毎日新聞 2012年04月04日 12時49分
木葉下。水戸市北西端の町で「あぼっけ」と読む。がけ下を意味するアイヌ語に由来するという。子供のころに読んだ小松左京氏のSF小説「日本沈没」でこの地名が印象に残っていた。
想定外の地殻変動で地震や津波、火山噴火に襲われ、日本列島が海に沈むという筋書き。最後に地表に残ったのが木葉下だった。政府が先送りする異変の公表を米学会が発表したのが、くしくも3月11日、原子力施設から核燃料の灰が流出し海を汚染……。今思えば示唆的で予言めいた内容だった。
昨年の大震災で水戸も震度6弱を観測したが、小松氏の設定どおり木葉下の被害は比較的小さかった。それでも県道は陥没、がけの赤土がむき出しになった。シシ肉から基準値超の放射性セシウムが検出されたこともあった。
http://mainichi.jp/opinion/news/20120404k0000e070244000c.html
木葉下。水戸市北西端の町で「あぼっけ」と読む。がけ下を意味するアイヌ語に由来するという。子供のころに読んだ小松左京氏のSF小説「日本沈没」でこの地名が印象に残っていた。
想定外の地殻変動で地震や津波、火山噴火に襲われ、日本列島が海に沈むという筋書き。最後に地表に残ったのが木葉下だった。政府が先送りする異変の公表を米学会が発表したのが、くしくも3月11日、原子力施設から核燃料の灰が流出し海を汚染……。今思えば示唆的で予言めいた内容だった。
昨年の大震災で水戸も震度6弱を観測したが、小松氏の設定どおり木葉下の被害は比較的小さかった。それでも県道は陥没、がけの赤土がむき出しになった。シシ肉から基準値超の放射性セシウムが検出されたこともあった。
http://mainichi.jp/opinion/news/20120404k0000e070244000c.html