今朝のとある工事現場です。
予定どおり、今日の「晴れ」に期待をかけての休日出勤なのですが、朝から問題発生。
あやうく工事ストップとなるところでした。
よくあることではあるのですが、形がある程度できてしまうと、土木の素人である地権者さんは、自分が思い描いていたものと違っているということに気づいたりします。
こちらは設計どおり、もしくは設計が現地にそぐわない場合は、変更した設計どおりに、仕事を進めているので、そんな場合、
「図面のとおりです」、という言葉が出てしまいます。
もちろん経費がかかって利益を損なう手戻し仕事を、極力したくないからです。
ですから、「なぜこうなるのか」ということを説明して、説得を試みるのですが、
どうしても納得してもらえない場合は、どこかで手を打たなければなりません。
「三方よしの公共事業」の先走り役をかってでているわたしは、公共建設工事は、「行政」と「施工業者」が共通のお客さんである「住民」のために行うものだと常々言っておりますし、それを実践しているつもりですので、
当然、「お客さん」の意思は大切にしなければなりません。
しかし、ここで勘違いしたらいけないことは、「お客様は神様」ではない、ということです。
卑屈になって言うことを聞く必要はないのです。
それに、住民の皆さんがお客さんだからといって、その言うことをすべて聞き入れていては、あちら立てればこちらが立たずということになり、仕事は進みません。
「手打ち」といって言葉が悪ければ、「落としどころ」とでもいいましょうか。
そんな方法をみつけて対処をしていくのです。
せめて少なくとも「最大公約数」としては、よいモノが出来たなと言ってもらわなければやっている値打ちがないのです。
さいわい、今日のできごとは、けっこう深刻な問題であったのにもかかわらず、問題発生から1時間ほどで解決しました。
町職員さん(2名)の対応の迅速さには素晴らしいものがありました。
公共事業をめぐっては「ワンデーレスポンス」の必要性が叫ばれておりますが、
わたし思うに、小さな自治体ほど、そんな小難しいことは言っていないにもかかわらず、レスポンスが早いんではないでしょうか。
「オレんところでは無理」などといわず、ぜひ、ご検討くださいませ。
「行政」と「業者」がチームワークで、共通のお客さんである「住民」のために施工する(が、必ずしも「お客様は神様」ではないことを肝に銘じておく)。
これが、わたしの「三方良しの公共事業」でございます。
by ひの
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