北川村柏木にある中岡慎太郎生家、
のすぐわき。
当社の若い衆が3人。
おもむろに、もったいぶって話し始めるわたし。
「ゴホン、え~、等しい2辺の長さがそれぞれ10メートルの直角二等辺三角形における、残りのもう1辺は何メートルか?」
一瞬、皆に緊張が走る。
「ルート2でしょ?」
なかの1名が答えると、ちょっとだけ緊張がゆるんだが、
「だからルート2って何メートルや?」
とおおいかぶせるわたしに、顔を見合わせた。
すると、うちわでイチバン年長のIくんが手を上げ、
「ヒトヨヒトヨニヒトミゴロ」
「正解!じゃあ巻き尺を持って」
「はいアンタは巻き尺のゼロを押さえて」
「君は10メートル」
「もうひとりは10メートルと14.14メートル」
「おお~い、もっとピンと張れよ」
とかなんとかいいながら、
(ちなみに1つの巻き尺でもできます、というかそっちのほうがピタッとできてわたしは好きです)
(ゼロを持つ人が34.14の目盛りを同時に持ち、あとの2人はそれぞれ10メートルと20メートルを持って、お互いが巻き尺をピンと張るっていうことですネ)
実寸でつくったのはこんなカタチ。
いわずと知れた三平方の定理
a^2+b^2=c^2。
これを直角二等辺三角形に当てはめると
1:1:√2。
等しい2辺が10メートルだと
10:10:14.14213562。
で、作り始めたのがこんなもの。
1辺が10メートルの正方形の何かの土台です。
何かとはコレ。
中岡家花家紋。
モネの庭の庭師ヒゲさんこと
ムッシュ川上がつくるフラワーアート。
10m角の正方形でつくるその位置決めに
巻き尺と三平方の定理を使ったのでありました。
もちろん緻密な方法ではありません。
でも、なんでもかんでも精密な測量器械を使えばよいというもんでもありません。
それほど精密さが要求されない場合や
概略でささっとやりたい場合
こんな方法も覚えておくと便利です。
以上、巻き尺を使って直角三角形をつくり、
そこからさらに正方形をつくる。
フラワーアートの土台が土木の仕事かって?
いいんです。
これもまた下支えする仕事。
なんてったって土木の仕事は
普通のくらしを下支えするものなんですから。
(みやうち)
地域に貢献し 地域と共に生きる
「より良いモノをより早くつくる」 をモットーに
災害復旧工事から「モネの庭」まで
幅広い分野の土木工事を施工しています
発注者(行政)と受注者(企業)がチームワークで
住民のために工事を行う