産経新聞 2017.2.5 06:00

祠(ほこら)のような樹洞の入り口で眠たそうな顔をみせるエゾフクロウ=北海道鶴居村(三尾郁恵撮影)
雪が降り積もった北海道の釧路湿原。人里離れた道路脇に、歩いて踏み固めた道が森の中へ続いていた。たどっていくと、数分で大きな木の前に。祠(ほこら)のような樹洞があり、エゾフクロウが1羽、ちょこんと座っているように見えた。
望遠レンズでのぞくと、じっと目をつむっていて、時折、物音に反応し首を動かしたり、薄目を開けて辺りを見渡す。眠たそうにしながらも警戒しているようだった。
タンチョウの生息地として有名な釧路湿原周辺には、エゾフクロウや絶滅危惧種のシマフクロウも生息している。
エゾフクロウは本州に住むフクロウの亜種で体長50センチほど。冬は樹洞に営巣する。日中に眠り、夜になるとネズミやカエルなどのエサを捕まえる。アイヌの人たちは「クンネレクカムイ」(夜鳴く神)と呼んできた。
つがいになると樹洞の中で卵を産み、ヒナを育てる。“夫婦”が仲良く樹洞の入り口で居眠りする姿が見られることも。
周辺の中標津町からエゾフクロウを見に来た越野陽介さん(32)、綾さん(29)夫妻は「ふわふわの羽毛がかわいらしく、昔買ってもらった縫いぐるみを思い出した」とにこやかに話す。
夕方、再び森に入った。エゾフクロウは変わらず樹洞にたたずんでいたが、昼間よりも活発に辺りを見回している。
日が沈みすっかり暗くなった頃、今夜の狩りに出かけるのだろうか、音もなく闇へ飛び立っていった。
(写真報道局 三尾郁恵)
森で眠る愛らしい”神”https://www.youtube.com/watch?v=xeZO_ksY63U
http://www.sankei.com/photo/story/news/170205/sty1702050001-n1.html

祠(ほこら)のような樹洞の入り口で眠たそうな顔をみせるエゾフクロウ=北海道鶴居村(三尾郁恵撮影)
雪が降り積もった北海道の釧路湿原。人里離れた道路脇に、歩いて踏み固めた道が森の中へ続いていた。たどっていくと、数分で大きな木の前に。祠(ほこら)のような樹洞があり、エゾフクロウが1羽、ちょこんと座っているように見えた。
望遠レンズでのぞくと、じっと目をつむっていて、時折、物音に反応し首を動かしたり、薄目を開けて辺りを見渡す。眠たそうにしながらも警戒しているようだった。
タンチョウの生息地として有名な釧路湿原周辺には、エゾフクロウや絶滅危惧種のシマフクロウも生息している。
エゾフクロウは本州に住むフクロウの亜種で体長50センチほど。冬は樹洞に営巣する。日中に眠り、夜になるとネズミやカエルなどのエサを捕まえる。アイヌの人たちは「クンネレクカムイ」(夜鳴く神)と呼んできた。
つがいになると樹洞の中で卵を産み、ヒナを育てる。“夫婦”が仲良く樹洞の入り口で居眠りする姿が見られることも。
周辺の中標津町からエゾフクロウを見に来た越野陽介さん(32)、綾さん(29)夫妻は「ふわふわの羽毛がかわいらしく、昔買ってもらった縫いぐるみを思い出した」とにこやかに話す。
夕方、再び森に入った。エゾフクロウは変わらず樹洞にたたずんでいたが、昼間よりも活発に辺りを見回している。
日が沈みすっかり暗くなった頃、今夜の狩りに出かけるのだろうか、音もなく闇へ飛び立っていった。
(写真報道局 三尾郁恵)
森で眠る愛らしい”神”https://www.youtube.com/watch?v=xeZO_ksY63U
http://www.sankei.com/photo/story/news/170205/sty1702050001-n1.html