NNA.ASIA-2017/02/14(火)
マレーシア・スランゴール州のクラン港を管轄するクラン港湾庁(PKA)は、キャリー島の複合開発計画について、スランゴール州政府を含む全ての関係者と連携して推進する方針を強調した。同計画は、昨年の首相府経済企画局(EPU)への提出を受け、年内にも着工する見込みとなっている。13日付マレーシアン・リザーブが伝えた。
PKAによると、クラン北港、西港のコンテナ取扱量は能力の上限に近づきつつある。こうした状況を受け、隣接するキャリー島を開発し、第3の港湾を整備することや、関連インフラ施設、工業団地、自由貿易区、商業施設、住宅などの建設を計画しているという。工期は20年で、事業費は約2,000億リンギ(約5兆2,470億円)。完成すれば、年間のコンテナ取扱量は3,000万TEU(20フィートコンテナ換算)となる見込みだ。
同計画は運輸省とEPUに提出済みだが、PKAのコン・チョーハ長官は同紙に対して、スランゴール州政府など関係各方面の承認が必要になるとあらためて指摘した格好だ。ただ、連携の詳細については明らかにしていない。また、スランゴール州のアズミン・アリ州首相は、州政府のみならず地域レベルで事業に対する認可を得る必要があるとの態度を変えていない。
同島にはオランアスリ(先住民)のマーマリ族が住むほか、コングロマリット(複合企業)サイムダービーが広大なパーム農園を保有する。マレーシアン・リザーブは、スランゴール州政府に加えてサイムダービーの意向が事業の行方で大きな鍵を握るとの見方も伝えている。
http://www.nna.jp/articles/show/1570687
マレーシア・スランゴール州のクラン港を管轄するクラン港湾庁(PKA)は、キャリー島の複合開発計画について、スランゴール州政府を含む全ての関係者と連携して推進する方針を強調した。同計画は、昨年の首相府経済企画局(EPU)への提出を受け、年内にも着工する見込みとなっている。13日付マレーシアン・リザーブが伝えた。
PKAによると、クラン北港、西港のコンテナ取扱量は能力の上限に近づきつつある。こうした状況を受け、隣接するキャリー島を開発し、第3の港湾を整備することや、関連インフラ施設、工業団地、自由貿易区、商業施設、住宅などの建設を計画しているという。工期は20年で、事業費は約2,000億リンギ(約5兆2,470億円)。完成すれば、年間のコンテナ取扱量は3,000万TEU(20フィートコンテナ換算)となる見込みだ。
同計画は運輸省とEPUに提出済みだが、PKAのコン・チョーハ長官は同紙に対して、スランゴール州政府など関係各方面の承認が必要になるとあらためて指摘した格好だ。ただ、連携の詳細については明らかにしていない。また、スランゴール州のアズミン・アリ州首相は、州政府のみならず地域レベルで事業に対する認可を得る必要があるとの態度を変えていない。
同島にはオランアスリ(先住民)のマーマリ族が住むほか、コングロマリット(複合企業)サイムダービーが広大なパーム農園を保有する。マレーシアン・リザーブは、スランゴール州政府に加えてサイムダービーの意向が事業の行方で大きな鍵を握るとの見方も伝えている。
http://www.nna.jp/articles/show/1570687