先住民族関連ニュース

先住民族関連のニュース

断崖絶壁でなぜ…“世界で最も危険な住宅”巡り立ち退き求める市当局と対立 先住民族の「神聖な場所」で住民拒否 ボリビア

2025-01-08 | 先住民族関連

FNNプライム2025年1月7日 火曜 午後8:50

南米ボリビアで、落差61メートルの断崖絶壁のすぐ横に並んでいる住宅がある。住人たちは、何事もないように暮らしているが、“世界で最も危険”ともいわれるこれらの住宅を巡り、今、立ち退きを求める市当局と、それを拒否する住民の間で対立が起きている。

“世界で最も危険”断崖絶壁に建つ家

南米ボリビアの西部の都市エルアルト。カラフルな屋根の住宅が崖の縁と接するように一列に並んでいて、今にも崖の底にのみ込まれそうに見える。

この記事の画像(30枚)

まさに一寸先は崖。そのわずかな隙間に立って写真を撮る住民の姿もあった。

「怖くないか?」と尋ねると、住民は「いいえ、ここでは地滑りは起きません」と動じない様子だった。

落差61メートルの断崖絶壁のすぐ横で、何事もないように暮らす人たちだが、今、世界で最も危険ともいわれるこれらの住宅を巡り、立ち退きを求める市当局と、それを拒否する住民の間で対立が起きている。

市当局が立ち退き求めるも…住民が拒否

市は、地球温暖化による豪雨の影響などで土台が侵食されているとして、立ち退きを要求したが、住民たちは「崩れることはない」と拒否したのだ。

市の衛生担当者:
ご覧の通り、崖の傾斜はほぼ90度です。60度以上はとても危険です。

住民:
この場所はとても地盤が固く、崩れることはありません。雨が降ると少し流れますが、完全に崩れることは起こりません。

実はこの場所は、ボリビアの先住民族にとって、大地の母への供物を捧げる神聖な場所だという。

住民:
私たちはこの場所を離れるつもりはありません。なぜならここは私たちの日々の仕事場なのです。

住民は「儀式を行うことで土地が安定し、自分たちを守ってくれる」と話す。また、雨水を別の場所に流すなどの独自の対策をとっているそうだ。

危険な状況を改善したい市側と、古くからの神聖な場所を離れられない住民。地質調査の結果、この場所は強固な岩盤ではなく、砂と粘土質の土壌だったという。

市の衛生担当者:
もし彼らが移転を拒否するなら、強制的に行うしかありません。

市側は、住民側に再度危険を通知した上で、それでも立ち退かない場合は強制的な手段をとる考えを示した。現地では、6日に大雨警報が出ている。
(「イット!」1月7日放送より)

https://www.fnn.jp/articles/-/810824

この記事についてブログを書く
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする
« だからハイライト、森林大臣... | トップ | 文明と接触したことのない原... »
最新の画像もっと見る

先住民族関連」カテゴリの最新記事