世界遺産「長崎と天草地方の潜伏キリシタン関連遺産」
その構成資産のひとつである「外海の出津集落」へ。
聖画像をひそかに拝むことによって自らの信仰を隠し、教理書や教会暦をよりどころとして信仰を続けた集落。
この地域の信者が、五島列島など離島部へ移住していきました。
まずは、「外海歴史民俗資料館」へ。
駐車場も広く停めやすい。
館内には、外海地区の歴史資料が多く展示されていました。
また2階には、キリシタン関連の資料がたくさん展示されており、まずはここで勉強。
資料館から少し歩いて、世界遺産になっている「旧出津救助院」まで。
ド・ロ神父が女性の自立支援のための作業場として1883年に建て、織物、縫物、素麺などの食品加工などをおこなった施設。
右側の白い建物は、マカロニ工場。
「旧出津修道院」と「薬局跡」。
細い道を挟んだ向かい側に「鰯網工場」
この工場は、「ド・ロ神父記念館」になっています。
館内には、ド・ロ神父ゆかりの品々がたくさん展示されていました。
この後、少し、緑の中の遊歩道を歩いて、
こちらも世界遺産になっている「出津教会堂」へ。
高台に建つ白い教会、外海のシンボルになっています。
明治初期、外海地区に赴任したド・ロ神父が私財を投じて建てられた教会堂。
白い外壁が目をひきます。
角力灘の強風に耐えるために、天井を低くしたレンガ造り、瓦葺きの平屋建て。
外壁は、レンガの上に漆喰が塗られています。
教会の周辺はほとんど人もおらず、静か。
外で掃除をされている方に挨拶をしたら、「ぜひ中も見ていってください」と言われたので、
教会内も見学させてもらう。
十数年前にもこの教会を訪れたことがあり、その時も見学者は誰もいなかったが、
世界遺産になった今回も、誰もいなかった。
教会内には、静かで厳かな空気が流れていました。
なんだか心が洗われる気がします。