先住民族関連ニュース

先住民族関連のニュース

アイヌ民族の昔話、白老の有志がアニメ制作 22日にBSで全国放送

2024-09-21 | アイヌ民族関連

武内敦貴 有料記事

北海道新聞2024年9月20日 22:07(9月20日 22:38更新)

22日に放送されるアニメのうち、故高橋房次さんが書いた物語が題材となった「ふんべ山」(animal spirit提供)

 【白老】町や町民有志らでつくる「白老ふるさと昔話制作事業実行委員会」による、アイヌ民族の物語を題材にしたアニメーション作品が完成した。22日にテレビ番組で全国放送され、11月にはアイヌ文化復興拠点「民族共生象徴空間(ウポポイ)」でも上映される。

 アニメは「金の声 銀の声」「ふんべ山」「きつねのチャランケ」の3作品。そのうち「ふんべ山」(約6分)は、名誉町民の故高橋房次さんが口伝を基に書いた物語が題材で、アイヌ民族の若者が神様の力を借り、海の暴れ者を退治する内容だ。22日午前11時~11時半にBS―TBS「むかしばなしのおへや~伝えたい日本昔話~」で放送される。

 アニメは町制施行70周年を記念し・・・・・・

 ウポポイでは11月23日午後1時から約30分間、体験交流ホールで上映する。

https://www.hokkaido-np.co.jp/article/1065571/


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イナキビ手作業で収穫、伝統料理に 平取町民らアイヌ文化体験

2024-09-21 | アイヌ民族関連

石井純太 有料記事

北海道新聞2024年9月20日 18:50

手作業でイナキビの収穫を体験する参加者ら

 【平取】イナキビを収穫し、きねと臼を使って粉にして伝統料理のシト(団子)を作る「イチャ・イユタ(穂ちぎり・つき物)体験」が町二風谷地区で行われ、町内や東京から参加した10人が作業を楽しんだ。

 町などが7日に主催した。参加者は町アイヌ文化振興公社が管理する約1ヘクタールの畑で、貝殻でできた昔ながらの民具「ピパ」を金属で模した道具を使って、イナキビを30センチ程度にちぎるように収穫した。

 アイヌ民族の伝統家屋「チセ」が並ぶ広場「二風谷コタン」に移り、・・・・・・

https://www.hokkaido-np.co.jp/article/1065362/


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宇梶静江さん個展 古布絵でシマフクロウ表現 白老で23日まで

2024-09-21 | アイヌ民族関連

武内敦貴 有料記事

北海道新聞2024年9月20日 18:46

シマフクロウが目を大きく開いたり、翼を広げて飛んだりする様子を表現した作品などが並ぶ宇梶静江さんの個展

 【白老】町在住の詩人で古布絵作家の宇梶静江さん(91)の個展「古布絵作家 宇梶静江の世界」がしらおい経済センター(大町2)で開かれている。布絵にアイヌ文様刺しゅうを組み合わせ、シマフクロウやサケなどを表現した作品約50点が展示され、来場者の目を引いている。

 町内の観光関係者らでつくる白老文化観光推進実行委員会が主催。古布絵は、古い布を絵を描くように縫い合わせ、作品の中にアイヌ文様刺しゅうを施す宇梶さんが確立した手法で、現在も制作活動を続ける。

 アイヌ民族にとって、・・・・・・・

23日まで。午前10時~午後5時で、入場無料。

https://www.hokkaido-np.co.jp/article/1065355/


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「アイヌがまなざす」「家族、この不条理な脚本」書評 多数派による差別と神話を解体

2024-09-21 | アイヌ民族関連

好日好書 2024年09月21日

評者: 藤田結子 / 朝⽇新聞掲載:

アイヌがまなざす──痛みの声を聴くとき

著者:石原 真衣

出版社:岩波書店

ジャンル:社会・政治

ISBN: 9784000616416
発売⽇: 2024/06/17
サイズ: 2.9×18.8cm/360p

アイヌがまなざす」 [著]石原真衣、村上靖彦/「家族、この不条理な脚本」 [著]キム・ジヘ

 マジョリティはマイノリティが直面する困難に気づけない。自戒を込めていうと、学ぼうとしなければ、意図せずして差別を助長するかもしれない。目が覚めるような読書体験をもたらす2冊を届けたい。
 『アイヌがまなざす』は、多数派日本人である和人によって一方的に表象されてきたアイヌ自身が、和人をまなざし返す秀逸の書だ。インタビューを基に、遺骨返還運動、アイヌ女性への差別、学術界にみられる問題を軸に論じていく。
 著者の1人、北海道大アイヌ・先住民研究センターの石原真衣氏は、日本人フェミニストは日本人のことしか考えてこなかったのではないか、と問いを投げかける。
 北米では、白人女性は黒人女性からの批判を受容しつつ、フェミニズムが発展してきた。一方、日本ではジェンダー論の教科書にアイヌや沖縄、在日を取り巻く植民地主義を扱う書はないという。先住民や被植民者の女性が日常的に暴力を受けているのに、その差別の交差性は十分に論じられていない。
 そして、日本人の女性知識人に多数派である特権性を自覚するよう促す。マジョリティ女性に、暴力を止める可能性を期待するからこそだ。
 さらに本書は、和人の研究者にとって都合のいいアイヌが好まれ、そうでない者は排除される構造を鋭い洞察力で描き出す。ハッとさせられる文章が持つ力を、頁(ページ)をめくって確認してほしい。
 『家族、この不条理な脚本』は、性的マイノリティに焦点をあて韓国の家族制度を考える。「嫁が男だなんて!」というよく知られたスローガンは、結婚制度に女性の従属と同性愛差別が根深く残る状況を浮き彫りにする。
 同性カップルは出産ができないから結婚すべきではない、子どもが不幸になるといった主張はなぜ生まれたのか。本書は家族という神話を慎重に解体していく。あるべき家族像にこだわる日本との共通点も興味深い。
    ◇
いしはら・まい 北海道大准教授。むらかみ・やすひこ 大阪大教授▽金知慧(Kim Ji-hye) 韓国の江陵原州大学校教授。

https://book.asahi.com/article/15434585


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寛一郎、映画「シサム」主演に「アイヌの文化を映画として残せることにすごく価値がある」

2024-09-21 | アイヌ民族関連

スポニチ9/21(土) 7:00

【インタビュー】俳優の寛一郎(28)が映画「シサム」(13日公開、ムの正式表記は小文字)で主演を務めている。北海道の大自然を舞台に、江戸時代前期のアイヌと和人の対立を描いた作品。寛一郎は、武家の若者がアイヌの人々との交流を通じて自分の価値観を見つめ直していく姿を繊細に演じている。「今の時代にリンクしている部分がある」と、作品をアピールした。(望月 清香)

 町全体がアイヌと和人が共生してきたという認識を持つ北海道・白糠町で撮影。専門家の監修の下、当時のアイヌの生活を完全再現した。伝統的な住居「チセ」やサケ漁、ジェスチャーや楽器…。アイヌの文化が瑞々しく躍動感たっぷりに描かれている。寛一郎は「自然とその世界に入り込めた」と振り返った。撮影の中では伝統的な汁料理「鮭のオハウ」を実食。「素材の味と塩味だけ。自然の味でさっぱりしていておいしかったです」と、文化を肌で感じた。

 アイヌは全てに「カムイ」(神)が宿るという考えの下、独自の文化を築いてきた。「アイヌは自然との共存や人との共存をものすごく大事にしている人たち。それは人間の普遍的なテーマだと思う。見習わなければいけないし、そうでありたいとものすごく感じました」。役柄同様、寛一郎自身もアイヌ文化に共鳴していった。

 寛一郎にはアイヌに興味を持つ原体験がある。小学生の時、通っていた学習塾の課外活動の一環として、アイヌの集落で1~2週間生活をしたという。「川でよく遊びました。7、8歳だったので深いことは分からないですけど、消費者ではなく自然との循環の仲で共存している感覚がありました。縁を感じてオファーを受けました」と語った。

 「アイヌの文化はもっと深いですが、アイヌの文化を知るきっかけになる作品になれたかなと思います。アイヌの文化が消えゆく中で、エンターテインメントとして映画として残せることに凄く価値があると思います。役者としてこのような作品に出られたことは喜びがあります」。

 今作で描かれている民族や文化の違いによる分断は現代に通じるテーマでもある。今の社会だからこそ見てほしい作品だ。「僕らが考え続けないといけない問題。考えるためには知ることが必要だと思います」と、力強い眼差しで語った。

 今作だけでなく、禁じられた熊狩りに挑む若者を描いた映画「プロミスト・ランド」(6月29日公開)など、社会性の強い作品に多く出演している寛一郎。その背景には探求心がある。「自分が知りたいと思える作品に参加できたらと思っています」と語る。

 父は佐藤浩市で祖父は三國連太郎。プレッシャーを感じることもあったというが、情熱の矛先が明確になると気持ちに変化が生まれた。「自分が何者かはまだ分かっていないですけど、自分の思いが明瞭化されていくと(家族と)比較されることが重荷ではなくなった。何に興味があるのか、なぜ興味があるのかを知ることが大切。自分が知りたいことを追求してそれを作品にできれば」。そう語る瞳には、学ぶことの楽しさと役者としての誇りが感じられた。

 「色々なことを勉強しつつも童心がある人間でいたい。頭が固くなってしまうと思い切りよくいけなくなってしまう。勉強をして、なおかつそこからはみ出す童心を持ち合わせた人間になりたいです」。今年のうちにやりたいことを聞くと、「海外にふらーっと1人で行きたいですね」と自然体に答えた。どん欲に遊び、学び、心を豊かに耕していく。

◇寛一郎(かんいちろう) 1996年(平8)8月16日生まれ、東京都出身の28歳。2017年、映画「心が叫びたがってるんだ。」で俳優デビュー。阪本順治監督の「せかいのおきく」(23年)や北野武監督の「首」(23年)などの話題作に次々と出演し、著名な映画監督からの信頼も厚い。22年にNHK大河ドラマ「鎌倉殿の13人」で公暁役を演じるなど、ドラマ出演も多数。身長1㍍82。

https://news.yahoo.co.jp/articles/6dfdc27d32b1bdeb576dc5eb46dcf7b62126906c


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山田杏奈が山﨑賢人と「ゴールデンカムイ」ドラマ版でもバディを!「山﨑さんは少年のような人!でも私は少女って言われました(笑)」とツッコミ合うナイスコンビ

2024-09-21 | アイヌ民族関連

HOMINIS 2024年09月21日(土)07:00

山田杏奈ドラマ版「ゴールデンカムイ」でアイヌの少女アシㇼパ役を熱演

高校生役から新社会人の役まで―現在23歳の山田杏奈は、ドラマ『17才の帝国』、『未来への10カウント』(共に2022年)や『ゼイチョー~「払えない」にはワケがある~』(2023年)などでキラリと光る存在感を発揮してきた。そして、人気コミック『ゴールデンカムイ』(作:野田サトル)の映画版では、青い瞳をもつアイヌの少女アシㇼパ役に抜てきされ、主人公・杉元佐一役の山﨑賢人とコンビを組み、日露戦争直後の北海道を舞台に、アイヌの埋蔵金をめぐる冒険アクションを展開。

その続編となる『連続ドラマW ゴールデンカムイ ―北海道刺青囚人争奪編―』(WOWOW)では、金塊のありかを知るために網走刑務所から脱走した「刺青囚人」を探す2人が、陸軍第七師団を率いる鶴見(玉木宏)や新撰組の土方(舘ひろし)だけではなく、さらにひとクセもふたクセもある男女と出会い、時に死闘を繰り広げる。

今回は、ドラマ版が完成し、映画と合わせて北海道などで8カ月もの撮影をしたという山田杏奈に『ゴールデンカムイ』について語ってもらった。

――――『ゴールデンカムイ』の連続ドラマ版がWOWOWで始まります。アシㇼパは原作の読者やアニメ版のファンにも人気のあるキャラクターですね

「そうですね。1月に映画が公開されると、予想以上の反響があって『アシㇼパさんを演じていたね』と声を掛けられることが多く、大作に出ていることを改めて実感しました。この役で私のことを知ってくれた人もたくさんいて、ありがたいです。今はクランクイン前ほどのプレッシャーは感じることはありませんが、やっぱり責任は重大。選んでもらったからには、最後まで『私がアシㇼパだ』という自負を持って演じたいと思っています」

――――映画版に続いてコンビを組む「不死身の杉元」役の山﨑賢人さんとは、長い撮影期間、一緒でしたが、どんな人だと感じましたか?

「山﨑さんは少年です!撮影現場で(ドラマ版から登場する)キロランケ役の池内博之さんにキャンプでのロープワークを『こうやったらほどけないですよ』と教えてもらうと、山﨑さんは『すごいです!』と目をキラキラさせていました。完成披露試写会の舞台あいさつのときにこの話をしたら、山﨑さんからは、私が毎朝用意してもらえるスープを楽しみにしていたことを話され『少女です』と逆に言われてしまいました(笑)」

――――ドラマ版第1話では、アシㇼパと杉元が北海道の雪原にいて、アシリパと共に育った白いエゾオオカミ「レタㇻ」がまた登場します。アシㇼパにとっては、熊に襲われたときなどに救ってくれる守護者のような存在ですね

「レタㇻとの芝居をするときは、実家の犬を思い出します。私が12歳の頃からいるミニチュアダックスフンドで、大きさは全然違うんですけれど(笑)。動物を大事に思う気持ちとか、それを超えた愛おしさとか、そういう気持ちはきっと通じていると思って重ねていました。

実際の撮影では特殊映像効果を使うので、真っ白な何もないところに向かって芝居しなきゃいけないことも多く、第1話の終盤の場面は『ここにレタㇻがいたら、すごく感動するだろうなぁ』と想像しながら演じました」

――――その第1話のラストからドラマのストーリーが本格的に動き出します

「そうですね。第9話まで、アシㇼパの出生にまつわることとか、金塊争奪戦にどう関わっているのかということが、だんだん明らかになっていくので、そういう問題とどう対峙するのかを観ていただきたいです」

――――アシㇼパは映画で自分の父親を殺した人を探したいと言っていましたが、ドラマでは意外な展開になりますね

「アシㇼパは父の友人だったキロランケから、衝撃的な事実を知らされます。アイヌ語でアチャことお父さんは金塊を運んで殺されたと思っていたけれど、実は違うのかもしれないと...。もし、私だったら取り乱して逃げ出したくなる状況ですが、アシㇼパは父の真実と向き合おうとする。本当にたくましくて、かっこいいと思います。ひとりでも真実を求めていける子ですが、やっぱり自分を尊重してくれる杉元という相棒がいることがすごく心強いですよね」

――――そんな父と娘のシリアスな物語も描かれますが、原作コミック同様、笑える場面も多そうですね

「はい。面白いシーンは、映画より盛りだくさんかもしれないです。家では、原作の漫画と見比べながら、アシㇼパらしい変顔を練習しました(笑)。でも、第1話、杉元や脱獄囚の白石(矢本悠馬)と狭い仮小屋の中で食事する場面は、クランクインしてすぐだったので、どこまでふざけてやっていいのか、探り探りでした。映画に引き続き、その場面でもアイヌ料理のチタタプなど、『ゴールデンカムイ』らしいグルメがたくさん出てくるので、そこも楽しみにしてください」

放送情報【スカパー!】

連続ドラマW ゴールデンカムイ ―北海道刺青囚人争奪編―
放送日時: 10月6日(日)22:00~
チャンネル: WOWOW 
※第1話無料放送※放送スケジュールは変更になる場合があります

最新の放送情報はスカパー!公式サイトへ

https://www.excite.co.jp/news/article/Hominis_actor_post13054/#goog_rewarded


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緒形直人「こんな悲しい歴史のことは知らなかった」俳優として縁の深い北海道が舞台の映画『シサム』に出演した理由

2024-09-21 | アイヌ民族関連

双葉社 THE CHANGE 2024年9月20日

父・緒形拳と同じく、20代でNHK大河ドラマの主演を務めたキャリアを持つ俳優・緒形直人。大ヒットを記録した『優駿 ORACION』での映画デビューに始まり、今年、日曜劇場『アンチヒーロー』で改めて知らしめた存在感、出演を控える連続テレビ小説『おむすび』と、父と同じく俳優としての人生を歩むが、もともとは「裏方志望だった」とか。そんな緒形さんがTHE CHANGEを語る。【第2回/全4回】

アイヌ民族と和人(シサム)との歴史については、多くをどころか、ほとんど語られてきていない。公開中の映画『シサム』は、江戸時代初期、<蝦夷地>と呼ばれた現在の北海道を領有した松前藩が、アイヌとの交易をおこなうなかで起きた争いを描く。緒形さんは、交易の旅に出た先でアイヌの人々に命を救われ、交流を深めていく松前藩の武士・孝二郎(寛一郎)の、先輩の松前藩士・大川を演じている。

「僕はこれまでの出演作でも北海道には割と縁があります。いろんなところにも行ってるんですけど、それでもアイヌ民族のことも、北海道のこんなに悲しい歴史のことも知りませんでした。今回、出演することで、知っておきたいと思いました」

より多くの人に知ってもらいたい

――たしかに『優駿 ORACION』やドラマ『北の国から』シリーズ、『南極大陸』と、北海道撮影の作品に多く出演されてきています。それでもアイヌ民族についてはあまり耳に入る機会はなかったんですね。

「僕が北海道によく行っていたのは今から30年以上前ですが(『北の国から』)、当時はあちらもアイヌ民族について喋りたがりませんでしたし、こちらも聞いてはいけない雰囲気がありました。たとえば行者ニンニクのことを、あちらではアイヌネギと言うんですけど、とにかく“アイヌ”とつく言葉を発しちゃいけない。“え、なぜ?”というくらい、口にしてはいけない空気があるというか。どこに行ってもアイヌ民族の話は出てこないんです」

――そうなんですね。

「ようやく北海道旧土人保護法が廃止されたり(1997)、日本の先住民族だときちんと認められたりしたことで、こうやってアイヌ民族について、映画としても語られる時代がきたのだなと。アイヌ民族の生活感やスピリチュアル的な要素であるとか、厳しく豊かな大地で生き抜いてきた知恵、楽器、そういったものを含め、僕のような、知らなかった人を含めて知ってもらったほうがいいだろうと思ったんです」

――正直、“アイヌ”という呼称を耳にはしても、その歴史はあまり知りません。アイヌ民族について語られる映画が、ここ最近、急に増えてきました。知るきっかけにはなるかもしれません。

「日本の先住民族として生き方もきちっと評価されていいと思うし、この映画を見ていても、彼らのことをとてもいいなと感じます。だから、より多くの人に知ってもらいたいと思うんです」

“シサム”とは、和人とともに、隣人との意味も持つ。本作は、アイヌと和人が共生してきたという北海道白糠町で多くを撮影。本編終了後、改めてタイトルの意味を考えさせられる。

ちなみに主演は、最近独特な存在感で立て続けに映画に出演し、もはや佐藤浩市の息子、三國連太郎の孫との紹介が必要なくなってきた寛一郎が務めている。

「芝居にものすごく真摯に向き合っているし、目線もいいし、独特な華が備わっていますよね。人間的な魅力が滲み出ている感じがするので、この先、いろんな役を見るのも楽しみだな、どう成長していくのかなという期待も込めて、芝居をしていてとても楽しかったです」

終盤、緒形さんは、アイヌ民族が蜂起したと聞いて討伐にきた先輩藩士として、アイヌ民族と交流し、彼らと人と人として向き合った寛一郎さん演じる主人公と対峙する。

緒形直人(おがた・なおと)

1967年9月22日生まれ、神奈川県出身。映画『優駿 ORACION』でデビューし、日本アカデミー賞新人俳優賞をはじめ、多数の賞に輝く。96年には映画『わが心の銀河鉄道 宮沢賢治物語』にて日本アカデミー賞優秀主演男優賞を受賞。近年の主な出演作に映画『護られなかった者たちへ』『川っぺりムコリエッタ』、ドラマ『六本木クラス』、松本清張ドラマスペシャル第一夜『顔』、2024年4月クールの日曜劇場『アンチヒーロー』での好演が話題を呼んだ。最新作はアイヌ民族と和人との歴史を描いた映画『シサム』、連続テレビ小説『おむすび』への出演も発表されている。

https://www.msn.com/ja-jp/news/entertainment/緒形直人-こんな悲しい歴史のことは知らなかった-俳優として縁の深い北海道が舞台の映画-シサム-に出演した理由/ar-AA1qRAlg


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映画『シサム』の舞台裏を旅しよう!出演者たちが愛した白糠町の魅力とは?

2024-09-21 | アイヌ民族関連

オリコンニュース 2024-09-20 14:16 北海道白糠町

映画を観たあとにも『シサム』の世界を感じられる“聖地巡礼”スポットを初公開!

  アイヌと和人の歴史を描いた壮大な歴史スペクタクル映画『シサム』が、ついに2024年9月13日(金)より全国公開されました。この映画の多くは北海道白糠町で撮影されており、出演者の方々も町に長く滞在したことで、お気に入りのお店やスポットができたようです。そこで出演者の方々にアンケートを実施し、ハードな撮影を支えた白糠町のグルメや思い出の場所などをお聞きしました。よく通ったお店からちょっぴり意外なスポットまで、お店の方から聞いたエピソードも交えて、映画を観たあとにも『シサム』の世界を感じられる“聖地巡礼”スポットをたっぷりとご紹介します。

白糠町note: https://note.com/_shiranukacho/

・町の飲食店はほぼ制覇!?役者・スタッフの身も心も満たした白糠町グルメ

・一人でフラッと立ち寄れる『焼肉ますや』。昼でも夜でも食べられる人気のメニューとは?

・#映画のキャストたちが愛した喫茶店。長居したくなる『喫茶 As house』

・一日のはじまりはここから。ハードな撮影を陰から支えた『ホテルまつや』

・出演者を癒した白糠の風景。海と市街地を一望できる『岬の森東山公園』

・また明日も頑張るために。英気を養った『サンアリーナしらぬか』

・ノスタルジックな気分になれる町・白糠。さぁカメラを持って出かけよう!

町の飲食店はほぼ制覇!?役者・スタッフの身も心も満たした白糠町グルメ

JR白糠駅から徒歩3分、国道38号線から1本北に入ったところに、「ハミングロード」と呼ばれる白糠町の繁華街があります。この通りの周辺にはホテルや飲食店が点在しており、撮影期間中は、多くのキャストやスタッフが訪れました。

その中でも、主人公・高坂孝二郎役を演じた寛一郎さんをはじめとする数多くの出演者が「よく行った」と回答してくれたお店が、『焼肉ますや』です。

貴重なエピソードを披露してくれたのは、アイヌ村リーダー・アノ役を演じた平野貴大さん。「寛一郎君らとともに4人で食事をしました。ほぼ初対面の中、若者に混ぜてもらって肉を食べるという幸せな時間を過ごしました」と、撮影初期の段階から『焼肉ますや』を利用していたようです。

その当時の思い出を、『焼肉ますや』のオーナーである高久頼子さんにお伺いしました。

高久:ジンギスカンやカルビ、そしてサガリ(ハラミと同じく横隔膜の一部)などが人気で、皆さん「おいしい」と、色々と食べてくださいました。最初に来てくれたのは、平野貴大さんと佐々木ゆかちゃん(アノの娘・ヤエヤノ役)だったかと記憶しています。最後の方には、寛一郎君が貸切になるくらいスタッフさんを連れて来てくれましたよ。

寛一郎君は、私のことを「お母さん」って呼んでくれて、とても素敵な方でした。ある日少しだけ遅い時間に、「お母さん、寛一郎です。撮影が終わって、今からお店にお伺いしてもいいですか?」なんて事前に連絡をくれて、本当にスマートな方だなと感激しました。

一人でフラッと立ち寄れる『焼肉ますや』。昼でも夜でも食べられる人気のメニューとは?

焼肉屋でのシメといえば、石焼ビビンバや冷麺などが一般的ですが、『焼肉ますや』で人気のシメは、なんとラーメン。醤油や味噌、そして塩味と、本格的なラーメンを味わうことができます。常連ともなると、卵スープに中華麺を入れた、“たまスーラーメン”なる裏メニューを注文する人も。卵スープのやさしい味わいが、お酒を飲んだ体に染みわたるそうです。

高久:佐々木ゆかちゃんも、お昼にフラッと一人でラーメンを食べに来てくれました。スタッフさんにもうちのラーメンが好評だったようで、緒方直人さんを連れてきてくれたこともあります。焼肉屋ではありますが、昼夜問わずラーメンだけでも、もちろんOKです。映画を観て白糠町へお越しになる皆さん、ぜひお店で白糠の味を楽しんでくださいね。

焼肉ますや

住所:北海道白糠町東3条南1丁目1-10

電話番号:01547-2-3939

営業時間:11:00~20:30

定休日:月曜日

画のキャストたちが愛した喫茶店。長居したくなる『喫茶 As house』

続いてご紹介するのは、女優陣から多くの支持を得た『喫茶 As house(アズハウス)』(以下、アズハウス)。ここは、コーヒーや紅茶、軽食などの喫茶メニューはもちろん、ご当地メニューまでも味わえるお店です。

アイヌ村の老婆・アイシナ役を演じた佐藤直子さんは、「お酒を飲まないので居酒屋にはあまりお邪魔しませんでしたが、町の飲食店はほぼ制覇したと思います」と明かし、その中でも特にハマった一品として、アズハウスの『白糠タコつぶステーキ丼』を挙げてくれました。

ご当地メニューでもある『白糠タコつぶステーキ丼』は、たっぷりの野菜あんかけに、タコつぶと柳だこがトッピングされており、北海道の恵みが詰まった豪快な一品です。丼と名前がついているにも関わらず、丼ではない状態で運ばれるのも、これまた楽しみのひとつ。ごはんの上に自分であんかけを乗せて、食欲のままにひたすら食べるというのが公式の食べ方なのです。

もう一人「行きつけのお店」として『アズハウス』を紹介してくれたのは、アイヌの女性・リキアンノを演じたサヘル・ローズさん。和人に夫を殺されてしまったという孤独で切ない役柄だったからこそ、あえて一人で『アズハウス』に通っていたそうです。

そんなサヘル・ローズさんが、“真心が感じられる最強メニュー”とイチオシするのは、タマゴサンドとエビピラフ。あの味が未だに忘れられないと明かす中で、同じように忘れられない存在になったというのが、アズハウスの店主である稲川万知子さんです。

「なんといっても万知子さんの人柄が素晴らしくて、心の栄養もとりに行っていました。忘れられない人情味あふれる喫茶店。“ただいま!”と“お帰りなさい!”が行き交う愛情たっぷりのお店です」と、その魅力を語ります。

サヘル・ローズさんのお腹も心も癒したという『アズハウス』。そのご当人である稲川万知子さんに、当時のお話をお伺いしました。

稲川:撮影中は、俳優さんをはじめスタッフさんもたくさんいらしてくださいました。その中でも、最後まで毎日のように通ってくれたのがサヘル・ローズさん。最初は気付けず、「すごくキレイな人だなぁ」と思わず見とれてしまいました。お店の名前である“アズ”が、サヘル・ローズさんの親友と同じだったことから、なんとなくお店に入って来てくれたそうです。

いつも同じ席に座って、毎回たくさんおしゃべりするようになりました。最初は映画の話をしていたのですが、だんだんお互いのプライベートの話もするようになって、撮影が終わった今でもやり取りが続いています。この映画をきっかけに、大切なお友達ができたと思っています。

オープンから35年経つ今も、学生からお年寄りまで次から次にお客さんが訪れる『アズハウス』。人気の理由は、お店を切り盛りする稲川さんの人柄に加えて、ボリューム満点のメニューと驚くほどの価格にあります。

稲川:低価格で楽しんでほしいので、極力価格を上げない努力をしています。知り合いの漁師さんから直接仕入れるなど、食材の鮮度にもこだわっています。『白糠タコつぶステーキ丼』も、地元の食材をたっぷり使用していますので、ぜひお店へ食べに来てくださいね。

喫茶 As house(アズハウス)

住所: 北海道白糠郡白糠町東1条南1-1-35

電話番号:01547-2-3833

営業時間:10時~19時(19時以降は予約営業)

定休日:日曜日

白糠町での撮影は約1カ月にも及び、映画関係者の宿泊先は町内のホテルでした。寛一郎さんや、サヘル・ローズさん、佐々木ゆかさんなど、数多くの出演者が家のように過ごした場所が、『ホテルまつや』です。今回特別に、寛一郎さんが宿泊した303室を見せていただきました。

寛一郎さんが過ごした303号室は、ホテル内で一番広い部屋とのこと。柔らかな日差しが差し込む明るいお部屋です。空いていれば寛一郎さんと同じ部屋に宿泊することも可能とのことなので、興味のある方は、予約時にぜひ直接ホテルにお問い合わせください。

1階に位置する大広間は、出演者の控室として使われるなど、撮影時には様々な役割を果たした『ホテルまつや』。館内には、和室・洋室合わせて5タイプ客室があり、人数や希望に応じて対応しています。うれしいのは、大浴場も完備しており、手足を伸ばしてゆっくりと旅の疲れを癒すこともできます。

おいしい食材があふれる白糠町では、夕食や朝食も楽しみのひとつ。季節や仕入れの状況によりますが、映画の中で孝郎が食べたアイヌ料理「かじか汁」がメニューに入っていることも。

ホテル内に併設されているレストラン『旬料理 心』では、白糠町の食材にこだわったコースなども味わうことができます。宿泊者以外でもレストランは利用可能なので、食と食材の町・白糠のおいしいものを思い切り堪能したいときは、前日までにご予約をお願いします。

ホテルまつや

住所:北海道白糠郡白糠町東2条南1丁目1-11

電話:01547-2-2211

HP:https://www.hotel-matsuya.com/

「ホテルから近い海沿いには、よく行っていました。そこでセリフを覚えていた方もいます。役者にとって癒しのスポットだった気がします」(寛一郎)、「海岸が美しく、砂浜もキラキラしていていました。波もあるため、釣りもサーフィンも最高に楽しめそうな印象がありました」(サヘル・ローズ)、「町と海が一望できるところがあり、霧が晴れた日は最高の眺めでした」(平野貴大)と、白糠の大自然に癒されたという意見が続出しました。

そんな「これぞ白糠!」という光景を一度に楽しめる場所が『岬の森東山公園』。ここは、町内屈指の絶景ポイントです。白糠市街地の東側に位置する東山を上ると展望台が整備されており、目の前には果てしなく続く海岸線と、白糠の町並みが広がります。日中はもちろん夕暮れ時や夜景も美しく、訪れる時間帯によってさまざまな表情を見せてくれます。東山公園の入口には、アイヌ文化活動施設『ウレシパチセ』もあるので、映画の世界に浸れるスポットともいえるのではないでしょうか。岬の森東山公園

住所:北海道白糠郡白糠町石炭岬17

アイヌ文化活動施設ウレシパチセ

住所:北海道白糠郡白糠町東3条北1丁目2番地27

電話:01547-2-5668

開館日:火曜日~日曜日(月曜日・12月29日~1月3日は休館)

開館時間:10時~18時

また明日も頑張るために。英気を養った『サンアリーナしらぬか』

映画の出演者たちが、日々の疲れをとるために通っていたと挙げてくれた施設が、『サンアリーナしらぬか』。ここは、温水プールや最新のマシンが揃ったトレーニングジムに加え、温浴施設「天然鉱石風呂しらぬかの湯」が併設されています。

しらぬかの湯は、新潟県の『栃尾又温泉』付近で産出された溶解性風化鉱物トゴール・ウォームタイトを使用した人工温泉です。その水質は天然温泉に近く、とても柔らか。筋肉や関節の痛み、体の凝りなどを和らげる効果が期待できるため、撮影のために山に入ったり武器を持って戦うシーンがあったりと、体を酷使する出演者の皆さんにとって、ホッと一息つける場所になっていたようです。

また、善助役の和田正人さんや、和人反発派の村のリーダー・イカシコトシ役の藤本隆宏さんは、撮影の合間を縫ってジムへ通い、トレーニングに汗を流していたそうです。

こちらの施設は、もちろん町民以外でも利用が可能。聖地巡礼の締めくくりに、しらぬかの湯でひと風呂浴…なんてプランはいかがでしょうか?

サンアリーナしらぬか

住所:〒088-0332 北海道白糠郡白糠町東2条北3丁目1-2

電話:01547-2-3272

利用時間:10:00~22:00

休館日:毎週月曜日(月曜日が祝日の場合は翌日)、年末年始(12月30日から1月4日まで)、清掃期間(3月1日から3月15日まで)

*年末年始の特別営業について、12月29日および12月30日は10:00~15:00、1月4日は10:00~13:00の営業となります。

*料金などの詳しい情報はHPを御覧ください。

URL:https://okamotopbc.jp/shiranuka-pool/guide/about/

ノスタルジックな気分になれる町・白糠。さぁカメラを持って出かけよう!

最後にご紹介するのは、白糠町の日常に溶け込む意外な場所。JR白糠駅すぐ横に位置する陸橋です。佐藤直子さんは、「ここから見る夕焼けがとても素敵だった」と語ってくれています。

町の南北を繋ぐこの陸橋は『しらぬかの湯』へ行くために利用したそうで、眼下には、まっすぐに伸びる線路と1両編成の列車が行き来しています。確かに、ここから見る景色はどこか懐かしく、穏やかな気持ちになる“ほっこりスポット”かもしれません。

白糠町では、丹頂鶴やエゾシカ、キツネといった野生動物が普通に道路を歩いていると、シャッターチャンスも数多くやって来ると思います。ぜひカメラ片手にお越しください。

今回ご紹介できた飲食店はほんの一部で、このほかアンケートには、『居酒屋 乙女』、『居酒屋 しん』、『老麺 やはた』、『レストラン はまなす』、『食事処 エランドール』、『38番ラーメン』と、数々の店名が並びました。

映画を観終えたあとは、出演者の皆さんと同じ目線に立って聖地巡礼を楽しんでみませんか? きっと、『シサム』の世界を肌で感じられる旅となるでしょう。

※ご紹介した飲食店や施設の情報は、記事公開当時のものとなります

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今の時代に観るべき、壮大な歴史スペクタクル映画『シサム』

2024年9月13日(金)よりTOHOシネマズ日比谷ほか全国公開中

【作品情報】

出演:寛一郎 / 三浦貴大 和田正人 坂東龍汰 平野貴大

サヘル・ローズ 藤本隆宏 古川琴音 山西惇 

佐々木ゆか / 要潤 / 富田靖子 / 緒形直人

監督:中尾浩之  脚本:尾崎将也

主題歌:中島みゆき「一期一会」

オフィシャルX:https://x.com/Sisam_movie

公式サイト:https://sisam-movie.jp/

(C)映画「シサム」製作委員会

※「シサム」の「ム」は小文字が正式表記 

北海道白糠町のご紹介

北海道白糠町は北海道の東部に位置する人口約7,100人のまちです。

豊かな自然に恵まれ漁業、林業、酪農などが盛んです。太平洋沖の暖流と寒流が交わる絶好の漁場にあり、1年を通じて様々な海産物が獲れ、茶路川、庶路川、音別川と鮭が産卵に帰ってくる川が3本もある恵まれた立地から「秋鮭」「いくら」の漁獲量が高く、ふるさと納税の返礼品としても高い人気を誇っています。近年は「ブリ」の漁獲量が増え、「極寒ぶり(TM)」として新たな名産品の一つになっています。

https://www.oricon.co.jp/pressrelease/2033737/


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