先住民族関連ニュース

先住民族関連のニュース

アイヌ施策交付金、釧路市が道内最多 推進法4年 阿寒湖の知財保護に注目集まる

2023-05-25 | アイヌ民族関連
会員限定記事
北海道新聞2023年5月24日 22:59(5月24日 23:05更新)

新築した春採生活館で観光客を迎える春採アイヌ古式舞踊釧路リムセ保存会のメンバー(右)
 アイヌ民族を法律で初めて先住民族と位置付けたアイヌ施策推進法の施行から24日で4年を迎えた。釧路、根室管内でも推進法に基づく交付金を活用した事業が行われており、釧路市内の事業への交付金は、道内で最多の計約14億円に上った。施行前から阿寒湖畔などで文化伝承に力を入れてきた活動の基盤があるためで、知的財産保護の先進的な事業には問い合わせが相次ぐ。関係者は「伝承活動に正面から取り組んできた成果で、他地域の参考になる」と評価する。
 「次は鶴の舞、サロルンリムセです」。3月に完成したばかりの新しい春採生活館(釧路市春採1)で19日、「春採アイヌ古式舞踊釧路リムセ保存会」の9人が、国内外の観光客11人を前に古式舞踊や伝統楽器の演奏を披露した。米国から訪れた照崎スティーブさん(69)は「間近で見ることができて、力強さを感じた」と興奮気味に語った。
 新しい生活館は国の交付金を活用し、事業費は約2億8千万円。老朽化していた旧館と比べて、床面積は1・6倍の445平方メートルになった。炉のある文化伝承室などを設け、刺しゅうの体験教室なども行っている。保存会メンバーで釧路アイヌ協会の桃井芳子会長は「立派な拠点ができ、さらに情報発信に力を入れていきたい」と意気込む。
 交付金は文化再生や継承、アイヌ民族と連携した地域振興を目的に創設された。市町村が計画を策定し、国が認定すれば事業費の8割が補助される。本年度は道内外の36市町に24億8900万円が交付され、釧根管内は8市町で計7億7600万円。22年度から19・7%増で過去最高となった。うち釧路市には4億6400万円が交付された。
・・・・・ 
(田鍋里奈)
※「リムセ」の「ム」は小さい字
https://www.hokkaido-np.co.jp/article/850999/

  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

サケ稚魚に「がんばって」 二風谷小の児童が放流

2023-05-25 | アイヌ民族関連
会員限定記事
北海道新聞2023年5月24日 20:09

「またね」と声をかけながらサケの稚魚を沙流川に流す二風谷小の児童
 【平取】二風谷小の児童が町内の沙流川で、サケの稚魚を放流する体験を行った。放流前には、沙流川近くに住む平取アイヌ文化保存会の貝澤耕一顧問(77)が、自然と人との関わり方について話をした。
 昨年に続く取り組み。日高管内さけ・ます増殖事業協会(浦河)の沙流さけ・ますふ化場(日高町福満)から、千匹の稚魚を無償で提供してもらった。
 放流体験は17日、二風谷ダム近くの沙流川で実施。児童15人が「バイバイ」と声をかけながら、体長約6センチの稚魚を川に放流した。
・・・・・・ 
(杉崎萌)
https://www.hokkaido-np.co.jp/article/850877/

  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

(30)アイヌ料理を喜んだ中川小十郎

2023-05-25 | アイヌ民族関連
産経新聞2023/5/24 09:00
有料プラン記事
前回(10日付)、明治末期の白瀬矗(しらせ・のぶ)(1861~1946年)の南極探検隊で犬ぞりを引く樺太犬を担当する「犬係」として参加した樺太アイヌのヤヨマネクフ(山辺安之助(やまのべ・やすのすけ))とシシラトカ(花守信吉(はなもり・しんきち))の2人について書いた。
隊における彼らの待遇について日本人隊員との「差別」があったと書いたものもあるが、白瀬の『私の南極探検記』(昭和17年)などを見る限り、日本人の隊員は、彼らを「大切な仲間」として遇しているし、文字通りの〝命綱〟を握る人間(御者(ぎょしゃ))として強い信頼感も持っていた。
2人が海豹(アザラシ)を射止めたときは、《「山辺君、万歳―」「花守君、さすがは名射だ」》と絶賛。花守が誤って氷の亀裂に落ちかけた際には、急を知って現場に駆け付けた《土屋運転士は渾身(こんしん)の力を出して花守君を引きあげた》(いずれも『私の南極探検記』から)。極限状態で生死をかけた冒険をともに成し遂げた絆(きずな)の方が強かったのではないか。
続き有料
https://www.sankei.com/article/20230524-33JHCBOPEFP3HDZ56TDZGXNP5M/

  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

宇梶静江さん描くドキュメンタリー、関西初上映へ 5月27日から、十三・シアターセブンで

2023-05-25 | アイヌ民族関連
産経新聞5/24(水) 16:06配信
詩などを通してアイヌ文化の精髄を紹介し続ける宇梶静江さんの生き方を記録したドキュメンタリー映画「大地よ―アイヌとして生きる」が5月27日から、大阪市淀川区十三本町のシアターセブンで上映される。関西初の公開だ。
宇梶さんは北海道浦河町生まれ。東京に出て結婚するが、アイヌとしての出自の意味を問い、詩作や古い布を縫い合わせる古布絵(こふえ)作品などを発表し、多くの人々の共感を得ている。
映画は90歳を前に北海道・白老町に移り住んだ宇梶さんの日常やアイヌの暮らし、祭礼などを通じ、自然とともに生きるアイヌ文化の意義を訴えている。
長男で俳優の宇梶剛士さんがナレーションを担当しているのも話題。28日には映画をプロデュースした藤原書店社長、藤原良雄さんが金大偉監督とともに舞台あいさつを行う。
上映は6月9日までの予定。毎日正午から。一般1800円。問い合わせはシアターセブン(06・4862・7733)。
https://news.yahoo.co.jp/articles/138710a538748f45c9400f21e63cb6eceec83a6a

  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

東大の豪先住民遺骨 「返還」押しつけ合う文科省と大学

2023-05-25 | 先住民族関連
毎日新聞 2023/5/24 07:00(最終更新 5/24 07:00) 有料記事 1953文字

東京大の本郷キャンパス=東京都文京区で2021年2月、武市公孝撮影
 東京大が研究用として保管するオーストラリア先住民の遺骨の返還を、豪州政府が求めている。返還に向けた協議をしているが、東大も文部科学省も自発的に「返還」を言い出していない。日本側が互いに責任を押しつけ合っているうちに、国際的な返還の流れから取り残されている。
東大で3者が協議
 東京都文京区の東大本郷キャンパス。今冬、文科省と東大、豪州の関係者が、豪州先住民の遺骨に関して話し合うため、顔を合わせた。「遺骨には敬意を示して取り扱うべきだ」。豪州の関係者は、そんな趣旨の話をして、返還が先住民との相互理解にいかに重要かを語ったという。この時は、お互いの立場を説明するだけで終わった。
 そもそも、なぜ東大に豪州先住民の遺骨があるのか。東大の所有が判明したのは、2016年に京都で開かれた国際学会がきっかけだった。
 学会では、アイヌ民族の遺骨が豪州の博物館にあることが話題になった。「どうして豪州に?」。日本や豪州の研究者らがその謎を探ると、戦前に東京帝国大医科大(現東大医学部)の教授を務めた小金井良精(よしきよ)が豪州に送り、その代わりとして豪州先住民の遺骨を手に入れていたことが、小金井の日記などから浮かび上がった。
・・・・・・・・
【三股智子】
https://mainichi.jp/articles/20230522/k00/00m/040/028000c

  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

日本植物学の父が見つめ表わした植物と山のエッセイ集『牧野富太郎と、山』 【書評】

2023-05-25 | アイヌ民族関連
山と渓谷2023年05月24日
登る前にも後にも読みたい「山の本」

著:牧野富太郎
発行:山と溪谷社
価格:990円(税込)
最近知人から勧められて始めたお灸に使うもぐさが、ヨモギの葉の裏の毛を集めたものだと初めて知ったので、本書の〈萌え出づる春の若草〉のヨモギの項をまず読んでみた。
そこには、摘み草としてのヨモギは「餅に入れて食べるよりほかしようがない」といささか消極的な意見が書かれていた。牧野先生は餅を好まなかったのだろうか。読み進めると、よもぎ餅の起源は、質の高い餅米が作れなかった時代に、つなぎとして草を入れたのがおこりで、その草も当初はハハコグサを用いていた、とある。たしかにハハコグサにも細かい毛が生えていたなと図鑑を調べると、やはり葉の両面が毛に覆われていた。なるほどこれをつなぎにしたのだ。さらにヨモギのほうが香りよく手に入りやすいことから、一般に使われるようになったという。ヨモギの葉の裏の銀色の毛がお灸のもぐさだけでなく、餅のつなぎにもなると知れたのはうれしい。
ヨモギは端午の節句でもショウブとともに湯船に入れて無病息災を願うし、アイヌの間でも魔物を払う神聖な草として用いられる。ほかにも多くの薬効をもつ植物として古くから知られてきた。ふだんはただそこにあるものとしか見ていない植物も、人はその恩恵を長い間享受しながら生きている。
植物学者牧野富太郎は、日本中を旅して植物に相対し、観察し採集し記録し、その名を冠する図鑑にまとめ、近代日本の野生植物研究の礎を築いた。本書は山野を歩いて記した文章が中心だが、古文調で学術的な視点や意見も挟まれ、やや難しく感じるものもある。しかし興味ある一編を読むだけでも、これまで知らなかった、気づかなかった植物の世界が見えてくる。
あるいは高知県佐川での幼少期、シイの林を落ち葉を踏んで歩いていて、「フットボールほどもある白い丸い玉」が頭を出しているのに出合い、恐る恐る近寄って、じっとして動かない「白い大きな玉を手で撫でて」みる場面などに、後年の活動の片鱗がすでに表われていて、深い味わいがある。
牧野は巻末の〈植物と心中する男〉でこうも言う。「少し位知識を持ったとてこれを宇宙の奥深いに比ぶればとても問題にならぬほどの小ささである」と。碩学の徒の多くは同じ意の言葉を語る。ある分野に生涯を賭した人が達する境地なのだろう。彼は続けて言う。「ただ死ぬまで戦々兢々として、一つでも余計に知識の収得に力むればそれでよい訳です」
読者は、生涯を植物と過ごした牧野から、山上で道端で地上のあらゆる場所で、今も人知れず生きている植物について、知識という人生を彩る花を一輪か二輪、受け取るのである。
https://www.yamakei-online.com/yama-ya/detail.php?id=2401

  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

バイデン米政権、EV用充電器の普及へ助成金プログラムとコンソーシアム設立(米国)

2023-05-25 | 先住民族関連
ジェトロ2023年05月25日
米国のバイデン政権は5月18日、電気自動車(EV)用充電器の開発などについて、インフラ投資雇用法の下で、総額5,100万ドルの助成金「ライド・アンド・ドライブ・エレクトリック資金」を提供すると発表した。また、全米で利便性と信頼性の高い充電体験を促進するための「全国充電体験コンソーシアム(チャージX)」も立ち上げた。
前者はエネルギー省(DOE)と運輸省(DOT)による合同事務所が管轄し、後者はDOE傘下のアイダホ国立研究所、アルゴンヌ国立研究所(ANL)、国立再生可能エネルギー研究所(NREL)が主導する。ジョー・バイデン大統領はEV普及に向けて、2030年までに全米に50万基のEV充電器を設置するという目標を掲げている(2022年2月16日記事参照)。今回の資金提供とコンソーシアムの設立により、EV充電ネットワークに対する国民の信頼性を高め、充電器へのアクセスが不足している地域への普及も目指す。
「ライド・アンド・ドライブ・エレクトリック資金」は、充電器の開発を含む次のテーマに関連した事業に対して提供される(かっこ内は対象となる事業数)。
1. 安定したEV用充電機能の強化(10~15)
2. EV用充電器の導入に当たって、コミュニティーが主導するビジネスモデルの開発(5~8)
3. EV用充電に関わる労働力の開発(5~10)
4. 高出力の充電器の試験や認証に関する業界の能力増強(2~3)
5. 直流(DC)急速充電器のパフォーマンスと信頼性の検証(2~4)
募集対象は、高等教育機関や営利・非営利団体、州・地方公共団体、先住民族などを含む事業体。応募者は6月16日までにコンセプトペーパーを提出した後、7月28日までに申請書を提出する必要がある。詳細はDOEホームページ内の募集要項(DE-FOA-0002881)を参照。
チャージXについては、各研究所がコンソーシアムの参加企業などと協働し、充電器のパフォーマンス評価や、課題の共有と解決策の特定、診断・テストツールの設計などを行う。5月24日時点で、ゼネラルモーターズ(GM)やフォード、ステランティス、リビアン、テスラ、BMWといった自動車メーカーのほか、充電ネットワーク事業者、充電器メーカーなど29の事業体が参加している。コンソーシアムへの参加に関しては、アイダホ国立研究所のホームページを参照。EV充電器は不具合によって利用できないものも多く、品質の向上や保守点検などが課題となっている(2022年11月22日付地域・分析レポート参照)。
(大原典子)
(米国)
ビジネス短信 9bcba238c97e5507
https://www.jetro.go.jp/biznews/2023/05/9bcba238c97e5507.html

  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

TV司会者の降板が示したオーストラリアの素顔…多文化で包装された人種主義

2023-05-25 | 先住民族関連
ハンギョレ2023-05-25 06:38

オーストラリア放送局(ABC)の先住民出身の時事番組の司会者スタン・グラント氏が人種主義を告発して降板し、同僚のジャーナリストたちが「私はスタンとともにいる」と書かれた紙を掲げ彼を支持する集会を開いている=シドニー/AP・聯合ニュース
 オーストラリア先住民出身のジャーナリストが「不当な人種主義の非難を受けた」として放送番組を降板し、同国をめぐる古い人種主義の論議が加熱している。
 公営放送局「オーストラリア放送局」(ABC)の時事番組「Q+A」の司会者スタン・グラント氏は20日、会社のウェブサイトに、英国王チャールズ3世の戴冠式の報道の際、過去に英国がオーストラリア先住民に加えた暴力について言及した後、「無慈悲な」人種主義的な非難を受けたと述べた。強い衝撃を受けたグラント氏は、現在放送中の番組から退く意向を表明した。
 グラント氏は22日の番組の最後に出てきて、SNSやいくつかの保守メディアが自身を歪曲したとして、「出てきて、私たちの家族を困らせた人たちに話す。あなた方の目標が私に損傷を与えるためのものであるのなら、成功した」と述べた。グラント氏は「会社内の誰、さらには、戴冠式の報道に参加してほしいと要請した人たちも、公開の場で私を守る発言をしなかった」とも明らかにした。
 オーストラリア先住民のウィラジュリ族出身であるグラント氏は、1992年に先住民として初めてオーストラリアのプライムタイムの時間帯に放送される番組の司会者となり注目された。その後、CNNやアルジャジーラなどを経て、2019年にふたたびABCに戻り活動してきた30年ほどのキャリアを持つジャーナリストだ。
 グラント氏は今月初め、英国王チャールズ3世の戴冠式を報道し、かつて英国が、王の名のもとに、いかにして先住民を「抹殺するための戦争」を宣言したのかについて説明した。あわせて「(戴冠式の行事は)遠くで繰り広げらえている私たちと無関係のものではなく、重量感のない儀礼行為でもない」としたうえで、この行事が「先住民には重く近づく。王冠の重さが今でも私たちを押しており、私たちはそれに耐え抜いている」と述べた。
 放送後、内容が過度に批判的だとする視聴者の不満であふれた。ある有名なラジオ司会者は、放送内容が「完全に雰囲気を誤った方向に導き、憎しみに満ちている」と批判した。「むだな不平不満を並べたもの」や「罵り」だと非難する意見もあった。
 オーストラリアは自らを多文化社会だと語る。だが、多様性という観点で、政府・メディア・放送界の構成を見ると、欧州や米国など他の西側社会に比べはるかに遅れていることがわかる。英国BBCは、2022年の調査を引用して、オーストラリアのテレビ放送記者と番組司会者の70~80%が英国系文化圏の出身だと報じた。
 グラント氏の降板は、オーストラリア社会の人種主義にふたたび大きな警鐘を鳴らしている。同僚のジャーナリストは「私はスタンとともにいる」として、グラント氏を支持する抗議集会を開いた。先住民のヌンガ族出身のテレビジャーナリストのナレルダ・ジェイコブス氏は「今回のグラントの事例は、先住民出身のジャーナリストが主流の見解に挑戦するためには、いかに高い代価を支払わなければならないのかをよく示している」とし、「この国メディアはバランスを失っており、グラントがこれを正そうとしたが攻撃された」と述べた。
 ニューヨーク・タイムズは、今回の事態は、先住民の血で汚されたオーストラリアの過去の歴史が、今でも現実に影響を及ぼしていることを示すものだと報じた。ABCは今回の件について謝罪し、過ちを正すことを約束した。ABCの報道責任者であるジャスティン・スチーブンス氏は「彼が私たちの組織で体験した挫折について深く謝罪する。それを正すため、私たちが行えることをすべて行う」と述べた。ABCは、会社内の人種主義をどのように扱うのか検討し、社内の多様性を高めるために努力すると約束した。オーストラリアは今年末、先住民問題に関して政府に助言する組織を憲法機関にするのかについて、国民投票にかける予定だ。
パク・ビョンス先任記者 (お問い合わせ japan@hani.co.kr )
https://www.hani.co.kr/arti/international/asiapacific/1093163.html
韓国語原文入力:2023-05-24 18:19
訳M.S
http://japan.hani.co.kr/arti/international/46837.html

  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

今年で5回目の開催となる「Lush Spring Prize 2023」環境や社会の再生に貢献した17プロジェクトに総額約3,800万円を授与

2023-05-25 | 先住民族関連
ラッシュジャパン合同会社2023年5月24日 13時00分
~ 世界中のリジェネラティブな取り組みを支援し、この地球をよりみずみずしく、豊かな状態に導くことに貢献 ~
英国発のナチュラルコスメブランドLUSH(ラッシュ)と、英国の消費者団体であるエシカルコンシューマー・リサーチアソシエーション(Ethical Consumer Research Assosiation、以下エシカルコンシューマー)は、2023年5月24日(ドイツ現地時間)、環境や社会の再生に貢献したリジェネラティブプロジェクトを称える基金『Lush Spring Prize 2023』の受賞者を発表しました。厳正なる審査のもと、合計17のプロジェクトを対象に総額236,000ポンド(3,776万円)が授与されます。 ラッシュは、この地球をよりみずみずしく、豊かな状態にして次世代に残すというブランドパーパスを掲げ、化粧品ビジネスを展開しています。この、世界中のリジェネラティブなプロジェクトの支援に繋ぐ『Lush Spring Prize』も、その一貫とした取り組みの一つです。

画像:Lush Spring Prize 2023の受賞者達。左上から時計回りに:Unidosソーシャルイノベーションセンター(ウガンダ)、teKio(メキシコ)、European Coordination Via Campesina (欧州)、Organización Waorani de Pastaza/OWAP (エクアドル)
本件に関するリリースはこちらから
https://prtimes.jp/a/?f=d6160-566-a5ecae32a129c699456a9f4d4e34de34.pdf
Lush Spring Prize 2023では、合計17プロジェクトを選出
全17のプロジェクトが グローバル課題やローカルに起こる波及効果に対する様々なアプローチを採用しています。それは例えば、気候危機、新型コロナウイルス感染によるパンデミック、ウクライナにおける戦争がグローバルサウスの大半の地域に与える影響などです。
各プロジェクトは、それぞれ異なる背景を持つ多様な焦点がありますが、全ての受賞者は包括的かつ再生的に課題へ取り組んでいくという共通の目標を掲げています。また、多くのプロジェクトはその対象となるコミュニティが中心となって進行されています。例えば、先住民族、難民、農民主導の組織が複数存在します。選考は、Lush Spring Prize審査委員会による審査プロセス(※英語のみ)を通して受賞プロジェクトを決定します。この委員会は、リジェネラティブデザイン、パーマカルチャーデザイン、食料主権、トランジション・タウン、生物模倣、エコビレッジネットワーク、そして様々な社会的正義を求める運動など、多様なジャンルで活動する人々で構成されています。
Lush Spring Prize審査委員会:https://onl.sc/5eQhw7p
審査プロセス(※英語のみ):https://vimeo.com/817638762
「全ての応募書類に目を通したとき、私はその膨大な量の美しさ、知識、情熱に圧倒されました。世界中で素晴らしい取り組みをしている人々がこんなにも集まったのですから」 
- ジェシリー・ピアース、Lush Spring Prize 2023 審査員
2023年のプライズは、インテンショナル・プロジェクト賞、ヤング・プロジェクト賞、エスタブリッシュド・プロジェクト賞、インフルエンス賞の4部門に加え、パートナー団体の「Be The Earth Foundation」と「The Permaculture Magazine」と連携し、今年で2回目となるエイシェント・インディジナス・ウィズダム(古代・先住民の知恵)賞とパーマカルチャー・マガジン賞を含む合計6部門で構成されています。
6部門の詳細:https://springprize.org/ja/%e3%83%97%e3%83%a9%e3%82%a4%e3%82%ba/
Lush Spring Prize 2023 受賞者リスト
受賞プロジェクトは以下の通りです。 各プロジェクトの詳細は、Lush Spring Prizeの公式サイトからご覧いただけます。
公式サイト:https://springprize.org/ja/
Lush Spring Prize 2023 受賞プロジェクトの一例を以下にご紹介します。
* Himalayan Permaculture Centre (ネパール) / エスタブリッシュド・プロジェクト賞
Himalayan Permaculture Centre (HPC)は、パーマカルチャーをテーマにした草の根のNGO団体です。ネパール西部の人里離れた資源に乏しく貧しい農村で活動しています。この団体はスルケート郡とフムラ郡の農家の方々によって運営されています。
この団体は、31にわたる村のコミュニティと共にリジェネラティブなプロジェクトを行っています。独自のクロスセクターアプローチを採用しながら、食料安全保障と食料主権、保健、教育、生活、能力開発を統合したプロジェクトを実現しています。このプロジェクトの結果、様々な生活様式、文化、生物多様性を持つ豊かな村が生まれたのです。これにより、村に住む人々が貧困のために村を去る必要がなくなりました。
* Rawa Fund (パレスチナ) / インフルエンス賞
Rawa Fundは解放的でレジリエント(柔軟で強靭)なパレスチナの草の根の社会生態系を提唱・強化するために活動しています。これにより、イスラエルの植民地支配に抵抗し、社会基盤を強化し、創造的なコミュニティ主導の変革を成し遂げていきたいと考えています。この団体は、自由で自己決定力のある公正で参加型のパレスチナ社会を構想しています。草の根のコミュニティは、人々が権力にアクセスし、資源を共有し、集団的幸福と豊かさを維持するための重要な基盤だと考えられているのです。
この団体は2018年に、一般参加型の助成金提供と総合的な支援モデルの運用を試験的に開始しました。ヨルダン川西岸地区、エルサレム、48年地区、ガザ地区で活動を行う草の根のコミュニティベースのイニシアチブ(ほとんどが未登録)に60以上の助成金が授与されています。
* Cooperativa Agropecuaria de Servicios Tonanzintlalli (ニカラグア) / ヤング・プロジェクト賞
Cooperativa Tonanzintlalliは、先住民族Matagalpaの女性23人によって結成されました。地域の土地や人々との適正な関係の中で、木々の作る影のもと育つ、リジェネラティブな有機コーヒー豆を栽培し付加価値をつける取り組みを行っています。このプロジェクトを通して女性たちは、先住民族として持つ環境や文化的知識、それに加えて経済的・政治的自己決定を回復・促進させ、守っていくことを目指しています。Tonanzintlalliとは、神聖な母なる大地を意味します。母なる大地の権利、地球と、その創造物と、我々の間にある神聖な関係性を守ることに邁進しています。
* Taniala Regenerative Camps (マダガスカル) / インテンショナル・プロジェクト賞
タニアラ再生キャンプ(Taniala Regenerative Camps)は、マダガスカルで、現地に適応し、アクセスしやすく、再生可能な土地利用の実践を推進しています。持続可能かつ再生可能な農業技術によって森の再生をサポートし、マダガスカルの未来の世代に健全な土壌を残すことを目的にしています。2022年、飢饉や干ばつから逃れてきた移民が暮らす村ランボケリに最初の「再生キャンプ」が設置されました。焼畑農業が一般的で、現在では森林面積が56%しか残っていません。タニアラは、他のエリアでもより持続可能な実践を促進するために、より多くの「再生キャンプ」の設置を目標としています。
* Instituto Janeraka (ブラジル) / エイシェント・インディジナス・ウィズダム賞
Janeraka Instituteは、アマゾン地域Altamiraに住み、50年前までグローバルな社会との接触を拒んでいた、Awaeteの祖先たちから誕生したグループです。それ以来、最初の接触後に起きてしまったジェノサイドやエスノサイドによってもたらされた惨状は、水力発電所の建設や採掘活動によって悪化し、世界でも最悪レベルの森林破壊を引き起こしました。これはまたこの地域だけでなく世界の水上生活者や土地、森林の存在をも脅かしています。JanerakaはAwaeteの言葉で「私のでもあなたのでもない、私たちの家、その家はその手入れをする人のものである」ということを意味します。Janeraka Instituteの活動のすべてはAwaeteの伝統文化の強化と、他の森の人々との知識と慣行の交換を中心としています。
* Sol Haven (英国)  /  パーマカルチャー・マガジン賞
コミュニティ利益会社のSol Haven は2018年英国で、創業者たち自身の持続可能な農業への情熱と、住居を失うという個人的な体験を元にスタートしました。そのビジョンとして掲げるのは、英国中に持続可能なパーマカルチャーをケアできるハブを作り、そこで農村部の芸術や工芸の展示をすると共に持続可能な地域の食物を提供するといった、青写真の作成です。更にこのプロジェクトでは、より良い今日とより明るい未来の在り方を決定するのに活用できる実用的な環境を探求・開発・創造することを目指しています。
Lush Spring Prizeとは
Lush Spring Prizeは、ラッシュとエシカルコンシューマーが2017年に設立した基金であり、環境や社会の再生に貢献した世界各地のプロジェクトを支援することを目的としています。2017年からLush Spring Prize 2023が終わるまでに、世界中でリジェネラティブな取り組みをしているプロジェクトを対象に、総額100万ポンド以上(日本円で約1.6億円)を寄付することになります。
Lush Spring Prizeは、損なわれた地球のシステムを修復し、世界をよりみずみずしく豊かな状態にするために貢献している人々を称え、支援するもので、各共同体や社会が自然と調和しながら共存し、健全でしなやかな生態系と日々の暮らしを両立させる能力を向上させることを目的としています。そして、総合的なアプローチを通じて健全なエコロジー、経済、社会システムを構築するサステナビリティ(持続可能性)を超えるプロジェクト、つまり持続しながらも新たな価値やポジティブな影響を創出する「リジェネラティブ」なプロジェクトを支援します。また、リジェネラティブなプロジェクトを支援することで、この活動全体の認知度が高まり、より多くの個人、グループ、コミュニティ、資金提供者、企業がリジェネラティブな取り組みを開始するきっかけになることを願っています。     ※1ポンド / 160円換算
ラッシュについて
ラッシュは、新鮮な野菜や果物を使った100%ベジタリアン対応のナチュラルコスメブランドです。約95%の商品がヴィーガン対応です。エッセンシャルオイルをふんだんに使用し、動物実験をせず、可能な限り合成保存料に頼らない処方で手作りしたスキンケア、ヘアケア、バス製品などですべての人の健やかな肌や髪のために役立ちたいと考えます。原材料の新鮮さ、本質的な意味においてオーガニックであることに価値をおいて開発する商品は、フレッシュなうちに使用することで原材料の効果を最大限実感することができると信じています。「ラッシュ」の名が示す通り、毎日の生活を「みずみずしく豊か」に、よりハッピーでヘルシーなものにしたいと考えます。倫理的であること、そしてサステナビリティのその先を目指し、原材料調達から商品開発やパッケージの資材調達など、リジェネラティブであること(再生可能性)を最優先にあらゆる企業活動を行っています。
( https://www.lush.com/jp/ )
https://prtimes.jp/main/html/rd/p/000000566.000006160.html

  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

台湾・花蓮市 日本人警察官の死の真相探す 大おいの男性が調査依頼

2023-05-25 | 先住民族関連
中央フォーカス台湾2023/05/24 18:41:53

左から小山正義さん、魏嘉彦花蓮市長、黄家栄さん
(花蓮中央社)日本統治時代の東部・花蓮で警察官だった大おじを亡くした日本人男性が、2年前に死の真相を求めて花蓮市に調査を依頼したところ、日本統治時代の資料に関連の情報が書かれていたことが分かった。男性は24日、花蓮市を訪問し、通訳を交えて涙ながらに感謝を伝えた。
調査を依頼したのは、熊本県に住む小山正義さん。大おじである小山実さんが1916(大正5)年2月4日に花蓮で30代の若さで亡くなったことは知っていたが、その詳細について父親から聞くことはなかった。
定年退職後の台湾旅行をきっかけに小山家の世帯主として花蓮に出向いて線香をささげたいと思い立った正義さんは、2021年に花蓮市の魏嘉賢(ぎかけん)市長(当時)宛てに手紙を出して協力を依頼。地元の歴史に詳しい黄家栄さんらが調査を進めていた。
黄さんによると、実さんの戸籍が残っていなかったばかりか、当時の新聞記事にも関連の情報が見つからず、調査は困難を極めたものの、殉職者を合祀(ごうし)していた北部・台北の建功神社の名簿を確認すると、実さんの名前を発見したという。
その情報を基に、当時原住民(先住民)族が多く暮らしていた地域で殉職した人の名簿を調べた結果、実さんは現在の花蓮県瑞穂郷舞鶴地区で鉄条網周辺のパトロールをしていた際に感電し、34歳で亡くなったことが分かった。だが、遺灰が建功神社に祭られたかについては分からなかった。
現地には関連の慰霊碑や墓があるかもしれないとして、黄さんは引き続き調査を行う考え。正義さんは進展があり次第、家族を連れて供養したいと語った。
(張祈/編集:齊藤啓介)
https://japan.focustaiwan.tw/society/202305240008

  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする