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金田一京助と知里幸恵のやりとりイメージ 映画「カムイのうた」記者が郵便配達役 東川で撮影 現場入り1時間、4回目でOK

2022-09-01 | アイヌ民族関連
北海道新聞08/31 21:05

名優を前に緊張した面持ちで演技する記者(宮永春希撮影)
 【東川】明治、大正期のアイヌ文化伝承者、知里幸恵(1903~22年)の生涯を題材にした町企画の映画「カムイのうた」の撮影が一段落した。7月上旬にクランクインし、旭岳や忠別湖畔を背景に知里をモデルにした女性らの生きざまをカメラに収めた。オーディションに合格した記者(27)も郵便配達役として撮影に臨んだ。
 「郵便でーす!」。8月5日に町有形文化財「明治の家」で、紺色の制服に身を包んだ記者は、1通の手紙を俳優島田歌穂さんに手渡した。島田さんは主役テルの叔母役で、「明治の家」はその叔母の自宅という設定だ。「ご苦労さま」と言葉をかけられたら、記者は帽子のつばを少し下げて応じ、次の家に急ぐという演技を求められた。
 アイヌ語と日本語に優れた知里は、言語学者の金田一京助(1882~1971年)に見いだされ、上京して金田一の自宅に滞在しながらアイヌ神謡集の出版を目指す。
 登別市の「知里幸恵 銀のしずく記念館」によると、金田一と知里は多くの手紙をやりとりしたという。記者が手紙を届ける場面は、金田一が知里に上京を促したことをほうふつとさせる。
 撮影は演じ方を決める「段取り」、テスト、本番の順に行う。段取りやテストでは菅原浩志監督とスタッフ、出演者が話し合い細かい動きを決める。記者も立ち位置やドアを開けるタイミングなど、台本に書かれていなかった動きが増えていく。
 とうとう出番がやってくる。狭い家の中には監督やカメラマン、音声にその補助など10人以上のスタッフがカメラに写らない位置に控えていた。
 記者はそれまでの指示を思い出し、一通りの流れを頭の中で確認してから必死に演じた。監督から目線について指示を受け、スタッフからも手紙を渡す向きを注意された。その後も何度か演技を繰り返し、現場入りから1時間たった4回目でOKが出た。
 撮影に向けてひげをそり、側頭の髪を刈り上げた。生まれたときから顔にあざがあるが、メークのスタッフは「当時の人はあざを隠してなかったはず。嫌でなければこのままで」と塗り物はしなかった。ありのままの自分で出演できるのはうれしかった。
 夏の撮影は8月上旬におおむね終了。今後は来年1~2月にかけて、石狩市でアイヌ民族がニシン漁に従事するシーンなど冬の場面を撮影し、来年秋の公開を目指す。映画の準備が始まってから1年3カ月、好きな酒を断っているという菅原監督は「スタッフのチームワークに加え、天候が良く天が味方をしてくれた」と順調ぶりを語っていた。(和泉優大)
https://www.hokkaido-np.co.jp/article/724361/

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アイヌ語を教える若手講師 木村梨乃(きむら・りの)さん

2022-09-01 | アイヌ民族関連
北海道新聞08/31 09:55

 アイヌ民族文化財団(札幌)が道内外で主催するアイヌ語教室の講師として地元の日高管内平取町で今夏から入門講座を担当している。25歳と、講師陣12人で最も若い。「アイヌ語を難しいと思わせたくない。親子も含めいろんな世代に来てほしい」
 「シネ(1)、トゥ(2)、レ(3)」。講座は毎週火曜日の夜に開かれ、生徒約10人の年代は小学2年から80代までと幅広い。かるた遊びなどを通じて楽しく発音などを教えており、「単語ごとに覚えられ、初めてアイヌ語を学ぶ人にはわかりやすい」(61歳女性)と好評だ。
 同町二風谷出身のアイヌ民族。自身も小さい頃はアイヌ語を話せず、小中学校時代に友人と地元のアイヌ語教室に通ったのが本格的な出合いとなった。平取高から進んだ札幌大でアイヌ文化の担い手を育てるウレシパクラブに参加し、アイヌの歌や踊りを学んだ。卒業後、地元に戻って町アイヌ文化振興公社職員に。その傍ら財団のアイヌ語教室の助手を務め、今年7月に講師となった。「二風谷に戻ってから、歌や工芸などアイヌの文化とアイヌ語は切り離せず、言葉が文化の根幹と気付いた」
 財団のアイヌ語教室は「入門」「上級」「親と子」の3講座で、東京や札幌など9カ所で開かれている。平取町に入門講座が開設されるのは6年ぶりで、11月まで全20回を担当する。「自分も将来、アイヌ語やアイヌ文化を教えられる人になりたい」と語る小学生の生徒もおり、講師として「アイヌ語を学びたい人の思いに応えられる環境を保ち続けたい」と決意する。(杉崎萌)
※ウレシパクラブのシは小さい字
https://www.hokkaido-np.co.jp/article/724048/

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初心者歓迎、気軽に アイヌ刺しゅう講師 小美浪フミさん サークル「のんのクラブ」発足  白老

2022-09-01 | アイヌ民族関連
苫小牧民報2022.08.31 16:00
白老町北吉原のアイヌ刺しゅう講師、小美浪フミさん(76)主宰のサークル「のんのクラブ」が発足し、31日に受講の受け付けを始めた。毎週水曜午前10時~午後3時に小美浪さんの自宅を開放し、刺しゅうを基礎から教える。初心者歓迎という。

気軽な受講を呼び掛ける小美浪さん(写真中央)
小美浪さんはアイヌ文様刺しゅうの衣類や小物を長年手掛けてきた作家で、旧苫小牧駒沢大学(現北洋大学)で2016年度のアイヌ刺しゅう講座(苫駒大環太平洋・アイヌ文化研究所主催)の講師を務めるなど町内外で活動してきた。
小美浪さんは「和装や洋装の技術ばかりでなく、アイヌの伝統に基づく刺しゅう技術も伝えていきたい」とサークルを発足させた意義を語る。
これまで手掛けてきた伝統衣装は、布地に細い白布や色布を縫い付け、その上に刺しゅうを施すルウンペや、樺太アイヌ伝統の衣装レタルペ(白いもの)、カパラミプ(薄い着物)などがあり「一緒に楽しく学んでいきましょう」と呼び掛けている。
小美浪さんは「時間内なら何時に来てもいいし、1時間でも終日いても構わない」と話しており、受講料は1カ月1000円。事前に連絡すれば見学も自由。問い合わせは小美浪さん 携帯電話090(8272)3468。
http://kyodoshi.com/article/13169

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アマゾン民族資料に生命吹き込む 鶴岡の男性2万点超収集 アート作家ら協力し展示活動

2022-09-01 | 先住民族関連
河北新報2022年8月31日 16:00

鶴岡市の自宅で、東京のアート作家らと猿の歯の首飾りを手にする吉彦さん(左)
 山形県鶴岡市のアマゾン研究家山口吉彦さん(80)が収集してきた中南米の先住民らの民族資料は、同市の展示館閉館から8年たった現在も自宅保管を余儀なくされている。2万点以上にもなる貴重な資料の預け先が見つからない中、長男考彦(なすひこ)さん(46)は市内外での展示活動に力を入れる。
破損パーツを作品に
 猿の歯やヘビの背骨を数珠つなぎにした首飾り、カラフルな鳥の羽根の頭飾り-。7月、東京から現代アート作家の女性ら4人が山口さん宅を訪れた。壊れたチョウの羽や土器など収蔵品の一部を譲り受け、東京・代官山で10月11~16日に「プリコラージュ展」を開く。
 7年前、旅行で鶴岡に訪れた際に山口さんの窮状を知った。一昨年に続く開催で、今回初めて破損したパーツを作品に用いる。
 企画した都内イベント会社の尾見紀佐子さん(51)は「貴重な文化遺産が保存に課題を抱えている。暮らしに根付いた民具は現地アマゾンでも希少になりつつあり、アートの力で新たな生命を吹き込み、光を当てたい」と狙いを語る。
(写真)山口さんから話を聞き、収蔵品を吟味する女性作家たち
14年に閉館
 資料は鶴岡市の2施設に収蔵されていたが、運営する市が財政難を理由に2014年3月に閉館。散逸を防ごうと、山口さん夫妻が寄付を募り方策を探ってきた。
 「お父さんを助けてあげて」。4年前、考彦さんは前年末に亡くなった母考子(なすこ)さんの遺志と基金を引き継ぐ決心をし、国際協力機構(JICA)を辞めて帰郷。以来、資料整理に明け暮れる。
 イヌイット関連の一部資料は北海道北方民族博物館(網走市)に売却したものの、一括譲渡先は見つかっていない。結局、集まった寄付金470万円で自宅を改修するなどして自己管理する腹を決めた。「運搬だけで2年かかった」と振り返る。
(写真)昆虫標本を手に、山口さんと記念撮影するアート作家の2人
切り売りせず
 ただ専門施設でないため、ネズミの食害被害に遭った標本も多い。また、単品なら購入希望もあるというが「お金じゃ計れない、父の人生そのもの」と考彦さん。切り売りするつもりはなく、近年は市内外での展示活動に軸足を移す。
 今年の夏休み期間中は、地元の子育て施設「ソライ」に出品。8月8、9日は山口さん親子が、児童の学びをサポートした。26日に始まった酒田市松山文化伝承館の企画展にも出品する。
 「物珍しいだけでは貴重と言えない。見せる工夫と物語性が大事」と考彦さん。コレクションは多くの人に見てもらうことで輝きを増すと信じる。「父が追求してきた自然との共生や地球環境問題に子どもたちが関心を持ってほしい。アマゾン先住民の精神性と芸術性の高さも伝えたい」と話している。
[メ モ]山口吉彦さんが主に1970年代、南米奥地の先住民と触れ合い、生活工芸品や生物標本・はく製などを集めた。80年の帰国後、自宅に私設博物館を設置。91年に朝日村(現鶴岡市)が資料を展示する「アマゾン自然館」を開館。94年には鶴岡市が「アマゾン資料館」を整備したが、2014年3月に2館とも閉館した。
(写真)収蔵品を生かし、アマゾン探検を企図したイベントに参加する考彦さん(右)=鶴岡市のキッズドームソライ
(写真)収蔵品あふれる自宅で、鳥の羽根飾りをかぶってみせる山口さん(右)
https://kahoku.news/articles/20220831khn000020.html

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新湊で台湾フェア 17日、地域おこし隊員が企画

2022-09-01 | 先住民族関連
北國新聞9/1(木) 5:01配信

台湾フェアへの来場を呼び掛ける陳さん=射水市役所
 市地域おこし協力隊で国際交流コーディネーターの陳啓徳さんが企画した「まちなか台湾フェアinイミズ2022」が17日、同市のクロスベイ新湊で開催される。
 コロナ禍で渡航の制限がある中、市民に台湾の魅力や歴史、文化を体感してもらおうと企画した。フェアでは先住民族の衣装試着や台湾で人気を集める雑貨の製作体験、屋台グルメを楽しめるコーナーが設けられる。会場では市の友好都市である台北市士林区と射水市内の児童、生徒が描いた絵画も展示される。陳さんは「たくさんの人に参加してほしい」と呼び掛けた。
https://news.yahoo.co.jp/articles/0bef25c7d3e962522005fc134a1fe9061fbc9661

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