先住民族関連ニュース

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<旭川>アイヌ民族の明るさ知って 川村カ子ト記念館副館長・川村久恵さん(52)

2023-05-23 | アイヌ民族関連
会員限定記事
北海道新聞2023年5月22日 09:20

かわむら・ひさえ 1971年、東京都生まれ。東京造形大在学中、首都圏に住むアイヌ民族と和人の交流団体『ペウレ・ウタリの会』に入会。卒業後に「川村カ子トアイヌ記念館」館長の故川村兼一さんと結婚し、旭川へ移った。2009年から副館長を務める。
 道内最古とされる私設のアイヌ文化博物館「川村カ子トアイヌ記念館」の副館長川村久恵さん(52)は、20代から本格的にアイヌ文化を学び、多くの人にアイヌ民族の歴史を伝えている。記念館は昨年6月から建て替え工事を進め、今年4月24日にプレオープン。7月25日の本格開業を前に、記念館の運営方針やアイヌ文化への思いを聞いた。
 ――記念館の特徴を教えてください。
 「アイヌ民族について正しく理解してもらうことが一番の目的です。1階は前の建物にあった民具を中心に展示し、2階はアイヌ文化の発展に尽力した人物の紹介を通して、アイヌの現在や未来について考えてもらえれば。ステージも新設したので、いずれはイベントも開催したいです」
 ――7月の開業に向け、どんな準備をしていますか。
 「収蔵物の展示を進めています。あとはエゾマツやホオノキ、キハダなどの樹木を植えて、アイヌ文化の植生を伝える庭づくりも進めています」
 ――旭川のアイヌの歴史はどんな特徴がありますか。
 「江戸時代の松前藩の区分では、旭川は『西蝦夷(えぞ)』に属します。『二風谷コタン』がある平取町や、民族共生象徴空間(ウポポイ)がある白老町は『東蝦夷』で、文化的な差異があります。また、旭川はアイヌの中でも発言力があった地域で、給与地返還運動で、先進的な活動を続けてきました。そういう点で、旭川は特に広く伝えるべき場所だと思います」
 ――和人の立場から、アイヌ文化を伝えていますね。
 「20代で結婚した後に、アイヌ文化を学び始めました。それもアイヌ文化が好きという気持ちよりは、必要に迫られて一つ一つ覚えていったという感覚です。記念館の運営に携わる中で、和人ゆえにちゅうちょしたり、活動から離れたいと思ったこともあります」
 ――それでも、活動を続けてきた理由は何ですか。
 「ある時、自分は『文化を伝える中継ぎ役なんだ』と思えた時から視点が変わりました。次の担い手が出てきたら、バトンを渡せばいい。周りにどう思われても仕方ないと切り替えられたんです。アイヌは心の内に重いものを持っていても、必ずどこかに明るさを持ち、人生を楽しんでいる。そういう姿や温かさに触れるうちに、離れがたく感じて、続けてこられました」
 ・・・・
(聞き手・旭川報道部 渡辺愛梨)
https://www.hokkaido-np.co.jp/article/849304/

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「アイヌ文化広めたい」 登別「知里幸恵 銀のしずく記念館」の木原館長が意欲

2023-05-23 | アイヌ民族関連
会員限定記事
北海道新聞2023年5月22日 18:34(5月22日 18:42更新)

「アイヌ文化に関心がない人にも幸恵を知ってもらいたい」と話す木原仁美館長
 登別の「知里幸恵 銀のしずく記念館」の木原仁美館長(48)が22日、北海道新聞室蘭支社を訪れ、「アイヌ文化に関心がない一般の人にも、幸恵さんや神謡集のことを、知ってもらえるようにしたい」と語った。
 ・・・・
(高木乃梨子)
https://www.hokkaido-np.co.jp/article/849554/

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根室の自然、史跡の語り部に 市民ガイド養成 初のバスツアー

2023-05-23 | アイヌ民族関連
会員限定記事
北海道新聞2023年5月22日 19:19(5月22日 19:22更新)

チャシ跡で学芸員の説明を聞く「ねむろトコロジスト」養成講座の参加者
 【根室】市観光協会は21日、根室の自然や史跡を案内する市民ガイド「ねむろトコロジスト」の養成講座を初めてバスツアー形式で開いた。来訪者が増えている日本100名城のひとつの国指定史跡「根室半島チャシ跡群」などを訪れ、案内の手法を学んだ。
 トコロジストは市観光協会の事業。観光客の増加が見込まれることなどから、5年ぶりに案内メンバーの増員を図るため講座を開いた。従来は座学が中心だったが、より具体的な知識をつけてもらうため、現地で学んでもらう形式にした。
・・・・ 
(松本創一)
https://www.hokkaido-np.co.jp/article/849622/

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社説:アイヌ遺骨 先住民族へ地域返還を急げ

2023-05-23 | アイヌ民族関連
京都新聞5/22(月) 16:01配信
 オーストラリアの博物館が、アイヌ民族の遺骨計4体を北海道アイヌ協会や、敗戦時に旧ソ連対日参戦で北海道に避難した樺太(現ロシア領サハリン)アイヌの子孫でつくるエンチウ遺族会に返還した。
 遺骨のうち2体は、東京大の医学者が、オーストラリア先住民族アボリジナルの人々の遺骨と交換で贈ったものだ。
 遺骨とともに帰国したエンチウ遺族会の田澤守会長は、先祖の故郷の土に遺骨を再埋葬することを願っているとした。だが、ロシアのウクライナ侵攻でサハリン渡航は閉ざされた。さらに戦前、南樺太の墓地で京都大が発掘した多数のエンチウ遺骨は今も返還されていない。
 日本も批准する先住民族の権利に関する国連宣言は、歴史的な不正義で苦しんだ先住民族が、奪われた文化や知的財産の回復ができるよう求める。遺骨返還も国に要請している。
 海外からの返還が実現したのに対し、日本の先住民族の権利回復が遅れている実態を、改めて直視しなければならない。
 明治期から東大や京都大、北海道大などの医学者たちは、北海道や日本統治下の南樺太で先住民族の墓地を暴き、遺骨を持ち出して研究材料としてきた。少数民族の伝統文化への畏敬も礼節も欠く非道な行いだった。
 文部科学省の5年前の集計で、大学が保管するアイヌ民族の遺骨は約1900体に及ぶ。京大など旧帝大が台湾など日本統治下の植民地で暮らす他の先住民族遺骨も収集したことは記録上明らかだが、いまだに保管状況を公表していない。
 政府は2018年、大学に対してアイヌ民族の地域団体へ返還する指針を示した。ただ、日本各地の博物館が保管するアイヌ民族の遺骨約140箱については、昨年ようやく返還指針を出した段階である。
 オーストラリアでは先住民族の文化財返還を法律で定めている。駐日公使は会見で、東大が所有するアボリジナルの人々の遺骨返還は「政府と先住民族にとって優先事項」と語った。
 これに対し、内閣官房アイヌ総合政策室は、遺骨返還を文部科学省とオーストラリア政府間で相談中と述べるにとどめ、温度差が際立つ。
 政府間の信義に関わる問題ではないか。日本政府として研究目的で収集された先住民族遺骨の海外返還例がないこと自体、世界的な潮流に背を向けていると言わざるを得ない。
 これを機に、大学や博物館が保管する海外を含む先住民族の遺骨と副葬品を調査し、実態を公表すべきだ。収集過程も検証し、近代国家の引いた国境と少数者の歴史、研究の倫理を問い直したい。
 返還の対話を通し、先住民族それぞれの伝統や価値観、歴史を学ぶことは文化の多様性にもつながり得よう。
https://news.yahoo.co.jp/articles/e7ef159b3e2aa2cc96b36414b2da5f3a5ac0df75

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『ゴールデンカムイ』第四期 第8話「ヒグマ男」のあらすじ&場面カットが公開!

2023-05-23 | アイヌ民族関連
アニメイトタイムス2023-05-22 18:00

『ゴールデンカムイ』第四期 第8話「ヒグマ男」のあらすじ&場面カットが公開!
シリーズ累計2,400万部突破の漫画『ゴールデンカムイ』。本作のTVアニメ第四期新エピソードが5月15日(月)より放送中です。
このたび、第8話(通算44話)「ヒグマ男」のあらすじ&場面カットが公開となりました。
第8話(通算44話)「ヒグマ男」
あらすじ
北海道に到着後、宗谷地方にあるアイヌコタンで世話になった杉元たちは、雨竜川で砂金が採れるとの情報を得る。だが付近には人を殺した熊・ウェンカムイも出没しており、何人もの砂金掘り師が犠牲になっているという。
当座の路銀を稼ぐため現地に向かった杉元たちは、そこで遭遇した砂金掘り師の平太の教えを頼りに砂金掘りを開始する。そんな折、ウェンカムイが近くにいると言い出した平太がひとりで姿を消す事態が起こり……!?
スタッフ
脚本:入江信吾
絵コンテ:今掛勇
演出:石田誠也
総作画監督:山川拓己
作画監督:工藤公聖、西川真人、さのえり、福山貴人、ごん、森貞薫平
TVアニメ『ゴールデンカムイ』第4期作品情報
放送情報
◆第四期 放送
毎週月曜、好評放送中ッ!!
TOKYO MX 23:00~
読売テレビ 26:29~
北海道放送 25:26~
BS11 23:00~
チャンネルNECO 毎週金曜23:30
とちぎテレビ 毎週火曜23:00~
つづきあり
https://www.animatetimes.com/news/details.php?id=1684733892

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報道から「多様性」問う企画展 NIEの先駆例も 横浜・ニュースパーク

2023-05-23 | アイヌ民族関連
産経新聞2023/5/22 12:36飯塚 友子
横浜市のニュースパーク(日本新聞博物館)で企画展「多様性 メディアが変えたもの メディアを変えたもの」が開かれている。明治から現代まで、日本のメディアが社会の課題をどう伝えてきたか、「多様性」をテーマに約300点の資料で見せる。女性や障害者らへの差別を、メディアが社会問題化する過程が伝わり、現代に続く課題を提起する内容。8月20日まで。
婦人運動や人権意識
展示は、①近代日本と女性②近代日本と格差、人権③メディアの中の多様性は④いま、メディアが伝える「多様性」⑤次世代の「メディアと多様性」-の5部構成。新聞のほか、テレビ、ネット、広告、海外メディアも多数展示され、報道の多様性も伝えている。
①は、婦人運動や参政権の付与など、明治から戦後まもなくにかけ、女性が置かれた社会状況に焦点を当てる。女性の大学入学を伝える大正時代の紙面、初期の婦人関係記事などを展示。②ではハンセン病や障害、アイヌや沖縄の人への差別を扱った記事や資料が並び、当時の人々の人権意識を知る貴重な内容だ。
生理に関する特集を掲載した、産経新聞社発行のフリーマガジン「メトロポリターナ」も展示されている =横浜市のニュースパーク(飯塚友子撮影)
特に充実しているのが③のメディア内の多様性を問う展示だ。昭和60年の男女雇用機会均等法成立後、メディアでの女性の活躍とともに、今の状況と課題を伝える。新聞社・通信社における女性記者の割合が増えつつあるものの24・1%にとどまり、管理職は9・4%(令和4年度、日本新聞協会)だとしている。随所に有識者や記者のコメントも掲示され、多様性への意識が高い若い世代の声が興味深い。
④では、医大入試で女子学生の合格が抑制されるなど、男女間の不均衡や、被差別部落報道など、今も続く課題を扱っている。
「気づき」の教育実践
⑤は、「多様性」をめぐる教育現場の先駆的取り組みを伝える。NIE(教育に新聞を)と組み合わせた京都先端科学大学付属中・高校では、全国紙と地元紙の記事を教材に、ジェンダーと多様性を考える授業を展開。生徒らが男性の育児休暇取得に関する意見交換を行ったり、子育て中の男性教諭も加わった討論を実施する中で、多様な視点への「気づき」を促す。
展示を担当した学芸員、平形さゆみさんは「多様な人の声を受け止めるメディアがあって、それを拡散することの大切さが伝わってほしい」と話している。
問い合わせはニュースパーク(045・661・2040)。月曜休館。
https://www.sankei.com/article/20230522-3BK5KCSCGZODXD6CNUPUEPIU6A/

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北海道開拓はとにかく過酷!明治維新敗者 屯田兵 新選組 囚人 ヒグマ

2023-05-23 | アイヌ民族関連
武将ジャパン2023/05/22

以前、お雑煮の歴史について調べたところ、ハッキリとは地域性が見えにくい地方がありました。
「北海道」です。
複数の出身者に聞いてみたところ、これがバラバラ。
「宮城県からの開拓団だから、東北の味ですかね……」
なんていかにもありそうな答えが来たり、
「ご先祖様の土地から習ったもので、香川県がベースじゃないかな」
という意外な地域からの答えが来たり。
考えてみれば、北海道は明治時代以降、全国各地から色んな人々が入植した土地なんですよね。
では、いかなる事情で、彼らは新天地で暮らすようになったのか?
ゴールデンカムイのフィナーレから依然として注目度の高い北海道開拓について追ってみたいと思います。
明治以前の移民
北海道への移住は明治から――。
と書いておいてなんですが……実は江戸時代以前にも移住者はおりました。
・本州の戦乱を避けた
・漂流民が住み着いた
・島流しになった
・奥羽が凶作で、作物を求めて渡来した
・アイヌと交易していて、そのまま住み着いた
・砂金目当てで住み着いた
・砂金目当てのふりをした切支丹(ただし多くが発覚し、処刑)
ざっとこんな理由ですね。
江戸時代、この地は松前藩の領土でした。
ただ、本格的な移民というよりは、現地の人々と交易をして利益を得ることが目的。
かなり潤っていたようで、下掲のお城野郎さんの記事でも、その辺の事情が詳しく記されております。
ロシア船の南下が目立つようになった18世紀末あたりからで、幕府も、警備のための移住が必要と認識するようになりました。
しかし、過酷な気候で中々うまく進みません。
幕末には、奥羽諸藩に蝦夷地内に領土を与えて移住を促すものの、政治的混乱もあり、失敗に終わりました。
「開拓使」設置と初期の移民
年号が慶応から明治に変わった、激動の時代。
幕府に忠義を尽くした榎本武揚や土方歳三が夢見た「蝦夷共和国」は、半年ほどで解体しました。
そこで明治新政府は「開拓使」を設置。
蝦夷地あらため北海道へ、組織的な移民が始まることになります。
ただ、これまた当初から問題がありました。
・藩閥政治の影響でモメる(佐賀系の開拓使に、長州系の兵部省が文句をつける)
・その結果「北海道まで来たけど、どこへ落ち着けばいいんですか?」状態の集団が発生
・募集がざっくりしていて、素行の悪いアウトローも入り込む
・ろくな装備もないまま移住させて、冬期間にバタバタと死人を出す
こんな調子でかなり混乱したようです。
また、志願した移民は、奥羽諸藩の士族が多数含まれておりました。
戊辰戦争で敗北し、行くところを失った士族たちが、新天地を求めて応募してきたのです。
なかなかエグい話ではありますが、新政府としては、
「政府に逆らった連中が移民となって苦労しても、仕方ない。流刑と移民の一石二鳥」
という発想もあったことでしょう。
イギリスの流刑地であったオーストラリアを彷彿とさせる関係です。
本サイト編集人氏のご実家・ご先祖様も、まさにこの開拓団一員だったようで、岩出山城主の伊達邦直と共に移り住んだとのこと。
肖像画の下に書かれた解説文を簡潔にマトメますと、以下の通り。
戊辰戦争に敗れて禄高を削減。
開拓を決意して、1871年に厚田郡へ移住するも、不毛の地だったため1872年に当別町へ移住した。
1881年、開拓の功により従六位に叙せられる。
文面だけではさほどの苦闘は感じられませんが、実態はほぼ流刑状態で、当初、奥羽士族以外は少なかったようです(小説『石狩川』(→amazonで無料)に詳しく描かれてます)。
それでも、彼らが根性で道を切り拓くニュースが伝わると、ぼちぼちと他の移民も増えてきます。
北海道の豊かな自然を目当てにして、漁業や農業で身を立てよう――。
そんな再チャレンジを決意させる大地、それが明治初期の北海道でした。
士族の生活安定
開拓使は、10年企画でした。
明治14年(1881年)にタイムリミットの10年間が過ぎて、次の時代に入ります。
朝ドラ『あさが来た』で話題になった五代友厚。
その五代が関与して大問題になった「開拓使官有物払下げ事件」は、この開拓使廃止に伴って発生していますね。
当時、北海道には3つの県が置かれました。
・函館県
・札幌県
・根室県
そして開拓使に代わって置かれたのが、「北海道事業管理局」です。
この時代、政府で考えられるようになった政策が「士族の生活安定」です。
武士として俸禄を失って10年以上。
商売も農業もわからない士族たちは、生活が安定せず、反政府反乱に身を投じる者も多く、社会問題と化していました。
大名や上級士族はそれでもマシでしたが、下級士族は困窮するほかありません。
そこで、東北地方を中心とした県、下級士族が多い県から、集団で北海道に移民させることにしたのです。
あるいは大災害が起こった際、壊滅した村落から集団で移住してきた例もありました。そして……。
屯田兵制度
明治7年(1874年)に屯田兵制度が開始されると、こうした士族のために利用されました。
そのピークは明治15年(1882年)から明治29年(1896年)頃。
以降は縮小し、開拓が十分に進んだとして、明治37年(1904年)終焉を迎えます。
このころになると、毎年年間6万人ほどの移民がやってくるようになっており、屯田兵制度はその役割を終えたわけです。
屯田兵の出身地内訳を見ると、東北だけではなく西日本からもいます。
特に四国が多い。
一方で、東京や大阪といった都市部はほどんとおりません。
屯田兵は、一石二鳥以上のメリットがありました。
・貧窮士族の生活安定
・戦時は兵力となる
・北海道の警備を担当できる
・開拓の推進
・経費もあまりかからない
こうした屯田制で置かれた陸軍の師団が、「第7師団」、別名「北鎮部隊」です。
北海道の兵士だけでは足らず東北の兵士も加わって組織された「第7師団」は、日露戦争はじめ、多くの戦いにも参戦しています。
屯田兵制度は、北海道開拓を果たすために大きな足跡を残しました。
ただ、この制度は戊辰戦争で敗北し、行き場のない人々から人生の選択肢を奪った、そんな暗い部分もあります。
それしか選びようのない人とその家族を、故郷から引き離し、過酷な環境に移住させたわけです。
そういう明治政府の暗部でもあるということは、留意せねばならないでしょう。
屯田兵が苦労して土地を耕す一方、北海道に赴くこともなく、土地を手にする者も出てきます。
明治30年(1897年)、「北海道国有未開地処分法」は、本州の投資家にまとまった大面積の土地を、開発と引き換えに提供するというものでした。
北海道の土地を大盤振る舞い……要は、資産家や華族が、額に汗することなく、その広大な土地を手にするというものでした。
この法律は、先住民に打撃を与え、小作争議の原因にもなっています。
明治の北海道には、明治時代の格差社会の歪みが顕著にあらわれておりました。というのも……。
エゾヒグマの恐怖
屯田兵は、政府にとって都合のよい制度でも、当事者にとっては過酷なもの。
慣れぬ寒冷地での暮らしや豪雪、本州にはいない野生動物との接触は、危険極まりないものでした。
最も凶暴なのが、ご存知、エゾヒグマです。
本州のツキノワグマは雑食です。
山に入り込んだ人間と偶発的に接触してしまった際に、パニックになって暴れる危険性はあります。こうした時に、爪や牙が頸動脈や急所に当たると、不幸にして死亡事故になりうるのです。
ただし、あくまで人を狙って食べようと接近することはありません。
一方でエゾヒグマは、肉食です。
彼らにとって人間は、動きが鈍い獲物。マークしたら、むしろ積極的に捕食しに行く標的となります。
体の大きさもツキノワグマとは比較にならないほど巨大であり、危険性は段違いです。
エゾヒグマの恐怖を知らない移民たちは、しばしば不幸な事故に遭遇しており、最も知られたものが三毛別羆事件でしょう。
あまりの巨体(体長2.7m・体重340kg)で冬眠する穴が見つからず、越冬したのではないか?というヒグマが集落を襲い、死者7名・重傷3名(うち1名は後日死亡)。
詳細は以下リンク先の記事をご覧ください。
だいぶ抑えて表現されておりますが、文字通り背筋の凍るような話です。苦手な方はご遠慮を。
ゴールデンカムイで注目
明治政府の政策により切り拓かれた北海道。
そこにはアイヌの人々、戊辰戦争の敗者、屯田兵、元新撰組隊士、当時日本で最も過酷な牢獄とされた樺戸や網走の監獄から脱出した囚人が、夢や野望を胸に秘めて存在する場所だった――。
そんな世界観で描かれているのが2016年マンガ大賞を受賞した『ゴールデンカムイ』ですね。
2018年にはアニメ化もされ、2022年に最終回を迎えながらも、一向に余韻が冷めやらぬ歴史漫画の一つ。
「いくらなんでもあんなに無茶苦茶なわけないじゃ〜ん!」と思ってしまうかもしれませんが、歴史的根拠はちゃんとあります。
おいしいグルメやツーリング、あるいはカーリングだけではなく、苦難の過去もある北海道。
津軽海峡の向こうには、本州とは異なる歴史があるのです。
文:小檜山青
【参考】
北国諒星『歴史探訪 北海道移民史を知る』(→amazon)
伊達記念館/当別町(→link)
https://bushoojapan.com/jphistory/kingendai/2023/05/22/112373

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蔡英文総統、英国のトラス前首相と会談

2023-05-23 | 先住民族関連
Taiwan Today:2023年5月22日

 蔡英文総統は19日午前、英国のリズ・トラス前首相と総統府で会談した。蔡総統は「世界の民主国家が手を携えて団結してこそ、互いに強くなり、民主主義と自由の価値を継続させ、拡大させることができる」、「台湾は自由と民主主義の道のりにおいて、イギリスと肩を並べて歩いていきたい。世界のさらなる繁栄のために貢献しよう」などと呼びかけた。
 これに対してトラス前首相は、「中国の脅威に直面しながらも、蔡総統の果敢な指導の下、台湾がこのような成果を収めていることに強い印象を持った」とした上で、「英国は台湾海峡の平和と安定を維持することの必要性を明確に認識している」とも述べた。
 トラス前首相はこの会談に先立ち、総統府1階で行われている台湾先住民族文化の特別展を参観。メッセージボードに「Celebrating freedom and democracy in Taiwan」と書いた付箋を残した。トラス前首相は5月16日に台湾を訪問。20日に帰国の途についた。
写真提供:総統府
https://www.roc-taiwan.org/jp_ja/post/91788.html

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宇梶さんと交流 ビショップス大学生

2023-05-23 | アイヌ民族関連
苫小牧民報2023/5/22配信

 カナダ・ビショップス大学に在籍する先住民族の学生7人は20日、白老町東町在住の詩人で古布絵作家の宇梶静江さんと懇談した。カナダ政府が支援する海外派遣プログラムの一環で、この日のツアーは白老おもてなしガイドセンターのガイドらが企画した。 …
この続き:419文字
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https://www.tomamin.co.jp/article/news/area2/107873/

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わたしたちの経済はなぜ「借金だらけ」なのか

2023-05-23 | 先住民族関連
東洋経済05/22 09:00
環境破壊、不平等、貧困……今、世界中で多くの人々が、資本主義が抱える問題に気づき始めている。
経済人類学者のジェイソン・ヒッケル氏によれば、資本主義は自然や身体をモノと見なして「外部化」し、搾取することで成立している、「ニーズを満たさないことを目的としたシステム」であるという。
そしてヒッケル氏は、「アニミズム対二元論」というユニークな視点で、資本主義の歴史とそれが内包する問題を白日の下にさらし、今後、私たちが目指すべき「成長に依存しない世界」を提示する。
今回、日本語版が4月に刊行された『資本主義の次に来る世界』より、一部抜粋、編集のうえ、お届けする。
銀行の資金はどこから来るのか?
わたしたちの経済が借金だらけになっている主な理由は、経済システム自体が、債務の上に成り立っていることにある。

わたしたちは、銀行でローンを組む時、銀行が貸してくれるお金は、銀行が他の人の預金から集めて、地下金庫かどこかに保管している蓄えだと考えがちだが、そうではない。
銀行が保有すべきとされる蓄えは、貸し出す資金の約10%か、それ以下でしかない。これは「部分準備銀行制度」と呼ばれる制度だ。
つまり、銀行は実際に保有する資金の約10倍の資金を貸し出しているのだ。となると、実際には存在しない、その資金はどこから来るのだろう?
銀行は、借り手の口座に入金する時、そのお金を何もないところから作り出す。文字通り、融資することで作り出すのだ。
現在、市中に出回っている資金の90%以上は、こうやって作られる。言い換えれば、わたしたちの手を渡っていく通貨のほとんどは、誰かの借金なのだ。この借金は、利子をつけて返さなくてはならず、それには、より多くの労働・採取・生産が必要とされる。
そう考えると、これは大変なことだ。結局のところ、銀行は何もないところから無料で作り出した製品(すなわち、お金)を効率良く売った後、人々には、その返済をするために現実の世界で実質的な価値を持つものを採取・生産することを要求しているのだ。
常識外れの突拍子もないことなので、人々はそれが事実であることを理解できない。1930年代にヘンリー・フォードはこう言った。「国民はおそらく銀行制度や貨幣制度について知らないか、あるいは理解していないのだろう。もし理解していたら、明日の朝までに革命が起きるはずだ」。
借金を返済するための熾烈な競争
さて、ここから問題が生じる。銀行は、融資するお金は作り出すが、利息の支払いに必要なお金は作らない。したがって常に不足があり、欠乏した状態になる。
この欠乏(希少性)が激しい競争を生み、誰もが借金を返済するための資金を得る方法を見つけようとする。その方法には、さらに借金を重ねることも含まれる。
椅子取りゲームを見たことがあれば、この状況を理解できるだろう。音楽が止まるたびに、椅子は減らされ、プレーヤーは残ったわずかな椅子をめぐって競いあう。熾烈な競争だ。
では、もっと大きなものを賭けるとしたら、どうなるだろう。ゲームに負けるだけではなく、家を失い、子供たちは腹をすかせ、薬代も払えなくなるとしたら。そうなれば、どんな手を使ってでも椅子を奪い取ろうとするはずだ。
その状況を想像すれば、わたしたちの経済がどのように機能しているかについて、大まかなイメージを掴めるだろう。
資本主義社会の表面だけを見る人は、多くの経済学者と同じく、こう結論づけるかもしれない。激しい競争、利益の最大化、利己的な行動は、人間の本性に組み込まれているのだ、と。
しかし、そうした行動は、本当に人間の本質なのだろうか? それとも、ゲームのルールにすぎないのだろうか?
過去数十年にわたって生態経済学者は、複利に基づく貨幣制度は地球の生態系の微妙なバランスの維持とは両立しない、と述べてきた。この問題をどうすべきかについては、いくつかのアイデアが浮上している。
あるグループは、債務が指数関数的に膨らむ現在の複利システムを、単利システムに切り替えるだけでよいと主張する。
単利システムでは利息は元金だけにつくので、債務の増加は直線的だ。そうすれば債務の総額は大幅に減り、貨幣制度は生態系と調和するものになり、金融危機を招くことなく、脱成長経済に移行できるだろう。
「公共貨幣システム」というアイデア
2番目のグループはさらに踏み込んで、債務ベースの通貨を完全に廃止すべきだ、と主張する。
商業銀行に信用通貨を作らせる代わりに、国が債務なしで通貨を作り、経済に貸しつけるのではなく、経済で使うようにするのだ。
通貨を作る責任は、説明責任と透明性を備えた民主的な独立機関が担う。その機関の使命は、人間の福利と生態系の安定を両立させることだ。
もちろん、銀行は依然としてお金を貸すことができるが、そのためには100%の準備金――ドルに対してはドルで――を用意しなければならない。
「公共貨幣システム」と呼ばれるこのアイデアは決して奇抜なものではない。初めて登場したのは1930年代で、シカゴ大学の経済学者が大恐慌による債務危機の解決策として提案した。2012年には再び注目された。IMFの進歩的な経済学者らが、債務を減らし世界経済をより安定させる方法として奨励したからだ。
イギリスでは、ポジティブ・マネーという組織がこのアイデアを軸とする運動を展開してきた。
現在、よりエコロジカルな経済に向かうための有望な手段の一つとして注目されている。このアプローチの強みは、単に借金を減らすだけでなく、国民皆保険制度、雇用保障、生態系の再生、エネルギー転換などに直接、資金を提供できることにある。しかも、収益を生み出すためのGDP成長を必要としない。
資本主義の「転覆」や「廃止」について語る時、わたしたちは、その後どうなるのか、という不安に囚われる。
地球の死を目前にして、現行の経済システムを攻撃するのは簡単だが、改革を求める人々が、新たな社会がどのようなものになるかを述べることはほとんどない。そのため、未来は恐ろしく、予測不能なものに思える。
資本主義が消えた後の空洞をどのような悪夢が埋めることになるのか、いったい誰にわかるだろう。
しかし、経済システムを成長要求から解放する仕組みに着目すると、ポスト資本主義経済がどのようなものであるかが見えてくる。それはまったくもって怖いものではない。
ソビエト連邦の指揮管理システムの失敗を繰り返すのではなく、自主的に貧困になって原始的な生活に戻るわけでもない。それどころか、いくつかの重要な点で馴染みがある。
と言うのも、わたしたちが通常、経済と見なすもの(あるいは、経済はそうあるべきだと考えるもの)に似ているからだ。
「蓄積」を軸としない経済へ
すなわち、ポスト資本主義経済では、人々は有益な物やサービスを生産し販売する。合理的かつ十分な情報を得た上で、何を買うかを決断できる。
労働に見合う報酬を得ることができる。無駄を最小限にしながら人間としてのニーズを満たすことができる。必要とする人々に資金が届く。
イノベーションによって高品質で長持ちする製品が作られ、生態系への負荷が減る。労働時間は短縮され、人々はより幸福になる。そして、基盤となっている生態系の健全さを無視するのではなく、大切にする。
新しい経済はこのように馴染みのあるものだが、既存の経済とは根本的に異なり、その軸になっているのは、資本主義が一番の目的としてきた「蓄積」ではない。
はっきり言って、このいずれも、容易には実現できないだろう。容易だと考えるのは甘すぎる。加えて、わたしたちがまだ完全には答えを出せていない難問がいくつも残っている。
誰一人として、ポスト資本主義経済のための簡単なレシピを提示することはできない。結局、それは集団のプロジェクトとして進めていくべきなのだ。
ここでわたしにできるのは、いくつかの可能性を示し、それらが人々の想像力を刺激することを祈るだけだ。どうやって実現するかについては、社会正義や環境正義を求める歴史上のあらゆる闘争と同じく、ムーブメントが必要とされるだろう。すでにそれはいくらか出現している。
学校の気候変動ストライキ、環境保護団体エクスティンクション・レベリオン、ビア・カンペシーナ〔中小農業者の国際組織。小規模で持続可能な農業を目指す〕、スタンディング・ロック〔アメリカ先住民による水源保護活動〕等々。人々はより良い世界を切望するだけでなく、その実現のために結集している。
カギとなるのは人々の民主的な力
こうしたムーブメントは自然に生じるわけではない。それを起こすには地域社会の組織化というハードワークが求められる。また、環境保護運動は、現職の政治家に軌道修正を要求できるほどの政治的力を獲得するために、労働者階級や先住民族と連携する必要があるだろう。
わたしは政治戦略家ではないが、希望的観測を一つ述べておきたい。必要とされる転換を遂げるには、全体主義的な政府が上から強制するしかないと考える人々もいる。しかし、この思い込みは間違っている。真実はまったく逆だ。
(翻訳:野中香方子)
(ジェイソン・ヒッケル : 経済人類学者)
https://toyokeizai.net/articles/-/663947?utm_source=auweb&utm_medium=http&utm_campaign=link_back&utm_content=article

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世界一高い木「セコイア」とはどんな木?太古から生き続ける生命力の神秘に迫る!

2023-05-23 | 先住民族関連
ガシェット通信2023/05/22 20:30FUNDO
木は自らその場を動くことができないため、害虫に襲われたり山火事で燃えてしまったり、はたまた人間が材木用に伐採したりと、寿命を全うすることが難しいともされます。
そのため、寿命まで成長した木が一体どのくらいの大きさになるのかは計り知れないともされます。
そして、世界には限界まで成長し続け奇跡の生命体といわれるほどの樹木が存在しているのです。
数百年~数千年も生き続け世界一高いといわれている木、その名は「セコイア」。
セコイアはなぜそんなに長生きすることができるのでしょう?
今回は、神秘の木セコイアについて解説いたします。
「セコイア」とは
ヒノキ科(またはスギ科)セコイア属という常緑針葉樹で、世界で最も大きくなる樹種のひとつです。
冬季でも葉を落とさず樹木が丈夫なことから、日本でも庭園や街路樹、商業施設のシンボルツリーとして重宝されています。
原生地はアメリカ
セコイアは、アメリカ北西部の山地に自生しており、広大な「セコイアの森」として広がっています。
その大きな樹木からなる大自然を見るために多くの人々が訪れる観光名所になっています。
通称「レッドウッド」
樹皮は赤褐色で木の内部も赤身があるため、通称レッドウッドと呼ばれています。
なんとこの木は樹皮の厚さが30cmほども!
この非常に分厚い樹皮を有していることと木質部にタンニン(ポリフェノール化合物。殺菌作用があり腐食を防ぐ性質)を豊富に含んでいることから、シロアリやその他の害虫からも樹体を守ることができるのです。
樹高世界一!
樹高世界一の木もセコイアの一種です。
最も高い木はハイぺリオンという名のセコイア
現在、世界一の樹高を持つ木はセコイアの中でもハイペリオンと呼ばれる木です。
その高さは30階建てのビル相当、つまり115.92メートルほどとなります。
カリフォルニア州レッドウッド国立公園近辺に生息しているのですが、観光客が訪れることによって生態系を乱す恐れがあるため、正確な場所は明かされていません。
偶然見つけたら感動することでしょう!
カリフォルニア州レッドウッド国立公園(正式名称:レッドウッド国立及び州立公園)
カリフォルニア州最北端に位置するレッドウッド国立公園は、ユネスコの世界遺産に登録されている425平方キロメートル(東京ドーム9100個分)の公園です。
一年を通して多湿な土地の気候が生息に適しており、世界で唯一のセコイア原生地となっています。
樹齢は400~1300年ほどが多く(最高樹齢は2200年)、樹高世界ランキング上位のセコイアがこの近辺に生息しています。
樹高の世界ランキング上位はほぼセコイア
樹高の世界ランキング上位は、ほぼセコイアが占めています。
1位:ハイペリオン(115.92m) 
2位:ヘリオス(114.58m) 
3位:イカルス(113.14m) 
4位:ストラトスフィア・ジャイアント(113.11m) 
5位:ナショナル・ジオグラフィック・ソサエティ(112.71m)
全て、レッドウッド国立公園やカリフォルニア州最北部の海岸沿いを探索し発見された木であり、いずれも場所は明らかにされていません。
数年後はもっと高くなっているかもしれませんね。
樹齢は千年以上も!
セコイアは、なぜこれほど長生きするのでしょうか?
長生きの秘訣は火に強い?
30センチほどの分厚い樹皮は、山火事が起こっても焦げる程度で内部を守ることに役立ちます。
また内部には、水分と火に強いタンニン類を多く含んでいることから燃え尽きることもありません。
そして、火事で他の木が燃え尽きてしまった場所に、火事の熱によって撒かれた種子が根付き成長していくのです。
セコイアの純林(一種類の樹木からなる森林)は、度重なる山火事によって生命を繋いできたといっていいでしょう。
同種にはメタセコイアも
同種には、メタセコイア(和名はアケボノスギ、イチイヒノキ)という落葉樹もあります。
生長すると高さ25~30mほどになり、葉は秋に紅葉したあと落葉する落葉樹です。
1946年までは絶滅種と考えられていましたが、現在では、街路樹や公園などで見られる身近な樹木です。
化石で有名なメタセコイア
かつて、メタセコイアの化石は日本各地を含める北半球に広く分布していました。
1939年、日本の関西地方で発見されたセコイアに似た樹木の化石にメタセコイア(メタは「のちの、変わった」という意味)と名付け学会へ発表しました。
当時は、この木は100万年前に絶滅し地球上には存在していないと考えられていました。
中国で生きたメタセコイアが発見された
絶滅種と考えられていたメタセコイアですが、1946年に中国四川省(現:湖北省利川市)で生きたメタセコイアが発見されました。
その後、アメリカで苗木が殖やされ日本に100本贈られました。
このことから、メタセコイアは「生きている化石」と呼ばれています。
「セコイア」という名前の由来
セコイアという名前はネイティブアメリカンが由来しています。
賢人シクウォイア
1821年頃、北アメリカの先住民族チェロキー族の酋長の孫にあたり、独力でチェロキー文字を発明した指導者シクウォイア(Sequoyah)にちなんでセコイア(Sequoia)と命名されました。
当時のセコイアは、ネイティブアメリカン達が家を建てるときになくてはならない木材でもあり、彼らはこの木を崇拝していたと伝わっています。
トーテムポールの材料

トーテムポールは屋内から屋根を支えるための、彫刻された家の柱です。
北アメリカに住む北西沿岸ネイティブアメリカンの多くがトーテムポールを彫刻し所有していました。
その使用目的から、頑丈な木材であるセコイアは非常に利用価値が高いものだったのです。
まとめ
世界最大の木とされる「セコイア」。
数千年にわたり成長し続けれるのは、非常に分厚い皮を有していることとタンニンという成分を有していることにあるとされています。
分厚い樹皮は火事にも耐えれる強さにもなっているのだとか。
https://getnews.jp/archives/3411193

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国際生物多様性の日(5月22日)に寄せるアントニオ・グテーレス国連事務総長メッセージ

2023-05-23 | 先住民族関連
国際連合交流センター2023年05月22日

©Eutah Mizushima, Unsplash
「国際生物多様性の日」にあたり、私たちと人類の生命維持装置との関係について振り返ります。
私たちが呼吸する空気や口にする食料から、私たちの生活を支えるエネルギーや治療のための医薬品に至るまで、私たちの暮らしは健全な生態系に全面的に依存しています。
しかし、私たちの行動は地球上のあらゆる場所を破壊しています。
100万種もの生物種が絶滅の危機に瀕しています。これは、生息地が劣化し、汚染が急激に深刻化し、気候危機が悪化した結果です。
私たちは、この自然との戦争を終わらせなければなりません。
昨年の「昆明・モントリオール生物多様性枠組」に関する合意は重要な一歩となりましたが、今こそ、その合意を行動に移す時です。
それは、持続可能な生産と消費のパターンを確保するということです。
自然を破壊する活動からグリーンな解決策へと、補助金を振り替えるということです。
世界の生物多様性の最も強力な守護者である先住民と地域コミュニティーの権利を認めるということです。
そして、生物多様性の喪失や気候危機に対してより強力かつ迅速な行動を取るよう、各国政府と企業を後押しするということです。
政府、市民社会、民間セクターを越えて協力し、すべての人々にとって持続可能な未来を確かなものにしようではありませんか。
* *** *
原文(English)はこちらをご覧ください。
https://www.unic.or.jp/news_press/messages_speeches/sg/48015/

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日向・東郷で音楽イベント 移住者を中心に「リラックス」テーマに

2023-05-23 | 先住民族関連
みんなの経済新聞5/22(月) 15:33配信
 音楽イベント「東郷音楽祭2023 リラックスミュージックデイ東郷」が5月21日、日向市東郷町公民館さくら館(山陰辛)で開かれた。(日向経済新聞)
2020年2月にベルギーから同町へ移住したミュージシャンの成澤けやきさんを中心に、移住者や地元住民が集まり、町を盛り上げようと企画した。日向市がキャッチフレーズ「リラックス・サーフタウン日向」を掲げていることにちなみ、「リラックス」をテーマに開いた。
 成澤さんは「移住して知り合いが増えていき、人とのつながりが大きな力になるということを目の当たりした。東郷町の魅力は人と自然が豊富なこと。人が親切で思いやりがあり、困った人がいると助け合い、人と人が協力し合える町」と話す。今回のイベントについて「実行委員のメンバーが音楽に携わる人が多く音楽祭とした。出店は東郷町にゆかりがある人にお願いした。世界各国を回った人、Uターン、Iターンした人、さまざまな方が集まった」と笑顔を見せる。
 青空が広がった屋外会場では町内外の17店が出店し、多国籍料理、カレー、クレープ、天然酵母パン、農薬・化学肥料を使わずに育てた野菜などを販売した。出店者の一人で今年1月に青島から移転オープンしたベーカリー「森のマドゥパン」(西都市)のニーテンさんは「けやきさんと知り合いで、店が東郷町に近くなったので参加した。東郷町は山に囲まれ、人を落ち着かせる町だと感じた」と話す。
 館内では東郷町在住で実行委員メンバーである坂本美和さんと黒木正剛さんのユニット「美和&マオリーセイゴー」、美々津町のチェリーさんによる演奏、成澤さんによるオーストラリアの先住民アボリジニの管楽器「ディジュリドゥ」の即興演奏が披露された。
 高鍋町から訪れた岡野江里さんはフェイスブックでイベントを知った。「空気がおいしい東郷町で元気の出る音楽を聞けて良かった」と話す。
https://news.yahoo.co.jp/articles/ae02508aa86029d4d4a0980331f8b747557cc3a3

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台湾大 学部自治会の選挙公報に差別的表現 教育相「理念に合わない」

2023-05-23 | 先住民族関連
中央フォーカス台湾2023/05/22 17:53:45
(台北中央社)台湾を代表する名門大、国立台湾大学の経済学部の学生で組織する学生自治会の選挙公報に差別的な表現が掲載され、物議を醸している。潘文忠(はんぶんちゅう)教育部長(教育相)は21日、教育理念に合致しないと苦言を呈し、多様性の尊重や相互理解を呼び掛けた。
議論の的となっているのは、同自治会の会長、副会長に立候補した男子学生2人組による選挙公報。政見として「LGBTQ(性的マイノリティー)と犬は自治会内でオンラインゲームをしてはならない」「台湾原住民(先住民)、華僑、スポーツ特待生の入学枠削減」「Aカップ以下の女子は国防科目2単位必修」などを掲げた。
選挙公報は同自治会のフェイスブックページで公開された。同自治会の選挙委員会は問題の政見について「差別的傾向がある内容」だとしつつ、有権者の知る権利の保障などのため「付録」として掲載すると説明していた。
批判を受け、2人はフェイスブック上の台湾大生の交流ページで21日までに謝罪。「幼稚な行為で冗談が過ぎた」とし、一切の選挙活動を停止すると記した。
学部は21日、大学のジェンダー平等教育委員会に通報した。受理されれば、調査が実施された上で、2人への処分が検討されることになる。
(陳至中、許秩維/編集:楊千慧)
https://japan.focustaiwan.tw/society/202305220005

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映画『アバター』最新作、ディズニープラスで6月7日から配信決定!

2023-05-23 | 先住民族関連
エンタメ 映画・ドラマ
エンタメRBB2023年5月22日(月) 12時15分

昨年12月に公開された映画『アバター:ウェイ・オブ・ウォーター』が6月7日からディズニー公式動画配信サービス「Disney+(ディズニープラス)」で配信されることが決定。18日に「Disney+」公式Twitter(ツイッター)で発表された。
 同作は、2009年に公開された映画『アバター』のシリーズ最新作。前作から約10年後が描かれ、地球からはるか彼方の神秘の星パンドラを舞台に、先住民・ナヴィの女性ネイティリ(ゾーイ・サルダナ)と結ばれた、元海兵隊員・ジェイク(サム・ワーシントン)の姿が描かれる。
https://www.rbbtoday.com/article/2023/05/22/209188.html

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