うかがう(伺う)。問う・尋ねる、の謙譲語。 (4)[国]うかがう(伺う)。訪問するの謙譲語。「お宅へ伺う」
覗 シ・うかがう 見部
解字 「見(みる)+司(神の意志をうかがう)」の会意形声。神の意志をうかがうように、そっと見ること。のぞき見ること。
意味 うかがう(覗う)。のぞく(覗く)。そっと見る。「覗機シキ」(機会をうかがう)「覗察シサツ」(ひそかに観察する)
<紫色は常用漢字>
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※一般の検索サイト(グーグル・ヤフーなど)で、「漢字の音符」と入れてから、調べたい漢字1字を入力して検索すると、その漢字の音符ページが上位で表示されます。

解字 甲骨文は、「人の変形+口(神への言葉をいれる器)」の会意。神への祈りの言葉をいれた器を前に、手を出して祈る人の形で、祭りをつかさどる人の意。金文も同じ形。篆文から、祈る人は、人と手がはなれた刁になり、口を加えて司になった。
意味 (1)つかさどる(司る)。責任者として行なう。「司会シカイ」「司書シショ」「司法シホウ」 (2)つかさ(司)。役人。つとめ。「祭司サイシ」「国司コクシ」 (3)うかがう。
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祭りを「つかさどる」(司・祠・嗣・飼・笥)
祈りの言葉を「神へつげる」(詞)
神へ祈りの言葉をつげて「神の意志をうかがう」(伺・嗣・覗)
音の変化 シ:司・祠・嗣・飼・笥・伺・嗣・覗
つかさどる
祠 シ・ほこら 示部
解字 「示(祭壇)+司(祭りをつかさどる)」の会意形声。祭りをつかさどる人が祭壇に向かい祈ること。神をまつる意。また、祭っているほこらの意となる。
意味 (1)まつる(祀る)。神をまつるたてもの。おたまや。先祖の霊をまつる所。「祠堂シドウ」(①先祖の霊をまつる所。②中国で一族(同姓)の先祖をまつる建物)「合祠ゴウシ」(合わせまつる) (2)ほこら(祠)。神仏をまつる小さい建物。
嗣 シ・つぐ 口部

解字 金文は、「口(くち)+子(こども)+冊(短冊・ふだ)+司(祭りをつかさどる人)」の会意形声。祭りをつかさどる人が冊(ふだ)に書かれた内容を口で読みあげて子(後継者)を指名すること。あとつぎ・あとをつぐ意となる。篆文から、子が省略された。
意味 (1)つぐ(嗣ぐ)。あとをつぐ。「継嗣ケイシ」(継も嗣も、つぐ意。あとつぎ) (2)あとつぎ。よつぎ。「嗣子シシ」「嗣君シクン」(あとつぎの君。嗣子の敬称)
飼 シ・かう 食部
解字 「食(たべる)+司(つかさどる)」の会意形声。動物の食べ物を司る(責任をもつ)こと、即ち、動物を飼うこと。
意味 かう(飼う)。やしなう。動物を養い育てる。「飼育シイク」「飼料シリョウ」
笥 シ・ス・け・はこ 竹部
解字 「竹(たけ)+司(つかさどる)」の会意形声。衣類など特定のものを、司る(管理する)竹で編んだはこをいう。
意味 け(笥)。はこ(笥)。食物を盛るうつわ。また、衣などを入れるはこ。「笥子けこ」(食物を盛る容器)「衣笥イシ」(着物を入れるはこ)「箪笥タンス」(衣類などを整理・収納する引出しのある家具)
神へつげる
詞 シ・ことば 言部
解字 「言(ことば)+司(神へつげる)」の会意形声。神へ告げる言葉が原義。いう・つげる意のほか、単語や文章の意で使われる。
意味 (1)いう。告げる。説く。「台詞せりふ」(いう言葉) (2)ことば(詞)。単語。語句。「品詞ヒンシ」「詞韻シイン」(ことばのひびき) (3)文章。詩歌。韻文の一体。「歌詞カシ」「祝詞のりと・シュクシ」
神の意志をうかがう
伺 シ・うかがう 人部
解字 「人(ひと)+司(神の意志をうかがう)」の会意形声。神の意志をうかがう人。また、うかがうこと。うかがう為にそばで、はべる意ともなる。
意味 (1)うかがう(伺う)。さぐる。おしはかる。「伺察シサツ」(うかがい察する。さぐる) (2)はべる。人に仕える。「伺候シコウ」(おそばで奉仕する) (3)[国]うかがう(伺う)。問う・尋ねる、の謙譲語。 (4)[国]うかがう(伺う)。訪問するの謙譲語。「お宅へ伺う」
覗 シ・うかがう 見部
解字 「見(みる)+司(神の意志をうかがう)」の会意形声。神の意志をうかがうように、そっと見ること。のぞき見ること。
意味 うかがう(覗う)。のぞく(覗く)。そっと見る。「覗機シキ」(機会をうかがう)「覗察シサツ」(ひそかに観察する)
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