先住民族関連ニュース

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幌尻岳の魅力紹介 平取・沙流川歴史館で企画展

2023-05-04 | アイヌ民族関連
会員限定記事
北海道新聞2023年5月3日 19:05

幌尻岳で見られる植物や地形の写真などが並ぶ企画展
 【平取】町二風谷の沙流川歴史館は、平取町と新冠町にまたがる日高山脈の最高峰で日本百名山の一つ幌尻岳(2052メートル)を題材にした初の企画展を開催している。
 日高山脈襟裳国定公園の国立公園化を見据え、幌尻岳の魅力を再認識してもらう狙い。
・・・・
(杉崎萌)
https://www.hokkaido-np.co.jp/article/840982/

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外国客船、釧路に3年7カ月ぶり入港 市民ら手を振り見送り

2023-05-04 | アイヌ民族関連
会員限定記事
北海道新聞2023年5月3日 22:30

釧路市民らに見送られながら出港するシルバー・ミューズ(小松巧撮影)
 バハマ船籍でモナコの船会社が運航するクルーズ船「シルバー・ミューズ」(4万700トン)が3日、釧路港耐震・旅客船ターミナルに入港した。新型コロナウイルス感染拡大の影響で、釧路に外国のクルーズ船が寄港するのは2019年10月以来、3年7カ月ぶり。
・・・・
(松井崇)
https://www.hokkaido-np.co.jp/article/841074/

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学芸員とっておき秘話/4 エコミュージアムセンター 桜井宏樹さん 恐竜、茂吉、アイヌ遺跡 /北海道

2023-05-04 | アイヌ民族関連
毎日新聞 2023/5/3 地方版 有料記事 1262文字
中川町の魅力ぎっしり
 「この谷の 奥より堀りし アンモナイト 貝の化石を 兄は呉れたり」
 歌人、斎藤茂吉(1882~1953年)が1932(昭和7)年8月、中川村(当時)を訪れ、兄の守谷富太郎からアンモナイトの化石をもらって詠んだ歌だとされる。
 茂吉の兄、富太郎は医師の試験に合格すると、本州から北海道に渡り、利尻島、秩父別町などで辺地医療に従事した。1928年に中川村志文内(現中川町共和)の志文内診療所に赴任。村の人たちの診療を続けた。村人や子どもたちが拾ってきたアンモナイトを買い取って研磨し、自宅に飾っていたという。
 「中川町というと、アンモナイトや海竜、恐竜というようなイメージが強いですが、歌人の斎藤茂吉の足跡もあります」と町の魅力を語るのは、宿泊研修施設を併設する自然誌博物館「中川町エコミュージアムセンター」の学芸員、桜井宏樹さん(29)。
 館内に入ると、約8300万年前の地層から見つかった恐竜、テリジノサウルス科の新属新種「パラリテリジノサウルス・ジャポニクス」や国内最大級のクビナガリュウの全身復元骨格標本のほか、多種多様なアンモナイトの化石などが目を引く。
 町内は「蝦夷層群」と呼ばれる白亜紀(約1億4500から6600万年前)後期に海底だった地層が広がり、川の近くから多くの化石が出土する。桜井さんのおすすめは、2000年に発見された「テリジノサウルスの化石」。「研究成果が英国の学術誌にも掲載された新種ですから」と解説する。
・・・・
【土屋信明】=つづく
 ■人物略歴
桜井宏樹(さくらい・ひろき)さん
 旭川市出身。札幌学院大学で考古学を学び、2020年に中川町エコミュージアムセンターに学芸員として採用された。地質学や古生物学は、地球環境学博士のセンター長から勉強中。町内で一人暮らし。野菜が豊富に採れて自然が豊かなところが気に入っているという。
https://mainichi.jp/articles/20230503/ddl/k01/040/027000c

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スペースXのロケット打ち上げは影響評価に不備、環境団体が米当局提訴

2023-05-04 | 先住民族関連
フォーブス2023.05.03
Brian Bushard | Forbes Staff
起業家のイーロン・マスク率いる米SpaceX(スペースX)が4月に行った大型宇宙船「スターシップ」の打ち上げをめぐり、米連邦航空局(FAA)が周囲の環境に与える影響の評価を十分に行っていなかったのは連邦法違反にあたるとして、環境保護団体や文化財保存団体のグループが1日に提訴した。スターシップは発射から数分後、メキシコ湾の上空で爆発し、広い範囲に破片などが飛び散った。
訴えを起こしたのは米NPOの生物多様性センターや米国鳥類保護協会などのグループ。FAAが打ち上げによる環境やコミュニティーへの影響について包括的なレビューを実施せず、スペースX側に環境問題の緩和も義務づけないまま、昨年6月に打ち上げ計画を認め「重大な影響はない」とも結論づけていたのは、国家環境政策法に違反すると主張している。スペースXは今年4月、スターシップ打ち上げに必要なライセンスを付与された。
月や火星に人間を送り込むことをめざして開発されたスターシップは4月20日、テキサス州南部ボカチカにあるスペースXの宇宙基地「スターベース」から打ち上げられ、数分後に空中で爆発した(スペースXは「予定外の急速な分解」と表現している)。米魚類野生生物局によると、爆発によって鉄筋コンクリートや金属などの破片が広範囲に撒き散らされたほか、火災も発生して1万4000メートルほどのエリアが焼けたという。
原告は首都ワシントンの連邦地裁に起こした訴訟で、FAAによる認可の結果「多くの種(しゅ)にとって不可欠な生息地」を含む生物的に多様なエリアに「強烈な熱や騒音、光」を放つ打ち上げが、何度も行えるようになったと主張。被害を受ける対象には、南テキサスの先住民カリーゾ・コメクルド族の間で神聖なものとされている土地や生物も含まれるとしている。
原告によると、ボカチカ周辺では過去5年に少なくとも8回の爆発が起きているという。
スターシップのブースター「スーパーヘビー」はこれまでに開発された最も強力なロケットで、打ち上げ時には約7600トンの推力を生む。燃料には液化メタンを最大3700トン使う。
マスクは昨年、スターシップの打ち上げ費用は2~3年の間1000万ドル(約13億8000万円)足らずになるとの見積もりを示している。
初回の打ち上げは軌道には到達できなかったが、スペースXは「今後の打ち上げに向けて貴重な情報を得られる」として成功だったとの認識を示している。
(forbes.com 原文)
https://forbesjapan.com/articles/detail/62899

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《ブラジル》労働者の日=高利子批判や労働者への約束=ルーラが恒例の労組での演説=ボルソナロは農業イベント参加

2023-05-04 | 先住民族関連
ブラジル日報5/3(水) 7:26配信 「労働者の日」(メーデー)で祝日だった1日、ルーラ大統領(労働者党・PT)はサンパウロ市アニャンガバウーでの労働組合の集会に参加。高金利への批判や労働者たちへの約束の宣言を行った。一方、ボルソナロ前大統領(自由党・PL)はタルシジオ・デ・フレイタス聖州知事(共和者・RP)と共に農業イベント「アグリショー」に参加し、話題を呼んだ。1日付フォーリャ紙などが報じている。
 サンパウロ市中央部アニャンガバウーでの集会は毎年恒例で、今年も中央労組(CUT)や土地なし農民運動(農地占拠運動、MST)の帽子やシャツを着た組合員が多く詰め掛けた。
 ルーラ氏は「君たちが私に4年間を与え、今、ちょうど4カ月が経った」と言って参加者に感謝を示しながら演説を行った。
 大統領は「利子がインフレを抑えるような国には我々は住んでいない」と発言し、中央銀行が13・75%で据え置いている経済基本金利(Selic)を批判。「それが失業率の高さを維持するのが今のこの国の現実なのだ」と語った。
 この日のルーラ大統領は参加者に対し、幾つかの約束を行った。一つはギグワーカー(ウーバー運転手などのアプリ労働者)に対する法の整備だ。「労働手帳にサインをしないのはまだしも、アプリ労働者に最低限の社会保障を施さなくてはならない」とルーラ氏は語っている。
 大統領はさらに、企業利益還元分配(PLR)の免除を「2024年には達成させたい」と抱負を語った。これはCUTが連邦政府に対して行っていた提案でもある。
 また、4月30日に出した暫定令により、5月からは最低給与を1320レアルに引き上げ、最低賃金の2倍(2640レアル)までは所得税を来年申告分から免税とすることなども改めて強調している。
 一方、ボルソナロ前大統領は同日、サンパウロ州リベイロン・プレットで始まった国内最大の農業イベント「アグリショー」に参加した。
 同ショーは連邦政府の要人が参加するのが通例だが、今年はカルロス・ファヴァロ農相への招待状を含めて開会式自体が直前にキャンセルされ、これに連邦政府が不快感を示した。また、ブラジル銀行は同イベントのスポンサーから降りることを開催直前に公言。ただし、農業融資などの商談を取りまとめるためのブースだけは出すことにした。
 サンパウロ州の農業関係者はボルソナロ氏の岩盤支持層として知られており、ブラジル復帰アピールの舞台として選ばれたようだ。当日はタルシジオ・サンパウロ州知事と共に壇上に立ち、演説を行った。
 壇上でのボルソナロ氏は、連邦政府の進める先住民居住区の再編成を批判。タルシジオ氏も農地への不法侵入を厳しく批判。農場主などが多い会場から拍手と歓声を浴びた。
 ボルソナロ氏はこの場でも今後の具体的な政治活動については語らなかったが、2024年の市長選に出馬する意思はないことは語った。フォーリャ紙によると、ボルソナロ氏は、昨年の大統領選で自身に多く投票した小規模の自治体での市長選挙にできるだけ協力したいと考えているという。
https://news.yahoo.co.jp/articles/f14e1a9880aa31a48feff339f9dc4333a4a973c4

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5月の天体イベント GWに流星群が出現!日本全国で半影月食も

2023-05-04 | 先住民族関連
ウェザーニュース5/3(水) 17:39配信
5月も月と惑星に注目です。
ゴールデンウィーク(GW)後半には、みずがめ座η(エータ)流星群が出現のピークを迎え、日本全国で半影月食も起こります。
5月も天体イベントをお楽しみください。
日本全国で半影月食
5月6日(土)の未明から明け方、地球の半影に月が入る「半影月食」が日本全国で起こります。
6日(土)の0時12.1分に半影食が始まり、2時22.9分に食の最大を迎えて、4時33.8分に半影食が終わる予想です。
月食は、太陽と月の間に地球があり、月が地球の影に入ることによって起こる天文現象です。地球の影には、太陽光がほぼ遮られる濃い影である「本影」と、本影を取り囲む薄い影である「半影」があります。
「半影月食」は地球の薄い影に入る現象です。今回は月が地球の本影にかなり近づきます。普段の半影月食では、月の明るさの変化を眼視で把握することは難しいですが、今回は月の上部が暗くなっている様子が分かるかもしれません。
今年の10月29日(日)明け方には「部分月食」もあります。
5月の満月、アメリカでは“Flower Moon”
5月の月は、6日(土)2時34分頃に満月の瞬間を迎えます。
アメリカの先住民は季節を把握するために、各月に見られる満月に名前を、動物や植物、季節のイベントなど実に様々につけていました。
The Old Farmer's Almanacによると、アメリカでは多くの花が咲くことにちなんで、5月の満月を「フラワームーン(Flower Moon/花月)」と呼ぶことがあるそうです。
みずがめ座η流星群が見頃
GWの5月7日(日)0時頃、みずがめ座η(エータ)流星群の活動が極大を迎えます。
放射点(※)は午前1時頃に空に昇ってくるため、流星群が見え始めるのは日付が変わってからの見込みです。今回は7日(日)の未明から明け方が一番の観測チャンスとなります。
今年の極大時刻は0時頃で、放射点が空に昇ってくる頃に近い時間帯です。ただ、6日(土)未明に満月の瞬間を迎えたばかりの月があるため、月明かりの影響を大きく受けます。
アストロアーツによると、見晴らしの良い所で1時間あたり5個程度の流星を見られる予想とのことです。
※放射点:流れ星(群流星)が飛び出してくるように見える天球上の点のことを差します。
月が土星と接近
5月は未明から明け方に、南東の低空で「土星」の姿を見ることができます。土星の明るさは約1等ですが、まわりに明るい星が少なめのため、比較的探しやすそうです。
13日(土)22時54分頃には、月が土星に最接近します。月と土星が空に昇る14日(日)未明から明け方が、接近した様子を楽しむチャンスです。夜更かしをするか早起きをして、月と土星の接近をお楽しみください。
▼14日(日)に昇る時刻(東京)
月 1:38、土星 1:18、太陽 4:37
月が金星と火星に接近
5月も日の入り後の西の空では、宵の明星の「金星」と「火星」が輝きます。
金星は約マイナス4等もの明るさのため、日が沈んでまだ明るさの残る空でも見ることができそうです。火星は1.5等前後の明るさのため、空が十分に暗くなってから観測することができます。
22日(月)~25日(木)にかけて、細い月が金星と火星の近くを通過していきいます。月は23日(火)に金星と、24日(水)に火星と接近するため、日が沈んだあとの西の空に注目です。
▼沈む時刻(東京)
・23日(火) 月 22:20、金星 22:15、火星 23:03
・24日(水) 月 23:03、金星 22:15、火星 23:01
https://news.yahoo.co.jp/articles/27438e8ee76a0bc0bbdf3936d7977afd02673ccc

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1000頭のホッキョクグマに襲われ、数百人の集落が消滅…史上最悪の獣害「ラブラドール事件」の恐るべき真相

2023-05-04 | 先住民族関連
プレジデント5/3 13:17 配信

1000頭のホッキョクグマに襲われ、数百人の集落が消滅……(※写真はイメージです) - 写真=iStock.com/ANDREYGUDKOV
世界最悪の獣害事件とはどんなものか。ノンフィクション作家の中山茂大さんは「12人が死亡したインドの『マイソールの人喰い熊事件』が有名だが、それ以上の事件があった可能性がある。それが1886年にカナダで起きた『ラブラドール事件』だ。真偽は不明だが、当時の新聞は『3500人が飢えと野獣に殺された』と報じている」という――。
■知られざる世界最大の獣害「ラブラドール事件」
 大正4年12月に発生し、8名が喰い殺された「苫前三毛別事件」は、日本最大の獣害事件として広く知られている。
 しかし世界では、もっと凄惨(せいさん)な人喰い熊事件が起きている。
 そのひとつがインド南部で発生した「マイソールの人喰い熊事件」である。
 この事件では、12人が死亡、24人が負傷したとされ、「世界最悪の獣害事件」ともいわれる。詳細については、ケネス・アンダーソンの『MAN-EATERS AND JUNGLE KILLERS』(1957年初版)に記されている。
 だが、今回筆者は、表題にある通り、単なる人喰い熊事件というより、ホッキョクグマによる大量虐殺ともいうべき、恐るべき獣害事件を記した新聞記事をみつけた。
 19世紀のカナダ、ラブラドール地方で発生し、詳細な犠牲者数は不明ながら、数百名の村人が襲われ、喰い殺されたと報じられた事件である。
■インディアンが死んだ仲間を喰っている
 当時の新聞報道を紹介しよう。第1報は次のようなものだった。
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「ラブラドールの飢餓に関連して、最近、ホワイトベイから送られた報告によれば、大量のホッキョクグマが飢餓によって南に追いやられ、国を荒廃させているという。クマの数は約1000頭で、マグフォード岬の近くに出現している。この地域では、インディアンが死んだ仲間を喰っており、死亡した白人入植者は、遺体を喰われないように、イヌイットが密かに埋葬している」(Daily Republican. July 29, 1886)
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■空腹に駆られたホッキョクグマの大群が襲来した
 ラブラドール地方はカナダ北東部、ニューファンドランド・ラブラドール州の一部で、グリーンランドにもほど近い。
 同地方で大規模な飢餓が発生し、人間同士の共食いが起きたところに、さらに空腹に駆られたホッキョクグマの大群が襲来したというのである。
 この記事は新聞各紙の耳目を集めたらしく、報道が過熱し始める。
 その中でもっとも詳細に報じているのが、『ザ・サン』紙であった。以下、同紙の記事を引用する。
■4人の若者を除き、すべての人間をむさぼり喰った…
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「ホッキョクグマに喰われる――イヌイットの村が、飢えに苦しむ獣たちの餌食に」
ラブラドールで3500人が飢えと野獣に殺された。先住民は飢饉に駆られて死んだ者を食べた――沿岸集落は消滅した。
セント・ジョン、ニュージャージー州、7月30日――ラブラドールでの恐るべき飢餓に関する報告が届いた。それは最近になってようやく知られるようになった、身の毛もよだつような熊による襲撃の悲話である。
約28家族が暮らす集落では、住民は生命を維持するために最低限必要な食料さえ欠乏し、非常に消耗しており、野獣に対して自衛のために槍を構えられるほど体力の残された者はほとんどいなかった。
その結果、熊は集落を一掃し、近くの岩によじ登って助かった4人の若者を除いて、すべての男性、女性、子供をむさぼり喰った。
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■熊の喰い残しを狼が食べ尽くした
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彼らはそこで、熊が次々に人間を襲って喰らう様子を48時間にわたって目撃した。そして熊が立ち去るのを待ちかねたように、今度は周囲を徘徊していた狼の群れが、熊の喰い残しを食べ尽くしていった。
48時間が経過するまでに、2人の若者が凍死し、直後に3人目も死亡した。
4人目の若者、ヨハン・アンデルセンというイヌイットは、仲間よりもいくぶんかましな防寒具を身につけていたので、今では恐ろしい墓場と化した、かつての自宅にたどり着くことができた。
彼は保管されていた他のいくつかの衣類と、打ち捨ててあった食べ物の破片を見つけた。
これらを武器に、23マイルないし24マイル離れた近隣の入植地ホワイトベアーを目指し、ほぼ奇跡的に到達することができた。
彼はそこで、彼が見てきた恐るべき物語を語り、貧しいながらも必要な救助を受けることができた。(後略、The Sun. July 31, 1886)
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■3500人が犠牲になり、「食人」も行われた…
 「3500人が飢えと野獣に殺された」というショッキングな記事は、アメリカ全土に衝撃を与えたらしく、地方各紙に転載された。
 さらに各紙は続報を伝えている。以下の記事もまた、多数の新聞に転載されたものだ。
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「ラブラドールの恐怖 セント・ジョーンズ、ニューファンドランド 7月30日」
ラブラドールのオコックからナンシー・バレット号で到着したイヌイット、ヘルジェナティス・テルは、居住地の人口130人ほどが、彼と妻が立ち去ったとき、すでに死に絶えていたと語った。
3月上旬に、油数滴とアザラシの皮の破片が配られ、まれにクマが捕獲されたが、最終的に物資はほとんど使い切ってしまった。
6月3日、彼らは6日間何も食べず、飢えに駆られて、それまで仕えていた白人と、凍死した数人のインディアンの死体を喰った。仲間の一人が死ぬと、死体は凍結されて、後に喰われた。
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■何千ものホッキョクグマが人間を襲った…
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この死肉から恐ろしい赤痢が蔓延し、7月1日の時点で生き残っていたのは16名に過ぎなかった。彼らは25人以上の死体を喰って飢えをしのいだのだった。
16名の生存者は、4匹の犬に引かれたソリで海岸を下った。マグフォード岬から約24マイルの地点で、激しい吹雪に見舞われた。一行が道を見つけようとしているうちに、25頭ないし30頭のホッキョクグマが彼らを襲い、2名を除く全員が喰い殺された。生き残った2名は無事にマグフォード岬に辿りつくことができた。
何千ものホッキョクグマがペニーランドから渡ってきて、オコックの貯えを略奪し、墓を掘り起こし、死者をむさぼり食い、人間を襲った。
クマの大群は、広大な地区を荒廃させ、そこに暮らしていた住民は集落を捨て、飢えに駆られて漁港に群がり、クマの群れに追われて、多数が喰い殺された。
アザラシ漁の中心地であるホープデールも、食糧不足とクマやオオカミの襲撃に悩まされた。過去2カ月のうちに、150人以上が寒さや飢餓、そして野獣の餌食となって命を落とした。
飢えに狂った男たちは、死んだ仲間の残骸をめぐってクマと戦ったが、クマにとってはエサが2倍になっただけだった。(The weekly Union times. August 13, 1886)
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■「飢餓に関する報告は間違い」ニューヨーク・タイムズが報じる
 一方でこの事件の真偽は疑わしいという報道もあった。
 ニューヨーク・タイムズは、「THE PEOPLE NOT STARVING.」の見出しで、
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「植民地で最も信頼できる人物の1人である牧師モーゼス・ハーベイから受け取った電報によると、ラブラドールとニューファンドランドでの飢餓に関する報告は間違いだ」(New York Times Aug. 1, 1886)
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 と報じた。
■「ホッキョクグマの群れが人間を襲う」ケースはある
 また他紙でも次のような報道があった。
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「現在、カナダの新聞各紙は、ラブラドールでの飢餓、シロクマ、そして人間同士の共食いの話は、単なるでっち上げだと報じている。真実かどうかもわからないままに書いた記事を、後で自ら否定するような連中は絞首刑だ」(The new North-west. August 13, 1886)
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 ホッキョクグマによる襲撃は本当にあったのか。
 そもそも単独行動を好むクマが、数千頭もの大群となって集落を襲うことなどあり得るのだろうか。
 2019年2月、ロシアの極北の集落にホッキョクグマの群れが居座り、住民が屋外に出られなくなったという事件をニューズウィーク日本版が「ホッキョクグマ50頭が村を襲撃、非常事態を発令」という見出しで報じている 。
 記事によると、ロシア北東部にあるノバヤゼムリヤ列島の定住地、ベルーシャ・グバでは、50頭を超えるホッキョクグマが住宅やオフィスに侵入し、人を攻撃する例も確認されており、当局が非常事態宣言を発令したという。
■「世界最大の獣害事件」の可能性
 温暖化などによってエサ不足が深刻化し、ホッキョクグマが必要以上に人間の居住地に近づくようになっているとも言われる。
 飢餓に駆られたホッキョクグマが極めて危険であることは、よく知られている。
 冒険家植村直己も、ホッキョクグマに遭遇して生命の危険を感じたという体験を記録している。
 犠牲者数が最大で数百名に達したという、ラブラドールでの惨劇は、果たして事実なのか。
 一連の報道を総合すると、フェイクであった可能性もある。
 しかし「数千頭」は大げさとしても、数十頭のホッキョクグマが群れをなして集落を襲撃するような事件が実際に起きた可能性は、ないとは言い切れないのではないか。
----------
中山 茂大(なかやま・しげお)
ノンフィクション作家・人力社代表
明治初期から戦中戦後にかけて、約70年間の地方紙を通読、市町村史・郷土史・各地の民話なども参照し、ヒグマ事件を抽出・データベース化している。主な著書に『神々の復讐 人喰いヒグマたちの北海道開拓史』(講談社)など。
https://finance.yahoo.co.jp/news/detail/93608a1959ce988fed7b9c815454b82c26960153

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厳重な監視網走監獄

2023-05-04 | アイヌ民族関連
読売新聞2023/05/04 05:00
 冬は流氷が押し寄せる酷寒の地で、重罪人を収監した「地の果ての牢獄」、網走監獄(網走市)。ストーリーの鍵を握る場所だ。
 7人のアイヌを殺害し、金塊を奪ったとされる「のっぺら坊」は、獄中から仲間に金塊の隠し場所を伝えるため、囚人の体に暗号の入れ墨を彫って脱獄させた。その正体は、アシリパの父なのか。杉元らは真偽を確かめるべく、監獄に侵入するが……。
 1983年に開館した「博物館網走監獄」には、昭和末期まで網走刑務所(網走監獄から改称)で使われていた明治、大正期の建物が移築・保存されている。今では網走を代表する人気観光スポット。舎房や 教誨(きょうかい)堂、庁舎などを含む2件8棟は2016年、国の重要文化財に指定された。
入場口を抜けて間もなく、「赤レンガ門」と呼ばれる正門がどっしりと構える。その向こうには庁舎、そして作中で「のっぺら坊」が収監されていた「 五翼放射状平屋舎房(ごよくほうしゃじょうひらやしゃぼう)」がある。見張り所を中心に五つの舎房が放射状に広がり、看守は1か所から全体を監視できた。
 この厳重な監視をかいくぐる者もいた。第四舎の天井を見上げると、ふんどし姿の囚人が、明かり取りの天窓から外へ逃げようとしている。昭和の脱獄王、白鳥 由栄(よしえ)を再現した人形だ。作中の脱獄王・白石 由竹(よしたけ)と同じく、超人的な身体能力の持ち主だったようだ。
 博物館の今野久代副館長(58)は「『ゴールデンカムイ』のファンたちが初めて足を運んでくれたり、昔の来館者が漫画を読んで、再び来てくれたりすることもある。北海道開拓と受刑者の関わりや、行刑施設の役割に関心を持ってもらえるきっかけになればいい」と期待を込める。(阪本高志)
(c)野田サトル/集英社
 ◆連載完結記念 ゴールデンカムイ展 5月21日まで・丸井今井札幌本店大通館9階催事場(札幌市中央区)
https://www.yomiuri.co.jp/local/hokkaido/feature/CO065336/20230503-OYTAT50093/

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改憲で賛否両派が火花=先住民機関、結束か分断か―豪

2023-05-04 | 先住民族関連
時事通信社 2023/05/03

 【シドニー時事】オーストラリアで、先住民の地位確立に向けた憲法改正を巡り、賛否両派が支持獲得の運動に力を入れだした。最大の争点は先住民の代表機関創設案で、アルバニージー政権など推進派は、先住民迫害の歴史を踏まえ「和解を進め国民を結束させる」と強調。最大野党・自由党など反対派は「一部の人々を特別扱いし、国民を分断する」と主張し、火花を散らしている。
 改憲案は、アボリジニとトレス海峡諸島民を「最初の豪州人」と認め、議会や政府に意見を述べることができる代表機関を設置するという内容。アルバニージー首相(労働党党首)は10~12月の国民投票実施を目指している。調査会社ユーガブの世論調査によると、賛成が51%、反対が34%、未定が15%。賛成派は上積み、反対派は巻き返しを狙い、それぞれ広告動画を流すなどして支持取り付けに懸命だ。
 賛成派は野党支持層の取り込みを図る。その一環として、ウルトラマラソン走者のファーマー元自由党下院議員が全国を走って支持を訴えるキャンペーンを4月17日から始めた。10月に先住民の聖地ウルル(エアーズロック)で締めくくる予定だ。出発式でファーマー氏は「豪州人は成熟しており、過ちから学び、国を一つにできる」と力説。アルバニージー首相も駆け付け、「これは政治を超越した運動であり、正義と和解のためだ」と語った。
 一方、自由党執行部は、改憲を支持する元閣僚らの造反を受けて引き締めに躍起だ。有力議員で構成する「影の内閣」の一部を入れ替え、強硬な反対派で固めた。5月1日の議会公聴会には反対派の急先鋒(せんぽう)アボット元首相が登場し「祖先の違いによって国を分断するのは間違いだ」と批判。反対派の広告動画は「われわれを分断する機関にノーの一票を」と呼び掛けている。
https://newspicks.com/news/8408121/body/

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