サンタンジェロ城から、とことこ歩いてナヴォーナ広場に到着。ここは、ローマを代表する広場の一つで、細長い楕円形をしている。最初、1世紀の後半に、ドミティアヌス帝が競技場として造ったためこういう形になっている。広場の周囲に沿って、たくさんのバールやリストランテが軒を連ねている。
目指すは、「Tre Scalini (トレ・スカリーニ)」。もちろん注文したのは、この店の名物である「Tartufo (タルトゥーフォ)」というトリュフの形をしたチョコレートのジェラート。
中にはチェリー入りのチョコレートジェラート、外には崩したチョコレートがまぶしてある。上にはドンと生クリーム。なかなかボリュームもあり、ジェラート好きにはたまらない。味は、中のチェリーはイマイチだが、他は激ウマ。チョコ味のジェラートと、周りの固形のチョコのダブルパンチの甘さでノックアウト。生クリームは、意外とあっさりしていて、そんなにお腹にもたれない。外のテーブルで食べて、9ユーロと少々値段は張るが、この広場に足を運んだのなら、一度は食べてみる価値はあるだろう。
テラス席に座って噴水を眺めながら、ジェラート食べ食べ、ゆっくりした時間を過ごす。これぞ最高の贅沢だ。
甘いもので疲れを癒した後は、広場内を散歩。このナヴォーナ広場には、「ネプチューンの噴水」「四大河の噴水」「ムーア人の噴水」という3つの有名な噴水がある。
一番北にあるネプチューンの噴水
広場中央にはベルニーニのデザインした四大河の噴水
①ラプラタ川の寓意像
この目の前に、ベルニーニのライバルであったボッロミーニの建てたサンタニェーゼ・イン・アゴーネ教会があり、この像は腕をかざして教会が倒れてくるのを防いでるのだと噂されていた。(もちろんこの噂はローマっ子のジョーク。実際は、噴水の方が教会より先にできていた)
②ナイル川の寓意像
③インダス川の寓意像
④ドナウ川の寓意像
南の端にあるムーア人の噴水
真ん中の像はイルカと戦っているとのこと。周りの像は、何をしているのかはわからないが、何だか楽しそう。
こいつはおもしろい。真面目に作ったデザインだとは思うが、よく見れば見るほど笑ってしまう。飲みすぎた日にこれを見たら、思わずもらいゲロしてしまいそう。
この像を見ながら笑ってたら、高校生くらいの3,4人の少年達に声を掛けられた。一瞬、新手のスリか何かかと思い身構えたが、どうも違うようだ。”Can you speak English?”と聞かれたので、思わず”Si.”となぜかイタリア語で答えてしまった。正直、そんなには喋れないのだが、とっさにそう言ってしまったため、質問攻めにあう羽目に。
少年達は、学校の授業の一環で、観光客に英語でアンケートを採っているとのこと。しかも、横で8ミリビデオで、ぼくら二人のやり取りを撮影していてかなり緊張。イタリア語訛りの英語と、日本語訛りの英語でなんとかやり取りし、無事終了。ところどころ質問がよくわからず、意思疎通できていない部分もあったが、まぁいいか。この映像が授業で流されると思うと、ちょっと恥ずかしいが、どうせ誰も知っている人はいないので、よしとしよう。