ウィキペディアより。
http://ja.wikipedia.org/wiki/%E6%94%AF%E6%89%BF
支承(ししょう)とは、橋梁において、上部構造(主桁・主構)と下部構造(橋台や橋脚)の間に設置する部材のことである。沓(くつ・シュー・shoe)とも呼ばれる。
Yahoo辞書より。
http://dic.yahoo.co.jp/dsearch/0/0ss/105449200000/
くつ【靴・沓・履】
履物の一種。主に足の甲をおおい、指分かれしない形のもの。現在では革・ゴム・布・合成皮革などで作り、短靴・長靴、ヒールの高いもの・低いものなど種々のものがある。古くは、革・木・布・絹糸・藁(わら)などで作り、烏皮(くりかわ)の沓・浅沓(あさぐつ)・半靴(ほうか)・糸鞋(しがい)などある。 |
ひのです。
ようは、橋にとっての靴みたいなものだからShoeと呼ばれていて、それを沓と書いたものの「くつ」とは読まずに「しゅー」と読んだのだと私は推測するのですが、
この呼称から明治の技術者たちの姿を思い浮かべるのは私だけでしょうか。
さて、ここ加領郷橋架替工事は小さな床版橋ですから、簡易な支承構造となっています。
補強鉄筋
無収縮モルタルを充填します。
防蝕アンカーを決められた位置にセットし、
こんなキャップをかぶせます。
右が可動側で、左は固定側です。
そしてその回りに、このスパイラル状の補強筋を入れます。
ですが、沓(しゅー)は、このアンカーのことではありません。
はい、簡易支承ですから、無収縮モルタルを敷均したうえにこのゴムを敷くだけです。
ゴム沓です。
ところがしかし、土木業界でゴムシューというと、これ、
そうです。わかりやすく言えば、ゴム製キャタピラです。
こいつには沓という字は当てはめられません。
従って、明治の土木技術者の香りは漂ってこないのですね。