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スマイリーな毎日

笑う門には福来たる

カンピドーリオ広場(ローマへの旅5)

2006-05-09 | イタリア旅行2006

テアトロ・マルチェッロ通りから、コルドナータと呼ばれる石段のある坂道を上ると、広場の入り口の左右に、双子座で有名なカストルとポルックス兄弟の巨像が出迎えてくれる。

Cordonata

カンピドーリオ広場は、正面にローマ市庁舎、左右にカピトリーニ美術館(コンセルヴァトーリ宮殿とカピトリーノ博物館)を配し、その中央にマルクス・アウレリウス帝の騎馬像。

このカンピドーリオ広場は、ミケランジェロの傑作といわれており、敷石が美しい幾何学模様になっている。

Piazza_campidoglio

人が多すぎて敷石の模様があまり見えず。ちなみに、GOOGLE マップで、ROMAと打ち込んで、サテライトにしてアップで見ると、美しい幾何学模様がばっちり見えます。

中央のマルクス・アウレリウス帝の騎馬像。

Marcus_aurelius_1

五賢帝の一人。哲人皇帝とも呼ばれ、「自省録」を書いたことでも有名だが、一般的にはアカデミー作品賞を獲得した、リドリー・スコット監督のハリウッド映画「グラディエーター」で、リチャード・ハリスが演じた皇帝と言ったほうが、わかりやすいかもしれない。

広場に設置されているこの騎馬像は、実際はコピー。本物は、傷みが激しいため、カピトリーノ博物館内に保護されているとのことだったが、僕が行った時は、おそらく修復中か何かで、あるべき場所は、がらんどうになっていた。帝政時代のブロンズ像で、今日に伝わる唯一の作品とされる貴重なものであり、一時、キリスト教を公認したコンスタンティヌス帝と間違われ、サン・ジョバンニ・イン・ラテラーノ教会に飾られていたとのこと。そう聞いて、コンセルヴァトーリ宮殿内のコンスタンティヌス頭部像と見比べてみたが、そういわれれば、どことなく似ているような、でも似ていないような。

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真実の口広場周辺(ローマへの旅4)

2006-05-08 | イタリア旅行2006

バールで少し休憩後、カンピドーリオの丘へ向かうことに。

行きしなと違い、帰りはパラティーノ橋を歩いて渡る。橋のすぐ左手に、壊れた橋が見える。

Ponte_rotto

紀元前に作られた橋が壊れたのをそのまま残したもの。壊れてはいるものの、断面から見ても、なかなかしっかりした橋で、紀元前にこれだけの橋を作ることができたローマの建築技術の高さに驚かされる。

橋を渡るとすぐ真実の口広場。通りを隔てた向こうに、「ローマの休日」の真実の口で有名なサンタ・マリア・イン・コスメディン教会が見える。ロマネスク様式の鐘楼がひときわ目立っていて美しい。建物は工事中の布で覆われていたが、日曜日ということもあってか、真実の口に手を入れようと並ぶ観光客でいっぱいだった。

Smaria_in_cosmedin

また、広場の周囲には、たくさんのローマ時代の遺跡を見ることができる。

ヴェスタの神殿

Tempio_di_vesta

ローマに残る大理石の神殿としては最も古く、紀元前2世紀の終わりの建築とのこと。

フォルトゥーナの神殿

Tempio_della_fortuna_virile

港の神ポルトゥヌスに捧げられたものであったといわれている。4本の柱を備えた前室を持ち、他の3面は柱の半分を外壁が取り囲んだ形になっている。

そのまま大きな通りを北に歩いていくと左手にマルチェッロ劇場がある。

Teatro_di_marcello

ユリウス・カエサルが建設を始め、紀元前11年にアウグストゥス帝によって完成された円形劇場。写真の、建物の手前を歩いている人と見比べればその大きさがわかると思うが、内部には1万5000人以上の観客が収容可能だったといわれている。見た目、コロッセオに似てるなと思う人も多いと思うが、実際この劇場はコロッセオの建設の手本にされている。ただ、コロッセオの収容人数は、一説によると約6万人との事なので、この劇場の4倍もあり、改めてコロッセオの巨大さに驚かされた。

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サンタ・マリア・イン・トラステヴェレ教会(ローマへの旅3)

2006-05-07 | イタリア旅行2006

ポルタポルテーゼ日曜市に行った後は、サンタ・マリア・イン・トラステヴェレ教会へ。

とりあえず、トラムの走るトラステヴェレ通りに出ようと裏道をぷらぷら散歩しながら向かう。トラムの走る大きな道に出てきたので、後はサン・フランチェスコ・ア・リーパ通りに入れば一本道だと思ったのだが、なかなか見つからず。道に迷ったのかと、犬を散歩しているおじさんに尋ねたら、えらく丁寧に教えてくれた。とはいっても、言っていることの半分以上は理解できてないんだけど。それにしても、さすがはおしゃべり好きなイタリア人。こっちが片言のイタリア語で話しかけると、大喜びで道を教えてくれる。これも僕がイタリアが大好きな理由の一つだ。

とにもかくにも、なぜか全く反対側に向かって歩いていたことが判明。早いとこ人に聞いておいてよかった。ローマでも、相変わらず方向音痴な自分に笑ってしまった。

サン・フランチェスコ・ア・リーパ通りを歩いていき、噴水のある広場に出ると、すぐ目の前にサンタ・マリア・イン・トラステヴェレ教会が。

Chiesa_di_smaria_in_trastevere1

パッと見た感じでは、落ち着いた佇まいで、それほど目立つ教会ではないが、ファサードの、玉座の聖母子を中央にランプを奉納する10人の聖女を描いたモザイク画は、長年の歴史のせいで色褪せてはいるものの、よく見るとすばらしい。

Chiesa_di_smaria_in_trastevere2

すぐ横の鐘楼の上にも、目立たないながらも聖母子のモザイク画があり、なんだかおしゃれ。

Chiesa_di_smaria_in_trastevere3

外観の地味な感じとは打って変わって、一歩足を教会内に踏み入れると、その荘厳さに息を呑んじゃいます。

Chiesa_di_smaria_in_trastevere4

後陣の半円形ドーム中央に「聖母の戴冠と緒聖人」、その下に神の子羊を中心に12使徒の象徴である12匹の羊が描かれている。そのもう一段下には、ピエトロ・カヴァリーニの代表作である「受胎告知」「キリストの誕生」「三王礼拝」を見ることができます。これらのモザイク画が、ステンドグラスから射し込んだ太陽の光によって、黄金色に輝いていて、本当に感動ものです。

教会で感動した後は、しばし休憩。「BELLI(ベッリ)」という店のジェラートがおいしいと聞いていたのだが、お店は発見したものの、ジェラートはなく、BAR(バール)になっていた。しょうがないのであきらめて歩いていると、ローマで有名なおいしいコーヒー店の「Tazza d'oro(タッツァドーロ)」の支店(?)を発見。さっそく Caffe(エスプレッソ)を注文。 イタリア人がするように、少ない液体の中にたっぷり砂糖を入れて飲んでみた。この旅初のエスプレッソ。気分のせいもあるが、やっぱり本場のエスプレッソはおいしかった。

Tazza_doro

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ポルタ・ポルテーゼの蚤の市(ローマへの旅2)

2006-05-06 | イタリア旅行2006

ローマに来たぞという興奮のせいか、時差ぼけのせいか、夜中何度も目覚めてしまったが、朝はしっかりと6時に目が覚めた。朝食は6時半からだし、うちの奥さんはまだ寝ているので、静かーにその日の行動の計画を見直しておく。今回の旅は、カプリ島の青の洞窟に行く日以外はすべてフリーなので、どこに行くか計画を立てるのがすごく楽しかった反面、緊張感もあり。

そうこうしているうちに、7時前になったのでホテルの食堂で朝食。ビュッフェタイプになっていて、好きなものを自由に取って食べれる。

Prima_colazione

ついつい腹いっぱいになりそうなほど取りたくなったが、この後、外で食事やらジェラートやら食べることを考えて控えめに。左の生クリームに包まれた物体はシュークリーム。一口食べると、中からもクリームが出てきて、甘いもの好きな僕には朝から最高。もう一個食べたい欲望をやっとのことで抑える。そして、さすがに本場のだけあって、カプチーノも激ウマだった。

腹ごしらえも済んだので、さっそく出掛けることにする。その日は日曜日ということで、せっかくなので日曜日しかやっていないポルタポルテーゼの蚤の市へ。地下鉄の路線は近くまでいっておらず、バスは路線が難しそうなのでタクシーで。テヴェレ川にかかるスブリチオ橋を渡ると、すぐポルタポルテーゼ広場に着いた。

Piazza_di_porta_portese

目の前にはポルテーゼ門。この門を一歩くぐると、数え切れないほどたくさんの店が連なっている。

市場側から、ポルテーゼ門を眺めるとこんな感じ。

Portese_mercato

まだ朝8時半過ぎ、しかも若干小雨がぱらついているというのに、これだけの人がうろうろしている。靴やバッグからCDにゲームソフト、電化製品、アンティーク品に至るまでいろいろなものが売り出されている。途中雨が降ってきたが、商品が濡れようがおかまいなしの店員の態度にすげぇと感心。うちの奥さんが、バッグを見てたら、黒人の店員がやってきてこれは15ユーロで安いから買え買えと勧める。「これお土産になるかな」などと話していると、「二つ買ったら25ユーロや」なんて言ってきた。それでも迷っていたら、「俺の友達がこの何軒か先で店出して同じバッグ売ってるけど、うちより高いからここで買わんと損や」とまで言ってくる。結局買わなかったが、後でサンタンジェロ城の周りの道端で、同じバッグにプラダのマーク(もちろん偽物だろう)を付けて売っているのを見つけて笑ってしまった。

しばらくうろうろしていたが、結局何も買わず。ここの蚤の市は、別名”泥棒市”というくらいスリの巣窟になっているため、雨も上がり人で混みあってきたところで、市場から退散した。

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いざローマへ!(ローマへの旅1)

2006-05-05 | イタリア旅行2006

以前より、新婚旅行で一度訪れたイタリアに再び行きたいと思っていたのだが、塩野七生の著書を何冊か(特に圧巻なのが「ローマ人の物語」シリーズ)読んだことにより、行きたいなで終わってたのが、「絶対行くぞ」に変わり、それが今回のローマ旅行に繋がったのでした。というわけで、歴史のおもしろさを味わわさせてくれた上に、自分とローマを結び付けてくれた塩野七生に感謝しきり。

というわけで、ローマ旅行。

飛行機は、関空発のエール・フランス。

1giorno1

まずは、大阪からパリまで約11時間半。シャルル・ド・ゴール空港で乗り換えて、ローマのフィウミチーノ空港(別名、レオナルド・ダ・ヴィンチ空港)まで約2時間。

1giorno2

大阪・パリ間の飛行機の各シートには、小さいテレビが付いていて、ゲームや映画などを楽しむことができる。たいしたゲームは入ってないが、これでかなり暇つぶしができる。結局本を読んだり、ゲームをしたりで、一睡もできず。

パリ・ローマ間の飛行機内から見えたアルプス。

1giorno4

ここを越えるとイタリアはもう少し。紀元前218年、カルタゴの名将ハンニバルはこのアルプスを越えてローマに攻め込んだという。馬はもちろんのこと、象まで行軍に加わっていたというのだから、驚きだ。

そうこうしているうちにローマに着いたのは、21時過ぎ。なかなかトランクが出てこないので、ロストバゲージかと不安になったが、約40分後、待ちくたびれた頃にやっと出てきてホッと胸をなでおろした。

空港からホテルまでは送迎を頼んでいたのだが、土砂降りの中、携帯片手にしゃべりながら、相当なスピードでぶっ飛ばすイタリア人の運転に冷や冷やしっぱなし。まぁ、なんとか無事ホテルに到着し、またまた胸をなでおろしたのでした。

ホテルは、地下鉄AラインMANZONI駅近くの「ホテル・プレジデント」。フロントのおやじが、めっちゃお茶目で、チェックインの際に冗談ばっかり言ったり、やったりしていて、かなり笑えた。

その日は、機内食でお腹一杯なのと、すでに夜遅く、長時間のフライトで疲れていたため、速攻で寝てしまった。

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