AFP BBNews 2025年2月15日 12:04 発信地:オタワ/カナダ [ カナダ 北米 ]
【2月15日 AFP】カナダは14日、銀行や保険会社などの金融機関に対し、取締役や上級管理職に就いている女性やマイノリティーの人数を開示するよう義務付けた。
官報で公告されたこの動きは、ドナルド・トランプ米大統領が推進する「多様性・公平性・包括性(DEI)」プログラムを廃止する動きとは対照的だ。DEIプログラムは、職場における人種差別や性差別対策を目的としている。
カナダの新規則の狙いは、女性や可視的マイノリティー(先住民族を除く有色人種)、先住民族、障害者の上級管理職への採用促進にある。
政府は官報で「多様性は、金融業界に活気と成功をもたらす基盤となり、カナダの価値観を反映し、その可能性を実現する」と主張。
「企業統治における多様性と包括性は、新しいアイデアやイノベーション、組織のパフォーマンスと成長の重要な推進力」であることを示す研究結果も引用している。
新規則は、16の金融機関に対し、毎年多様性に関する情報を開示することを義務付けるもので、通信事業者や航空会社、鉄道会社などの連邦政府の規制を受ける企業に既に適用されている規制と同様の内容になっている。(c)AFP