(苫小牧民報 2012年 4/11)
国土交通省は、アイヌ文化復興の拠点として白老町ポロト地区に整備する「民族共生の象徴的空間」(象徴空間)のイメージ図を10日までにまとめた。ポロト湖畔南岸を「博物館」「中央広場」「体験・交流」の3ゾーンに分け、核施設となる博物館を現在のアイヌ民族博物館の対岸に配置する構想。今後の具体化に向けた、たたき台とする考えだ。
イメージ図には、政府のアイヌ政策推進会議作業部会が昨年6月、枝野幸男官房長官(当時)に提出した同空間の具体的機能に関する報告書を反映させた。
博物館ゾーンは、博物館を中心としたアイヌの歴史や文化の展示・調査研究や伝承者の育成など、学術的な機能を集約。博物館については、先月発足した国の調査検討委員会が来夏をめどに基本構想を策定する。委員を務める戸田安彦町長は先月末に開かれた第1回会議でアイヌ民族博物館の人材活用や機能の転用を求めており、国立化も含めた運営の在り方が今後の焦点となる。
体験・交流ゾーンは現在のアイヌ民族博物館の敷地を覆う形に囲んだ。伝統家屋「チセ」など伝統的なコタン(集落)の風景を再現し、アイヌ文化の伝承や体験、海外先住民族との交流の場として活用。中央広場ゾーンは同空間の玄関口と位置付け、湖や森の景観を満喫する憩いの場を想定している。また、湖畔以外では海や川を伝統漁法体験などの場、ポロト自然休養林を文化学習活動の場とした。機能の一つとして検討されているアイヌ人骨の慰霊施設は、今回のイメージ図に明記されなかった。
同省と内閣官房アイヌ総合政策室は、象徴空間の意義や役割を広く一般に知ってもらおうと、イメージ図を掲載したパンフレットを作成。白老町は5月号の広報を通じて町内全戸に配るほか、町役場アイヌ施策推進室でも配布している。
http://www.tomamin.co.jp/2012s/s12041102.html
国土交通省は、アイヌ文化復興の拠点として白老町ポロト地区に整備する「民族共生の象徴的空間」(象徴空間)のイメージ図を10日までにまとめた。ポロト湖畔南岸を「博物館」「中央広場」「体験・交流」の3ゾーンに分け、核施設となる博物館を現在のアイヌ民族博物館の対岸に配置する構想。今後の具体化に向けた、たたき台とする考えだ。
イメージ図には、政府のアイヌ政策推進会議作業部会が昨年6月、枝野幸男官房長官(当時)に提出した同空間の具体的機能に関する報告書を反映させた。
博物館ゾーンは、博物館を中心としたアイヌの歴史や文化の展示・調査研究や伝承者の育成など、学術的な機能を集約。博物館については、先月発足した国の調査検討委員会が来夏をめどに基本構想を策定する。委員を務める戸田安彦町長は先月末に開かれた第1回会議でアイヌ民族博物館の人材活用や機能の転用を求めており、国立化も含めた運営の在り方が今後の焦点となる。
体験・交流ゾーンは現在のアイヌ民族博物館の敷地を覆う形に囲んだ。伝統家屋「チセ」など伝統的なコタン(集落)の風景を再現し、アイヌ文化の伝承や体験、海外先住民族との交流の場として活用。中央広場ゾーンは同空間の玄関口と位置付け、湖や森の景観を満喫する憩いの場を想定している。また、湖畔以外では海や川を伝統漁法体験などの場、ポロト自然休養林を文化学習活動の場とした。機能の一つとして検討されているアイヌ人骨の慰霊施設は、今回のイメージ図に明記されなかった。
同省と内閣官房アイヌ総合政策室は、象徴空間の意義や役割を広く一般に知ってもらおうと、イメージ図を掲載したパンフレットを作成。白老町は5月号の広報を通じて町内全戸に配るほか、町役場アイヌ施策推進室でも配布している。
http://www.tomamin.co.jp/2012s/s12041102.html