先住民族関連ニュース

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国内最大級のアマゾン資料 活用へ基金

2017-02-20 | 先住民族関連
河北新聞 2017年02月19日日曜日
 国内最大級の南米・アマゾン関連コレクションを持つ山形県鶴岡市の文化人類学者山口吉彦さん(75)らが資料の展示・保存に向け、「アマゾンコレクション保護・夢基金」を設けた。鶴岡市などが約20年前から二つの展示施設で一般公開してきたが、3年前に共に閉館。資料の散逸を防ごうと、資料館の新設を目指して個人や企業に寄付を呼び掛けている。
 山口さんは1970年代にアマゾンに通い、動物の剥製や希少なチョウの標本、原住民の装飾品や生活用品といった約2万点の資料を集めた。今では国際条約で国外への持ち出しが厳しく制限されるなど入手の難しい物も多いという。
 資料は鶴岡市のアマゾン民族館と山形県朝日村(現鶴岡市)のアマゾン自然館で展示されてきたが、行財政改革で両館とも2014年3月に閉館した。山口さんは資料の引き取り先を探したが、一括して委ねられる機関が見つからず、閉館後3年を目安に市から使用を許されてきた保管スペースの期限が近づいてきた。
 山口さんは公益財団法人公益推進協会(東京)の協力を得て昨年10月、寄付額が税額控除の対象となる基金を設立。支援の呼び掛けを始めた。
 新たな保存・展示場所は寄付金額に応じて判断する。資料が多いため、資料館として十分な施設を建てるには1億5000万円以上が必要となり、寄付額が不足した場合は中古物件の活用を含めて検討する。
 山口さんは「資料を保管するだけでなく、子どもたちや研究者が見たり触れたりすることでアマゾンの魅力を感じられる場所を提供したい」と願う。
 山口さんの知人で基金設立の発起人となった米沢市のイベント企画会社役員松田亮子さん(55)は「都会と比べて地方には博物館や美術館が少ない」と指摘。「保管場所を確保した上で、キャラバン車で全国を回り、貴重なコレクションに触れる機会も届けたい」と期待を寄せる。
 連絡先は公益推進協会03(5425)4201。
http://www.kahoku.co.jp/tohokunews/201702/20170219_53015.html


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ローマ法王が先住民擁護、「先祖代々の大地」に権利持つ

2017-02-20 | 先住民族関連
ロイター 2/16(木) 14:56配信

[バチカン市 15日 ロイター] - ローマ法王フランシスコは15日、米国でダコタ・アクセス・パイプラインの一部敷設・操業に反対している先住民を擁護し、先住文化には「先祖代々の大地とのつながり」を擁護する権利があると述べた。ローマで行われた先住民関連のフォーラムで述べた。
法王は名指しを避けながらも、明らかにこの問題に言及したと分かる強い表現で、開発は「先住民とその領地の特性保護」と調和を図らねばならないと述べた。
敷設ルート近くに生活する先住民スタンディング・ロック・スー族とシャイアン・リバー・スー族は、パイプライン建設により聖地に囲まれた湖での宗教儀式が行えなくなるとして、建設に抗議している。
http://jp.reuters.com/article/pope-idJPKBN15V0F5

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冬のアジア大会 開会式ではアイヌの人たちも選手らを歓迎

2017-02-20 | アイヌ民族関連
NHK 2月20日 5時33分

冬のアジア大会の開会式が19日、札幌市で行われました。地元の祭の踊りやダンスチームのパフォーマンスが披露される中、北海道を中心とする地域の先住民族、アイヌの人たちも伝統の舞で、大会に参加する32の国と地域の選手たちを歓迎しました。
若い世代のアイヌを代表して参加した早坂駿さん(27)は、母親や祖母が縫ってくれた衣装でステージに上がっていました。国際的なスポーツイベントで、舞を披露する機会を得られたことについて「自分たちへの関心が高まっていてうれしい。親から受け継いだアイヌの文化を次の世代にもつないでいきたい」という思いを打ち明けてくれました。
アイヌ文化の復興と伝承を進めるアイヌ文化法が施行されてことしで20年。かつて、アイヌへの差別があった一方で、伝承されてきた文化もたくさんあると言います。節目の年に北海道で行われる冬のアジア大会は、競技への期待に加えて、文化交流の場としても注目を集めています。
http://www3.nhk.or.jp/news/html/20170220/k10010882811000.html

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北海道の魅力アピール 札幌アジア大会開会式

2017-02-20 | アイヌ民族関連
読売新聞2017年02月20日
 過去最多となる32の国と地域から、約2000人が参加する冬季アジア札幌大会。19日の開会式は満員の札幌ドームで行われ、熱気に包まれた。
 選手宣誓などの式典終了後は、初夏の札幌の風物詩「YOSAKOIソーラン」も登場。北海道の魅力を世界にアピールした。その後の聖火点灯では、ドームの照明が落とされ、幻想的な光景に包まれた。パラリンピックの銀メダリスト永瀬充さんらが聖火をリレー。長野五輪のジャンプ団体金メダリストで、上川町出身の原田雅彦さん(48)が聖火台に火をともすと、拍手がわき起こった。
 26日まで続くアジアの冬季スポーツの祭典。冬季五輪招致を目指す札幌市にとり、国際大会の運営能力を示す試金石となる。
 ◆アイヌの伝統舞踊披露
 開会式では、先住民族アイヌの伝統舞踊が披露された。国際スポーツ大会の式典での出演は今回が初めてで、会場の選手や観客も熱心に見入った。
 伝統舞踊は、第2部の歓迎パフォーマンスのトップを切って上演。胆振や日高地方などから集まった20~60歳代の約60人がステージに立ち、アイヌの伝統楽器「ムックリ」の演奏や鶴の舞などを披露した。
 大会組織委によると、これまでにもオーストラリアやカナダで開催された五輪で先住民族の文化が紹介されたことなどから、北海道アイヌ協会に出演を要請して実現した。開会式に先立ち、札幌市内で5日に行われた聖火の採火式でも、アイヌの伝統手法で火をおこした。
 2020年には、アイヌ民族に関する国立施設「民族共生象徴空間」が白老町に開設され、道や同協会は東京五輪・パラリンピックの開会式でもアイヌの伝統舞踊の披露を目指す。今回のアジア大会は、アイヌの伝統文化を内外に披露する「キックオフ」となった。
http://www.yomiuri.co.jp/hokkaido/news/20170220-OYTNT50018.html

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【名城と事件】松前城 防備の手薄な背後から攻められ…わずか数時間で落城

2017-02-20 | アイヌ民族関連
ZAKZAK-2017.02.19
 松前藩の石高は、表向きは1万石格の大名だが、蝦夷地(北海道)は稲作不適の地であり、本州との交易管理が藩の財政基盤であった。アイヌとの戦いも終息し、外部からの攻撃も想定されなかった。松前の地に簡単な防備の館(福山館)だけで、200年を平穏に過ごしていた。
 ところが、幕末になると状況が一変する。日本近海には外国船が来航するようになり、徳川幕府は海防強化の必要性に迫られる。特に、蝦夷地にはロシア船がたびたび姿を見せるようになる。松前藩はロシアの南下に備える最前線の警備を担うことになる。
 嘉永2(1849)年、幕府は北方警備を目的に、松前崇広(たかひろ)に新城の築城を命じる。
 築城計画の際、地形的に要害となりうる箱館の臥牛山(がぎゅうさん=函館山)に築城すべきだという意見もあった。だが、城下の商人が「城を移転すると松前港が寂れてしまう」と反論した。移転の予算が少ないこともあり、最終的には福山館を拡張する方法で落ち着く。工費の多くは、松前の商人の献金によって賄われた。
 松前城は嘉永3(50)年、天守代用の3層3階の櫓を持つ、和式築城最後の城として、高崎藩から招いた兵学者、市川一学(いちがく)の縄張で完成する。土居や石土居には「折」や「歪」をうまく取り入れ、城門には隠郭などが造られた。さらに、複雑に屈曲した城壁と松前湾に面した砲台群(7基の砲台と25門の大砲)を備えた最新鋭の城郭であった。
 ただ、松前城は本来の役目を果たすことなく、あっけなく落城する運命をたどる。
 明治元(1868)年11月5日、旧幕府の榎本武揚(えのもと・たけあき)を首領とする軍勢は、蝦夷地での独立政権樹立を目指して、渡島(おしま)半島の各地を制圧し、松前城を攻撃する。松前藩は防戦に努めたが、海への防備に主体を置いた縄張だったため、防備の手薄な背後から攻められ、わずか数時間で落城した。
 天守は幕末維新の戦役でも戦禍を逃れていたが、昭和24(1949)年、火災によって焼失する。現在の天守は昭和35(1960)年に再建されたものだ。 =次回は篠山城(兵庫県篠山市)
 【所在地】北海道松前郡松前町字松城144
 【交通アクセス】IR江差線「木古内駅」から函館バスで約1時間半「松城」下車、徒歩約10分
 ■濱口和久(はまぐち・かずひさ) 1968年、熊本県生まれ。防衛大学校卒。陸上自衛隊、栃木市首席政策監などを経て、現在、拓殖大学地方政治行政研究所附属防災教育研究センター副センター長(客員教授)を務める。著書に『戦国の城と59人の姫たち』(並木書房)、『日本の命運 歴史に学ぶ40の危機管理』(育鵬社)など。
http://www.zakzak.co.jp/society/domestic/news/20170219/dms1702191000004-n1.htm

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