先住民族関連ニュース

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【特派員オン・ライン】イノシシささげ先住民に謝罪

2017-02-23 | 先住民族関連
西日本新聞 2017年02月23日 06時00分 朝刊
 台湾の先住民族の集落から樹齢700年のクスノキの木材を盗み、逮捕された漢族の男性が、住民にイノシシをささげて謝罪し許された。集落一帯では、これまでも木材が盗まれる事例があったが、住民全員に謝罪が行われたのは初めてという。
 地元メディアによると男性は昨年12月、台湾南東部にある台東県の永康集落で道路脇にあった木材を家に持ち帰った疑いで逮捕、起訴された。保釈後、罪を償おうと永康集落を数回訪れてブヌン族の住民に謝罪。長老から伝統的な方法で許しを請うよう勧められ、今月19日にイノシシ2頭を献上して改めて謝罪した。住民が集まった儀式の後、許しを得られたという。
 台湾の先住民族は17世紀以降、オランダ人、漢族、日本人などに統治される過程で、多くの犠牲者も出した。現在の人口は約55万2千人で全人口の2・3%にとどまる。蔡英文総統は昨年、「400年の間、台湾へやって来た全ての政権が武力征伐を用い、土地を略奪し、権利を侵害した」と謝罪した。
 苦難の歴史を歩んできた先住民族。全ての許しを得るには、いったい何頭のイノシシが必要だろうか、とふと思った。 (台北・中川博之)
http://www.nishinippon.co.jp/nnp/world/article/309906


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「ネコの日」にちなんで、世界の「猫にまつわる民話」をお届け!

2017-02-23 | アイヌ民族関連
dot.-(更新 2017/2/22 18:30)
今日2月22日は「ネコの日」。猫グッズを身につけたり、猫カフェを訪れたり、飼っているネコちゃんに特別なごちそうをあげたり……と、毎年この日を楽しみにしている方も多いのではないでしょうか。
数千年前から人間に飼われてきた歴史を持つネコ。その謎めいた仕草、不思議な行動は、古くから「占い」「天気予報」などに用いられてきました。
さらに、夜行性であることから「魔物」「魔女」などと結びつけられ、時に迫害された歴史があるのもご存じのとおりです。
今回は、ネコの日にちなんで、世界の「猫が登場する民話」をご紹介します。
歌い踊るネコ? クマから人を救ったネコ?
まずご紹介するのは、日本の民話。
「猫の踊り」または「猫浄瑠璃」などと題されるお話をご存じですか?
長年にわたって飼い馴らしたネコが、まるで人間のように歌ったり踊ったりして、飼い主を楽しませるように。
それをうっかり他人に話してしまった飼い主が、たいへんな目に遭うのですが……この先はぜひ、調べてみてくださいね。
アイヌの人々のあいだにも、ネコにまつわる民話がたくさん伝わっています。
「山に狩りに行った人が、クマに襲われそうになった時、ネコが飛びかかって助けてくれた」
「家族をなくした人間の子どもを、ネコの夫婦が人間に化けて育てた」
……こんなお話があるそうですよ。
インドに伝わるのは、ネコとトラが登場するこんな物語。
あるところに、何でも知っているネコと、身体は強いけれどおつむは単純(?)なトラがいました。
賢いネコはトラに色々なことを教えますが、木登りの方法だけは教えなかったのだとか。それで、トラにつかまることなく助かったのだというのです。
ネコはいつ顔を洗う? ノアの方舟とネコの秘密?
ネコがえさを食べた後などに、いわゆる「顔を洗う」仕草をしているのを見かけますよね。
その仕草の由来を教えてくれるのが、ブルガリアに伝わる民話です。
ある時、スズメをつかまえたネコ。さあ食べよう、という時に、賢いスズメがこう言いました。
「すぐに食べたりして恥ずかしくないの? あなたのお母さんはちゃんと顔を洗ってから食べていたよ」
それを聞いて、そうか顔を洗おう、とスズメを押さえていた前足を離してしまったネコ。スズメはそのすきにサッと飛び立ってしまいました。
ネコは悔しがって、それからというもの、まずは食事をしてからゆっくり顔を洗うようになったのだとか。
「ノアの方舟」が流れ着いたとされるアララト山がある、アルメニア。
方舟の上でライオンがくしゃみをしたところ、鼻の穴からネコが飛び出しました。
「だから、ネコはライオンに似ているんだよ」……この民話はそう締めくくっています。
金運をもたらす? それとも、やっぱり……?
フランスには、全身が真っ黒なネコは、そのネコを大切に扱う人に「富をもたらす」という言い伝えがあるのだそう。
たとえば、誰かが一夜にして大金持ちになり、その理由が定かでない時など、「きっと黒猫を飼っているのだ」と言われたのだそうです。
一方、ドイツでは「一本も白い毛がない」真っ黒なネコは悪魔とされました。
なんでも、そのネコを売って手に入れた銀貨は魔法の力を持つ、とされたのだとか……。
同じヨーロッパでも、真逆の言い伝えがあるのが面白いですね!
このほかにも、ネコが登場する「ことわざ」「伝説」「民話」などが世界じゅうにたくさん存在します。
ネコにちなんだ本を探して、読書を楽しむ「ネコの日」もいいかもしれませんね!
参考:日本民話の会/外国民話研究会編訳「世界の猫の民話」(三弥井書店)
https://dot.asahi.com/tenkijp/suppl/2017022200119.html

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みんな元気になる絵本 ひまなこなべ /富山

2017-02-23 | アイヌ民族関連
会員限定有料記事 毎日新聞2017年2月22日 地方版
アイヌの教え、優しく プー横丁「プーの店」店長・杉原由美子さん
 可愛らしい女の子やネコの絵本をたくさん作っている、どいかやさんがアイヌの言い伝えを絵本にしました。
 表紙の愛嬌(あいきょう)のあるクマは、実は神さまなのです。神さまのクマは、心がけのよさそうなアイヌに自ら身を捧(ささ)げて、その獲物になって、村へ運ばれます。神さまクマの思った通り、そのアイヌはとても信心深くて、狩ったクマを大切に扱い、丁寧に感謝の祈りを捧げ、村中の人を招待して、大がかりな宴を催します。
 大勢の老若男女が、歌ったり踊ったりユカラを語ったり、それはそれは楽しそうな宴会のようすに、神さま…
残り607文字(全文891文字)
http://mainichi.jp/articles/20170222/ddl/k16/070/303000c

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<金口木舌>アイヌの言葉、沖縄の心

2017-02-23 | アイヌ民族関連
琉球新報 2017年2月22日 06:00
 小学生の頃、児童文学を通じて「コロボックル」と「コタン」という言葉に触れた。アイヌ語と知るのは後のことだが、耳心地のよい語感が胸に響いた
▼先日他界した佐藤さとるさんにコロボックルを描いた連作がある。「フキの葉の下に暮らす」という小人を想像してみた。石森延男さんの小説「コタンの口笛」はアイヌ差別の問題を扱った。コタンとは集落のこと
▼高校生になり、同胞という意の「ウタリ」を知った。北海道の写真家掛川源一郎さんの写真集「若きウタリに」がきっかけだ。アイヌの歌人バチェラー八重子さんの作品を収めた
▼「ふみにじられ ふみひしがれし ウタリの名 誰しかこれを 取り返すべき」。差別される者の悲憤を刻んだ歌に共感したのだろう。写真家は土地を追われ、同化を強いられながらもたくましく生きるアイヌに温かい目を注いだ
▼掛川さんは、敗戦直後に大阪から長万部(おしゃまんべ)に移り住んだ沖縄人家族も記録している。極寒と闘い、大地を開く沖縄人に粘りと根性、南国生まれの楽天性を見た。写真家のレンズによって、苦難の歴史を背負うアイヌと沖縄人が一つの像を結んだ
▼先住民の権利回復を願うアイヌの声は沖縄の人々の心を震わせる。奪われ、虐げられた歴史を背負う北と南の民の声が呼応する。「ウタリの名を返せ」と求め、アイヌは歩む。沖縄の私たちも歩んでいこう。
http://ryukyushimpo.jp/column/entry-448678.html

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中学校社会科学習指導要領案 英知を結集し主体的に

2017-02-23 | アイヌ民族関連
教育新聞-2017年2月21日
学習指導要領案 教科・領域改訂のポイントをどう考えるか 〈4〉中学校社会科
2月14日に公表された学習指導要領案の中学校社会科について、改訂のポイントを、全国中学校社会科教育研究会の会長を務める石上和宏東京都板橋区立志村第二中学校長は、次のように指摘する――。
◇小・中・高校と一貫性を持たせた◇
社会科教員は英知を結集し、主体的に取り組もう――。
2月14日、バレンタインデーの贈り物のように学習指導要領(案)が示された。一読して、従前よりも細かく書かれていて分量が多いと感じた。近年、若手教員が増えてきたこともあり、誤解のないように丁寧に説明する必要があったのかもしれない。パブリックコメントを求めている段階ではあるが、現行の学習指導要領と比較して、特に気付いた点を列挙する。
まず、目標が小学校、中学校、高校と一貫性を持たせ、上級学校になるにつれて、深化が図られ分かりやすくなった。地理、歴史、公民の各分野間の整合性もとれて、目標と内容が関連付けられているので、単元ごとの身に付ける力が一層明らかになった。
◇地理と歴史の切れ目を工夫◇
地理、歴史、公民の各分野ともに「課題を追究したり解決したりする活動」を重視している。こうした活動は、課題把握、課題追究、課題解決、新たな課題と、答申の「学習のイメージ」にあるが、今後の実践課題といえる。領土問題として指導するのは北方領土と竹島であり、尖閣諸島については領土問題が存在しないことが明記された。平成26年1月に「中学校学習指導要領解説」が一部改訂されたが、学習指導要領に明記されたおかげで、指導上の齟齬が少なくなり、指導しやすくなった。
地理的分野では、新たなポイントとして「地球的課題」「地域的な課題」「空間的相互作用」等が挙げられた。時間数は120から115となり、5時間減となった。
歴史的分野では、「ムスリム商人の役割」「民族や宗教をめぐる対立」「地球環境問題」「琉球の文化」「アイヌの文化」等が新しいポイントとなる。時間数は、130から135となり、5時間増となる。地理と歴史の授業をどこで学年の切れ目にするかは、全体の授業時数が変わっていないので、工夫のしどころである。
また学術研究の成果が教育に反映するには時間がかかるといわれるが、「大和政権」「厩戸王」「モンゴル襲来」「江戸幕府の対外政策」等に学術研究の成果が取り入れられた。
◇防災や持続可能性など新たなポイントに◇
公民的分野では、「少子高齢社会における社会保障の意義」「労働保護立法」「災害時における防災情報の発信・活用」「人工知能の急速な進化等による作業や社会の構造的な変化」「起業」「国連による持続可能な開発のための取組」が新たなポイントである。
三分野の内容はいずれも、これからの社会を生きる生徒にとって必要な内容や方法が示されたといえる。教員自身が主体的に仲間との対話的な活動を行い、生徒の深い学びができるように、各研究会での活動を活発にして、英知を結集することが求められているといえる。
https://www.kyobun.co.jp/news/20170221_01/

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