NHK 02月13日 12時28分
胆振の白老町でアイヌの人たちが使ってきた丸木舟の製作が始まりました。
「チプ」と呼ばれる丸木舟はアイヌの人たちが荷物の運搬や漁に使ってきたもので、白老町にあるアイヌ文化の発信拠点「ウポポイ」では、伝統的な文化や技術の伝承につなげようと13日から丸木舟の製作が始まりました。
はじめに作業の安全を祈る儀式が行われたあと、職員が斧を使って厚い木の皮を丁寧に剥いでいきました。
今回、使われるのは富良野市にある東京大学の演習林から提供された長さ7.5メートル、太さ60センチのカツラの木で、最近はこうした大きな木を入手するのが難しく、丸木舟の製作の機会が少なくなっているということです。
「ウポポイ」では今後、作業の様子を来場者にも公開する予定で、年内の完成を目指しているということです。
作業を行ったウポポイの職員の山道陽輪さんは「ことし1年かけて丸木舟をつくりますが、日によって違う作業の様子を見にきてほしい」と話していました。
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