せっかくなんで清盛神社にも足を運ぶ。
西の松原を歩いていく。厳島神社の裏手を流れる御手洗川によって運び出された土砂や近辺に堆積した砂を固め、江戸時代以降、徐々に伸びていったのが西の松原といわれる突堤。
しばらく歩いていくと、こじんまりした「清盛神社」に到着。
平清盛没後770年を記念し創建された神社。
清盛の命日にあたる毎年3月20日に清盛神社祭が執り行われるとのこと。祭典後は、厳島神社の高舞台で舞楽が奉納される。
西の松原の西側にある御手洗川。
で、こちら側を渡っていくと、宮島水族館。
読書。佐藤多佳子 / 「黄色い目の魚」
ほとんど全然自分とは似ていなく感情移入できない主人公の二人なんだけど、どことなく魅力的で二人の行動や感情に惹きつけられる。青春って、こっぱずかしいけど、いいね~。
厳島神社まで散歩。
途中、大鳥居が美しく見えるスポットあり。
なぜかこの周りには鹿が集まっている。みんな写真撮るために立ち止まるから、エサでももらえると思ってるのかな。
神社が見えてきた。
やっぱ海の中に浮かぶ姿はどことなく幻想的。
社殿は、推古天皇の時代に創建されたと伝承されている。社運が盛大になったのは、平清盛が1146年に安芸守に任官し、平家一門の崇敬が始まってから。というわけで、平安時代末期の建築様式を知ることができる貴重な遺産になっている。
参拝入口。
世界文化遺産と書かれた板が掛けられてました。
回廊は広々。幅は4メートルあるとのこと。
床板の間には目透しという隙間があり、高潮の時に下から押しあがってくる海水の圧力を弱め、海水や雨水を海に流す役目も果たしている。
本殿で参拝。
本殿の前には、平舞台という寝殿造りの庭に当たる部分。広さは、167.6坪という大きさ。
その前方に火焼前(ひたさき)という突き出た箇所。やっぱみんな先っちょに行きたくなるみたい。
火焼前から平舞台、本殿を望む。
ど真ん中の階段が付いた少し高くなっている部分が高舞台。舞楽の舞台としては最小のもの。
こちら重要文化財に指定されている能舞台。国内で唯一海に浮かぶ能舞台。これまた情緒があります。
反橋。かつて重要な祭事の際、勅使がこの橋を渡って本社内に入ったことから別名・勅使橋とも呼ばれたとのこと。現在の橋は、1557年に、毛利元就、隆元父子によって再建されたもの。
ここは、寝殿造りの様式を神社建築に取り入れ、瀬戸内海を池に見立てた壮大な発想で平安の雅を映した究極の日本建築。
ほんと、外から眺めても、社内から眺めても、思わず息をのんでしまう美しさ。来た甲斐がありました。
大河ドラマで出てくるのも楽しみだ。
パティシエ・エス・コヤマの冬の季節限定ショコラ・バウム。
「思い出の大きな木」というネーミング。
可愛らしいパッケージに入ってます。
もちろん、商品にもこだわりあり。
生地には、ヴェローナ社のカカオ分100%のビターチョコをふんだんに混ぜ込み、ほんのりラムを効かせている。で、卵は播州地鶏の有精卵を使用。
なかなかおいしい。
「コヤマチーズ+chocolat」
フランス産と北海道産チーズのブレンド。2種のチーズで極上のミルキーさを、ソーテルヌ産デザートワインでフルーティな甘みを、エクアドル産ビターチョコレート「アリバ・ナシナオル」でリッチなコクとほろ苦さを醸し出させているとのこと。
これは激ウマ。
ふわふわで口の中でとろけそうな食感なんだけど、チーズの濃厚さはしっかり。
牡蠣を満喫した後は、同じ並びにある「紅葉堂 本店」へ。
店名から察しがつく通り、広島の名物、もみじまんじゅうで有名なお店。なんと創業明治45年とのこと。
正直言って、もみじまんじゅう、あんまり好きじゃない。なんかもっさりしてるし。
でも旅行に行ったら、できるだけその地域の名物を食べたい派なので寄ることに。しかもここは「揚げもみじ」ってのが有名らしい。気になる~。
で、揚げもみじ。
あんこ、クリーム、チーズの3種類あり。初めてなのでノーマルのあんこに。
あっつあつ。
単にもみじまんじゅうに衣をつけて揚げただけなんだけど、これが思ったよりも美味しい。熱くなったことで、あんこの甘みも引き立つし、揚げてサクサクの食感になることで、何よりも周りのカステラ(?)部分のもっさもさ感がなくなっている。なかなかのアイデアだな。
音楽。スキマスイッチ / 「musium」
このアルバム大好き。スキマスイッチらしいポップでメロディアスな楽曲のオンパレード。一番好きなのは「晴ときどき曇」。なんだかこの歌詞、じんとくるわ。
1年ぶりに宮島。
前回来たのは日曜日。その時は宮島口駅付近の道路はすんごい渋滞で大変だったが、この日は平日ですいすい。
宮島ゆきの船に乗り込んで島に渡ります。
厳島神社が見えてきた。
そうこうしてる間に宮島に到着。
鹿がお出迎え。
平清盛ゆかりの地でもあるけれど、毛利元就ゆかりの地でもある。
元就が陶晴賢を破った厳島合戦跡の看板が。
商店街をうろうろしながら、「沖野水産」に立ち寄る。
どうせこの後も食べるし、一つにしようかと思ったけど、おばちゃんが焼いてるの見てたらおいしそうやったんで焼きガキを2つ頼んだ。
お店のおばちゃんのアドバイス通り、牡蠣だけ食べて、最後にレモンをちゅっと齧る。潮の香りと牡蠣の柔らかな甘みが感じられ、最後のレモンでそれが爽やかな後味のよさに変わる。うわ、これ日本酒飲みたくなるわ。
けっこうお気に入りのラーメン屋「来来亭」
ここ数年で岡山県内に一気に増えたような。
ノーマルにラーメン。
チャーハン定食なんでチャーハン付き。
スープは意外とあっさりなんだけど、背油多め&チャーシュー脂身にしたら、こってり好きにもgood。今回は醤油も濃い目にしてみたら、なかなかガツンときました。でもあとで、のど乾きまくり。
DVD。「マイ・ブラザー」
これは結構衝撃的だった。
戦争による悲劇。しかも、戦場ではなく、日常の生活で引き起こされるだけに怖い。戦時中とはいえ家族を愛するがゆえに取った行動。だが、そのためにサムは自分自身を許せなくなってしまう。
妻や子、兄弟を愛しているのにもかかわらず、自分自身を愛せない者が生み出してしまう悲劇。見ているだけで、どうしようもないやるせなさに胸が締め付けられる。
ラストの告白は、再生への第一歩と信じたい。