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<一から十勝>作曲家・伊福部昭氏と音更のつながりは 少年期暮らし音楽の原点

2022-09-14 | アイヌ民族関連
北海道新聞09/14 02:29
 音更町で8月、一流の音楽家から楽器の演奏技術を学ぶセミナーが初めて開かれました。その名も「伊福部昭(いふくべあきら)音楽セミナー」。故伊福部昭氏(1914~2006年)は日本を代表する作曲家で、映画「ゴジラ」のテーマ曲は特に有名です。その巨匠の名前がなぜ冠に付いているのでしょう。
 伊福部氏は釧路生まれですが、9歳から約3年間、音更村(現音更町)に住んでいました。父親の利三氏が村長になったためです。
 先祖は千年以上にわたり鳥取県の神社で宮司を務める家系でしたが、明治期の改革で宮司を続けることができなくなりました。このため利三氏は地元を出て、神奈川県で警察官になります。転勤で道内に入り、釧路署長の時に生まれたのが伊福部氏でした。利三氏はその後も道内を転々とし、帯広署長となった後、音更村長に就任しました。
 伊福部氏は音更時代、村内で生活するアイヌ民族と深く交流し、歌や踊りなどに触れました。村内には道外出身の人も多く、各地の民謡もよく耳にしました。このことが伊福部氏の音楽の原点と言われています。
 そのため伊福部氏の音更に対する思い入れは強く、町歌も作曲しました。町民の自慢の一つで、町東和地区にある緑地帯「音和の森」には伊福部氏をたたえる記念碑が立ち、町図書館には資料室もあります。4月に開業した音更の道の駅「なつぞらのふる里」には、ゴジラの大きなフィギュアとピアノが置かれ、観光客にもPRしています。
 音楽セミナーは、伊福部氏の音楽を後世に伝えようと、町教委などでつくる実行委が企画し、成果発表の無料コンサートも開きました。今後も毎年行う考えとのこと。伊福部氏の思いを受け継いだ音楽家が町から生まれることを期待したいですね。(鈴木宇星)
https://www.hokkaido-np.co.jp/article/730659/

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戦没者の尊厳はどこへ 具志堅隆松さんの悲痛な訴え

2022-09-14 | ウチナー・沖縄
週刊金曜日2022年9月13日7:00AM 西中誠一郎・ジャーナリスト

東京・日本武道館と靖国神社周辺で遺骨混入土砂の採取反対を訴えるハンストを行なった具志堅隆松さん(左)。(撮影/西中誠一郎)
「世の中に間違っていると断言できることはそう多くはない。しかし防衛省が間違えていることははっきりしている。これは戦没者の尊厳を守る人道上の問題です。防衛省が撤回するまで世界中で言い続ける」
 沖縄県の米軍辺野古新基地建設の海上埋め立て工事で、沖縄本島南部地域の戦没者の遺骨が混入した土砂を使うことに反対すべく、防衛省との意見交換会の最後に、沖縄戦戦没者の遺骨収集活動をこれまで40年間続けてきた具志堅隆松さん(68歳)はそう断言した。
 8月5日、東京・永田町の衆議院第二議員会館で「戦没者遺骨に関するガマフヤーと国との意見交換会」が開催された。沖縄やアジア太平洋地域の戦場に動員され非業の死を遂げた日本人や旧植民地出身者の軍人軍属、民間人犠牲者、アメリカ兵などの遺骨鑑定や遺族等への返還をめぐり、この問題に取り組む日韓の市民団体や遺族等が、厚生労働省や外務省、防衛省の担当者に約3時間にわたり、説明を求めた。
 政府は2016年に「戦没者の遺骨収集の推進に関する法律」を制定し、国の責任において、先の大戦の戦没者の遺骨収集や身元特定、遺族等への返還を効果的に推進する措置を講じた。
 その後、具志堅さん等の遺骨返還要請活動の政府交渉を通じて、沖縄戦戦没者遺骨のDNA鑑定を実施することや、昨年10月には厚労省が遺留品等の手がかりがない戦没者遺骨の身元特定のためのDNA鑑定の対象地域拡大と、遺族の申請手続きを開始し、戦後77年目にして戦没者の遺骨収集・返還が国家事業として着手された。
 しかし一方で、防衛省沖縄防衛局は20年4月に辺野古沖の軟弱地盤の埋め立てのため計画変更を沖縄県に申請。その際、必要な大量土砂の採取計画に上がった7カ所のうち1カ所が沖縄戦激戦地の沖縄本島南部地域であることが新聞報道で発覚した。
 当初、具志堅さんは半信半疑だったが、遺骨収集の現場が採石業者によって伐採された現実に直面し、同年11月以降、南部地域からの土砂採取計画を中止するための防衛省要請行動を開始した。
 5日の政府交渉で、防衛省は「土砂の調達先は工事の実施段階で決まるもので、現時点では確定していない」と繰り返すだけだった。
200以上の自治体議会で「採取中止を求める」意見書採択
「このことは沖縄だけの問題ではない。沖縄戦で亡くなった6万7000人の兵士は日本全国や植民地からも動員されている。しかし故郷に帰ることができた遺骨はゼロです。多くの沖縄住民も死んだ。まだその遺骨が眠っている場所です。それを日本政府は、米軍基地建設のために海に捨てようとしている。これは人道上の問題です」
 具志堅さんは毎年8月15日に東京の日本武道館で開催される「全国戦没者追悼式」に参加する遺族や、近くの靖国神社への参拝客にもこの現状を訴えるために今年は同神社前で2日間のハンストを始め、南部地域からの埋め立て土砂の採取に賛成か反対かのシール投票を支援者と一緒に行なった。
 具志堅さんは、全国の地方自治体1741議会に「遺骨土砂の採取中止を求める」意見書の採択を求め、現在200以上の議会で採択されている。
 また、7月にはスイス・ジュネーブの国連の「先住民族の権利」に関するイベントで発言し、沖縄住民の自己決定権なしに軍事基地建設はありえないことを訴えた。
「日本という国が、戦争犠牲者に対してどう向き合うのかという、誰にとっても身近な問題です。台湾有事が問題視される中で、再び沖縄を戦場にしてはなりません」
 8月15日の靖国神社の喧騒の中で、具志堅さんは語った。
(『週刊金曜日』2022年8月26日号)
https://www.kinyobi.co.jp/kinyobinews/2022/09/13/antena-1120/

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4期でカットされるかも?『ゴールデンカムイ』 強烈エピソード 鶴見中尉の裸はいかに…

2022-09-14 | アイヌ民族関連
マグミクス9/13(火) 19:10配信
拝めるか? 鶴見中尉の裸

果たしてどのシーンが生き残るのか?が気になる『ゴールデンカムイ』アニメ4期ビジュアル (C)野田サトル/集英社・ゴールデンカムイ製作委員会
 TVアニメの第4期スタート(2022年10月~)が待ちきれない『ゴールデンカムイ』。第3期の終わりで、ついに杉元とアシリパ(リは小文字)が再会し、いよいよ名コンビ復活ですから期待も高まろうというものです。ファンとしてはすべてのエピソードを舐めるように味わい尽くしたいものですが、これまでを振り返っても諸般の事情でやむなくカットされる場面が出てくる可能性は高いです。この記事では、アニメ第4期でもしかしたらカットされてしまうかもしれないエピソードを、涙をこらえて予想します。
※ここから先の記事はTVアニメ『ゴールデンカムイ』4期のネタバレを含みます。ご了承の上お読みください。
●鶴見中尉の入浴シーン
 本題の前に、まずは朗報からです。『ゴールデンカムイ』ファン、特に第七師団ファンがやきもきしていたのは、登別温泉での第七師団の入浴シーンが描かれるか否か……でしたが、2022年9月2日に4期PVの第2弾が公開され、そこには短いカットながらもあったのです……滝の湯を楽しむ菊田特務曹長と宇佐美上等兵の姿が!
 正直、不死身の杉元やマタギの谷垣の裸は見なれた感がありますが、第七師団の裸となればレアで「尊い」と言わざるを得ません。登別温泉でストーリーとしてマストなのは有古一等卒が刺青人皮を奪う展開のみですから、この英断には喝采です。宇佐美の「入れ替わる!」の名言が早く聞きたい人も多いでしょう。
 ところで、菊田や宇佐美以上に気になるのが、鶴見中尉の裸です。原作では、鯉登少尉の父である鯉登平二少将と滝の湯を楽しみ、先に部屋に戻る鯉登少将の尻を濡れタオルでスパアンと叩くという、極々短いキャッキャシーンがありました。鶴見ファン切望の、でもカットしても支障はないこのエピソードは、果たして放送されるのでしょうか。
●土方一行が白鳥鍋に舌鼓
「二階堂 元気になる」(223話)に収録されている白鳥鍋のくだりも、箸休め的エピソードなのでかなりカット率が高そうです。ちなみに表題の「二階堂 元気になる」は、第七師団の二階堂浩平が有坂閣下にもらった薬で異様に元気になる小ネタですが、バッチリ違法薬なのでカットの可能性大です。
 さて気になる「白鳥鍋」は、札幌の寺で陣を張る総勢8人の土方一行のエピソードです。射撃の名手・尾形が仕留めてきたオオハクチョウを食べようとするのですが、そこでアイヌの通訳兼案内人のキラウシ(シは小文字)が「『白鳥を食べると 将来白髪になる』と言われていて 子どもたちは絶対 食べさせてもらえなかった」と告げたため、箸をつけたのは白髪を恐れぬ……というか、すでに白髪の土方歳三、都丹庵士と、ハゲているのでおかまいなしの永倉新八のみ。が、結局他の5人も夜中に鍋の残りを平らげます。そのワケは、「白髪になるならハゲないから」……という、剣豪・永倉新八に対してあまりにも失礼なエピソードでした。話の進展に関わるセリフもちょこちょこありますが、基本は強者たちがひたすらわちゃわちゃしているだけなので、放送があるか、ひたすら心配です。
屈指の変態・宇佐美はアウトな場面だらけ…?
●シマエナガと杉元
 シマエナガとは北海道に生息する「雪の妖精」とも呼ばれる野鳥です。白くて丸くてモフモフな姿は、百戦錬磨のコワモテ・不死身の杉元とは好対照ですが、なぜかこの1羽とひとりがコンビとなって過ごすハメになったエピソードは、『ゴールデンカムイ』ファンの間でも人気の1話。
 それは刺青囚人の海賊房太郎を追って、空知川に来た時のことでした。杉元は霧のなか、少し前に怪我を負っているのを保護していたシマエナガに気をとられ、アシリパたちとはぐれてしまいます。歩き回るよりアシリパが迎えに来るまで待つ方がいいと判断した杉元の、「マジかよ、一晩ひとりで過ごすのか」との独り言に「チュリッ」と呼びかけてくれたのがシマエナガでした。杉元はアシリパに教わったアイヌの呼び方「ウパシチリ」(シとリは小文字)から「ウパシちゃん」と呼び、一緒に霧が晴れるのを待つことにしたのです。
 本筋とは関係ないながらも、まるまる一話を使って描かれたこのエピソードはムダといえばムダですが、杉元がウパシちゃんに語りかける(なぜか乙女っぽく)すべては、アシリパに教わった生き抜く知恵ばかりで、いかに彼女との絆が強いかを感じさせてくれます。そして、杉元の話に「チュピチュピ」「ジュリッ」「チピイッ!!」と応えてくれるウパシちゃんのかわいらしさたるや!切った張ったのバイオレントな世界観のなかで、珍しくほっこりとさせてくれるのです。
 しかし霧は一向に晴れず、野宿が1週間続き、アシリパが作ってくれていた携行食も底をつき……まさかの展開に!「そうだ、こいつ不死身の杉元だった」と改めて思い知らされるある種のトラウマ回は、果たして放送されるのでしょうか?
●宇佐美上等兵の友人殺害事件
 第七師団の宇佐美上等兵は、物語が進むにつれ、徐々に存在感を増していきます。変態ぶりでは、あの伝説の変態・姉畑支遁先生に肩を並べる勢いです。なにしろ「ジャック・ザ・リッパー」を思わせる連続殺人事件を追う手段として、殺人犯と同調して現場に精子を振りまき「精子探偵」の異名をとるほどなのですから。この「精子探偵」のエピソードは100%に近いカット案件でしょうが(ただし、姉畑先生と同じくOVA化の可能性はあるかも……いや、ないか)、宇佐美の過去にまつわるエピソードもまた、どこまで描かれるか心配です。
 それは少年時代の宇佐美が、故郷・新潟で柔道場に通っていた時の話。道場には日清戦争から戻った同郷の鶴見が、柔道を教えに来ていました。宇佐美は「篤四郎さん、篤四郎さん」と慕っており、鶴見もまた「(宇佐美は)同年代じゃかなう奴はいねがな」と目をかけていたのです。道場には宇佐美の親友・高木智春も通っており、ふたりで切磋琢磨して強くなろうとする姿は微笑ましくさえ見えます。
 しかし……卒業後は進路を分かつふたりの最後の乱取りで、見届けを買って出た鶴見の眼前、宇佐美は高木のノドを踏み潰して殺してしまうのです。理由は、鶴見が高木に「強い気持ちさえあれば宇佐美より強くなれる」と言ったのを聞いてしまったから。宇佐美にとっては自分が「篤四郎さんの一番」であるためには、殺人などなんでもないのです。倫理的には「うーん…」な展開ですが、鶴見への「愛」が引き金となったこの出来事は、おそらく鶴見の人心掌握の基礎を作った重要エピソードのはず。果たしてアニメでどこまで描かれるのか、人生初殺人の瞬間の宇佐美の鬼の形相はどうなるのか、ドキドキしてしまいます。
 これまでの傾向だと、本筋に関わらない箸休めシーンや過激すぎるエピソードはカット(OVA化)されがちですが、そんなシーンこそ放送で見たいのも山々です。また、本来は尾形が鯉登少尉を倒して病院から逃げる際に回想として挟まれるはずだった「鯉登少年誘拐事件」のエピソードは、ストーリー上削れないはずですが、どのタイミングで描かれるのでしょうか。はたして、アニメ『ゴールデンカムイ』4期はどうなるのか、座して放送開始を待ちましょう。
古屋啓子
https://news.yahoo.co.jp/articles/84cd2068efdfdc02aa0b1a76652486330fb36403

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