琉球新報 公開日時 2024年09月18日 14:28 有料
国連で採択された先住民族権利宣言の内容などについて説明する(後列左から)アレクシス大城さん、酒井莉沙子さん、親川志奈子さん=15日、県立博物館・美術館
この記事を書いた人吉田 健一
琉球民族独立総合研究学会(ACSILs)主催のトークイベント「ウィナグと国連」が15日、那覇市の県立博物館・美術館であった。辺野古新基地建設や米兵による性犯罪など戦後から続く沖縄の不条理を国連などで主張してきた酒井莉沙子さんとアレクシス大城(うふぐしく)さんが登壇した。2人は基地問題の解決や先住民固有の自己決定権の確立に向けて、世界のウチナーンチュや海外の先住民族との連帯を図る必要性などについて訴えた。
ACSILs共同代表の親川志奈子さんがモデレーターを務めた。親川さんは国連本部で開催される先住民族問題に関する常設フォーラムやスイス・ジュネーブでの先住民族の権利に関する専門家機構(EMRIP)会合に参加した際のやりとりなどについて報告した。
トークイベントでは、日本政府が琉球民族を先住民族と認めず、基地建設を強行するなど軍事植民地化していることが先住民族権利宣言(UNDRIP)に違反しているとの指摘が相次いだ。
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(吉田健一)