先住民族関連ニュース

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アイヌ古式舞踊、現代表現と融合 阿寒ユーカラ「ロストカムイ」ウポポイで特別公演

2023-05-17 | アイヌ民族関連
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北海道新聞2023年5月16日 19:31(5月16日 20:31更新)

「阿寒ユーカラ『ロストカムイ』」の公演の最後に観客と一緒に踊る踊り手
 【白老】アイヌ古式舞踊にデジタルアートなど現代的な表現を取り入れた「阿寒ユーカラ『ロストカムイ』」の特別公演が13日、民族共生象徴空間(ウポポイ)で行われ、観客約40人が踊り手のパフォーマンスに魅了された。
 ロストカムイは釧路市阿寒町の阿寒湖アイヌシアターイコロで、一般社団法人阿寒アイヌコンサルンが2019年から公演している。阿寒湖畔のアイヌ文化をテーマにウポポイで開催中の特別展示の一環で披露した。
 アイヌ民族が狩りをする神「ホロケウカムイ」としてあがめたエゾオオカミが開拓者に駆除され絶滅した史実を題材に自然との共生を問う内容になっている。
・・・・・・ 
(斎藤雅史)
 ※「イコロ」の「ロ」、「ホロケウカムイ」の「ロ」は小さい字。
https://www.hokkaido-np.co.jp/article/846547/

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「佐藤家」ひもとき見えた松前藩 函館・郷土史家・木村さん 三つの“事件”を一冊に

2023-05-17 | アイヌ民族関連
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北海道新聞2023年5月16日 16:00

松前藩の歴史に残る事件に関わった佐藤家について著作でまとめた木村裕俊さん
 函館の郷土史家木村裕俊さん(75)が、代々家臣として松前藩につかえた佐藤家について調査・研究してまとめた本「松前藩、佐藤家の事件簿」を自費出版した。佐藤家の当主がかかわった三つの歴史的な出来事の詳細を追い、松前藩の歴史の一端に迫っている。
■シャクシャインの戦い/門昌庵事件/ペリー艦隊の箱館来航
 佐藤家は、14~15世紀に和人によって築かれた「道南十二館」のうち、現在の木古内町にあった「中野館」の館主の家系。松前家の祖武田信広を慕って蝦夷地(えぞち)に来たと言われる。
 木村さんは、昨年度、道南の郷土史研究に貢献した人に与えられる函館文化会主催の「神山茂賞」を受賞。親交があり、現在三重県に住む佐藤家20代当主の佐藤嘉晃さんに受賞の報告をした際、「先祖のことを調べてほしい」と言われたことがきっかけで、詳しく調査を始めた。
 今回の本で取り上げたのは、17世紀に約20年間にわたって続いた、松前藩の圧政にアイヌ民族が一斉蜂起した「シャクシャインの戦い」、同じく17世紀半ばの5代松前藩主矩広(のりひろ)の時代に起きた「門昌庵事件」、幕末の「ペリー艦隊の箱館来航」。松前藩が関わる三つの事件だ。
 いずれの事件の記録にも当時の佐藤家当主の名前が残っており、シャクシャインの戦いでは、佐藤家8代当主の季信(すえのぶ)が現地指揮官としてシャクシャイン軍を降伏に追い詰めた人物として記録されている。
・・・・・・・
 A5判、137ページ。自費出版で150部印刷。1320円で、函館蔦屋書店(石川町)で取り扱っている。(内田晶子)
https://www.hokkaido-np.co.jp/article/846330/

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<今日の話題>メディアの役割

2023-05-17 | アイヌ民族関連
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北海道新聞2023年5月16日 16:00
 横浜市にあるニュースパーク(日本新聞博物館)で、企画展「多様性 メディアが変えたもの メディアを変えたもの」が開かれている。アイヌ民族への差別を含む人権や格差を巡る問題について、全国の新聞がどう伝えてきたか、明治期からの記事を中心に約300点の資料が並ぶ。メディアの役割を再認識してもらう試みだ。
 多様性を尊重する理念は報道機関の大きな柱。企画展は業界内でも増えている女性、そして若手がけん引しているメディアの新たな潮流にも焦点を当てている。その一つはジェンダー平等や性的少数者の権利に関わる報道で、展示記事の中には、本紙の女性記者たちが差別などに苦しむ人々の声を丹念に集めた連載企画「性から生へ ジェンダーを越える」もある。
・・・・ 
(沢田信孝)
https://www.hokkaido-np.co.jp/article/846329/

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アイヌ伝統織物の原料 オヒョウの木の皮を豊頃町で採取

2023-05-17 | アイヌ民族関連
NHK05月16日 18時28分

アイヌの人たちに伝わる伝統の織物「アットゥシ」の原料となる木の皮の採取が十勝の豊頃町で行われました。
日高の平取町でつくられる「二風谷アットゥシ」は、経済産業省の伝統的工芸品に指定されているアイヌの織物で、ニレ科のオヒョウなどの皮から作った糸を織って作られます。
豊頃町の道有林では16日、平取町アイヌ文化振興公社の職員らが、まず酒を地面にまいて山の神に祈りをささげる儀式を行いました。
そして、高さおよそ15メートルのオヒョウの木の根元になたで切れ目を入れて皮を剥いだあと、木を切り倒して皮を集めていきました。
オヒョウの主な採取地だった平取町の沙流川流域ではオヒョウの木が年々減少していることをことから、近年は道内各地の森で原料の採取が行われています。
平取町アイヌ文化振興公社の門別徳司さんは「山に感謝の気持ちを伝えながら作業を行った。伝統的なものを受け継いで残していくのは必要なことだと思う」と話していました。
道の水産林務部道有林課の高橋稔主査は「今後もオヒョウの安定供給に努めて、地域の伝統文化の振興につなげたい」と話していました。
https://www3.nhk.or.jp/sapporo-news/20230516/7000057573.html

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チキサニで作品展 着物やタペストリー紹介 のんのクラブ  白老

2023-05-17 | アイヌ民族関連
苫小牧民報2023/5/16配信
 白老町のしらおいイオル事務所チキサニで、アイヌ文様刺しゅうサークル「のんのクラブ」(小美浪フミ代表)の作品展が開かれている。同クラブは、町北吉原在住のアイヌ刺しゅう講師、小美浪さんが昨年8月に設立した。  着物やタペストリー(壁掛け…
この続き:146文字
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https://www.tomamin.co.jp/article/news/area2/107385/

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「ONI」でアニー賞受賞監督が語る。よそ者への恐れと分断、そして「包摂」

2023-05-17 | アイヌ民族関連
フォーブス5/16(火) 17:00配信
差別や分断に対して、私たちはどう対峙すればいいのか。「違い」や「闇」を消し去ろうとするのではなく、包摂して共存する。そんな価値観について、18歳で渡米しピクサー作品も手がけたアニメーション監督・堤大介が語る。
今年2月、“アニメーション界のアカデミー賞”と呼ばれるアニー賞で、Netflixシリーズ『ONI ‾ 神々山のおなり』が作品賞を受賞した。監督を務めたのは、アニメーションスタジオ「トンコハウス」代表の堤大介だ。Netflixで配信中の本作品だが、堤がNetflixに企画をもちかけたときは、サブの企画だったという。
太古の昔、人々は日本に渡来した西洋人や先住民族のアイヌの人を見て「鬼」と呼んだという説がある。そこから着想を得て、日本を舞台に神々が暮らす村で雷神に育てられた「人間」の話を描く。それが、堤が以前から温めてきたコンセプトだった。
ただ、日本やアジアの作品をハリウッドで製作すると、日本人役を白人の俳優が演じる場合も多かった。堤は日本を舞台にした作品は時期尚早と考え、一般にウケそうな企画をメインで提案。しかし、Netflix担当者が関心を示したのは、「一応こんなのも」と見せた『ONI』のほうだった。
「担当者が『ONI』を選んだ理由はふたつあります。ひとつは、ダイバーシティがうたわれ始めた時期で、ちょうど時代の転換点だったこと。担当者は、アメリカを拠点にするトンコハウスが日本のお話をつくることに魅かれたようです。もうひとつは、つくり手である僕の情熱。『Dice(堤の愛称)がそんな思いを持っている企画なら面白くなる』と言ってくれました」
情熱が伝わったのは、堤が作品づくりで「なぜ」を重視しているからだろう。愛読書のひとつはサイモン・シネック『WHYから始めよ!』。WHATやHOWではなく、なぜこの物語をつくるのかを説明したところ、担当者の心をとらえた。
「僕は18歳で渡米しました。マイノリティになるのは初めての経験で、自分が『よそ者』である事実を否が応でも突きつけられました。最初はそういうものだと思って、目立たないようにやっていたんです。でも、次第にそれは違うんじゃないかと。見た目が違うだけで心に壁をつくる心理はどこから生まれるのか。その気持ちに向き合うことが、この作品をつくる『なぜ』でした」
なぜ人は、よそ者を差別するのか。堤は「すべては“恐れ”から始まる。自分と違うものが怖いから、攻撃したり無視したりして自分を守ろうとする」と分析。そして「そんな恐れの気持ちは自分の中にもある」と告白する。
小学生のころ、アフリカ系アメリカ人の親友がいた。けんかをして肌の色を揶揄したこともあったが、本人は明るい性格で、苦しんでいる姿は見せなかった。当時は自覚していなかったが、自分がマイノリティになってはじめて、自分の中にも差別の心があったことに気づいた。『ONI』は、自分の心の中にある闇と対峙するための作品でもあったのだ。
「闇」を包摂して乗り越える
このように作品づくりの動機はパーソナルである。一方、作品づくりには多くの人がかかわる。『ONI』の製作メンバーは総勢約200人。堤の個人的な「なぜ」を、チームでどう共有したのだろうか。
「コロナ前、最初に集まってくれた人とは、僕の実体験も含めて『なぜ』の話をしたんです。すると、だいたいみんなどこかでよそ者になった経験をしていた。
コロナ後は『僕のなぜはこれです』というビデオをつくって全員に見てもらいました。僕らにとって、『なぜ』は北極星。そこを見失わないことがマストでした」
「なぜ」の共有はできた。問題はその解決方法だ。詳しくは作品を観ていただきたいが、堤は闇を悪しきものとして排除するのではなく、闇をも包摂して乗り越えようとする親子の姿を描いた。この結末は、必ずしも万人が納得するものではない。なぜわかりやすい勧善懲悪にしなかったのか。
「否定では何も解決しません。アメリカの分断は、自分の意見だけを言って相手の声は聞こうとしない姿勢から起きています。これがエスカレートすると、自分と違うやつらはいなくなればいいという発想になってしまう。人類が過去に犯してきた過ちを、また繰り返そうとしている」
『ONI』はそのことを気づかせるためにつくった作品なのか。そう問うと、堤は強く否定する。
「プロパガンダをつくるつもりはありません。つくり手としては、キャラクターを友達のように感じてくれることがいちばんうれしい。人は説教には耳を傾けないものですが、自分にとって身近な人が何かを感じたとき、共感するものです。それと同じで、観た人が自分の暮らしの中で、『これ、おなり(主人公の女の子)だったらどう考えるかな』と考えるきっかけになればいい」
身近に感じられるバーチャルな友達を増やすという点で、アニメーションは絶好の表現手段だろう。「何で伝えるにしても、面白いものをつくることが最低条件です。興味をもってもらえなければ、作品の中に存在する哲学や世界観も伝わらないので」。
『ONI』を配信後、堤のインスタアカウントにウクライナの親子からメッセージが届いた。アカウントをたどると、少女がおなりをまねて「どんつこつこつこ、わっしょいわっしょい!」と踊る動画がアップされていた。親子は戦地から離れた地域に住むものの、電気や水道はたびたび止まるという。
「泣いちゃいますよね。『ONI』という作品がどうこうというより、つながったことが何よりうれしくて」
分断の最前線にいる少女が『ONI』を見て何を感じたのかはわからない。ただ、作品から温かい何かを受け取ったことは間違いない。
堤 大介◎18歳で渡米し、ルーカス・ラーニングなどを経て、2007年ピクサーに参画。アートディレクターとして『トイ・ストーリー3』『モンスターズ・ユニバーシティ』などを手がける。14年「トンコハウス」を設立。初監督作品『ダム・キーパー』は15年アカデミー賞短編アニメーション賞にノミネートされ、最新作『ONI ‾ 神々山のおなり』もアニー賞で2部門を受賞した。
『Forbes JAPAN』2023年6月号の特集「NEXT100 100通りの『世界を救う希望』」では、「新しく、多彩な、アントレプレナー・リーダーたち」にフォーカスしている。さまざまな領域で生まれている、これからの新・起業家、新リーダーたち100人を一挙掲載している。地球規模の課題や地域課題に対して、「自分たちのあり方」で挑む、彼ら、彼女らを「NEXT100」と定義。その新しい起業家精神とスタイル、アプローチで社会的・経済的インパクトを起こす人々の希望と可能性を紹介する。本記事は、同特集内で掲載している記事だ。
Forbes JAPAN | magazine
https://news.yahoo.co.jp/articles/be84b81877f5789c8b7254016bab2ae6e3b01a12

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カムイ展2万5000人突破 札幌

2023-05-17 | アイヌ民族関連
読売新聞2023/05/16 05:00
2万5000人目の来場者として、記念品を受け取った岩崎さん(右)(15日、札幌市中央区で)
 札幌市中央区の丸井今井札幌本店大通館で開催中の人気漫画「ゴールデンカムイ」(野田サトル作)の魅力を紹介する「連載完結記念 ゴールデンカムイ展」(札幌丸井三越、STV札幌テレビ放送、読売新聞北海道支社主催)の来場者が15日、2万5000人を突破した。
 2万5000人目となったのは、友人と訪れた同市北区のアルバイト岩崎桜さん(48)。記念品として公式図録をプレゼントされた岩崎さんは、「北海道の歴史やアイヌの生活が描かれた面白い作品。とてもうれしい」と喜んだ。
 同展では、120点を超えるイラストや、作中に登場する民具のモデルになった資料などが公開されている。21日まで。問い合わせは、丸井今井札幌本店(011・205・1151)へ。
https://www.yomiuri.co.jp/local/hokkaido/news/20230515-OYTNT50212/

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先住民族文化紹介の2施設を整備 豪州ノーザンテリトリー準州 副首相・観光ホスピタリティ担当大臣 ニコル・マニソン氏に聞く

2023-05-17 | 先住民族関連
観光経済新聞2023/05/16

豪州ノーザンテリトリー準州 副首相・観光ホスピタリティ担当大臣 ニコル・マニソン氏
日本はスキーヤーの人気1位 観光とLNGでつながる両国
 ――ノーザンテリトリー(NT)はどのような地域か。
 「オーストラリアは六つの州と二つの地域からなっている。ニューサウスウェールズ州(州都・シドニー)、ビクトリア州(州都・メルボルン)、クイーンズランド州(州都・ブリスベン)、南オーストラリア州(州都・アデレード)、西オーストラリア州(州都・パース)、タスマニア州(州都・ホバート)、そしてオーストラリア・キャピタルテリトリー(州都・キャンベラ)と私たちのノーザン・テリトリー(=NT、州都・ダーウィン)だ。巨大な一枚岩のウルル(エアーズロック)や砂漠の町のアリススプリングスから、海辺に位置する州都・ダーウィンとその近郊の島までを含む広大な地域となっている。NTの面積は日本の国土の3・6倍だ」
 ――NTの最新観光情報は。
 「アリススプリングス中心部にオーストラリア先住民ギャラリー『アレンテ(Arrente)』を作る計画だ。連邦政府とNT政府が共同出資。2023年にデザインを決定し、24年に着工する。アレンテという名称は伝統的な土地使用者との協議の上、決定したものだ。ダーウィンのウォータフロントにララキア(オーストラリア先住民のアボリジニ)の国、言語、文化、知識を紹介する『ララキア文化センター(Larrakia Cultural Centre)』を建築する5年計画のプロジェクトも進行中だ。24~25年の完成を予定している。訪問者がララキアの歴史を探索したり、その芸術や展示を楽しんだり、槍(やり)作り、織物、絵画などの本物のララキアの工芸品を作成したりできる施設になる。年間を通じてローテーションでの展示会も行う」
 ――日本からNTへの観光客は、コロナ前後でどのように変化したか。
 「パンデミック前は、豪州全体で年間約40万人の日本人を受け入れていた。そのうち約9.5%がNTを訪れた。日本人旅行客の皆さまは、ウルルの伝統的な歴史、価値観を愛してくれている。旅行先としてのNTの強みは、自然の景観だけでなく、直接自然を体験でき、ララキアの伝統文化にも触れていただけること。皆さまのイマジネーションをさらに広げていただけるように、先ほどご紹介したような新たな施設の整備も着々と進めている」
 「国際市場からの旅行者数は、まだコロナ前の水準には回復していないが、NTを訪れる豪州国内客はかなり戻ってきている」
 ――国際市場(インバウンド客)はどの程度まで戻ったのか。
 「22年のインバウンド観光客数は90万人だった。これはコロナ禍前の3分の1の水準。国別では、米国15万人、英国13万人、ドイツ9千人、フランス7千人、ニュージーランド4千人、そして日本は2千人だった。この2千人をまずはコロナ前の40万人の水準に戻したいと考えている」
 ――観光は双方向交流が大切だ。日本人はオーストラリアに旅行に行きたいと思うと同時にオーストラリア人にも日本に来ていただきたいと思っている。オーストラリア人にとって、日本観光の魅力とは何か。
 「オーストラリア人は、素晴らしい日本の文化、温かいホスピタリティ、優しい人々との触れ合いといった体験に魅了されて日本を訪れている。日本は、オーストラリア人が最も訪れたい国の一つだ。特にスキー目的の旅行先では、日本の人気が1位。長期滞在して日本のパウダースノーを満喫しているようだ」
 ――大臣は日本の温泉旅館に宿泊されたことはありますか。
 「東京訪問も今回が初めてで、温泉旅館に宿泊したことはまだない。東京はとてもダイナミックな場所で、建築物も素晴らしいと感じている。実はNTはLNG(液化天然ガス)、鉱産物などを海外に輸出しており、日本のLNGの最大輸入元はオーストラリアだ。日本とNTは観光だけでなく、エネルギーで日常的につながっている。ぜひまた来日して、もっと日本体験を重ねたい。次回はぜひ温泉旅館に泊まってみたい」
Hon Nicole Manison オーストラリア・ノーザンテリトリー準州で生まれ育ち、カーティン大でジャーナリズムとパブリック・リレーションズの学位を取得。2013年に州都・ダーウィンの北部郊外に位置するワングリの議員に就任。16年からノーザンテリトリー副首相。現在は、北オーストラリア・貿易担当大臣、鉱業・産業担当大臣、観光・ホスピタリティ担当大臣、先進製造業担当大臣、公園レンジャー担当大臣を兼務。夫と3人の子供たちと共にワングリ地区に在住。
【聞き手・lankokeizai.com編集長 江口英一】
https://www.kankokeizai.com/先住民族文化紹介の2施設を整備%E3%80%80豪州ノーザンテ/

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アカデミー受賞歴を持つ衣装デザイナー、ナイラ・ディクソンに独占インタビュー。 ファンタジーを衣装で表現するには?

2023-05-17 | 先住民族関連
装苑2023.05.16

世界中で愛されている「ピーター・パン」を新たに実写映画化した『ピーター・パン&ウェンディ』がディズニープラスで現在、独占配信中だ。大人になりたくない少女ウェンディが、永遠の少年ピーター・パンとともにネバーランドで繰り広げるおなじみの冒険と成長譚を、映画『グリーン・ナイト』などのデヴィッド・ロウリー監督が現代的に翻案している。
この作品の衣装を手掛けたのは、『ロード・オブ・ザ・リング』シリーズや『ラスト サムライ』などの衣装を手がけ、2004年に米国アカデミー賞衣装デザイン賞を獲得したナイラ・ディクソン(Nglila Dickson)だ。今回、「装苑ONLINE」では、ナイラ・ディクソンさんに独占インタビューを敢行。ファンタジーの世界を衣装で表現することについて、書面インタビューでうかがった。
―― ‘90年代から活躍されているディクソンさんの長いキャリアの中で、今回『ピーター・パン&ウェンディ』の仕事のオファーを引き受けた理由を教えてください。
ナイラ・ディクソン「ピーター・パンは象徴的な作品。このような古典的な物語に新しい命を吹き込む仕事に携わることができて、とても嬉しいです。今回のオファーを引き受けた一番の理由は、デヴィッド・ロウリーです!」
――冒頭の子供部屋の場面は、衣装から壁紙まで様々なグリーンの色味に彩られていてとても綺麗でした。この場面の色彩のトーンはどのように決めたのでしょうか?特に重要だった他部門との連携についても教えてください。
ナイラ・ディクソン「プロダクション・デザイナーのジェイド・ヒーリー(Jade Healy)とは、多くの時間を共にしました。  彼女のオフィスは私たちのオフィスの隣に位置していたので、セットの方向性について継続的に情報を得ることができ、非常に助かりました。また、装飾中のセットも一緒に歩いて見ながら話すことができたので、私のデザインに大いに役立てることができました。  素晴らしい共同作業の経験でしたね」
――ウェンディの美しいガウン(写真上)について教えてください。ウェンディの動きによって、赤い裏地が度々見えるのも素敵でした。
ナイラ・ディクソン「今回のウェンディの衣装は、伝統的なナイトウェアから脱却し、より現代的で力強いキャラクターを目指したいと考えていました。
 そこで私は、彼女が父親の古いガウンを着ている、というアイディアを考えました。彼女が父親のものに愛着を持っているというその設定によって、子供用の部屋着であるブルマーの上に、力強いシルエットを作ることができたのです。監督のデヴィッドがこのガウンを見たとき、強く、個性的で、彼が想像するウェンディそのものだと感じたようです。当初、あのガウンをずっと着用させるつもりはありませんでしたが、結果的にウェンディは多くの場面であのガウンを着ることになりました。
 赤い裏地に関して、ありがとうございます。あの赤のアクセントが走るたびに見えたり消えたりするデザインが私は大好きでした」
――ティンカー・ベルの夢いっぱいのドレスの素材や装飾はなんでしょうか?
ナイラ・ディクソン「ピーターとティンカー・ベルのコスチュームは、ひとつの場所からひとつの世界へ、互いに共鳴しあうものでありたいとデヴィッドは考えました。  まるでネバーランドの大地からやってきたような、妖精の魔法をまぶしたような……。
 この衣装の研究開発には、長い時間がかかりました。いろいろな技法を試しましたが、最終的に、フェルト地にシルクや金のメッシュ加工の生地を織り交ぜたものや、様々なペイント技法に落ち着きました。これらの技術を得意とするバンクーバーの職人、ジェシカ・デ・ハールとは緊密に連携していました。制作期間はコロナ禍だったので、さらに厄介でしたね。ティンカー・ベルを演じたヤラ・シャヒディとは事前に直接会えず、Zoomでやり取りしました」
――タイガー・リリーのベルトのビーズワークは、Indigenous Nouveau(※カナダの先住民族、メティスの伝統的なビーズワークやキルトワークを伝承するプラットフォーム)のカイジャ・ハイトランドが手がけ、また、ポーチやアクセサリーのビーズワークには、北アメリカの先住民族のクリー族の要素を取り入れたそうですね。タイガー・リリーの衣装(写真下)を考えるにあたり、リサーチした物事を教えてください。
ナイラ・ディクソン「質問していただいたことは、タイガー・リリーのオーセンティックな品質を手に入れるという点で、私たちにとって大きな意味を持つことでした。私たちは多くのリサーチをした結果、伝統的なアーティストであり先住民族の芸術コンサルタントでもある、MJ ベルコート・モーゼスに多くのことを相談し、教えてもらいました。彼女は、ファンタジーの世界の衣装であってもタイガー・リリーのコスチューム全体をできるだけリアルに表現することが必要だと考え、羽根を使った装飾技法を指導してくれました。 それはとても光栄なことでした」 
――フック船長といえば赤いガウンコートが象徴的ですが、最初に着ているのはネイビーブルーのもので、ベストが赤色です。ネイビーブルーのコート(前半)と、象徴的な赤いコート(後半)という構成になった理由を教えていただけますか?
また、18世紀風のミリタリーコートはアンティークのものですか?あるいは制作して汚しをかけたものでしょうか?
ナイラ・ディクソン「フックのガウンコートは、伝統的なネイビーブルーのものと、物語の定番である赤の2種類のデザインを用意しました。 デヴィッドはこの二つのコートを見てすぐに、フックの感情表現の一部にコートを用いることを思い立ちました。フックが劇中で、悪の頂点に立つとコートは赤くなります。それは、キャラクターの転換点を表す演出として見事なものでした。
 そして、質問のコートはアンティークではありません!私が一緒に仕事をさせてもらった輝かしい衣装職人たちの努力の賜物で出来上がった一着です。まずフロントベストを2枚作ってもらい、ほとんど洗濯をせず、実際に海で生活していた人の服のサンプルも見せてもらって、ブレークダウンチームにエイジングしてもらいました。あまりに素晴らしい出来栄えで、そのうちの1枚を持ち帰り、額に入れて自宅の壁に飾っているほどです。
 ワークルーム(衣装アトリエ)では、青いコートと赤いコートをそれぞれ7枚ずつ作りました。スタントマン用、水作業で服が傷んだ時の替え、そして予備のために、それほどの衣装が必要だったのです。膨大な作業量でしたが、見事に成功しました。 今作品の衣装チームをとても誇りに思います」
――フック船長をジュード・ロウが演じていて魅力的でした。衣装で彼の役者としての魅力をどのように引き出すことを心がけていましたか?ジュードとのやりとりで印象的だったことを教えてください。
ナイラ・ディクソン「ジュードは格別な俳優で、非常に協力的です。早い段階で、彼が自身のヘアメイクに対する考えを話してくれたので、キャラクターの衣装を構築するのにとても役に立ちました。時差の関係上、ジュードがロンドンで遅めの午後に、バンクーバーにいる私は午前3時にzoomで、最初のフィッティングまで何度もやり取りすることになりました。これは気の遠くなるような話です。実際に自分自身でプレゼンすることができない衣装を見せるなんて。
 ただ、そのフィッティングで魅力的だったのは、俳優のジュード・ロウがフック船長というキャラクターになっていくところを見られたことです。彼はそのプロセスをとても楽しんでいました。最後に見つけたぴったりの帽子をかぶせたことで、ジュード・ロウは、完璧に愉快で邪悪なフック船長になりました。それはまるでビルの上棟式のようでした」
―― 「ピーター・パン&ウェンディ」は架空の世界の物語ですが、タイガー・リリーやロスト・ボーイズの衣装も現実との接点があるものでした。フィクションの中にも、リアリティへの視点があることはディクソンさんの仕事にとって重要なことですか?
ナイラ・ディクソン「現実との接点はいつも重要ですね。ネバーランドにいるロスト・ボーイズの子どもキャスト全員にも強いバックストーリーを作り、それを衣装で表現しました。ロスト・ボーイズのコスチュームに込めた背景は、彼らは海賊から物資を調達したり盗んだりしているというものです。そして、ネバーランドで拾った糸や貝殻なども用いてブレスレットやネックレスを作り身につけているでしょう。子どもたちにとっては楽しく身につけているものも、海賊にとっては迷惑なもの、というアイディアのもとで様々な衣装を作ったのです」
Ngila Dickson ●1958年生まれ、ニュージーランド・ダニーデン出身。衣装デザイナー。リチャード・テイラーとともに手がけた『ロード・オブ・ザ・リング: 王の帰還』で2004年、米国アカデミー賞衣装デザイン賞を受賞。また、この年は同時に『ラスト サムライ』(2003年)も米国アカデミー賞の衣装デザイン賞にノミネートされている。『ロード・オブ・ザ・リング: 二つの塔』(2002年)、『ロード・オブ・ザ・リング: フェローシップ・オブ・ザ・リング』(2001年)、『ドラキュラZERO』(2014年)などの衣装を担当。
『ピーター・パン&ウェンディ』
監督:デヴィッド・ロウリー
脚本:デヴィッド・ロウリー、トビー・ハルブルックス
出演:ピーター・パン:アレクサンダー・モロニー/山崎 智史
ウェンディ:エヴァー・アンダーソン/東郷 姫奈
フック船長:ジュード・ロウ/森川 智之
ティンカー・ベル:ヤラ・シャヒディ
メアリー:モリー・パーカー/坂本 真綾
ディズニープラスで独占配信中。
WEB : https://disneyplus.disney.co.jp/program/peter-pan-wendy
https://soen.tokyo/culture/cinema/peterpan230516/

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タンザニア・マサイ族が「養蜂事業」 日本企業も注目“秘ミツ”…背景に輸入頼り事情

2023-05-17 | 先住民族関連
テレ朝[2023/05/16 15:08]

 タンザニアで「マサイ族」が養蜂事業に乗り出し話題となっている。実はタンザニアのハチミツには、日本企業も注目する“秘ミツ”があった。
■日本企業 「タンザニア養蜂プロジェクト」開始
 アフリカ東部に位置するタンザニア。この地の先住民であるマサイ族は牧畜業を主な収入源としているが、近年、度重なる干ばつで、エサとなる草や水が不足し、生活に影響が出ている。
 マサイ族が今、頼っているのが、ハチミツだ。
 タンザニアは、年間3万トンの収穫量を誇るアフリカ第2位のハチミツ生産国なのだ。
 マサイ族は、養蜂事業をスタートさせ、生計を立てている。
 実は、タンザニアの養蜂活動に日本の企業も加わっている。
 日新蜂蜜 山川真知子さん(29):「岐阜県にある日新蜂蜜の開発で、主にタンザニアの養蜂案件に携わっています」
 タンザニアで養蜂活動を行う日新蜂蜜の山川さん。この会社はおととし3月、JICA=国際協力機構とともに「タンザニア養蜂プロジェクト」を開始した。
 山川さん:「(Q.これハチミツですか?)濃いのしかないです。タンザニアは真っ黒です」「(Q.これがタンザニアでは出回っている?)これが主流です」
■日本人女性が奮闘「蜜源活用されずもったいない」
 日本ではあまり見掛けない黒いハチミツ。これは、蜜が養蜂箱いっぱいにたまるまで放置しているため、黒くなってしまうのだという。
 さらに、蜜を採取する方法も違うという。
 山川さん:「日本だったり、北米などは遠心分離で採蜜をする。こちらでは遠心分離機を使っていないんですね。全部(巣を)つぶして採蜜をしています」
 そこで山川さんは、遠心分離機を使った効率のいいハチミツ採取法をタンザニアの人たちに教えているのだ。
 山川さん:「エチオピアがアフリカで一番ハチミツが生産できるのですが。そのハチミツ生産量よりもはるかに多い、年間10万トンのハチミツを採ることができる」
 日本と違うのは、採取法だけではない。ミツバチそのものにも苦戦するという。
 山川さん:「日本の養蜂で広く使われているセイヨウミツバチ。セイヨウミツバチとタンザニアのミツバチを比べると、比べ物にならないくらい攻撃性が強い」
 タンザニアにはミツバチの外敵が多いため、その分、攻撃的なのだという。そんな困難に直面しながらも、山川さんはおいしいハチミツを届けるため奮闘している。
 山川さん:「タンザニアでは、たくさんある蜜源が十分に活用されていない。まさにもったいない状況があるので、私たちは蜜源をうまく活用させて。そこから新しくハチミツを7万トンですね。生産できるような国にしたいと考えています」
■日本では“年1回” タンザニアでは“年2回”
 タンザニアのハチミツに日本企業が注目した背景には、日本のハチミツ事情があった。
 農林水産省によると、日本におけるハチミツの流通量はおよそ4万7000トンで、そのうちおよそ94%が輸入に頼っているという。
 輸入国の割合を見ると、1位は中国で71%、次いでアルゼンチンが11%、3位カナダの6%と上位3カ国で90%近くを占めている。そのため、様々な輸入先の確保が課題となっている。
 そんななかで、今回取材した日新蜂蜜が目を付けたのがタンザニアだった。
 そもそもハチミツは、ハチが蜜を集めるための花が咲いている必要があり、一般的に日本では年に1回しかとれない。
 しかし、現地で活動する山川さんによると、温暖な気候のタンザニアでは年間を通して花が咲いているため、年に2回とることができるといい、効率がいいそうだ。
■タンザニアのハチミツ 蜜源は「ひまわり」
 また、ハチミツは蜜源、密のもととなる花によって味や色が変わってくるそうだ。
 一般的に日本のハチミツは主にアカシアの花などがもとになるが、タンザニアでは群生している「ひまわり」なのだそうだ。
 ちなみに「ひまわり」のハチミツは味が濃く、少し酸味があるのが特徴だという。
 タンザニア産のハチミツを生産するプロジェクトは今年1月に試験用農場が決まった段階で、販売までにはもう少し時間が掛かるようだ。
 山川さんは「タンザニアや日本だけでなく、世界に輸出されるような質のいいタンザニア産のハチミツを作りたい」と意気込みを語っていた。
(「大下容子ワイド!スクランブル」2023年5月16日放送分より)
https://news.tv-asahi.co.jp/news_international/articles/000299439.html

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部族同士で外交や戦争を繰り広げるネイティブアメリカンオープンワールドRPG『Trail of Ayash』Steamで早期アクセス開始

2023-05-17 | 先住民族関連
ゲームスパーク2023.5.16 Tue 10:34
クリストファー・コロンブスの航海が実施される前、先住民族の神話や伝説が活きているファンタジーなネイティブアメリカンの世界を舞台に、他の部族と外交や戦いを繰り広げます。
Trail of Ayash - Gameplay Trailer
https://www.youtube.com/watch?v=r5EpbqmGIjs
Nowskyは、3人称視点のオープンワールドRPG『Trail of Ayash』の早期アクセスをSteamで開始しました。
先コロンブス期のファンタジーなネイティブアメリカンの世界で他の部族と外交や戦いを繰り広げる

2人の制作者が4年かけて制作したという本作は、先コロンブス期の闘争に焦点を当てた3人称視点のオープンワールドRPGです。クリストファー・コロンブスの航海が実施される前、先住民族の神話や伝説が活きているファンタジーなネイティブアメリカンの世界を舞台に、他の部族と外交や戦いを繰り広げます。
ウェンディゴやクロウラー、ワーウルフなどの精霊やモンスターが存在する世界では有様が刻一刻と変化するため、状況に応じて戦術を変えて生き抜く必要があります。登場する部族にはプレイヤーを手伝ってくれる友好的なものもいれば、生け贄や処刑を行う過激な部族も存在。敵対的な部族とは戦うことも、霊と交信して隠れることも可能であり、自分の選択で生き残る道を探ります。
『Trail of Ayash』はPC向けにSteamにて2,300円で早期アクセス中。ローンチ割引で5月23日まで15%オフの1,955円となっています。早期アクセス期間は10ヶ月を予定しており、正式リリース時にはコンテンツが追加される他、より多くの言語に対応する予定です。
https://www.gamespark.jp/article/2023/05/16/129931.html

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