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豪博物館、アイヌ民族の遺骨返還 80年以上保管、日本側に

2023-05-07 | アイヌ民族関連
有料記事
北海道新聞2023年5月6日 19:10(5月6日 20:31更新)

関係者にアイヌ民族の遺骨返還のお礼を述べる北海道アイヌ協会の大川勝理事長(右)=6日、オーストラリア・メルボルン(共同)
 【メルボルン共同】オーストラリアの博物館などで80年以上前から研究目的で保管されていたアイヌ民族の遺骨計4体が6日、メルボルンで日本の関係者に返還された。返還後、北海道アイヌ協会の大川勝理事長は記者団に「研究材料として国外に持ち出され、(遺骨は)さぞ寂しい思いをしたのではないか。日本の地に持ち帰って慰霊をしたい」と語った。
 戦前に研究目的で収集されたアイヌの遺骨を返還する動きが近年、国内外で進んでいる。2017年にはドイツからの遺骨返還が実現した。
 日本政府によると、これらの遺骨は1911年から36年にかけて、アイヌ研究で知られる解剖・人類学者で東京帝大医科大(現東京大)の教授を務めた小金井良精らがメルボルンのビクトリア博物館や南部アデレードの衛生部門責任者らに寄贈したもの。
 ・・・・・
https://www.hokkaido-np.co.jp/article/841822/

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アイヌ民族の遺骨が返還 オーストラリアの博物館から

2023-05-07 | アイヌ民族関連
NHK05月06日 20時56分

日本の学者が研究目的でオーストラリア側に提供し、現地の博物館に保管されていたアイヌ民族の遺骨が両政府の交渉を経て6日、およそ100年ぶりに日本側に返還されました。
返還されたのは、北海道や樺太いまのサハリンで、発見されたアイヌ民族の遺骨あわせて4体です。
遺骨は、日本の学者が1910年代から30年代にかけて研究目的でオーストラリア側に提供し、首都キャンベラや第2の都市メルボルンにある博物館に保管されていました。
遺骨の中には墓から掘り起こされたものもあるとされ、このまま保管し続けるのは好ましくないとして2017年、オーストラリア側から返還の意向が示され、両政府による交渉をへて返還されることが決まりました。
6日は、メルボルンでアイヌ民族の団体が参加して返還の式典が行われました。
式典では神に感謝をささげるアイヌの伝統儀式「カムイノミ」が行われたあと、博物館の担当者が「遺骨が持ち出されたことで皆さんに苦痛を与えたことを謝罪し、返還することで苦痛が少しでも和らぐことを心から願います」と述べました。
北海道アイヌ協会の大川勝理事長は「先祖の人たちはさぞさみしい思いをしただろうと思います。日本でしっかり慰霊します」と話していました。
一方、樺太から持ち出された遺骨は、オーストラリアの先住民アボリジニの遺骨と研究目的で交換され、この遺骨は日本側にあるとされています。
樺太のアイヌの子孫で作る「エンチウ遺族会」の田澤守会長は「アボリジニの人たちの遺骨も日本からすみやかに返還されることを祈っています」と話していました。
https://www3.nhk.or.jp/sapporo-news/20230506/7000057342.html

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アイヌ遺骨、民族代表へ返還 豪博物館「屈辱」を謝罪

2023-05-07 | アイヌ民族関連
時事通信2023年05月06日17時03分

返還された遺骨を抱え、オーストラリアの先住民に謝意を伝えるエンチウ(樺太アイヌ)遺族会の田澤守会長(右)=6日、オーストラリアのメルボルン博物館
 【メルボルン時事】オーストラリアで保管されていたアイヌ民族の遺骨4体が6日、豪南東部ビクトリア州のメルボルン博物館で、日本から訪れたアイヌ団体代表らに返還された。同博物館のティモシー・グッドウィン理事は「皆さんの先祖が長年味わった屈辱に遺憾の意を表し、皆さんの苦痛に心よりおわびする」と謝罪した。訪問団は8日に北海道へ遺骨を持ち帰る。
アイヌ差別「ある」微増 内閣府調査、歴史の理解不十分
 6日の返還式典には、北海道アイヌ協会の大川勝理事長とエンチウ(樺太アイヌ)遺族会の田澤守会長、日豪両国の当局者らが出席。豪州の先住民族アボリジニの人々が慰霊の祈りをささげた。大川氏は「先祖のみ霊を尊厳ある形で慰霊していく。全世界にある同胞(の遺骨)を日本へ連れて帰りたい」と語った。
https://www.jiji.com/jc/article?k=2023050600329&g=soc

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アイヌ民族の遺骨が豪の博物館から返還 110年以上ぶりに故郷に

2023-05-07 | アイヌ民族関連
TBS2023年5月6日 18:28
オーストラリアの博物館で保管されていたアイヌ民族の遺骨が、日本の関係者に返還されました。
6日、オーストラリアのメルボルンで行われたアイヌ民族の遺骨の返還式には、日本から北海道アイヌ協会の大川勝理事長らが出席しました。
返還された4体の遺骨は、オーストラリアの2つの博物館で保管されていたもので、1911年から1936年にかけて日本から研究目的で寄贈されました。
近年、オーストラリア政府は、研究目的で収集されたアボリジニなど先住民の遺骨や副葬品を返還する取り組みを行なっていて、今回のアイヌ民族の遺骨は日本政府と交渉し返還が決まりました。
北海道アイヌ協会 大川勝理事長
「アイヌを代表して、心からお礼を申し上げたいと思います」
遺骨は8日、北海道の空港に到着する予定です。
https://www.msn.com/ja-jp/news/national/アイヌ民族の遺骨が豪の博物館から返還-110年以上ぶりに故郷に/ar-AA1aOGvZ

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<SDGs 持続可能な未来へ>G7札幌環境相会合の隣でアースデイオープンフォーラム北海道 世界に届け 市民の声

2023-05-07 | 先住民族関連
会員限定記事
北海道新聞2023年5月6日 11:18(5月6日 11:22更新)
 4月15、16日に札幌で開かれた先進7カ国(G7)気候・エネルギー・環境相会合。会場の札幌プリンスホテルから大通公園を隔てて北へ750メートルの市立札幌大通高校では同じ日程で「もう一つの環境会議」が開かれた。国連の持続可能な開発目標(SDGs)に取り組むRCE北海道道央圏協議会などが企画した「G7/アースデイ オープンフォーラム北海道」。国レベルの議論でなく市民の目線で、環境や教育、福祉、ジェンダー平等などに取り組む道内の関係者が課題や現状を話し合いメッセージをまとめた。
■自然や地域の課題報告
 「ちょうど今、G7で環境問題を話し合っている。環境やエネルギーは皆に関わる問題だが私たちの声がなかなか反映されない。一人一人の声を世界に届けたい」。フォーラムの冒頭、実行委代表でRCE道央圏の有坂美紀事務局長(44)はそう述べた。基調講演で北大大学院環境科学院の山中康裕教授(58)は道内で進む人口減少や学校の統廃合、JRの廃線などの地域課題を挙げた上で、地球温暖化対策について「今、社会の仕組みを変えないと間に合わない。どんな未来がほしいか、どうしたら変えられるか考えよう」と呼びかけた。
 G7環境相会合の札幌開催が決まった昨秋から準備を進めてきた。道内には世界に誇れる自然があるが、G7は再生可能エネルギーや電気自動車など科学技術で脱炭素を目指す議論が主流だ。自然環境が二の次にされていないか、他の地域課題が取り残されていないか。そんな問題意識があった。
■野生動物と人間の関係
 2日間のフォーラムは《1》自然環境《2》地域課題《3》パートナーシップ(協働)の3分科会ごとに専門家やNPO代表らが五つずつ報告と提案を行いパネル討論し、会場やオンラインの参加者とも意見を交わした。
 自然環境を巡る分科会では、開発で、かつて道内に広大にあった湿地が失われ、サケが遡上(そじょう)して海から陸へ栄養が循環するような河川やアイヌ文化を伝承するための植物が減少していることなどが報告された。劣化する生態系を守るために「片付けすぎない」というキーワードが浮かび上がった。札幌など市街地でのクマの出没を通じて野生動物と人間の関係も考えた。
・・・・・
(編集委員 関口裕士)
https://www.hokkaido-np.co.jp/article/841727/

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学芸員とっておき秘話/8 別海町・加賀家文書館 石渡一人さん 「絵図」にアイヌの抗争 /北海道

2023-05-07 | アイヌ民族関連
毎日新聞 2023/5/7 地方版 有料記事 1771文字
現存の「タブ山チャシ跡」と合致
 根室海峡に突き出した野付(のつけ)半島。エビが背を丸めたような形をした日本最大の砂嘴(さし)の付け根に標津町指定史跡「タブ山チャシ跡」がある。標高約20メートルの丘から見渡すと、北に知床連山、東に国後島、南に野付半島の大パノラマが広がる。
 チャシはアイヌ語で「柵囲い」を意味する。砦のほか、祭祀(さいし)や談判、見張りの場などとして築かれた。現在は、深さ2メートル前後の壕(ほり)が半円形などに残るだけ。往時の姿や機能を思い浮かべることはまずできない。だが、このチャシで実際にあった抗争が描かれたとみられる絵図が、南隣の別海町の町郷土資料館付属加賀家文書館に収蔵されている。
 8枚組みの絵図にチャシでの抗争が物語風に描かれ、それぞれの場面の概要が書き添えられている。負け続けていた側のチャシの軍師が一計を案じた。それは、後に妻となる女性を説得し、対立するチャシの崖下の川岸を裸で走らせる戦術だった。敵軍が裸の女性に気を取られているすきに後方から攻め込み、勝利を収めるという、いわゆる陽動作戦だ。
 「現存するチャシ跡と記録された絵図や物語が一致するおそらく唯一の例」。加賀家文書館の石渡一人学芸員(55)は評価する。攻め込まれた側のチャシは当時、「チフルチャシ」と呼ばれており、手前に茶志骨(ちゃしこつ)川が蛇行する立地や添え書きに記された具体的な地名から現存するタブ山チャシ跡の遺構とほぼ特定できる。道内に広く分布し、特に道東に多いチャシ。だが、悲しいかな文字を持たないアイヌ民族だけに、往古に起きた出来事は記録にほとんど残らず、伝承としての特定すら至難の業なのだ。
 縦14・5センチ、横21センチの小さな絵図。だが、「抗争の具体的な記録はもちろん、チャシのさまざまな情報が詰まっている」と石渡さんは目を細める。壕を囲うように柵が張り巡らされ、小舟を使って接近し、弓矢や棒、投石を武器に、崖から飛び降りたり、川を渡ったりする人の動きまで克明に描かれている。残念ながら、抗争がいつ起きたかまでは記されていない。発掘調査も行われていないが、「発掘すれば、絵図に描かれているような柵囲いの跡などが出てくるでしょう」と言う。
 ・・・・
https://mainichi.jp/articles/20230507/ddl/k01/040/014000c

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約9割が読み方を知っている『柳葉魚』 じつはそのほとんどが代用魚だった

2023-05-07 | アイヌ民族関連
リサーチ2023/05/07 06:30
その名はアイヌの伝説に由来するという、世界中でも北海道にのみ生息する魚とは…。
子持ちを炙れば絶品のツマミに…。飲食店でも家庭でも親しまれているが、ホンモノは漁獲量が少ない大変貴重な魚だった。
■「柳葉魚」を何と読む?
Sirabee編集部が全国の10代~60代の男女1,000名を対象に「柳葉魚」の読み方に関する調査を実施したところ、全体で92.2%の人が「ししゃも」、7.8%の人が「さんま」と読むと回答した。
「ししゃも」と読む人は男性が89.7%で女性が94.9%。「さんま」と読む人は、男性が10.3%、女性は5.1%という結果に。
■正しくは「ししゃも」
「柳葉魚」の正しい読み方は、「ししゃも」。キュウリウオ目キュウリウオ科に属する魚で、川で産卵し海で成長して川に戻る遡河回遊魚。北海道南東部の太平洋沿岸の一部にのみ生息する。
近年、生息地域も限られる「ししゃも」は漁獲量が減少し貴重な魚となっており、店頭で見かけるものはほとんどが代用魚だという。いまでは、単に「シシャモ」と言う場合、カラフトシシャモ(カペリン)を指すのが一般的のようだ。
■アイヌ民族の伝説に由来
「ししゃも」の名は、アイヌ語の「susu(スス・シュシュ):柳」「ham(ハム):葉」が変化したもので、「柳の葉」という意味を持つ。これは、アイヌ民族の伝説に由来している。
食べ物に困っていたアイヌの人々がカムイ(神)に祈りを捧げたところ、哀れんだカムイが柳の葉を魚に変えて与えたという伝説や、散っていく柳の葉を哀れんだカムイが魚の姿に変えたという伝説があるようだ。
■「さんま」の漢字は「秋刀魚」
「さんま」は漢字で「秋刀魚」と書く。ダツ目サンマ科の魚で、北太平洋に広く生息する海棲硬骨魚の1種。日本では、秋の味覚として親しまれている。
その名の由来には、「細長い魚」を意味する「サマナ(狭真魚)」の音が変化したとする説や、大群をなして泳ぐ習性を持つことから「大きな群れ」を意味する「サワ(沢)」と「魚」を意味する「マ」を合わせた「サワンマ」が語源となったという説など、諸説あるようだ。
現在使われている「秋刀魚」という漢字は、秋に穫れる刀のような形の魚の意を表したもので、大正時代以降に広まって定着したものだという。
https://sirabee.com/2023/05/07/20163067394/

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民族の壁を越えて /愛媛

2023-05-07 | 先住民族関連
毎日新聞 2023/5/7 地方版 有料記事 1382文字
 ロシアによるウクライナ侵攻や米中関係の緊張の高まりを受け、日本でも台湾情勢への警戒感が高まっていますが、その台湾を舞台にした野球の物語が愛媛県東温市にある「坊っちゃん劇場」で年間上演されています。
 日本統治下時代に台湾の嘉義(かぎ)農林学校(嘉農(かのう)、現嘉義大学)の野球部を率い、1931年夏の甲子園で準優勝を果たした名将、近藤兵太郎さん(1888~1966年)を描いたミュージカル「KANO~1931 甲子園まで2000キロ~」。
 近藤さんは松山市出身で松山商業を甲子園8強に導いた後、台湾で嘉義農林の監督に就任。日本人、漢民族、先住民族の選手らを分け隔てなく育て、混成チームにまとめ上げました。2014年には台湾で永瀬正敏さんが主演して映画化された「KANO」がヒット。近藤さんは台湾野球の基礎を築いた恩人として敬愛されているそうです。
・・・・
https://mainichi.jp/articles/20230507/ddl/k38/070/196000c

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三つの時空と思索の旅へ 展覧会で体験、ラテンアメリカ

2023-05-07 | 先住民族関連
毎日新聞 2023/5/7 東京朝刊 有料記事 1164文字

民衆芸術の傑作が並ぶ特別展示場=大阪府吹田市で3月7日、筆者撮影
 <みんぱく発>
 博物館見学は旅に似ている。国立民族学博物館(みんぱく)のように世界の文化を展示する博物館の見学は、疑似的な海外旅行といえよう。私は、現在開催中の特別展「ラテンアメリカの民衆芸術」のキュレーションを担当した。その基本的なコンセプトはラテンアメリカという時空間への旅である。
 この旅は、来館者が自宅を出るところから始まる。特別展のテーマに関心をもっていただくために、ポスターにこだわった。メインビジュアルはヤギの体にヒトの顔をしたエキセントリックなメキシコの木彫りだ。
・・・・
<国立民族学博物館教授・鈴木紀>
 ※「みんぱく」は大阪にある国立民族学博物館の愛称です
https://mainichi.jp/articles/20230507/ddm/014/070/006000c

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共和制の議論再燃か 豪、徐々に英王室離れ―英国王戴冠式

2023-05-07 | 先住民族関連
時事通信2023年05月07日06時50分

オーストラリアのアルバニージー首相=5日、ロンドン(AFP時事)
 【メルボルン時事】英連邦の一つであるオーストラリアでは、6日のチャールズ英国王戴冠式への祝賀ムードは控えめで、物価上昇に苦しむ市民の間で関心はさほど高くない。論壇ではむしろ英国王が豪州の国家元首であり続けることに疑問の声が湧いている。戴冠式を機に立憲君主制から共和制への移行の議論が再燃する可能性もある。
 豪国立大のアンジェラ・ウラコット教授(歴史学)は論文で「21世紀に民主主義のミドルパワーの独立国が外国の君主を頂くべきなのか。豪州人の元首を持つことは必須だ」と主張。豪紙オーストラリアンのトロイ・ブランストン氏も論説で「君主制は非民主的で非論理的。戴冠式は豪州人を目覚めさせるだろう」と述べた。保守勢力が戴冠式への祝意を示す一方、共和制を求める団体などは「時代錯誤」と批判している。
 1999年の豪国民投票で共和制移行が否決されてから約四半世紀。英国人に迫害された先住民に対する2008年の公式謝罪や、アジアなどからの移民増加を受け、英王室離れは徐々に進んでいる。豪紙シドニー・モーニング・ヘラルド系列の世論調査によると、共和制への賛成は39%、反対は31%と、賛成がやや優勢だ。
 アルバニージー首相は、先住民の地位確立のための憲法改正を優先する考えで、共和制移行は「将来のある段階で国民が決める」としている。とはいえ、エリザベス女王が描かれた5豪ドル札を先住民文化の図柄に変更する方針を決めたり、共和制担当の次官を任命したりして、機運を高めるための布石を周到に打っている。
https://www.jiji.com/jc/article?k=2023050600407&g=int

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南米コロンビアは野鳥たちのパラダイス

2023-05-07 | 先住民族関連
ナショナルジオグラフィック2023.05.07
「いつか訪れたい旅先25 2023年版」第17回 家族編

コロンビアのカリブ海沿岸に位置するタイロナ国立公園は、約300種の鳥類が生息する楽園だ。(PHOTOGRAPH BY ALEX SABERI, NAT GEO IMAGE COLLECTION)
 コロンビアは、にぎやかでカラフルな野鳥たちのパラダイスだ。世界の鳥類のほぼ20%に当たる約1900種が生息し、コロンビアは世界で最も多種多様な鳥が見られる国のひとつになっている。
 旅行者たちはどこで野鳥たちと出合えるだろう? 初心者から超上級者まで、この国のさまざまな生態系を楽しめるのが、北部コロンビア野鳥観察トレイルだろう。全米オーデュボン協会が主催するツアーでは、四輪駆動車に乗って、海岸山脈としては世界で最も標高の高いサンタ・マルタ山地や、ベネズエラとの国境沿いのペリハ山脈、カリブ海に面したタイロナ国立公園を訪れる。カンムリカザリキヌバネドリやミドリアカオウロコインコ、ムネアカシャクケイといった鳥を見ることができる。観察ガイドを務めるのはコロンビア人と先住民ワユーの人々だ。
「バードウォッチングや野生動物の観察、ネイチャーツアーはコロンビアの生態系を保護し、近隣に暮らすコミュニティーを支えるうえで、重要な役割を果たしています」と話すのは、生物学者でナショナル ジオグラフィックのエクスプローラー(探求者)でもあるフェデリコ・パルド氏だ。「ワイルドライフ・ツーリズムは地元経済を潤すだけでなく、植物や動物、生態系に対する認識と感謝の気持ちを高めてくれます」
https://natgeo.nikkeibp.co.jp/atcl/news/23/033100160/

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作家 宮内勝典さん 「アイデンティティー」から自由に

2023-05-07 | 先住民族関連
毎日新聞 2023/5/7 東京朝刊 有料記事 1917文字

1980年代半ば、中米ニカラグアの先住民ゲリラと宮内さん(右)=宮内さん提供
 世界数十カ国を歩きながら、スケールの大きな小説世界を紡いできた宮内勝典さん。想像力と経験に裏打ちされた創作の根底には、人はいかに「アイデンティティー」という名のくびきから逃れられるかという問いがある。
 敗戦の前年に旧満州(現中国東北部)ハルビンで生まれ、鹿児島県指宿市で育った。幼い頃、「日本人になり損ねた」感覚を抱いていたという。「保守的な土地でよそ者扱いされる一方、生まれた場所の記憶もない。自分はどこから来たのか、と絶えず考えていました」と振り返る。
 港町で、目の前に海があった。やがて関心は海外に向いた。「学校では東京の良い大学に行けと言われる。でも僕には、海の向こうの世界の方がリアリティーがありました」
 高校卒業後、働きながら国内を4年かけて放浪した。その後、米国のカリフォルニアとニューヨークで2年ずつ暮らし、ヨーロッパからインドへの旅を経て日本に帰国。1979年に「南風」で文芸賞を受け、作家デビューした。
 小説は10代の頃から書いていた。「絵描きになろうと思っていたこともあります。世界はこんなにもきれいで豊かなのに、どこか居心地が悪い。その感覚が僕を創作に向かわせたのかもしれません」
・・・・・・
https://mainichi.jp/articles/20230507/ddm/014/040/014000c

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アングル:金価格上昇、アマゾンの熱帯雨林を荒廃させる理由

2023-05-07 | 先住民族関連
ロイター2023年5月7日7:43 午前13分前更新Anastasia Moloney
[ボゴタ/リオデジャネイロ 25日 トムソン・ロイター財団] - 金価格の上昇は、アマゾンの熱帯雨林にとっては悪いニュースだ。金需要が過熱し、森林破壊や先住民コミュニティーに対する暴力につながる違法採掘が増加するためだ。

金価格の上昇は、アマゾンの熱帯雨林にとっては悪いニュースだ。写真はブラジル・イタイトゥバにある違法な金鉱。2021年9月撮影(2023年 ロイター/Lucas Landau)
金は伝統的に政治不安や金融危機の際の資金の安全な安全な避難先と見なされており、その価格は4月初めに1オンスあたり2000ドル(約27万円)を超えて以来、史上最高値に迫りつつある。
<アマゾンの熱帯雨林の金鉱脈>
南米9カ国にまたがるアマゾン川流域の一部では、16世紀後半以降、金の採掘が行われてきた。
何世紀にもわたり、採掘者たちはシャベルと原始的な選鉱鍋を使って、アマゾン地域を流れる河川の水中や河岸で泥や砂の中に埋もれた小さな金塊を探してきた。
この数十年、アマゾン川流域は小規模な金の違法採掘の中心地となっており、2000年代初頭に金価格が高騰してゴールドラッシュを引き起こして以来、違法採掘は急激に増加している。
<アマゾンで金の違法採掘が盛んに行われている場所は>
アマゾン熱帯雨林の最大面積をもつブラジルをはじめ、コロンビア、ペルー、エクアドル、ボリビア、ベネズエラといった国は、いずれも金の違法採掘によって多大な影響を受けた地域を抱えている。
先住民グループが影響を受けることも多い。世界資源研究所によれば、先住民居住地の20%以上が採掘権の対象地域や違法採掘が行われている土地と重なっている。
ブラジルで小規模な金採掘が最も盛んなのは、北部パラ州のタパジョス川流域周辺とされる。
もう1つ採掘の盛んな地域が、ベネズエラとブラジルの国境にまたがる先住民族ヤノマミ族が住む地域だ。ここでの違法採掘は、2015年から2020年にかけて20倍に増加した。
ペルーは世界第6位の金産出国だが、マードレ・デ・ディオスの熱帯雨林地帯では金の違法採掘が盛んに行われている。南東部のブラジル国境沿いに広がる、アマゾンでも最も生物多様性の豊かな地域の1つだ。
<違法採掘が熱帯雨林に与えるダメージは>
金鉱脈を探そうと群がってきた無許可の探鉱者たちは、森林を破壊し、川を汚染し、アマゾンの先住民コミュニティーに致命的な病気をもたらしてきた。
過去10年間、ブラジルやペルー、コロンビア、エクアドル、ボリビアで起きた一連のゴールドラッシュにより、かつての原生林が広い範囲で破壊され、最終的にクレーターが散在する砂漠のような荒涼とした景色になった土地もある。
違法採掘者が砂礫(されき)から金を選別するために使用した水銀が、川と土壌、そして食料を汚染した。
採掘井の溜まり水も、マラリアなどの病気を媒介する蚊の温床となっている。マラリアを最初に地域にもたらすのは採掘者である場合が多い。
金採掘の中心地であるペルーのマードレ・デ・ディオス地方で暗躍する人身売買業者たちは、先住民族の貧しい農村の女性や少女たちを食い物にし、高給の仕事を紹介するという口実で、採掘者たちが通うバーでの売春行為を強いている。
<違法な金採掘を止めるためにできることは>
金の違法採掘の取り締まりは複雑であり、当局はこの問題への対応に苦心してきた。
バイデン米大統領は4月、ブラジルのアマゾン熱帯雨林の破壊を抑制し、金の違法採掘を含めた森林破壊を促進させる要因を解消するための基金に5億ドルを拠出する計画を発表した。この提案は米連邦議会の承認が必要となる。
近年、ブラジルとペルーの軍隊は採掘者のキャンプを捜索し、採掘者を逮捕・起訴し、浚渫(しゅんせつ)船やブルドーザーなどの機材を押収した。
ペルーは2019年、1000人以上の警察官と軍部隊を派遣し、マードレ・デ・ディオスのラパンパ地域における金の違法採掘を根絶しようと試みた。金価格の急騰を受けて、森林破壊が深刻化したためだ。
また今年2月には、ブラジル環境保護庁が武装部隊による作戦を開始。ヤノマミ族が住む同国最大の先住民保護区から、数千人の違法金採掘者を追放しようと試みた。
しかし、警察や軍による取り締まりは、違法採掘を一時的に狭い範囲で阻止するだけにとどまる。どこか別の場所で採掘がすぐに始まるのがいわゆる「風船効果」で、ある地域から締め出された違法採掘は、別の場所で膨らんでしまう。
環境保護活動家らは、採掘業者を立ち入らせないためには、先住民コミュニティーが自らの土地で計画されている大規模な採掘事業について意見を聴取される権利も含め、先住民の権利を保護する法律の強化が必要になると指摘する。
エクアドルでは、先住民グループが違法採掘から自らの土地を守るため訴訟を起こし、最高裁で勝訴している。
エクアドルの先住民コファン族の人々は、違法採掘と戦うため、国内で初めて、IT機器を装備した制服の自警団を立ち上げた。この部隊は定期的に部族の土地をパトロールし、採掘業者を寄せ付けずにいる。
(翻訳:エァクレーレン)
https://jp.reuters.com/article/brazil-amazon-gold-idJPKBN2WT041

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コロナ禍で消えかけた「挨拶」の文化…アフガニスタンが行う挨拶時の「キスの回数」が多すぎる

2023-05-07 | 先住民族関連
現代ビジネス5/7(日) 6:03配信
 人との信頼関係を構築する上で重要な「挨拶」は、ここ数年の一番の被害者といえるだろう。
世界各地で見られる「挨拶の愛情表現」
 アメリカの免疫学者であるアンソニー・ファウチは、コロナのパンデミックが始まったとき、「率直に言って、今後二度と握手をするべきではないと思う」とまで語った。
 とはいえ、コロナ禍が収束しつつある今、挨拶の形も元の姿を取り戻し始めている。フランスなどで実践されている「キス」もその一つだ。
 挨拶でキスする、というのは日本人からすればかなりあけっぴろげな愛情表現にも見えるが、実は世界各地で見られるものだ。
 例えばベルギー人は、「フランス人が挨拶で2回キスするなら、我々はフレンドリーさをアピールするために3回にしよう」などと躍起になるという。感情をあらわにしないイメージが強いロシア人でさえ、2~3回キスしたのちにハグをする人が多い。
 ただ、最もユニークな「挨拶キス」の文化が育まれているのは、どうやら中東のようだ。
アフガニスタンでは挨拶で「8回キス」をする
 アフガニスタンでは、同性同士の挨拶の際、目を合わせて「アサラムアライカム」(こんにちは)と言いながら顔を寄せ、互いの頬にキスをしあう。
 一部の地域では、その数がなんと8回にも上るという。アフガニスタンの男性はひげを蓄えていることが多いので、最初は「ジョリッ」とした感覚に戸惑う人も多い。
 アラビア半島南端部に位置するイエメンには、手の込んだバージョンの挨拶がある。手を握りあい、まずは片方が握った相手の手を自分の口に持ってきてキスし、それが終わると相手も同じ動作を繰り返す、というものだ。
 中東や、コンゴなどアフリカの一部では、年長者への敬意を示すために額にキスをすることもある。
 インドやバングラデシュでは、高齢の女性に挨拶する際、足にキスをする。一般的に清潔だとされていない足にキスすることで、強い服従を示すのだそうだ。
 制限が緩和されつつある海外旅行の際は、現地の人々の「挨拶」にも注目してみよう。(若)
かつて本当にあった世界の「珍挨拶」
Photo by gettyimages
 (1)乳房を吸う(ニューギニア島)
 来訪者は村の首長の妻の乳房を吸う。ニューギニアの村で行われた
 (2)ペニス握手(オーストラリア)
 ペニスを相手の手に押しつけ、ゆっくり引き抜くことで挨拶する
 (3)自分の顎ひげをなでる(日本)
 アイヌ民族の一部が行った挨拶。両手をこすり合わせた後に行う
 (4)胸を強く叩く(フエゴ諸島)
 相手の胸を平手で3発強烈に叩き、役割を交代して同じことを行う
 (5)サメの歯で自傷(タヒチ)
 嘆き悲しむようなジェスチャーとともに、サメの歯で自らを傷つける
 「週刊現代」2023年5月6・13日合併号より
週刊現代(講談社)
https://news.yahoo.co.jp/articles/87e0057241b0df55579f33f86aec0a4c93c624c3

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