(苫小牧民報2009年 11/2)
ポロト湖畔の物産店街「民芸会館」(通称・ミンタラ)が、10月31日で36年の歴史を終えた。建物は、解体される。
「頑張ってうまくなるんだよ」。民芸品店「ユーカラ」の宮本かずえさん(67)は、アイヌ民族の弦楽器「ムックリ」を買った子供に優しく語り掛けた。ミンタラ開館当初から勤めてきた。「時代の流れだし、仕方ない」。多くは語らない。最終日は、午後5時の閉館まで商品を片付けなかった。
ミンタラの店主らでつくる白老観光商業協同組合は、先着150人に甘酒を振る舞った。専務理事の盛悦子さん(63)はいつも以上に深々と頭を下げ、「ありがとうございます」と感謝の気持ちを伝えた。
「店を再開したら、必ず連絡してね」。常連客の言葉に、目を潤ませた。盛さんを含め、ほとんどの店主がポロト地区での営業継続を希望しており、組合も解散はしない。白老町は、組合と協議の場を設ける方針だが、先行きは不透明なままだ。
ミンタラは、解体される。跡地は町が国に対し、イオル(アイヌの伝統的生活空間)再生地区としての整備を要望していく考えだ。
http://www.tomamin.co.jp/2009s/s09110202.html
ポロト湖畔の物産店街「民芸会館」(通称・ミンタラ)が、10月31日で36年の歴史を終えた。建物は、解体される。
「頑張ってうまくなるんだよ」。民芸品店「ユーカラ」の宮本かずえさん(67)は、アイヌ民族の弦楽器「ムックリ」を買った子供に優しく語り掛けた。ミンタラ開館当初から勤めてきた。「時代の流れだし、仕方ない」。多くは語らない。最終日は、午後5時の閉館まで商品を片付けなかった。
ミンタラの店主らでつくる白老観光商業協同組合は、先着150人に甘酒を振る舞った。専務理事の盛悦子さん(63)はいつも以上に深々と頭を下げ、「ありがとうございます」と感謝の気持ちを伝えた。
「店を再開したら、必ず連絡してね」。常連客の言葉に、目を潤ませた。盛さんを含め、ほとんどの店主がポロト地区での営業継続を希望しており、組合も解散はしない。白老町は、組合と協議の場を設ける方針だが、先行きは不透明なままだ。
ミンタラは、解体される。跡地は町が国に対し、イオル(アイヌの伝統的生活空間)再生地区としての整備を要望していく考えだ。
http://www.tomamin.co.jp/2009s/s09110202.html