先住民族関連ニュース

先住民族関連のニュース

シマフクロウ育む森に 札幌でアイヌ文化伝承パネル展

2024-09-05 | アイヌ民族関連

綱島康之 有料記事

北海道新聞2024年9月4日 22:22(9月4日 22:43更新)

アイヌ語でコタンコロカムイと呼ばれるシマフクロウが持続的に生息できる森づくりなどの取り組みを紹介するパネル展

 日高管内平取町と平取アイヌ協会、北海道森林管理局が進める「21世紀・アイヌ文化伝承の森プロジェクト」のパネル展が、札幌市中央区の同管理局庁舎ウッディホール(宮の森3の7)で開かれている。

 パネル展は昨年に引き続き2回目で、8月30日に始まった。同事業ではアイヌ語でコタンコロカムイ(集落の守り神)と呼ばれるシマフクロウが持続的に生息できる森づくりを進めている。

 会場には事業の内容を紹介するパネルのほか、アイヌ民族が神に酒をささげる際に使う木製の道具イクパスイ(捧酒(ほうしゅ)べら)やシマフクロウの巣箱など約20点を展示している。パネル展を運営する平取町アイヌ文化振興公社は「一部の展示は触れることができる。プロジェクトを知る機会にしてほしい」と来場を呼びかける。27日まで。土日祝日を除く午前10時~午後3時。

 ※「コタンコロカムイ」の「ロ」は小さい字。

https://www.hokkaido-np.co.jp/article/1058952/


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慰霊碑建て替えへ先祖に報告の儀式 室蘭アイヌ協会

2024-09-05 | アイヌ民族関連

小林駿太 有料記事

北海道新聞2024年9月4日 18:30

絵鞆岬展望台の慰霊碑前で行われた「カムイノミ」

 絵鞆岬展望台で今月中旬から、アイヌ慰霊碑の建て替え工事が始まることに伴い、神へ祈る儀式「カムイノミ」が3日行われた。

 室蘭アイヌ協会の主催。同展望台のアイヌ慰霊碑が設置から60年以上経過したことを受け、新しく作り替える工事が行われることとなった。

 儀式には同協会関係者や・・・・・・

https://www.hokkaido-np.co.jp/article/1058734/


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江戸~明治期の古文書120点、伊達の民家で発見 アイヌ民族との交流拠点「有珠会所」記述も

2024-09-05 | アイヌ民族関連

足利直哉 有料記事

北海道新聞2024年9月4日 18:28(9月4日 18:46更新)

アイヌ民族に労働の対価として米を与えたことを記した文書。「米八石六斗」などと読める

 【伊達】市内の古い民家から、江戸時代から明治初期・中期にかけての古文書約120点が見つかり、市教委に寄贈された。伊達開拓の礎を築いた亘理伊達家や、江戸幕府が設置し明治初期まで存在した、幕府や松前藩、商人らとアイヌ民族との交易拠点「有珠会所」に関する文書がある。市教委は、市民からの古文書の寄贈は珍しいといい、「伊達の歴史を伝える貴重な資料」としている。

 古文書発見は昨年11月、市出身で埼玉県川越市在住の渋谷栄一さん(83)が市内の遺品整理業者に、松ケ枝町の生家の整理を依頼したことがきっかけ。この業者が古文書を見つけ、親戚の専門家に見てもらったところ、貴重な資料であることが判明。渋谷さんが市教委に相談し、8月1日付で寄贈された。

 古文書の大半は、・・・・・・

・・・・・・・・

https://www.hokkaido-np.co.jp/article/1058733/


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講師に石原良純さんも 湧別町民大学15日から

2024-09-05 | アイヌ民族関連

柳沢郷介 有料記事

北海道新聞2024年9月4日 18:15(9月4日 20:41更新)

 【湧別】俳優で気象予報士の石原良純さんら各界の有識者を講師に招いた生涯学習講座「第48回湧別町民大学」が15日から11月13日まで5回に渡って開催される。

 町民有志でつくる実行委が主催し、講師は前年の参加者のアンケートなどをもとに人選した。会場はいずれも湧別町文化センターTOMで、受講料は5回分が1000円、1回分は500円。小中高校生は無料。町外の居住者も参加できる。参加申し込みは、こちらから。問い合わせは町教委社会教育課、電話01586・5・3132へ。

 各回の日時と講師、講演内容は次の通り。・・・・・・

・・・・・・

https://www.hokkaido-np.co.jp/article/1058718/


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英国保管のアイヌ民族遺骨 1体は釧路に返還 2体はウポポイ慰霊施設へ

2024-09-05 | アイヌ民族関連

佐竹直子和田樹 会員限定記事

北海道新聞2024年9月4日 17:17(9月4日 17:28更新)

 【釧路、浦河、えりも】英エジンバラ大が保管するアイヌ民族の遺骨3体のうち釧路地域で発見された1体について、釧路アイヌ協会(釧路市)が内閣府に地域返還を申請したことが、分かった。また、現在の日高管内えりも町、浦河町で発見された各1体は、地元のアイヌ関係団体が地域返還を求めず、胆振管内白老町のアイヌ文化復興拠点「民族共生象徴空間(ウポポイ)」の慰霊施設に納める方針だ。

 釧路アイヌ協会は、7月30日に内閣官房アイヌ総合政策室に返還を申請した。国の審査で、同協会が返還団体として適切と判断されれば、返還が決定する。返還された遺骨は、釧路市が開設するアイヌ民族の共同墓地に納め、同協会が供養する予定。

 同協会の桃井芳子会長は「遺骨の身元や詳細な発見場所は分からないが、釧路地域の仲間。しっかり供養したい」と話す。

 一方、浦河アイヌ協会は・・・・・

https://www.hokkaido-np.co.jp/article/1058683/


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<登別>幸恵ノート、理解広げて NPO法人「知里森舎」理事長・松本徹さん(70)

2024-09-05 | アイヌ民族関連

犬飼裕一 有料記事

北海道新聞2024年9月4日 10:10

「社会科教員時代にアイヌ民族について仲間と学んだり、横山むつみさんの話を聞いたりしたことが今に至るきっかけになった」と話す松本理事長

【登別】「アイヌ神謡集」を著した登別出身のアイヌ文化伝承者、知里幸恵(1903~22年)の資料やエピソードを伝える「知里幸恵 銀のしずく記念館」(登別本町)。運営するNPO法人「知里森舎」は、神謡集の推敲(すいこう)過程が分かる「知里幸恵ノート」の復刻版を昨年末刊行し、今年は同館でノートの内容を学ぶワークショップや特別展を開催している。理事長で副館長の松本徹さんに、取り組みの意義や知里幸恵の言葉が多くの人を引きつける理由を聞いた。

■「アイヌ宣言で書かれた気付きは、100年たってもすがすがしく、重い」

 ノートには梟(ふくろう)の神の自ら歌った謡「銀の滴降る降るまわりに」など、神謡集に収められている13編の物語のローマ字筆記のアイヌ語と日本語の対訳などが幸恵の直筆でつづられている。江別市の道立図書館が所蔵する6冊中4冊を復刻し、解説冊子を加えた。

 「復刻は12年ぶり。知里森舎が(知里幸恵の功績を伝えてきたとして)北海道新聞文化賞を受賞したことがきっかけの一つで、幸恵のことをさらに知ってほしいと考えました。13編の物語の書き写しのほか、(幸恵に神謡集出版を勧めた言語学者)金田一京助に宛てたメモ書きなどが書かれており、幸恵の考えの一端が伝わってきます」

 「幸恵はノートに『ウポポ(歌)やリムセ(踊り)は何の訳かわからないものが多い』としながら、・・・・・

・・・・・

 <略歴>まつもと・とおる 1954年、登別市生まれ。弘前大卒業後、高校の社会科教諭として登別や室蘭などで勤務。幸恵のめいで銀のしずく記念館初代館長の横山むつみさん(故人)の声掛けで、2011年から記念館の活動に携わる。22年5月から知里森舎理事長。23年5月から記念館副館長。

 ※「リムセ」の「ム」、「モナシノウク」の「シ」と「ク」、「コタンコルカムイ」の「ル」はいずれも小さい字

https://www.hokkaido-np.co.jp/article/1058549/


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<釧根ガイド>今週のイベント 一部抜粋

2024-09-05 | アイヌ民族関連

会員限定記事

北海道新聞2024年9月4日 4:00

【催し】

・・・・・

■8日(日)■

・・・・・

釧路 私設資料館「なつかし館蔵」開放 午後1~5時、なつかし館蔵釧路駅前店(北大通13)。中野吉次館長の貴重な収集品を見学できる。毎週日曜開館。クルーズ船入港時は午前10時~午後5時に特別開館する。1階アイヌ資料館は無料、2階昭和ロマン館は200円。竹内さん090・8709・3451

・・・・・

https://www.hokkaido-np.co.jp/article/1057674/


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【綾町】9/13 アイヌ音楽の神秘を南で体感:トンコリ奏者OKIのライブ開催

2024-09-05 | アイヌ民族関連

omi 9/4(水) 20:10

画像提供:OKI

ヒヤー!

アイヌ語旭川方言で「こんにちは」の意味です。2024年9月13日(金)、樺太アイヌの弦楽器トンコリ奏者で、国内外で人気のOKIさんが、綾のイベントスペースKioraにてライブを行います。

自らのルーツ、アイヌの音楽をベースに、唯一無二の音作りで世界的に評価されているOKIさん。アイヌについては、漫画「ゴールデンカムイ」を通じて存在が広く知られるようになりましたが、宮崎ではまだその文化や歴史については馴染みが薄い部分も多いと思います。そこで、ここではアイヌ民族の文化、その楽器、そしてOKIさんの音楽について簡単に紹介します。

関連記事:

OKIプロフィール (オフィシャルサイトより)

・北の大地と歴史:アイヌとは

アイヌは北海道、樺太、千島列島の先住民族で、独自の文化や言語を持っています。「アイヌ」とはアイヌ語で「人間」という意味です。

異民族による植民地政策により言語を含む伝統的な文化は破壊されました。ところが、それでも生き続けているのがアイヌ文化と社会です。この歴史は、アメリカにおけるネイティブアメリカン(インディアン)の歴史と通じる部分があります。

・神々と人間:アイヌの世界観と音楽

アイヌの文化では、すべてのものに「カムイ」(神)が宿っていると考えられています。神と人間が対等な関係にあることが多く、ユーカラ(神話)では神と人間が話し合いを通じて物事を決定するエピソードが数多く存在します。自然や神々との共存の中から、独自の音楽が生まれました。自然の音や動物の鳴き声を表現したり、特定のパターンを繰り返す特徴があり、トランス音楽に似たスタイルを感じます。波の音、川の音をずっと聴いているときの感覚に近いでしょうか。また、ロシアや他の北方民族、日本の民謡、流行歌の影響も受けています。

・大自然と心の声:アイヌの伝統楽器

アイヌ音楽を表現するための代表的な楽器はこの二つでしょう。

ムックリ:

竹で作られた口琴。口に当て、紐を勢いよく引くと「びょんびょんびょ~ん」と音を出します。北海道の民芸店などで1,000円くらいの手頃な値段で入手できます。

トンコリ:

樺太のアイヌより伝わる弦楽器。形はギターに似ていますが、構造はハープに近い造りになっています。つまり弦の数だけの音階しか出せない制約があります。倍音が生み出す響きのせいか、神秘的な音がします。トンコリを自作しているOKIさんは「トンコリで真夜中に凍ってしまった立木が裂けるような荒々しい音を出したい」とコメントしています。

・伝統と再構築:アイヌ音楽をルーツにしたOKIサウンド

OKIさんは2006年にOKI DUB AINU BANDを結成し、バンド形態で長年活動しています。ビートのきいたリズム、エフェクトをかけたトンコリの音。アイヌ音楽にレゲエやトランスの要素を取り入れた反抗的なスタイルは、国内外で高く評価されています。

今回はソロでの出演です。kioraの落ち着いた空間で、バンドとは一味違う素朴で瞑想的なサウンドに包まれることでしょう。宮崎に来るのは、2020年に国富町で行われたライブ以来です。

今回のチラシの手書き版は、シンプルながらライブの雰囲気がでてますね

・音と魂:音楽に刻まれる文化を知る

この記事でアイヌの説明を長くしたのは、まずはアイヌ民族と文化を知ってもらいたかったからです。ジャズ/ブルースにアメリカの黒人の歴史と魂が刻まれているように、OKIさんの音楽にはアイヌの物語が刻まれています。

・南の空と北の空:綾から北の大地を思う

すべてのものに神が宿るという考えは、神道も同じです。神話のふるさと宮崎県、自然との共存を目指す綾町。OKIさんがここで演奏されることにも、縁を感じます。せっかくのご縁、ぜひ北の音楽に触れてみませんか?遠く離れた北の大地。道産子の私としては、今回のライブを通じて北と南が、空のようにつながることを願っています。

道東のどこか (場所、撮影日失念)

OKI Live
日時2024年9月13日(金)
場所:kiora
住所:宮崎県東諸県郡綾町北俣1424-8
オープン:18:00
スタート:18:30
前売り:2500円
当日:3000円
オープニングアクト
HOZU & Muu chang @yawara_ya
予約:kioraの公式インスタアカウントへのDM、あるいは下記メールにてお申し込みください。
メール:organiccafe.yawaraya@gmail.com
Instagram:公式Instagram
Web:公式Webサイト
OKI DUB AINU BAND:オフィシャルサイト

https://news.yahoo.co.jp/expert/articles/998153afb04a6159fba70647e29e7ce624d34e1e


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「アイヌの神」を彫刻作品に 高校生が作った北斗七星の擬人化オブジェが全国へ

2024-09-05 | アイヌ民族関連

高校生新聞 2024.09.04

藤野彩音さん(北海道・札幌大谷高校2年)の彫刻作品「チ・ヌカㇽ・クㇽ」を紹介します。インパクトの大きいビジュアルが思わず目をひくこの作品は、全国高校総合文化祭(清流の国ぎふ総文2024)の美術・工芸部門に出展されました。作品へのこだわりや制作中のエピソードを聞きました。(文・写真 椎木里咲)

チ・ヌカㇽ・クㇽ(第48回全国高等学校総合文化祭 美術・工芸部門出展)

アイヌの神を作品に

―作品のテーマを教えてください。

作品名の「チ・ヌカㇽ・クㇽ」は、アイヌ語で「北斗七星」です。直訳すると、「チ」が私たち、「ヌカㇽ」が見る、「クㇽ」が神という意味の言葉で、「私たちが見る神」という意味になります。アイヌ民族は北斗七星を「神」として見ていたんです。

私が作ったのは「北斗七星」の擬人化です。私は北海道に住んでいて、普段使う駅でもアイヌ文様を見かけるので、今回テーマにしてみようと思いました。

―こだわったところはどこですか?

アイヌ文様を取り入れたところです。例えば腕の文様は「アイウシ」と呼ばれるもので、厄よけの意味があります。もともとは服の袖に描かれている文様で、「袖から悪いものが入らないようにする」という意味が込められているんです。

約2カ月かけて制作

―難しかったところを教えてください。

人間になっている上半身の部分を作るのに苦労しました。全体を作るのにかかった時間は2カ月くらいです。石粉粘土を使っていて、表面は紙を貼っています。

―よい作品をつくるためにやっていることはありますか?

他の人の作品など、いろいろなものを見に行くことです。私は1カ月に1回くらい、美術館に行っています。

https://www.koukouseishinbun.jp/articles/-/11804


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福永壮志の監督作「アイヌプリ」公開、アイヌの家族を追ったドキュメンタリー

2024-09-05 | アイヌ民族関連

映画ナタリー 2024年9月4日 16:00

「山女」の福永壮志が監督を務めたドキュメンタリー映画「アイヌプリ」が、12月14日より東京・ユーロスペースほか全国で順次公開。また本作が第29回釜山国際映画祭のワイド・アングル部門ドキュメンタリー・コンペティションに正式出品されることもわかった。

「アイヌプリ」場面写真

伝統的な鮭漁・マレプ漁をはじめとしたアイヌ文化を継承し、日常の中で“アイヌプリ”(アイヌ式)を実践する人々を追った本作。北海道・白糠町で生きるアイヌの家族が、祖先から続く鮭漁の技法や文化、信仰を次世代に伝えていく姿が映し出される。

福永は「主人公のシゲさんとは、長編二作目の『アイヌモシリ』制作中に出会いました。誰もいない暗闇の川の中で、夢中でマレプ漁をするシゲさんとその友人達の姿がとても印象的で、いつか映像に収めたいと思ったのがこの映画の始まりです」とコメントした。

※マレプ漁の「プ」は小文字が正式表記
※「アイヌモシリ」の「リ」は小文字が正式表記

福永壮志 コメント

主人公のシゲさんとは、長編二作目の「アイヌモシリ」制作中に出会いました。誰もいない暗闇の川の中で、夢中でマレプ漁をするシゲさんとその友人達の姿がとても印象的で、いつか映像に収めたいと思ったのがこの映画の始まりです。2019年から少しずつ、シゲさんとその家族、友達の日常を撮影させてもらいました。人間味溢れる彼らの貴重な記録がこれから多くの人に届くことを願います。

https://natalie.mu:8443/eiga/news/589536


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個・文化・社会がテーマのカリグラフィーアート  山田淳子カリグラフィー個展「Layers of Feelings II」 10/8(火)~13(日)銀座で開催

2024-09-05 | アイヌ民族関連

ウクライナ、アイヌへの思いを幾重に重なる文字で表現

株式会社Studio Hart 2024.09.04 09:30

株式会社Studio Hartは、カリグラフィーアーティスト山田淳子の個展「Layers of Feelings II ~かさなる思い~」[会期:2024年10月8日~10月13日、会場:月光荘(銀座)、以下 本展]に企画協力いたします。会期中、来場者参加型のライブイベントも開催いたします。

「かさなる思いIII」

本展は、カリグラフィーの技法を用いた絵画作品を3つテーマに基づき展示いたします。

(1)個人(内省する文字と言葉、心の葛藤、人間関係)

(2)文化(アイヌの模様)

(3)社会(ウクライナなど時事を題材とした文字と言葉)

いずれも、カリグラフィーの技法を用いて、文字や模様で紙を埋め尽くし、文字の中に更に幾重にも文字を重ねて新たなイメージ(形)を表出させていることが特徴です。

この技法を用いた作品は国内外でも珍しく、2009年に開催された「日本・ベルギー レターアーツ展」で高く評価されました。

文字、言葉に託された「思い」が別の「思い」の間に見え隠れし、複雑な心象風景となって、個人、文化、社会における、想いの重なりやすれ違いを表現しています。この制作プロセスは、山田自身が文字によって記憶に刻みこむ作業でもあります。

(1)個人(内省する文字と言葉、心の葛藤、人間関係)を代表する作品として、「かさなる思いI」は、山田が日常の中で抱えてきた人間関係におけるすれ違いや葛藤を文字の重なりによって表現しています。

参考作品:「かさなる思いI」2008年 縦26cm×横36cm 紙にアクリル、ガッシュ

(2)文化(アイヌの模様)の代表作となる「かさなる思いII」は、個人と社会との繋がりである「文化」をテーマとした作品です。出身地である北海道の人間としてアイヌ文化を理解することは避けられない、とアイヌ文様に独自の解釈を加え、描きました。歴史という時間の重なり、文化を理解して想いを重ねることを試みた作品です。

カリグラフィーという技法を用いて表現することで幾重にも重ねられた文字がさらに大きな言葉やイメージを形作ります。

参考作品:「かさなる思いII」2009年 縦65cm×横51cm 紙にアクリル、ガッシュ

(1)と(2)が山田本人から発生した社会との繋がりであるのに対し、(3)社会(ウクライナなど時事を題材とした文字と言葉)を代表する作品は、社会や世界情勢を俯瞰した作品となっています。それらは、山田が直に関わったことでなくても、大きな意味では影響を受けてしまう社会情勢や歴史的な出来事をまず自分で理解し、記憶として止める作業として制作されたものです。

4年に一度行われる世界的スポーツ大会の全ての競技名を文字の中に詰め込んだ「Hop Step Jump」や、ウクライナの全ての都市名を大きな文字の中に詰め込んだ作品「Pray for Peace」がその代表作です。

参考作品:「Pray for Peace」2023年 縦97cm×横69cm 紙にアクリル、ガッシュ

参考作品:「HOP STEP JUMP」2020年 縦60cm×横44cm 紙にアクリル、ガッシュ

カリグラフィーの歴史を遡ると、写本装飾(イルミネーション)があります。山田はそれらの技術も体得しており、美しく装飾された文字と写本という次の世代へ記憶を繋げる行為が、文字を重ねて作品を作る行為とも重なりを見せています。また、ガラス等さまざまな素材に発色よく描ける絵具“キットパス”を通して、描くことの楽しさを子供達に伝える活動も精力的に行なっています。

アートとしてのカリグラフィーの新たな表現と可能性を探る試みとして制作した新作を本展でご高覧ください。

【開催概要】

山田淳子カリグラフィー個展「Layers of Feelings II ~かさなる思い~」

会期  :2024年10月8日(火)~10月13日(日)

     11:00~~18:00(最終日は14:00まで)

会場  :月光荘 画室2

     104-0061 東京都中央区銀座8-7-18-1F

     入場無料

在廊日 :10月8日(火)~10月13日(日)

企画協力:株式会社Studio Hart

【期間中の参加型ライブペインティングイベント】

キットパスを用いて、来場者がそれぞれの思いを文字や絵でお互いに大きな画面に重ねて描いていきます。作家の思い、来場者の思いが重なる1枚の作品を作り上げていく制作の過程を1つの作品として提示するライブペインティングイベント。参加は無料です。会期中いつでも、どなたでも参加が可能です。

<山田淳子について>

(カリグラフィーアーティスト)

カリグラフィーの技法を用いて自己と社会との繋がりや記憶をテーマに制作。

子供達とキットパスを用いてガラスの上に描くアートのワークショップも地元函館市で定期的に行っている。

1989年より本格的にカリグラフィーを学び始め、さらにアメリカ合衆国のソノマ、ボストン、シアトル、ダラス、イギリスのサンダーランドのワークショップでカリグラフィーを学ぶ。

1999年から2017年の間に、函館で個展を4回、山形で1回開催。2000年から2024年の間に、札幌、東京、横浜で開催された多種のグループ展に14回参加。

2009年、「日本・ベルギー レターアーツ展」入選。2017年、「AJCクリエイターズコレクション展2017」入選。

掲載歴:

「第1回カリグラファーズ・ギルド作品展」作品集(第1~6回)

「日本・ベルギー レターアーツ展」作品集

「AJCクリエーターズコレクション展2017」作品集

「つくりびとNo101」、「つくりびとGOLD」

マイベストプロ(HTB北海道テレビ)

https://mbp-japan.com/hokkaido/studioumi/interview/

Instagram  : https://www.instagram.com/studio.umi

ウェブサイト: https://studioumi.com/

https://www.atpress.ne.jp/news/408464/amp


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生誕90年記念 藤戸竹喜の世界展

2024-09-05 | アイヌ民族関連

美術展ナビ 2024.09.04

公式サイト

https://event.hokkaido-np.co.jp/fujito/

今、北海道を代表する木彫家、藤戸竹喜(1934~2018)の驚異的な仕事に熱い眼差しが注がれている。
藤戸竹喜は、北海道の美幌町に生まれ、少年期を木彫り熊の職人で賑わう旭川市近文で過ごした。熊彫りの名工として知られた父・竹夫のもと、12歳から熊彫りを始め、15歳には、一人前の職人として木彫り熊を店頭で彫り始めた。以来一貫して木彫制作に取り組み、1964年、30歳で北海道釧路市阿寒湖畔に民芸品店「熊の家」とアトリエを構えて独立。アイヌ民族の伝統的な彫りの技を受け継ぎながら、熊、狼、狐やシャチ、ラッコ、エビ、カニなど北に生きる動物たちや、先人たちの威厳あふれる肖像彫刻へと作域を広げ、独自の芸術世界を創造した。生命あるものへの深い愛情に根ざした生気あふれる表現は、国内外から高く評価され、2015年に北海道文化賞受賞、2016年には文化庁から地域文化功労者として表彰されている。
本展では、藤戸竹喜の仕事の全容を、初期から晩年に至る代表作約90点によって紹介するとともに、藤戸竹喜が受け継ぎ、収集したアイヌコレクションをあわせて紹介する。

開催概要

https://artexhibition.jp/exhibitions/20240824-AEJ2302165/


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山崎賢人が中川大志を絶賛「このドラマの成功を確信した」。ドラマ版「ゴールデンカムイ」完成披露試写会レポ

2024-09-05 | アイヌ民族関連

マイナビウーマン2024年9月4日 11:10

累計発行部数2900万部超の大人気コミックが原作の、大ヒット映画『ゴールデンカムイ』の続編となる、待望のドラマシリーズ第1弾『連続ドラマW ゴールデンカムイ ―北海道刺⻘囚人争奪編―』が、10月6日(日)より、WOWOWにて独占放送・配信されます。

本作は、明治末期の北海道を舞台に描く、アイヌの埋蔵金を巡るミステリーであり、魅力的なキャラクターたちが相まみえる冒険活劇。連続ドラマ版では、埋蔵金のありかを示す“刺⻘人皮(いれずみにんぴ)”争奪戦が、いよいよ本格化します。

放送に先立ち、8月27日(火)に都内で完成披露試写会が開催され、上映前には、主人公・杉元佐一 役を務めた山﨑賢人さんをはじめ、アシㇼパ役の山田杏奈さん、白石由竹役の矢本悠馬さん、二階堂浩平・洋平役の栁俊太郎さん、奥山夏太郎役の塩野瑛久さん、家永カノ役の桜井ユキさん、鯉登少尉役の中川大志さん、キロランケ役の池内博之さん、鶴見篤四郎役の玉木宏さん、土方歳三役の舘ひろしさんら豪華キャストのみなさんが登壇。

撮影秘話からおすすめシーンの紹介など、作品の魅力を語ってくれました。

■山崎賢人、中川大志を絶賛「このドラマの成功を確信した」

イベント冒頭、ドラマ版『ゴールデンカムイ』について「映画が序章に過ぎなかったという感じでドラマも始まっていきます」と自信たっぷりに紹介した山崎さん。

ドラマでは映画以上にさまざまなキャラクターと対峙するが、「続々と立ちはだかる強敵のなかで大変だったキャラクターは?」という問いには「全部です!」と宣言し、会場を笑わせました。

続けて、「ドラマから登場するキャラクターはみんな癖というか濃い人たちばかりで、全員印象に残っています」と語り、キャスト発表時から大きな反響があった中川さん演じる鯉登音之進についても「何話で出てくるかは言えないんですけど、すごく魅力的な鯉登少尉だったので、撮影が楽しかった。大志と共演するのもかなり久しぶりだったのですごくうれしかったですし、大志が演じる鯉登少尉が出てきた時『このドラマの成功を確信した』とみんなが言っていました」と期待をあおりました。

それを聞いた中川さんは「10代の頃から知っている賢人と久々に現場で一緒になったので照れ臭かったです」と笑顔を見せ、自身の演じた鯉登音之進について、「ビジュアルの一つひとつから打ち合わせをしながら作り込んでいった。

特徴的な眉毛にはこだわりました。自分でもあの眉毛をつけた時、鏡を見て『鯉登じゃん』と思った」と自画自賛。

「あの眉毛には感謝してます。スイッチを入れてくれる。薩摩弁や特殊な示現流の剣術もかなり大事に演じました」と撮影時を振り返って語りました。

しかし、現場では遠目から中川さんの姿を見た山崎さんと矢本さんがなぜか笑っていたようで「なんで笑ってるんだろうなと思ってやりづらかった」と愚痴をこぼした中川さん。山崎さんは「大志が好きなんですよね。だから走ってくるだけで良くて」と誤魔化した様子でしたが、矢本さんは思い出し笑いをしながら「実際縦に眉毛が生えてるだけでまあまあ面白いのに、全力で走ってくるのは見たことない絵面で耐えられなかった」と説明していました。

■山田杏奈、ドラマでも変顔満載?個性溢れるキャラクターたち

映画版では「いろいろなアシㇼパを演じられて楽しかったです」と語っていた山田さん。ドラマ版ならではの注目ポイントについて「アシリパの出生にまつわることだったり、金塊争奪戦にどう関わってくるのか、ということが段々とドラマの中で明らかになってくるので、そこにアシリパがどう対峙するのか観ていただけたらなと思います。

あとはグルメですね。映画に引き続きたくさん出てくるので、そこもお楽しみに」とアピール。

映画では原作同様変顔などコミカルなシーンも多いそうですが、「ドラマの方も家で漫画と見比べながら(変顔を)練習してました。面白いシーンは映画よりも盛りだくさんかもしれない」と笑いました。

また「異次元すぎる完成度」と話題になった鶴見篤四郎を演じた玉木さんは、ドラマ版ではさらに突き抜けた躍進があるそうで、「映画の時とは違った側面が見られるのではないかと思います。特殊メイクのおかげで完成度がすごく高かったのかなと思うので、あの見た目に追いつくために頑張らなきゃいけないなと思ってやっていました。第七師団は本当にヤバいやつらばっかりだと、ドラマを全部観て改めて思いました。でも、それぐらい見応えがあります」と太鼓判。

さらに、両耳を失っている二階堂浩平を演じた柳さんも「ビジュアルがけっこうインパクトがあります。ヘッドギアを被ってるんですが、あごの部分に耳を付けて、頭に乳首を付けて……(笑)。そこを見ていただけるだけで結構笑えるポイントだと思います」とそれぞれ自身が演じる奇抜なキャラクターについて紹介しました。

https://woman.excite.co.jp/article/lifestyle/rid_Escala_mw8780047/


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ノルウェーのAI導入遅延、小国のデータ不足と先住民言語への配慮

2024-09-05 | 先住民族関連

鐙麻樹 北欧・国際比較文化ジャーナリスト|ノルウェー国際報道協会役員 9/5(木) 7:05

ノルウェー監査総監室は、2018~2023年までの公共部門における人工知能(AI)の活用について調査を行った。

「ノルウェーが世界トップクラスの人工知能インフラを持つという野望を考えると、全体的な取り組みが弱すぎる」

9月2日に発表された報告書「政府における人工知能の活用」では、「満足のいくものではない」と指摘された。

監査官によると、AIを活用してきた政府機関は50%未満に過ぎない。

報告書の指摘

  • 医療・介護サービス省には111のAIシステムがあるが、外務省には1つもない
  • AIに関する未解決の法的問題がまだある
  • AIシステムを訓練するための質の高いデータ不足
  • AIの専門知識が不足
  • 「倫理的原則がどのように守られるか」に大きなばらつきがある

ノルウェーの公的機関におけるAI導入の遅れには、大きく二つの問題が関係している。

倫理的原則の適用の困難

公的機関では、個人データの扱いやAIの決定過程の透明性を確保することが不可欠だが、「倫理的原則の厳格な適用」がAI技術の導入を複雑にしている。

個人情報保護法や透明性の確保に関する具体的なガイドラインが不足しているため、AIシステムの実装において多くの公的機関が法的な不確実性に直面しているのが現状だ。

よって、新技術を導入するプロセスが遅れ、プロジェクトの停滞につながっている。

インフラとデータ品質の不足

効果的なAI導入には高品質なデータとそれを支える強固なデータインフラが必要だ。ノルウェーではこの基盤が十分に整備されておらず、データの整合性やアクセスの問題が発生中。

公的機関が保有するデータの質が不十分であることや、異なるシステム間でのデータ互換性の欠如が、AIの効率的な運用を妨げる要因となっている。

「話者が少ない」小さい規模の国が抱える問題

「高度なデータ不足」には、北欧という、世界的にみると「マイナー」な国であるが故の問題が背後にある。

読者の皆さんに、北欧諸国の言語を学んでいたり、見聞きしたことのある人は、どれくらいいるだろうか?英語やフランス語などとは反対に、北欧諸国の言語の割合はネットの世界でも「少ない」。

それはノルウェー語のデータやノルウェーに関するデータが足りていないことを意味する。

少数派の言語であるが故に、小規模な北欧は「高度なデータ不足」問題に陥りやすく、話者の多い大規模言語のバイアスを受けやすい脆弱性をもっている。

つまり、北欧の中でもさらに規模が小さいアイスランドやグリーンランドなどは、よりこの不公平な影響を受けることにもなる。

報告書でも、「AIツールのベースとなる基本モデルは、ノルウェー語やノルウェーの価値観とはまったく関係のない、少数のグローバルな民間企業によって開発されている」と指摘されている通りだ。

ノルウェー国民が自国語でより高度なAIサービスを受けるためには、書き言葉とサーミ語の両方で優れた言語資源があることが極めて重要です。
人工知能を利用すれば、文章の翻訳、文章作成、大量の文書の内容分析などの作業を効率化することができます。
しかし、このようなソリューションをノルウェー語やサーミ語の書き言葉や方言用に開発するには、技術をこれらの言語や地域の状況に適合させなければなりません。
報告書P54~55

ノルウェー語はそもそも2種類あり、加えて地域によって、方言や訛りが異なる。またサーミ人をはじめとする先住民族の言語も複数ある。

公平性を目指すためには、言語モデルを訓練する必要があるが、ノルウェー語やサーミ語などの大量のデータが不足しているのだ。

実際、筆者もChatGPTなどを使用してみると、ノルウェー、特に先住民の関する情報や画像には誤った描写が目立つことが気になっていた。

迫害されてきた先住民に関する情報や画像にバイアスが多く反映されている光景は、まるでAIによって「植民地主義が再生産されている」かのようにも感じた。

再生可能エネルギーの発展を急ぐノルウェー政府と、土地を巡り対立が深まる先住民サーミの人々 筆者撮影

ノルウェーの対策と求められていること

  • ノルウェー政府はデータ管理とAIの倫理的使用に関するガイドラインの強化に努めている
  • データの質を向上させるための標準を設け、公的機関におけるデータガバナンスを強化することが求められている
  • AIの倫理的使用を保証するための透明性の高いプロセスの確立が進められており、個人データの保護と公正なAIの適用を目指している
  • 言語資源の収集と利用を促進するために、ノルウェー文化・平等省の指揮の下、ノルウェー国立図書館の言語バンクは、優れた言語技術を開発するために、ノルウェー語のテキストと音声の大規模なデータセットを提供している

求められる高品質の現地言語データの整備

AI導入を急ぐ過程で、公平性や透明性が欠けた低品質なデータが基盤となる事態は避けなければならない。

特に、小規模でマイノリティ言語を持つ国として、言語的多様性を尊重し、それを反映したデータ管理が必要だ。

ノルウェー政府は高品質の現地言語データの整備にリーダーシップを発揮することが求められており、この報告書がその重要性を明らかにしている。

ノルウェーがAIを公正かつ効果的に活用するためには、これらの課題への対応が不可欠となるだろう。

https://news.yahoo.co.jp/expert/articles/73e9780bfc5457eca78d933b1a454ee33ebeb411


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寄付の受付開始:『エクアドルアマゾンの野生カカオを中心に6,000本の植樹』でアマゾン保護と先住民の貧困解決に挑むプロジェクト。

2024-09-05 | 先住民族関連

国際協力NGOママノアマゾニア 2024年9月4日 13時19分

目標額135.9万円達成で事業がスタート。公益社団法人国土緑化推進機構の『SDGs貢献使途限定募金』の募集開始。

NGOママノアマゾニア(代表江沢孝太朗/東京都港区/NPO法人設立準備中)は、2024年9月2日から、公益社団法人国土緑化推進機構の『SDGs貢献使途限定募金』の候補プロジェクトに採択をされた『希少な野生種カカオと森林樹木6,000本の植樹を通じて、原生林保護と森林拡大を目指すプロジェクト』への寄付金の募集を開始します。

本プロジェクトは、目標額135.9万円の寄付金募集が達成された場合に事業開始が正式に決定される助成事業です。

寄付募集期間:2024年9月2日から10月30日

寄付サイト:https://www.green.or.jp/bokin/crowdfunding/sdgs-r6-03

本事業の目的と内容

このプロジェクトでは、希少遺伝資源を持つ在来種の野生カカオを中心に森林樹木を6,000本植樹することで、エクアドルアマゾンの原生林保護及び森林拡大を行います。

希少野生カカオを植樹の中心に据えることで、原生林を保護しているキチュア族コミュニティの将来的な収入源となることも目指しています。

活動場所の地図や遠景写真

活動場所は、日本から約15,000kmの距離にあるエクアドルのナポ県テナ市のパソウルクというキチュア族のコミュニティが所有する約1,400haの熱帯林です。この地域はナポ ガレラス国立公園に隣接する緩衝地帯になっています。歴史的にカカオの原産地と考えられています。この地域にはアリクイ、蝶、サル、アグーチ、シカ、猪、アンデスイワドリ、オオハシ、シチメンチョウ、リスなどが見られ、隣接する国立公園にはジャガー、ピューマ、熊なども生息していて生物多様性のホットスポットとされています。

本プロジェクトの社会生態学的な影響

  • 野生種カカオを中心とした原生林の保護と拡大
  • 森林樹木植樹による気候変動の緩和
  • 周辺の原生林保護に貢献し、生物多様性の損失を防ぐ
  • 野生カカオ豆によるバリューチェーンの創出を通じて小規模農家の生活条件の改善、貧困の削減

プロジェクトの流れ

1. 野生カカオの木の生息地調査と実の収集

  • 約1400haの地域のどこにどのくらいどのような野生カカオが生息しているかを調査。
  • 苗作りのため実の収集。
  • 野生種カカオと共に生息している森林樹種についての調査。
  • 巨木に登るためのハーネス購入、安全研修実施。
  • GPSマッピング。

2. 苗木の育苗場の建設、技術教育

  • 苗床を2箇所建設。
  • 野生カカオと森林樹木の育苗。
  • カカオ3000本、その他3000本が目安。

3. 育苗場の維持管理 

  • 苗床の日々のメンテナンス。
  • 苗木の生存率調査。

4. 先住民農家による原生林の適切な区画への植樹 

原生林の中の樹木が少ない区画にカカオと森林樹の植樹を実施。

5. 野生種カカオの遺伝子調査

募金の用途

◎環境整備

区画調査、整備、収集

◎野生カカオの生息状況の把握、植樹区画の選定、GPSマッピング、苗木を作るための果実の収集作業

- WINAKの技術者1名1.5ヶ月 ¥213,300

- コミュニティから2名60日 ¥189,600

- 種の収集 ¥158,000

- 品種と遺伝子解析の研究: サンプルあたり51ドル+許可+送料+材料  ¥316,000

- 樹高20m以上の野生カカオのを安全に収集するための安全装備 ¥158,000

- 安全装備の講習会 ¥79,000

◎苗床作り、苗木づくり

- 2箇所に苗床を設置する。技術者2名: 1ヶ月、メンテナンス(6ヶ月): 2名 ¥252,800

- 苗床の材料 ¥205,400

- 苗床のメンテナンス ¥181,700

◎植樹

- コミュニティの農家による原生林中で緑が少なく野生カカオの植樹に適した区画の選定。

区画の選定は技術者2名×1週間、2つの地域で各10名合計20名の農家による植樹。 ¥284,400

- 6ヶ月後の苗木の死亡率、生存率モニタリング: 

者2名×2週間 ¥142,200

◎現地でのプロジェクトコーディネイト費、会計費 ¥379,000

◎プロジェクト合計¥2,710,000

NGOママノアマゾについて

NGOママノアマゾニアは、「豊かな熱帯雨林の保全」と「エクアドルのアマゾンチャクラ農法(世界農業遺産)を実践する家族農家が安心して笑顔で暮らせる社会」を目指しています。10年以上にわたり、エクアドルのアマゾン地域で先住民キチュア族の仲間たちと仕事をともにしてきたメンバーが中心となり2024年に設立をいたしました。(NPO法人は申請準備中)

エクアドルアマゾンにおいては、先住民が伝統的な森林農法であるアマゾンチャクラシステム(国連FAOが世界農業遺産に認定)を実践しており、多品種の農作物の生産と熱帯雨林の保全を行っています。

私たちは、地球規模の課題を見据えながら、エクアドルアマゾンのチャクラシステムの家族農家を支援することで、先住民の収入向上、コミュニティ強化、権利の保全、熱帯林の保全の正の循環が回るように支援することを目的として活動を行っています。地域レベルでの活動が世界中の地域において行われ、相互に知恵と事例を交換することで、地球規模での課題解決につながることを願っています。ぜひ、私たちの仲間になっていただければ嬉しいです。

本事業によるSDGsへの貢献

✳︎貧困をなくすこと

エクアドル原生林に生息する希少な野生種カカオの遺伝子を分析し希少性を証明。将来、コミュニティが野生種カカオを高付加価値で商業化することで、貧困地域であるパソウルクに住むキチュア族の家族の収入向上に寄与する。

✳︎質の高い教育

熱帯雨林の山奥に位置するこの地域においては、子供の教育に課題を抱えている。

大人の収入が非常に少ないことによって、子供の教育機会が他地域と比較して乏しい。将来の収入源確保が子供の教育環境の向上に寄与する。

✳︎清潔な水と衛生

清潔な水を扱える上下水道がないこの地域では衛生的な水の利活用が課題であるが、将来的に野生種カカオが収入源となることで新たな衛生設備を導入する助けとなる。

✳︎適切な良い仕事と経済成長

街や市場から遠く離れたこの地域で豊かな原生林から、その原生林を傷つけることなくむしろ活用して継続的な収入を得られる仕事を作ることに寄与する。

✳︎不平等を減らすこと

森の護り人であるエクアドルキチュアの人々は政治的、経済的に長年に渡り不平等を被ってきているが、豊かな原生林からの将来的な野生種カカオの商業化によって、まず経済的な不平等を減らすことに寄与することができる。

✳︎持続可能なまちと地域社会

原生林を守りながら収入源を確保することで、コミュニティで仕事及び収入を得る人が増え、結果としてコミュニティがより良い発展を持続的にすることに寄与する。

✳︎責任を持って生産し、消費すること

原生林から自然を傷つけずに収入を確保することのできるこの取り組みによって、持続可能なチョコレート原料を提供することができる。日本の消費者が熱帯雨林保全に寄与しながら食べることのできるチョコレートを提供することができる。

✳︎気候変動への対策

エクアドル熱帯雨林の原生林は炭素隔離において地球上で重要な役割を果たしている。樹木のない区画に6,000本の植樹をすることでその木を起点に森林が再生する手助けをする。原生林の炭素蓄積量は1hあたり約330トン、切り開いてモノカルチャー農園にしてしまうと約80トンまで落ちてしまうというデータもあるように、熱帯林保全と、熱帯林を収入源とできる社会経済体制を作ることが重要であり、このプロジェクトはその2つに寄与する。

✳︎陸のいのちを守ること

エクアドル熱帯林は生物多様性のホットスポットである。熱帯林保全と森林拡張によって、多様な動植物の棲家を守ることに寄与する。活動地域ではアリクイ、蝶、サル、アグーチ、シカ、猪、アンデスイワドリ、オオハシ、シチメンチョウ、リスなどが見られ、隣接する国立公園にはジャガー、ピューマ、熊なども生息している。

✳︎平和で公正な社会

先住民は世界的にも政治の中心から外れていたが、一方で5%しかいない世界の先住民が守るエリアが地球上の生物多様性の80%を抱えているというデータもある。先住民の権利保全、収入向上、原生林の保護は一体で重要なテーマであり、この事業はそれに寄与する。

✳︎目標のために協力すること

コミュニティメンバーと先住民農業組合を中心に事業を行いつつ、日本からボランティア希望の方がいればエクアドルツアーを実施し、国際協力を推進する。

資料DLはこちら

d148783-1-0c499982f1b76ba52a9d8df042ea7ab7.pdf

NGOママノアマゾニア

NGOママノアマゾニアは、「豊かな熱帯雨林の保全」と「エクアドルのアマゾンチャクラ農法(世界農業遺産)を実践する家族農家が安心して笑顔で暮らせる社会」を目指しています。10年以上にわたり、エクアドルのアマゾン地域で先住民キチュア族の仲間たちと仕事をともにしてきたメンバーが中心となり2024年に設立をいたしました。(NPO法人は申請中)
エクアドルアマゾンにおいては、先住民が伝統的な森林農法であるアマゾンチャクラシステム(国連FAOが世界農業遺産に認定)を実践しており、多品種の農作物の生産と熱帯雨林の保全を行っています。
私たちは、地球規模の課題を見据えながら、エクアドルアマゾンのチャクラシステムの家族農家を支援することで、先住民の収入向上、コミュニティ強化、権利の保全、熱帯林の保全の正の循環が回るように支援することを目的として活動を行っています。地域レベルでの活動が世界中の地域において行われ、相互に知恵と事例を交換することで、地球規模での課題解決につながることを願っています。ぜひ、私たちの仲間になっていただければ嬉しいです。

NGOママノアマゾニア
ウェブサイト 以下略

https://prtimes.jp/main/html/rd/p/000000001.000148783.html


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