ひのです。
加領郷橋A2橋台の鉄筋組立が終わっています。
青い鉄筋です。
鉄筋は鉄の色をしているのが普通でして、青い鉄筋を見るのは私、初めてです。
じつはこれ、塩害対策のために、エポキシ樹脂塗装を施した鉄筋なのです。
少し専門的になりますが、説明します。
『道路橋示方書(コンクリート橋編)』P.172によると、
海上部及び海岸線から20mまで(C地域)を、S区分(影響が激しい)とする。
この場合、上部工(橋そのもの)は、「かぶり70mm以上+塗装鉄筋」で、
下部工(橋台)は、「かぶり90mm以上+塗装鉄筋」をもって対策とする。
ということが書かれており、つまり、それを根拠としてエポキシ樹脂塗装鉄筋を使っているのです。
ことほどさように、「土木のしごと」というやつは多岐にわたっており、何十年やっても、知らないことが次から次へと出てきます。
たとえば、主たる生業(なりわい)の場所が、海であるか山であるか、都市であるか田舎であるか、これによってもずい分と知識が違ってきたりするのですネ。
うん、勉強、勉強、一生勉強。
だからドカタはやめられない。