北海道新聞 2025年2月15日 19:47
かけ声に合わせ、2人で剣をぶつけながら踊る「エムㇱリㇺセ」を披露する平取アイヌ文化保存会のメンバー
【平取】日頃のアイヌ文化の伝承活動の成果を発表する「第35回シシリムカアイヌ文化祭」が15日、町中央公民館で開かれ、町内外からの来場者約200人が古式舞踊や口承文芸などを楽しんだ。
平取アイヌ協会などの主催で、シシリムカはアイヌ語で沙流川の意味。開会式に続き、二風谷アイヌ語教室の子どもの部で学ぶ児童ら18人が、アイヌ語で「あわてんぼうのサンタクロース」や「さんぽ」といった歌を合唱した。
続いて同教室成年の部の12人が、口承文芸のカムイユカㇻ(神謡)やヤイサマ(即興歌)などを披露。平取アイヌ文化保存会と札幌ウポポ保存会が、それぞれエムㇱリㇺセ(剣の舞)などの古式舞踊を演じ、会場を沸かせた。
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