北海道新聞09/13 05:00

木彫作家の滝口健吾さん(左)の解説を聞きながら森林を回るセラピー参加者たち
【阿寒湖温泉】阿寒観光協会まちづくり推進機構(釧路市阿寒町阿寒湖温泉)が、観光客らに阿寒湖一帯の自然の中で心身を癒やしてもらう「セラピーツアー」の導入を模索している。観光事業者を招いたモニターツアーを本年度に2回実施し、コロナ後を見据えた新しい集客の軸として打ち出したい考えだ。
国の特別天然記念物「阿寒湖のマリモ」に依存せずに観光地としての魅力を高めようと計画した。本年度は阿寒湖温泉のガイドや宿泊施設と協力し、導入に向けたモニターツアーを9月と来年1月に実施。総事業費は800万円で、観光庁の看板商品創出事業補助金650万円を活用した。
初のモニターツアーは6~9日に開催。首都圏などから観光事業者ら20人が参加し、カヌーや星空鑑賞などの自然体験を楽しんだ。森林散策では阿寒湖アイヌコタンの木彫作家滝口健吾さん(40)から、アイヌ民族がシラカバの木の皮を着火剤にしたり、アキタブキを風呂敷にしたりしたと聞き、アイヌと自然との関わりについて理解を深めた。
東京の旅行会社社員の飯盛翔平さん(31)は「阿寒の自然に癒やされたが、まだ発掘し切れていない観光資源だとも感じた。新しい切り口のツアーをつくれるのでは」と感想を語った。
同機構は今後、モニターツアー期間中に参加者から採取した唾液から、阿寒の自然に触れてどの程度心身が癒やされたかを分析する。モニターツアーに協力する金町駅前脳神経内科(東京)院長の内野勝行さん(40)は「コロナ禍で多くの人が健康に対する関心や意識を高めている。今後、セラピーツアーが有力な観光商品になるのは間違いない」と話す。(松井崇)
https://www.hokkaido-np.co.jp/article/729963/

木彫作家の滝口健吾さん(左)の解説を聞きながら森林を回るセラピー参加者たち
【阿寒湖温泉】阿寒観光協会まちづくり推進機構(釧路市阿寒町阿寒湖温泉)が、観光客らに阿寒湖一帯の自然の中で心身を癒やしてもらう「セラピーツアー」の導入を模索している。観光事業者を招いたモニターツアーを本年度に2回実施し、コロナ後を見据えた新しい集客の軸として打ち出したい考えだ。
国の特別天然記念物「阿寒湖のマリモ」に依存せずに観光地としての魅力を高めようと計画した。本年度は阿寒湖温泉のガイドや宿泊施設と協力し、導入に向けたモニターツアーを9月と来年1月に実施。総事業費は800万円で、観光庁の看板商品創出事業補助金650万円を活用した。
初のモニターツアーは6~9日に開催。首都圏などから観光事業者ら20人が参加し、カヌーや星空鑑賞などの自然体験を楽しんだ。森林散策では阿寒湖アイヌコタンの木彫作家滝口健吾さん(40)から、アイヌ民族がシラカバの木の皮を着火剤にしたり、アキタブキを風呂敷にしたりしたと聞き、アイヌと自然との関わりについて理解を深めた。
東京の旅行会社社員の飯盛翔平さん(31)は「阿寒の自然に癒やされたが、まだ発掘し切れていない観光資源だとも感じた。新しい切り口のツアーをつくれるのでは」と感想を語った。
同機構は今後、モニターツアー期間中に参加者から採取した唾液から、阿寒の自然に触れてどの程度心身が癒やされたかを分析する。モニターツアーに協力する金町駅前脳神経内科(東京)院長の内野勝行さん(40)は「コロナ禍で多くの人が健康に対する関心や意識を高めている。今後、セラピーツアーが有力な観光商品になるのは間違いない」と話す。(松井崇)
https://www.hokkaido-np.co.jp/article/729963/